ベリアルの息子であるためか、冒頭の画像を見れば分かる通り 各形態共通してかなり目付きが悪い悪人面なのが外見的な特徴。
劇中でも一般人に「目付きが悪い」「面構えが気に入らない」と言われており、 ニセウルトラマンは気付かれなかったのに
ウルトラマンゼロからも一瞬ベリアルと見間違われ、あわや戦闘となる程。
第一話に至っては世界観やクライシス・インパクトの影響もあって、ジードがスカルゴモラを倒した際に喜んだのは先入観が無い子供のみという有様だった。
変身したリク本人も、後にニュース番組で変身後の姿を見て、自身が思い描いていたヒーロー像とは異なっていた為にショックを受けていた。
この他、2018年の劇場版ジードでは客演キャラの ウルトラマンオーブが、
ベリアルの系譜であるサンダーブレスター形態に変身した際「似てる!?」「気にすんな!」と会話していたり、
ジード自身が客演した2019年公開の劇場版『ウルトラマンR/B』においては、
共闘した ウルトラマンロッソ・ブル・(ウーマン)グリージョがいずれもスタンダードなウルトラマン顔という事もあって異様さが際立っている。
そしてブルからは「なんか目つき悪いぞ!」と指をさされてしまう始末。
変身の際にはウルトラカプセルという様々なウルトラマンの力が込められたカプセルを、
変身アイテム「ジードライザー(CV:
檜山修之
)」にフュージョンライズする必要があり、
本作の敵である伏井出ケイもウルトラカプセルの力を狙っている事もあって、一種の争奪戦のような展開もあった。
ちなみにリクはTV版の時点ではフュージョンライズに用いられる9個のカプセルに加えて、
ロイヤルメガマスター用に「ゾフィー」「ジャック」「エース」「タロウ」と、
何の前触れもなく何時の間にか持っていた「ウルトラ6兄弟」(上記4つのカプセルよりも前に登場している)の、
5つを加えた合計14個のカプセルを所持している。
補助アイテムとして「ジードクロー」という武器も途中から使用するようになるが、名前の通り 二又の鉤爪型(しかも爪部分が回転する)で、
色々な意味であまりヒーローっぽくないウルトラマンである。
そしてある意味最大の特徴として、 一度変身すると20時間経過するまで再変身が不可能。
活動時間が3分である事を考えると異常な燃費の悪さである。
「1回の変身でプリミティブ以外のカプセルは使わなかったから20時間以内に別形態に変身する」
という事はしなかったため、カプセルではなくリク側の問題だと思われる。
この他、フュージョンライズに使われるカプセルの元になったウルトラマンの多くに 偽物が出てきていた事から、
各形態の裏モチーフに偽ウルトラ戦士が入っているのではないかとも推測されている。
また、主な敵 怪獣であるベリアル融合獣も、伏井出ケイがベリアルの力を使ってフュージョンライズする事で出現するため、
敵味方共に同じ力を使って戦っている事になる。
「決めるぜ!覚悟!」
基本形態。変身アイテム「ジードライザー」に ウルトラマンと「ウルトラマンベリアル」のウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
バランスの取れた形態だが、変身後の着地時に両手を地面に着ける、拳を握らずに相手を引き裂くなど野生的で荒々しい戦い方をする。
またプリミティブといえば膝、と言われるように飛び膝蹴りを多用するのも特徴。
変身バンクや光線技を放つときの溜め動作などにも禍々しい印象を与えるような部分が見られる。
主な必殺技は腕を十字に組む伝統の構えから放たれる光線技 「レッキングバースト」。
この他にも切断技の「レッキングリッパー」、音波攻撃の「レッキングロアー」という技も持つ。
「燃やすぜ!勇気!」
パワー形態。ジードライザーに ウルトラセブンと ウルトラマンレオのウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
監督がレオ好きなためレオの力を宿しているためか、近接格闘が得意。
勿論、セブンのアイスラッガーを模した「ジードスラッガー」等のセブン要素もある。
両者共に偽物ロボがいる(レオはステージショー限定だけど)という繋がりからか、
全身を装甲で覆った外見や、各部から蒸気やブースト炎を噴き出す等、全体的にロボっぽいのが特徴。
ロボっぽいのはそれだけではなく、ブーストを吹かせて機動力を補ったり、手足にジードスラッガーを装着するためのスロットが付いている。
必殺技はここにスラッガーを装着し、ブーストで加速させながら放つ「ブーストスラッガーパンチ(キック)」や、
右腕の手甲を展開して正拳から放つ光線「ストライクブースト」等。
……セブンとレオといえば師弟関係にある2人であり、『レオ』本編における過酷な特訓シーンが印象的だったためか、
視聴者の間では 「ウルトラマンジープ」という愛称が定着している。
「見せるぜ!衝撃!」
スピード形態。 ウルトラマンコスモスと ウルトラマンヒカリという、青いウルトラマン2人のウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
太極拳を思わせる動きでの高速戦闘を得意とし、
光の剣「スマッシュビームブレード」や、興奮抑制作用のある「スマッシュムーンヒーリング」などの多彩な光線技を持つ。
素の火力はあまり高くないものの、自身の機動力と高い攻撃力を持つジードクローの相性が極めて良いため、総合的な戦果は全形態でも高め。
代わりにスマッシュビームブレードはジードクローに出番を取られがちに
単体での必殺技は「アトモスインパクト」だが、初使用が相手を郊外に吹き飛ばすだけと、
視聴者からは破壊光線ではないと認識されてしまう程で、使用回数自体が少なく破壊光線として用いられたのはたったの1回。
そのため基本的にジードクローの必殺技「ディフュージョンシャワー」が、半ば専用技のように多用されている
(一度だけロイヤルメガマスターが使った)。
その独特な構えが襖を開ける動作と一致しているため、「開けろ襖ッシャー」だの初登場回のサブタイトルをもじって「あ け か た」だのネタにされる。
なお、上記画像は初登場回のワンシーンなのだが掌を上に向けて挑発するその仕草から、
こちらの青トラマンが連想されたという視聴者も多数いた模様。
また、頭頂の青い部分が鋭い目のラインに沿って配置されている姿が ハシビロコウに似ていると言われる事も。
「守るぜ!希望!」
ウルトラマンゼロと「 ウルトラの父」こと ウルトラマンケン断じて全米格闘王ではないのウルトラカプセルでフュージョンライズする事で変身する。
ベリアルにとっては両者ともただならぬ因縁のウルトラマンという事もあり、
直接相対したベリアルは「ケンには恨みがある!容赦せん!!」と不快感を顕にしていた。
視聴者からも「(ベリアルにとって)嫌がらせフォーム」 「ベリアル絶対殺すマン」等とネタにされる。
プリミティブとは対照的に、「メガボンバーパンチ」などの技に代表される、
強く握りしめられた正拳を用いた力強い戦い方が特徴。
格闘以外にも「アレイジングジードバリア」や必殺光線「ビッグバスタウェイ」など様々な技を持つ。
初登場がかなり印象的かつドラマチックだったのだが、後述するロイヤルメガマスターがほぼ上位互換のために戦闘シーンが少ない
(肩に巨大な角があるため、 激しいアクションがしにくかったのではというメタ的な事情も囁かれている)。
その代わり登場してもかませ扱いはされにくく、総合的に見れば中々よいポジションに。
一部ファンからは裏モチーフはエンペラ星人、もしくはアーマードダークネスと推測されている。
「我、王の名のもとに!」
(ウルトラマンキング!)
「変えるぜ!運命!!」
最強形態。ウルトラマンベリアルと ウルトラマンキングのウルトラカプセルをフュージョンライズする事で変身する。
他の形態と若干変身プロセスが異なり、カプセルを二つリードする事で "超絶撃王剣"キングソードが出現し、
「我、王の名のもとに!」というジードライザーの音声の後キングソードにウルトラマンキングのカプセルを装填する。
またこの形態のみ形態名を呼称するのがキングソードとなる。
ちなみに本作のウルトラマンキングの声優はライザーと同じく檜山氏であり、キングソードもウルトラマンキングの声が用いられている
(そのため何時もの勇者王ボイスのライザーと異なりこちらは荘厳な声色)。
リーゼントヘアーみたいな頭部が特徴。 俺のヘアースタイルがロイヤルメガマスターみてェーだとォ?
また身体の模様は色以外はベリアルアーリースタイル(悪堕ち前のベリアル)そのものとなっている。
デフォルトでマントを装備していたり、ぐんぐんカットでもキングソードを保持していたりと、歴代ウルトラマンでも特異な要素が多い。
ウルトラマンキングの力を使っているとだけあって、文句無しのジード最強形態であり、専用武器「キングソード」を使った優雅な戦い方が特徴的。
ウルトラ6兄弟のカプセルを使う事で彼らの必殺技を模した技が使える他、必殺の光線技 「ロイヤルエンド」はビッグバスタウェイの約20倍の威力を誇る。
逆説ビッグバスタウェイはロイヤルエンドの約20分の1…
かなり強い形態とはいえ、あくまでジードがキングの力を借りているという体なので変身のインターバルや制限時間などの制限もそのまま。
だが、 「ウルトラ戦士としての心を捨てた自身のクローンがウルトラマンキングに戦士としての心を認められた」という事実は、
対峙したベリアルには何より心堪える事態となった。
「その姿は……馬鹿な…貴様、認められたというのか……キングにぃぃぃ!!!」
動作も優雅であるが、その実リクの性格と戦闘スタイルもあって大火力で一気に押しつぶすゴッリゴリのパワーファイター。
その為に真正面から撃ち合おうとしない相手は苦手で、
劇中では「連続ワープで攻撃を悉く回避され、飛び道具でチマチマ体力を削られる」戦法に膝を屈しかけた事も。
最終話や劇場版では敵が強すぎたり、リクが冷静さを失っていたなどの要因はあるものの、
一撃で変身解除させられてしまうと、最強形態なのに若干かませ扱いされてしまっている。
なお変身時のフレーズが『 仮面ライダーエグゼイド』と似ているので、時折ネタにされる事もある模様。
「エグゼイッとしてても、どうにもならねえ!」「どういう状態だよ」
また、何故かこの形態の口上だけ他と比べて妙に早口だという謎の特徴もある。
つなぐぜ!願い!!
映画『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』に登場する、ジードの究極形態。
リク自身の思いから起動したジードの力を宿した「エボリューションカプセル」を「必勝撃聖棍ギガファイナライザー」にセットして、
ジードライザーで読み込む事で変身する、借り物のフュージョンライズではない、ジード自身の形態。
カプセルに描かれているのはベリアルアーリースタイルに酷似したジードの本来の姿だが、
この形態は初変身直前のギャラクトロンMK2との戦いで喰らったギルバリスのサイバーウイルスをギガファイナライザーで制御し、
戦闘力の増強に転換した影響で、ジードオリジン(仮)どころか、どのフュージョンライズ形態とも異なる幾何学的な模様をしている。
ギガファイナライザーは、父が使用していたギガバトルナイザーの製作者であるクシア人のブラン・サデルーナが、ギルバリスを倒すために作り出したもの。
(ギルバリスはもともとクシア人が作り上げた人工知能だったが、「永遠の平和を築く」という命令を間違った方向で解釈し、クシア星を制圧してしまった)
……というより、ギガファイナライザーを作る過程でプロトタイプとしてギガバトルナイザーが誕生したらしく、
紆余曲折を経てベリアルの息子であるジードの手に渡ったのは妙な因果を感じさせる。
基本スペックはロイヤルメガマスターを上回り、さらにギガファイナライザーにはギルバリスの光線の効かない特殊な装甲に対抗するべく、
「所持者の想いの強さ」を物理的破壊エネルギーに変換する機能があり、ジードの想いの強さに比例して戦闘能力を無限に上昇させる。
その破壊力はギガファイナライザーの2番目に強い必殺技である「ライザーレイビーム」で、
プリミティブのジードプルーフ(5形態に分身して必殺光線5発同時発射し、ギガバトルナイザーを破壊する威力)をも上回る(とされている)程に圧倒的。
光線を撃つだけでなく打撃武器としても使用可能で、ギャラクトロンを一撃で破壊してしまえるほどの威力がある。
また、リクの心が折れない限り活動時間に制限が存在しない(消耗によるタイマーの点滅は起きた)他、再変身のインターバルもこの形態には存在しない。
ただ、良くも悪くも使用者の精神に影響されるため、直前の戦いで手負いの状態になり思うように力を発揮出来なかったり、
不利な戦局でもギリギリまで使用自体を控えた事もある(『ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』及び『ウルトラギャラクシーファイト』等)。
必殺技はギガファイナライザーを用いた「ギガスラスト」「ライザーレイビーム」「クレセントファイナルジード」のほか、
本人も各フュージョンライズ形態が持つ必殺光線の進化形を使用可能で、
劇場版『R/B』や『ウルトラギャラクシーファイト』ではそのうちの1つ「レッキングノバ」(レッキングバーストに相当)を使用している。
上記の他、歴代ウルトラマンのウルトラカプセルを使った形態が設定されており、本編では使用されなかったものの、
アーケードゲーム『ウルトラマン フュージョンファイト!』ではそれらの形態を見る事が出来る。
その中にはMUGEN…ならぬ「ムゲンクロッサー」というものも。
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