特撮TVドラマ『
ウルトラマンA』第26~27話に登場する宇宙人。別名「地獄星人」。
身長50m、体重6万3千トン。
タツノオトシゴをモチーフにしており、見るからに毒々しい赤・青・緑が入り混じった肌の色に、無駄に多い凹凸、
象の鼻のような長い口吻、
頭でっかちで短い手足と、一度見たら忘れられないような特異な外見をしている。
しかし、その珍妙な外見に反して「宇宙最強の生命体」と自称するだけの作中屈指の実力を持ち、
たった一人でウルトラ5兄弟とウルトラの父を相手取り、あわや全滅という所まで追い詰めた。
口からは火炎や「風地獄」、頭部の角からは「ヒッポリトビーム」、両目からは「ヒッポリトアイライフル」を放ち、
両手を合わせて「ヒッポリトミサイル」を撃ったり、腹部からも散弾状の光線を放つなど多彩な技を持つが、中でも恐ろしいのが、
「ヒッポリトカプセル」及び、閉じ込めた相手をブロンズ像に変えてしまう液体「ヒッポリトタール」。
ブロンズ化はヒッポリト星人が倒れても解けず、解けたとしても生命活動は停止したままという質の悪い代物である。
このほか、格闘戦では炎のようなエネルギーを纏った手で相手を殴るといった技も使っている。
初めて登場した時は
身長200mほどの巨体で現れ、TACの攻撃が一切効かずに一方的に街を蹂躙。
この時エースの人形(といってもこの時の星人の大きさから比較すると数十m級)の首をもいで見せ付け挑発した上で去っていく。
しかし、機体が接触したのに抵抗なくすり抜けた事に気が付いた北斗が、あれは虚像ではないかと疑い捜査を勧めた所、
案の定、別の場所で虚像を投影していたヒッポリト星人を発見し戦闘になる。
しかし星人が用意したカプセルでエースはブロンズ像になり、この後救援信号で兄達(
ゾフィー・
初代マン・
セブン・
新マン)と、
ウルトラの父が次々やってくるものの兄達もブロンズ像にされ、父は善戦するも長旅の疲れでスタミナ切れを起こし星人に敗れてしまう。
ここで最後の力を振り絞った父がエースを解放し状況は逆転、さしものヒッポリト星人もエースに倒されてしまった。
そのインパクトから、ヤプールと並んで『ウルトラマンエース』の代表的な敵の一人として扱われる事が多い。
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なのだが… |
上述の『A』第26話で虚像投影場所を北斗が発見したきっかけが、衝突事故で負傷したタクシー運転手の証言に、
「藪から超獣が出てきてタクシーと激突して事故になった」という物があり、北斗が確認すると車両に血痕や肉片が付着していた事
(このエピソードに超獣は出てこないので「超獣=ヒッポリト星人」の模様)、
さらに運転手が子供の土産に持っていたエース人形(星人が見せ付けたものそっくり)が奪われ、後で首をもがれて発見された事などから、
冒頭以前にヒッポリト星人に「道路に飛び出してタクシーにはねられ負傷、腹いせに運転手のエース人形を奪って破壊」という、
本編に出てこなかったもののかなり格好悪い場面があった事が示唆されている。
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映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』にはパワーアップした同族の「スーパーヒッポリト星人」が登場。
これに伴いデザインを大幅にアレンジしたスーツが新造されており、以降の作品ではこちらが「ヒッポリト星人」として登場している。
MUGENにおけるヒッポリト星人
PinkSheepX氏とSans_UA氏による合作が公開中。
WinMUGEN、
MUGEN1.0以降の両方で使用可能。
muu氏の怪獣キャラと同じくスピリッツシステムが搭載されている。
通常移動はワープを使用するため、見かけによらず結構早い。
代名詞とも言える「ヒッポリトタール」は通常版と設置版の2つがあり、いずれも即死レベルの一撃となっている。
通常版は技の発動自体は遅いので躱すのはそこまで難しくないが、設置版は踏んでしまった時点でヒット扱いとなり、
AI殺しなのもあって非常に脅威。
他の技は常識的な範疇に収まっており、むしろ目から発射される光線「ヒッポリトアイライフル」を除けばリーチが短いなど、並以下の性能の技が多い。
デフォルトでそれなりに動く
AIも搭載されている。
出場大会