キャシャーン






 たった一つの命を捨てて

   生まれ変わった不死身の身体

     鉄の悪魔を叩いて砕く

       キャシャーンがやらねば、誰がやる

+ 担当声優
西川幾雄
『新造人間キャシャーン』、『タツノコファイト
草尾毅
『キャシャーン』
古谷徹
『キャシャーンSins』
小野大輔
『タツノコ VS. CAPCOM』
斉藤壮馬
『Infini-T Force』、『劇場版Infini-T Force ガッチャマンさらば友よ』

タツノコプロ制作のアニメ『新造人間キャシャーン』の主人公。本名は東鉄也。
勘違いされ易いが「人造人間」ではなく「新造人間」である。
2004年公開の実写映画版では伊勢谷友介氏が演じた。
ちなみに小野氏と伊勢谷氏は後にそれぞれTVアニメ版・実写版『ジョジョの奇妙な冒険』で空条承太郎役を演じている。



設定

ロボット学者だった東博士の開発した公害処理用ロボットBK-1が落雷の影響で暴走。
公害を撒き散らす人類を駆除し、地球を守るためブライキング・ボスを名乗って人類に叛旗を翻した。
ブライキング率いるアンドロ軍団を前にして、為す術もなく追い詰められていく人類……。
遂に博士の息子である鉄也は、人間としての命を捨てて、ブライキングとの対決を決意する。
壮絶な運命へと身を投じた鉄也は、ロボット犬フレンダー、かつての恋人ルナと共に、アンドロ軍団へと闘いを挑む。
人間を融合させる事で完成し、驚異的な力を発揮する事のできる「新造人間」キャシャーンとなって……!
(つまり本作で「人造人間」と言ったらアンドロ軍団の事を指す)

科学忍者隊ガッチャマン』に続くタツノコSFヒーローとして生み出されたキャシャーンであったが、
人間である事を辞めてまで人間のために戦う彼の運命は、子供向けアニメとは思えぬ程にハードであった。
優しい両親、愛しい恋人、幸福な人間としての生活を捨てて新造人間となった東鉄也は、どんなに望んでも決して人間には戻れないのだ。
そして更にキャシャーンは物語の後半、アンドロ軍団の手により「機械の身体」である事を暴露されてしまう。
人類の敵であるアンドロ軍団と同じ存在──キャシャーンは、ヒーローでありながら人々から排斥されるようになってしまう。
それでもなお、孤独に戦い続けるヒーロー像は、子供にこそ受け入れ辛かったものの、今日に至るまで多大な影響を及ぼした。
なお、キャシャーンという名前には「未来への財宝(キャッシュ)を捜す者」という意味があるのだが、
同時に「ガラスが割れる音」でもあり、割れたガラスが直らないように、彼もまた人間には戻れないという事を示している。
断じて華奢だからというわけでない。『タツカプ』で蒼鬼に勘違いされてるけど

スポンサーの倒産という番組とは全く関係の無い事情で急遽短縮が決定してしまい、ラストは突然開発された新兵器でアンドロ軍団が全滅、
という唐突なものになってしまったが、こういう場合にありがちな初期設定を投げ捨てるという事は皆無であり、
最終回に至るまでキャシャーンの「人間に戻れない」「たとえアンドロ軍団を倒しても、もう人間達の間には戻れない」という悲哀は徹底されていた。
また、2004年公開の実写映画版『CASSHERN』においては、原作とはベクトルは違うものの、戦争によって引き起こされる悲劇、
残された者の憎悪や救われないキャシャーンの境遇など、こちらでも徹底した悲哀が描かれている。
加えて本来は実に4時間をも超える内容が当初は予定されていたものの、上映の尺関係か、
編集での短縮シーンが非常に多い事や初見で理解し難い唐突なラストなど、ある種の共通する部分があったりする。

2008~2009年に放映された『キャシャーンSins』におけるキャシャーンは他とは異なり、
ブライキンボスの部下として造られたロボット(=人造人間)である。故にこの作品での「キャシャーン」は本名。
ブライキンボスの命令により本編開始前に救世主ルナの暗殺に成功するも、
ルナの力の影響で文字通り不死身の体となってしまう(原典の方はあくまでも比喩表現)。
地球全土が荒廃してロボットでさえ滅び(全身が朽ちて(錆びて?)くる)が避けられないこの世界では、
人間からは恐れられ、ロボットからは不死身の力を狙われる孤独な存在である。
ただ、ラストでは世界も彼も救われる事を予感させる描写が成されており、歴代キャシャーンの中ではハッピーエンドな方である。
なお「Sin」とは「原罪」という意味。つまりこいつと同じ。

その他、タツノコプロのタイムボカンシリーズOVA『タイムボカン王道復古』へゲスト出演した事もある。

ちなみに相棒の犬ロボットのフレンダーは、カー・ジェット・マリンなど様々な形態へと変形し、キャシャーンをサポートするのだが、
このギミックは子供達に喝采を持って迎え入れられた。*1
これを受けてか『破裏拳ポリマー』では主人公(強化服を着た人間)自身が変形する様に。
一方でSins版のフレンダーに変形能力は無い
(そもそも原典のフレンダーはキャシャーンのサポートの為に造られたのに対し、Sins版のフレンダーは貰い物である)。


格闘ゲームにおける性能

格闘ゲームには『タツノコファイト』と『タツノコ VS. CAPCOM』に登場。

『タツノコファイト』では、ガードさせても五分な多段ヒット技「電光パンチ」をひたすら振ってるだけで割と戦えるキャラ。
それ以外やる事が無いという噂もあるが、これでゲージを溜めれば飛び道具超必殺技「超破壊光線」も撃てるのでまずはとにかく電光パンチ。
なお相棒(愛犬?)のフレンダーは戦闘前デモや超必殺技などで出てきてくれるものの、主に別キャラであるルナのストライカー
ていうかパピーとして活躍。喰らい判定すらルナではなくフレンダーにあるという、もうキャラ名「フレンダー」でいいだろといった有様であった。

『タツノコ VS. CAPCOM』では、「破壊の電光」なるキャッチコピーで登場。
フレンダーを呼び出す必殺技はノーコストの割に拘束時間が長めな上、呼び出し時の隙も少ないという高性能。
その一方で本体性能は大人しめであり、コンビネーションの精度が強さに直結するキャラと言えるだろう。
…と、まぁ普通のゲームならそんな評価だったかもしれない。だがこのゲームは『タツカプ』である。
キャシャーンは通常技が短く重く、機動力も高くはないため、逃げを追う性能、攻めの持続性に欠ける。
「触られないように触る」が殊更重要な『タツカプ』ではかなり厳しい性能と言えるだろう。
しかし一方でキャシャーンは「一度触られたら本当に危ない」と恐れられる超一発屋でもある。
主な原因は空中から急降下する「流星キック」の存在。これにはダウン追い打ち属性が備わっており、これを当てるとダウンしている相手を起こす事ができる。
その上でパートナーやヴァイタルソースを消費して技をキャンセルする「バロックコンボ」を活用する事で、
ダウンしている相手に再びコンボを繋ぐ事が可能になるのだ。
これらによって、連続技をカットして相手をダウンさせるシステム「メガクラッシュ」から即死級のコンボ、または(パートナー次第で)永パに移行可能。
ゲージ回収力も凄まじく、大幅に有利な状況を作りながら相手を殺す事ができる。
更にキャシャーンが相手を倒した場合、交代動作にフレンダー重ね>タメ電光パンチのガード不能連携が可能。
前述のゲージ回収力も相まって、一瞬で2キャラ倒し切る爆発力のあるキャラである。

…とは言うものの、初期は上位陣の立ち回りが鉄板すぎてワンチャンが果てしなく遠く
パートナーありきの爆発力のためランク的には中堅とされていた。
ただし研究が進んだ現在では、追撃可能で浮かせる上レバー操作で上中段と下段ガードポイントを切り替えられる中段技「カタパルトニー」の存在により、
正面から殴りに行くと逆にコンボを受ける事となり、また何とかエリアルに持ち込んでもメガクラッシュからコンボが入るため死角が無くなり、
評価は最高ランクに達している。
え?パートナーありきの弱さはどうしたかって?わざと殴られればヴァイタルソースできるんでバロックを使えばよし。
あとメガクラッシュは体力の一部をヴァイタルソースにするからどんな状況でもコンボを繋げない状態が無いので問題無し。これは酷い。
某店の上級プレイヤー曰く「キャシャーンは色々な技がズルい」との事。

だがしかし、そんなやりたい放題やっていたのを開発部は重く見たのか、
『タツカプUAS』では流星キックで相手を起こす事ができなくなってしまい、コンボが伸びなくなってしまった。
他にもカタパルトニーのガードポイントが下段を守れなくなったり、タメ電光パンチのタメ時間が長くなり、
アシストを併用しないと交代動作に重ねられなくなったなど、様々な点で弱体化を施された結果、今現在ではランクが大きく下がっている様子。
あまりの下がりように「キャシャーンでやる事が無くなってしまった」と憤慨する人もいたり。

余談だが、『バトルクロード』において大山正道が、
サイボーグ(D-9F型T-8P型)に対する勝利メッセージでキャシャーンの名前をそのまま引用している。
また、格ゲーファンには二階堂紅丸の「フライングドリル」「雷靭拳」「雷光拳」の元ネタの人、と言った方が通じるかも知れない。


ニコニコ動画におけるキャシャーン

「キシャ――ンッ! カシャ――ンッ! ク―シャ――ンッ!!」
や~まだッパ~~ン!

他には「ジャガーマンシリーズ」の派生作品「仲良し三人組(けものフレンズ)」の一人として登場。
主な内容はデビルマンとタイガーマスク(のマスク)とチームを組み、セルリアンと戦ったりタイガーマスクの口でピーマンを製造するなど、
ジャパリパークを舞台にどっかんばったん大騒ぎする日常系アニメのような何かである。
本来のセリフを編集して喋らせるロイド系と呼ばれる動画の一つなのだが、
他のロイド系とは異なりこのシリーズはオープニングテーマの歌詞を編集して喋らせているのが特徴。
そのため、視聴者からは主題歌のフレンズと称されている
(ちなみに歌っているのはキャシャーンの声優である西川氏本人ではなく、ささきいさお氏)。
キャシャーンの主題歌は終始激しい曲調のため、行動的でテンションが高く沸点の低いキャラ付けになっている。
「観るかー!」


MUGENにおけるキャシャーン

Rikard氏により『タツノコファイト』のドットを使用した「KYASHAN」が存在していた。
現在は氏のサイトが消滅しており、残念ながら正規入手不可。最終的な完成度は70%。
「パルサーキック」やオリジナル技の強「エルボークラッシュ」で浮かせた後に弱「電光パンチ」で追撃し、
さらに超必殺技「ムーンビーム」で拾うといった連続技が狙えるが、コンボ補正以前に素の火力が良心的すぎてちっとも減らないのが悲しい所。

単体キャラ以外では、ムシム氏製作の千賀式ジャガーとある特殊ヤラレで上記の仲良し三人組が登場。
タイガーマスクを身代わりにしたと思いきや…。

出場大会



*1
ロックマン2』にも同名の犬型ロボットが登場する。
見た目も本家のフレンダーをデフォルメ+巨大化したような姿をしているが、ロックマンめがけて火を吐くだけで変形はおろか移動すらしない。
だが、後の『ロックマン3』以降に登場する愛犬ロボのラッシュには飛行型のラッシュジェット、水中用のラッシュマリンへの変形機能が付いており、
MVC』ではドリル戦車にも変形、遂には合体するまでに至った。


最終更新:2024年03月15日 17:43