黄飛鴻(Alien Challenge)



概要

IGSの初期タイトルで、格闘ゲーム第一弾。本国台湾でもほとんど知られていなかったマイナーゲーで、
本当に『黄飛鴻』というタイトルだったのかすら定かではないほど。
本土では『星宿會戰』とも呼ばれるようだが、表記揺れが激しい。日本国内での通称は『エイチャレ』もしくは『AC』。

なおIGS社は後に黄飛鴻を主役にした格ゲー第二弾『形意拳』を開発している。
黄飛鴻への熱い想いを感じられるメーカーである。
このゲーム自体は非常にアレな内容だが、続編の師父同じ会社が作ったとは思えないほどまともなキャラに仕上がっている
真っ当な路線になったのは素直に喜ばしい事なのだが、一体IGS社に何があったのだろうか。

  • ストーリー


Long time ago, eight arrogant gods always found each other's faults which annoyed the celestial world.
Finally celestial the age demoted and excelled them as eight fighters in the mundane world.
They were expected to discipline themselves with enormous mundane experiences and challenges them serve as eight loyal guards in the celestial world after completing their toils.

(邦訳)
遙かな昔、8柱の傲慢な神が互いにいがみ合い、天界を悩ませていた。
ついには天界から降ろされ、人界で8人の優れた戦士となった。
彼らは苦難と修行の末、天界の守護者となることを期待されていた。

……という感じだろうか?つまりタイトルの「エイリアン」とは異星人ではなく異世界人、天界人的な意味合いと思われる
(本来「Alien」とは「他所者」と言う意味でしかない。まぁキャラセレ画面の背景は宇宙っぽいが……)。
冒頭でゲームのストーリーらしきものが確認できる動画


キャラクター

主人公の黄飛鴻を筆頭に、登場人物は歴史上の英雄や現代著名人のパロディで揃えられている
挙動があまりにもアレなので「こいつら本当にエイリアンなのでは」と度々言われてきたが、
どうもキャラ設定やストーリーを調べてみると全員地球人らしい

  • 使用可能キャラクター
黄飛鴻(拳法家)、花木蘭(女将軍)、霹靂豹(フットボーラー)、黒傑克(ピエロ)、神龍(忍者)
灰狼(狼男)、火狐狸(炎の化身の妖怪)、千面人(T-1000)、仙翁(仙人、ラスボス。隠しコマンドで使用可能)

システム

1レバー+6ボタン(弱中強パンチ、弱中強キック)。
飛び道具、対空、乱舞、キャンセルコンボ有り。
このゲームは必殺技をガードしてもかなり削れるというのが実は重要。
ラウンド前半は適当に戦って、後半は体力点滅時に可能となる超必殺技「SUPER・KILL」で削り勝ちするのが理想。
SUPER・KILLは一度使うと次の点滅発動までに時間がかかるため、常に「避ける」or「削る」の駆け引きに勝利しなければならない。

実の所、上記の際立った特徴以外は目立った所も無く、強いて言うならば以下の点が挙げられる。
  • キャラクターの動きは「龍虎の拳」のような一発の重さ有り
  • KOF'94』で言う「避け」のような回避技がある
  • 飛び道具コマンドを立て続けに出すと画面内に2つ出す事ができる。
  • 短時間に必殺技が3回連続で当たると気絶が発生
  • 必殺技、超必殺技が先行入力可能。ダウン中や閃躱中に入力しても出せる。
  • 空から回復アイテム(POW)が降って来るが打撃技でプレイヤーのみ取得できる。CPUは取れない。
  • 3面毎にボーナスゲーム有り、酒瓶破壊ゲーム、サッカーボール取得ゲーム、起き上がりこぼしみたいなナマモノを殴るゲーム
また、ゲームが進むほどにCPUの反応が鋭くなっていき、後半は超難度となる。
OP
超必殺技(とコンティニュー画面のやられ顔)集


MUGENにおける黄飛鴻(Alien Challenge)

何故か全キャラクターがMUGEN入りを果たしており、ですからー氏製作の黄飛鴻、霹靂豹、黒傑克、神龍、灰狼、火狐狸、仙翁、
NGI氏製作の黒傑克、mass氏製作の花木蘭と千面人が存在する。
また、各キャラクターの専用ステージもReginukem氏によって公開されている。


最終更新:2024年07月29日 03:41