円谷プロの特撮作品『
ウルトラマン80』に登場する
怪獣。別名「渓谷怪獣」。
第29話「怪獣帝王の怒り」に登場。
日本の数少ない秘境の1つとされている鬼矢谷(きやだに)の地底奥深くに眠り、
300年に一度目を覚ますと言い伝えられてきた伝説の地底怪獣。
なお、名前の由来は自警団の団長が「ネス湖のネッシー」にあやかって「鬼矢谷のキャッシー」と名付けたことに由来する。
「キャシー」とはしなかった辺り、某女優(特撮的には後にこの作品で敵方のトップを演じられた俳優の御夫人)にも配慮したのだろうか
起きる理由は300年周期で発生する小規模の地震が原因であり、
本編ではこの地震が原因で体の一部が外に露出し、そこに太陽光線が差し込んだ影響により覚醒した。
かなりの怪力の持ち主で、口から放つ6万度の火炎が武器。
肉食の習性だが意外にも気質は大人しく、平時であれば率先して人を襲うことは無い模様。
しかし、休眠から目覚めた直後の餓えた状態であれば話は別であり、
オオヤマキャップの推測では1日に1000kgの肉を食べるとされている。
このため、人肉の味を覚えさせたら餌を求めて人里を襲撃し、大惨事が起きる可能性もあったのだが、
怪獣による村起こしを狙ってキャッシーの生け捕りを企む鬼矢谷村の村長と、
キャッシーを生け捕ろうと目論む社長が運悪く逃げ遅れてしまい、
目覚めた直後で空腹から食料を求めて暴れ回っていたキャッシーはとりあえずと言わんばかりにこの2人を捕食しようとするが、
彼らを助けるために登場したウルトラマン80と対決。
空腹が祟って炎を吐けず黒煙しか出せなくなったものの、鋭い牙で噛み付き80を食おうとするが、
引き剥がされた後は80のアクロバティックな動きで攻撃を全て躱され続け、
やがて隙を突かれて尾を掴まれた上にジャイアントスイングをお見舞いされてしまう。
ここにきてキャッシーは空腹が限界に達したらしく、完全に戦意を喪失。
80も暴れていたとはいえ害意は無く、単に腹が減って餌を探していただけのキャッシーを憐れんで、
人里から遥かに離れた誰も知らない場所へ連れて行き、キャッシーはそこで再び長い眠りに就いた。
劇中では「
ゴーストロンに似ている」と言及されており、書籍等では関連種扱いされる事こそあるものの、
ぶっちゃけアーストロンにもゴーストロンにも似ていない。
とはいえ体長60mのキャッシーを「ゴーストロンの4倍だな」と評している事から、
少なくとも『
帰ってきたウルトラマン』に登場したゴーストロンとは別個体(15m級)の話なようである。
そもそも見た目が異なるだけでなく、『帰マン』のアーストロンもゴーストロンも種類こそ異なるが「鉱物が好物」とされているため、
共通点と言えば強いフィジカルと火炎を吐く程度しかない。
脚本ではゴーストロンではなく「
ティラノサウルスに似ている」という設定だったが、アフレコ時に変更されたらしい。
しかしティラノサウルスにも似ていなかったりする
ところで、なんでこの筋書きでサブタイトルが「怪獣帝王の怒り」なのか。
「怪獣帝王」なんて存在は出てこないし、怪獣が暴れた理由は怒りでは無く飢えだし、目を覚ました原因は自然現象で誰が悪いという話でも無く、
どちらかと言うと怪獣そのものより周囲の人間のドタバタ劇が主題で、80が苦戦を強いられた事も無く、怪獣も殺されもせず平穏無事に治まった。
大仰なタイトルとは裏腹に、割とほのぼのした回だったのだ。脚本の段階では全然違う話だったのかも……。
MUGENにおけるキャッシー
カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
スプライトやキャラ性能は同じくカーベィ氏が製作した
レッドキング三代目をベースにしている模様。
近接戦では「必殺噛みつき」、離れた相手には「火炎」「黒煙」などの技で戦う性能となっている。
超必殺技はいずれも1
ゲージ消費で「必殺火炎」「超必殺噛みつき」「猛攻撃」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
また、似ていると言及されていた
ゴーストロンについても同じくカーベィ氏によって製作されている。
出場大会
最終更新:2025年03月15日 20:56