アーストロン


円谷プロの特撮作品『ウルトラシリーズ』に登場する怪獣。別名「凶暴怪獣」。
鉄の塊になってあらゆる攻撃をやり過ごす呪文では無い。
初出は『帰ってきたウルトラマン』第1話「怪獣総進撃」で、実体化したウルトラマンジャックが初めて戦った怪獣でもある。
ちなみにサブタイトルは『ゴジラ』シリーズ9作目にあたる同名の映画が由来。

細身のゴジラに角を付けたような、王道なデザインが特徴。
主食は鉄で、それ故に頑丈な皮膚と骨格を持つだけでなく、片手で1000tの岩を一瞬で握り潰すほどの握力と、
片腕で戦車7000台を引きずれる凄まじい怪力を誇り、腕はもちろん尾の一撃も脅威。
さらに口から高熱の「マグマ熱線」を発射可能。
切り札は頭の鋭利な角「スラッシュホーン」だが、同時にこれは最大の急所でもある。
鳴き声はギャオスから流用されている。

ザザーンタッコングの出現後、呼応するかのように朝霧山付近に現れ、
その優れたフィジカルとマグマ熱線で終始ジャックを圧倒するが、
尾を掴まれジャイアントスイングを受けた所で、頭部にスペシウム光線を受けて角を破壊され衰弱し、火口へ転落。
そのまま噴火に巻き込まれ、爆死した。

+ 怪獣バッテンガー
『帰ってきたウルトラマン』放送当時にブルマァクより販売された玩具の一つとして、
ピッチングマシーンの「怪獣バッテンガー」が存在するが、その姿はどう見てもアーストロンである。
尤も、CMには実際にアーストロンの着ぐるみが使われていたため公式から許可は得ているものと考えられる。鳴き声はジラースだが
当時のCM(2:00~)

+ 他作品における活躍
人気怪獣故に再登場の機会も多いが、知能及び戦闘力は個体によって差が大きい。

  • 『ザ☆ウルトラマン』
第27話「怪獣島浮上!!」にてバラドン星人の手により、ゴーストロン共々怪獣墓場から復活した。
手足が蛇腹状だったり配色が異なる上に角が増えている同作の怪獣では最も原点に近いデザインである。
科学警備隊に襲い掛かるが、新型ロケット弾を装填したグレネード・ガンディで倒された。

第20話「総監の伝言」で誘導音波で怪獣を操作するハーメルンプロジェクトの実験中に地中から出現。
メビウスに加えて乱入したケルビムと三つ巴の戦いになるが、ケルビムが耳で誘導音波を耳で共鳴支配したせいで、
パワハラ上司にこき使われるヒラ社員みたいな感じで支配下に置かれてしまう。

第8話「水中の王者」で野生の個体がケルビムと戦闘。
火球の直撃を受けるも死んだフリをして油断を誘い、隙を突いてケルビムの耳を引き千切りマグマ光線を浴びせて勝利を収めるが、
直後に水中に潜んでいたエレキングによって湖に引きずり込まれて殺害された。

第11話では、レッドキングと戦う別個体が回想で確認できる。

  • 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』
第3話「大暴走! レイオニックバースト」でゼラン星人のレイオニクスに操られた個体が登場。
ナックル星人の操るガルベロスと戦うも、幻影攻撃のカラクリを見抜けず成す術なく倒された。

OPではゴメスと戦闘しているが、これは双方がゴジラ似故の組み合わせと思われる。

バット星人に怪獣墓場から連れて来られた個体が登場。

惑星ザインにおいてサイキが王立惑星カノンのシンラに、ベゼルブの持つ力を証明するための見せしめとして、
キングゲスラと共にベゼルブの毒を受け「クグツアーストロン」と化してしまう。

サイクイーン戦ではクグツバキシムと共に援軍として召喚されるが、
共にコスモスによって命の樹の果実を与えられてクグツを解毒された。

宇宙生物モコ(小珍獣ルナー)の持つリトルスターに反応して地中より出現した。

北米で休眠状態のアーストロンがいたのが確認されているが、
セレブロが操るウルトロイドゼロに吸収されてデストルドスの材料にされた。

メガロゾーア降臨とエタニティコアが暴走し地球の危機が間近に迫ったことを悟り、
避難を始めた怪獣の1匹として登場。

ジャックの初期スーツとともにNGとなった、腹部がゴメスのように割れたNG版スーツが存在し、ゴジラの予備スーツの改造という説もあるが確かな証拠はない。

亜種・近縁種

  • ゴーストロン
『帰マン』に登場した怪獣。別名「爆弾怪獣」。ラーの亡霊ロボでは無い。
上記のアーストロンの弟とされており、火炎「ファイヤーマグマ」を放つなどの共通点があるが、
角が無くトサカのような器官を持つ他、主食は金とされている
その為名前はゴースト…ではなく「ゴールド」+「アーストロン」が由来。でも英字表記は「GHOSTRON」。
また、『ウルトラマン80』では15m級の肉食の別個体が出現したことが語られている。

  • キャッシー
『ウルトラマン80』に登場した、鬼矢谷で休眠状態にあった怪獣。別名「渓谷怪獣」。
劇中では「ゴーストロンに似ている」と称されており、火炎を吐くなどの共通点はあるが、
書籍では関連種扱いされる事こそあるものの、ぶっちゃけアーストロンにもゴーストロンにも似ていない
上記の15m級のゴーストロンは似ていたようだが……。
これは脚本ではティラノサウルスだったのがアフレコ時にゴーストロンに変更されたためとのこと。
しかしティラノサウルスにも似ていなかったりする

  • ギーストロン
『ウルトラマンフェスティバル2019』に登場した怪獣。別名「凶猛怪獣」。無論悪のカリスマとは無関係。
外見はアーストロンとほぼ同じだが、角の数が増し、手足から鉤爪のような突起物を生やしている。
頭部の角から放つビルをも切断するレーザー光線「ギーストロン雷電波」、
両腕の鉤爪をスパークさせて放つ巨大なカッター光線「ギーストロン超雷電波」、
更にマグマを活性化させる電磁波「ギーストロン大振波」などの技を持ち、
アーストロン種の中でも特に戦闘力が高い。
後に映像作品でも『タイガ』で登場した。
また、『Z』では出番は僅かながら、主人公の父親の命を奪った怪獣という重要な存在として扱われた。


MUGENにおけるアーストロン

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
Gesura505氏提供のスプライトを用いて作られている。
スプライトの元はゴジラだと思われる。
必殺技は「マグマ光線」や「火球」などの中~遠距離攻撃がメインだが、
「地底潜行」で迎撃を気にせずに近寄れるのでインファイトも得意。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「必殺マグマ光線」「ストレート」「突き刺し」の3つ。
「ストレート」の元ネタは前述した「怪獣バッテンガー」からのものであろう。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

また、defファイルの切り替えによりゴーストロンも使用可能。
こちらはアーストロンと「必殺マグマ光線」を除いた超必殺技が異なり、
地上の相手にのみ当たる「電磁波」、自分と相手が互いにダメージを受ける「怪獣時限爆弾」となっている。
紹介動画

出場大会



最終更新:2024年01月19日 15:42