「でも、世界は二人だけで構成されているわけじゃないよ」
今野緒雪氏の少女小説『マリア様がみてる』の登場人物。
第9巻『チェリーブロッサム』で登場し、以降(「二年目」と表記)のレギュラーキャラとなる。
CVは
清水香里
氏。
また、本作の二次創作である同人姉妹格闘ゲーム『
マリばと!』にも、Ver2.0から参戦している。
高校になってからリリアン女学園に入ってきた後発組であり、当初は別の学校へ行く予定だった。
だが、趣味を優先させた結果(後述)本命の受験に失敗し、滑り止めのつもりでやってきた。
そして「白薔薇さま
(ロサ・ギガンティア)
」の
藤堂志摩子と出会い、紆余曲折あった末姉妹(スール)となった。
本編が三年目に入った現在も、「白薔薇さまのつぼみ」として山百合会の業務をこなしているようである。
松平瞳子とは同学年で同じクラス。当初はそれほど親しくなかったが、今では親友同士である。
学業はとても優秀で、外部からの受験組にもかかわらず新入生代表となったほどである。
勉強のみならず頭の回転もとても速く、心の機微を察したり適切な助言をすることも多い。
割とかわいらしい外見で、「市松人形のよう」と評される。フランス人形のような志摩子とはいいコンビである。
リリアンの風習をよく知らないまま入学してしまったためカルチャーギャップも多く、心の中でツッコミを入れることもある。
そして、
仏像鑑賞
という素敵な趣味を持っている。
受験に失敗したのも、20年に一回のご開帳を見るために京都へ行ったら大雪で帰れなくなったため。
リリアンでもそのことを隠して生活するつもりだったが、瞳子の策略によって志摩子の秘密共々暴露された。
もっとも、リリアンと言えど生粋のクリスチャンはそんなにいなかったため、大した騒ぎになることもなかったのだが
(ちなみに、この時乃梨子は
怒りのあまり聖堂で大声で絶叫する
という乙女にあるまじき所行を働いた)。
「瞳子ー!あんた、その前に謝れよ!!!」
原作での立ち位置は、彼女自身の問題は『チェリーブロッサム』と『レイニーブルー』でほとんど解決したため、
以降は「松平瞳子の友人」というポジションで活躍することが多くなった。
特に祐巳と瞳子の関係が焦点となった二年目後半では助演女優賞ものの大活躍をしている。
その一方で、志摩子との砂糖を吐くような
バカップル
ぶりも見せ付けてくれた。
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原作についての裏話 |
実は、『マリア様がみてる』の当初の主役は 福沢祐巳ではなく彼女だった。
シリーズで最初に発表された短編が『チェリー ブロッサム』に収録されている『銀杏の中の桜』であり、
志摩子以外の山百合会メンバーはおまけで、 小笠原祥子と支倉令に至っては
名前すらなかった。
ここに至るエピソードを補完するために書かれたのが、単行本一巻から始まった「1年目」である。
こういった作品展開だったため
「学園独自の異様な風習にツッコミを入れる」という 寄宿舎系学園ものや 学園都市ものでは本来主人公がやるべき行為を
主人公の祐巳(彼女も後発組である)が全く行わずに脇役の乃梨子がやっていることになる。
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『マリばと!』での二条乃梨子
「出でよ!阿修羅バスター!」
Ver2.0で松平瞳子と共に新規参戦。
でかい数珠を振り回し、
スタンドのごとく仏像を召喚するネタキャラになっている。
だが性能自体はとんでもなく、必殺技の「
阿修羅像」が吸い込み範囲の広い投げ技なので重宝する。
おまけに「
千手観音像」で設置もできる上、「結界」で飛び道具の反射もいける。
流石に飛び道具こそ持っていないが、中距離~近距離では上手く立ち回れるだろう。
MUGENにおける二条乃梨子
サクラカ氏によるものが存在する。
松平瞳子同様、スールシステムではなく
ストライカーを呼べるようになっている。
呼べるのはスールの藤堂志摩子とグランスールの佐藤聖、クラスメイトの松平瞳子と
細川可南子。
また、原作と違い、仏像は種類が異なるならいくつでも呼べるようになっている。
単体キャラ以外では死門氏の志摩子のストライカーとしても登場するが、使い勝手は今一つ。
「私、瞳子が好きだから、きっと涙がでちゃうんだ」
出場大会
出演ストーリー
最終更新:2020年12月20日 21:04