ハリー・ポッター


「エクスペクトパトローナム!」

+ 日本語吹替声優(Wikipediaより引用・改変)
小野賢章
実写映画シリーズ、ゲーム『魔法同盟』、『ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー』
矢島晶子(現・うえちあき)
ゲーム版『賢者の石』『秘密の部屋』
山口勝平
ゲーム版『クィディッチワールドカップ』『アズカバンの囚人』
山本泰輔
ゲーム版『炎のゴブレット』

小野賢章氏は演者のラドクリフ氏本人と同い年だけあって声変わり前の子役時代から吹替を担当しており、
まさにこのキャラクターと共に芸歴を重ねた同氏にとって重要な役といえる。

イギリス人女性作家であるJ.K.ローリング女史による小説作品『ハリー・ポッター』シリーズの主人公。
実写化された映画の演者はダニエル・ラドクリフ氏。
額の稲妻型の傷跡がトレードマーク。

幼い頃に両親と死別し、叔母(母の妹)の嫁ぎ先である「ダーズリー家」にて(邪魔者扱いされながら)育った。
しかし11歳の誕生日に、魔法学校「ホグワーツ」の森番ルビウス・ハグリッドが現れ、
ハリーの両親が魔法使いであり、自分も魔法を使える才能を持っている事、
交通事故死だと言い聞かされていた両親は、魔法界史上最強最悪の魔法使いであるヴォルデモートに殺された事、
事件当時、その場にいた1歳程度の赤ん坊にすぎなかった自分が「死の呪い」を跳ね返して、
ヴォルデモートに「勝利」し、魔法界で「ヴォルデモートの魔手から唯一生き残った男の子」として英雄視されている事を知る。

かくして魔法使いの道を歩む事を選んだハリーであったが、
それはかつて撃退したヴォルデモートとの因縁の新たな幕開けでもあった……。

+ ヴォルデモートとの因縁(ネタバレ注意)
その因縁の発端はハリーが生まれる前まで遡る。

ヴォルデモートの勢力が最盛期の頃、トレローニーという予言者が、
「7月の終わりに闇の帝王を倒す男の子が、帝王に3度抗った両親のもとに生まれる」
という予言を放ったのだが、たまたまその場に死喰い人がいた事でその情報がヴォルデモートに伝わった。
占術は魔法界でも軽んじられていたためヴォルデモートも真に受けたわけではなかったが、
念には念を入れてという理由でその「予言の子」の捜索を開始。
条件に合致した子供はハリーに加えてもう1人、魔法族の両親から生まれた純血の赤子がおり、
ヴォルデモートは自分と同じ非魔法族と魔法族のハーフであるハリーに当たりを付ける。

しかし、予言にはヴォルデモートも知らない続きがあった。
それは「闇の帝王は、その者を自分に比肩する者として印す」というもの。
つまり予言の時点ではどちらが「予言の子」かは確定していなかったのであり、
それを知らないままヴォルデモートが予言通りに行動した事が引き金となり、
まさしくハリーは額に稲妻の傷という予言で言及された「印」を付けられ、
皮肉にも「闇の帝王を滅ぼす可能性を持つ者」という因果を背負うに至ったのだった。

ヴォルデモートはハリーを狙うのは、部下に対してはかつての敗北が「まぐれ」だと証明するためと語っていたが、
嘘ではないものの、実際には死を極端に恐れている彼にとって自分の破滅を示唆する存在であったハリーは、
是が非でも抹殺しなければならない対象だとみなしていたのである。

なお、純血の方の予言の子はグリフィンドール寮の同級生であるネビル・ロングボトムの事であり
こちらも最終決戦ではレジスタンス活動を先導し、
組分け帽からグリフィンドールの剣を引き出して分霊箱の1つである蛇のナギニを倒すという大きな役割を担った。


人物

両親の死後は前述のように非魔法族(マグル)のダーズリー家に預けられ、
魔法を毛嫌いしているダーズリー家によってほぼ虐待のような扱いを受け、
魔法についても全く知らされずに育ったため、価値観は非魔法族寄りで、魔法界の常識に疎い。

性格は真面目で正義感が強いが、同時に無鉄砲で時として規則を軽視する部分もある。
また、叔母の家で長期にわたって冷遇され続けたせいで自己評価が低く、卑屈な言動を見せる事も多い。

魔法に関しては天才肌であり、勤勉な性格ではないため学業にはムラがあるものの、
自分が関心を持つ分野に関しては年齢離れした才覚を見せ、
大人でも習得が難しい「守護霊呪文」をわずか3年生で習得している。
このような性格・能力からか、ホグワーツ入学時に行われる組分け帽子による所属寮の選別では、
ホグワーツに存在する4つの寮全てに適性がある珍しい新入生として描かれていた
(直前に出会ったロン・ウィーズリーやドラコ・マルフォイ等の影響で、ハリー自身はこの内スリザリン寮に過剰なまでの拒否反応を示していたが)。
また、在学中に何度も修羅場に巻き込まれたため学生でありながら非常に実戦慣れしてしまい、
シリーズ後半ではヴォルデモートに抵抗する「ダンブルドア軍団」の中心的な存在となった。
魔法使いとしての基本でもある箒の飛行についても優れた才能を見せ、
寮対抗のクィディッチ(箒で飛行しながら行うハンドボールみたいな球技)では1年時からシーカー(重要なポジション)を務めた程で、
プロのクィディッチ選手すら飛行技術を絶賛するほどであった。

悪意にせよ善意にせよ誰からも注目されており、ダンブルドア校長などの大人から何かと便宜を図ってもらったり依怙贔屓されているようにも見えるが、
何か事件が起きる度に一般生徒達からは自分のせいとばかりに白い目で見られたり、
親友であるロンもハリーに対する劣等感・嫉妬心を隠せなくなり度々関係に亀裂が入るといった人間関係のトラブルは日常茶飯事。
そしてそれらの非運に対してハリーもまた正面から受け止めきれず、度々ヒステリックにブチ切れる事も多い。
本人としても正義感が強い事の裏返しとして思い込みが激しい部分があり、自分に非好意的な相手を悪人と決め付けてしまう悪癖がある
怒りに任せて「許されざる呪文」を使ってしまう場面もいくつかあったり、変に妄想癖が強かったりと情緒はいささかに不安定。
結局の所、いかに特別な経歴を持っていようが魔法が使えようがハリー自身は人生経験の少ないどこにでもいる少年であり、
また彼の周囲にいる人間達も我々マグルの読者・視聴者達とそう変わらない、善悪の心を併せ持つ普通の人間達なのである。

同年代の学生とは別格の実力者であるが、それでもヴォルデモートとは圧倒的な実力差がある。
ましてや事件当時ハリーは赤ん坊に過ぎず、勝負にすらならないはずであったが……?

+ ネタバレ注意
血の絆は、家族の愛によって犠牲が生まれたときに誕生する、極めてパワーのある古の魔法である。
その犠牲は、護られた者の血の中に生き続ける。
しかしながら、呪文が唱えられなければ、また、その他の血族者の意思によってそのパワーがシールドされることがなければ、
完全に「護りの力」が効果を発揮するわけではない。
多くの古の魔法と同じように、血の絆はミステリアスでありパワフルであり
多くの魔法使いがまだ完全に理解できているわけではない。

ハリーがヴォルデモートの魔の手から生き延びた理由は、
母のリリー・ポッターが死に際に息子に授けた「愛の加護」のため。
ハリポタ世界において「愛」は単なる概念や感情に留まらず、「魔術」や「力」として行使される類となっている。
ただし、それは現代魔法では不明瞭で曖昧かつ論理化されていないもので、
呪文として行使される事は無い。

ハリーの場合は、リリーが自己犠牲すら辞さずに息子をヴォルデモートから庇った事で、
その愛が強力な護りとして機能するようになり、これによりヴォルデモートとその一味はハリーを傷付ける事はおろか触る事すらできなくなった。
また防御の機能だけでなく、因果律にも干渉するらしく、ハリーが非魔法族のダーズリー家にいた時にヴォルデモート一味の残党に襲撃されなかったのは、
ダンブルドアが愛の加護に便乗する形で維持させた「守りの加護」より、
リリーの血を引く者=叔母(リリーの姉)のペニチュアの住む所をハリーが自分の家と認識する限り、
ハリーが成人するまで愛の加護で隠された「避難所」として機能するため、ヴォルデモート一味は住居を見付ける事すらできなかったためである
(ヴォルデモートとは無関係な小物極まりない敵がダーズリー家襲撃を成功させていた事からも分かる)。
他にも、ただの主婦であるロンの母親がヴォルデモートの側近でネームドキャラを何人も殺害した凶暴な魔女を一対一で打ち破ったり、
逆に敵であるマルフォイ夫人が息子の無事を教えたハリーを主であるヴォルデモートから救ったりと、母の愛は強いものとして描かれている。
これは作者のJ.K.ローリング女史自身が母親であるからこそであろう。
???「やっぱり愛だよね!」

しかし両親の愛情に包まれて育つ事ができなかったハリーは後に二児の父親になるものの、息子達との接し方を間違えて軋轢を生んでしまう
その結果、次男がとんでもない事件を引き起こしてしまう事に……。
逆に純血主義思想の一族でヴォルデモードの部下(=悪役)であったドラコは父親の厳しさも母親の愛情も十分に受けていた事で、
妻を病で亡くしながらも息子をまともに育て上げている。

+ ネット上では
インターネット上では、海外発祥のネットミーム「音割れポッター」の動画が多い。
元々は「earrape」と呼ばれており、意図的に音割れ加工し、大音量で聞かせる一種のジョークである。
映画のテーマ曲として知られる「ヘドウィグのテーマ」を上記の様に加工して使われている。

また、この動画でよく使われている画像は、映画4作目『炎のゴブレット』における戦闘シーンで敵と魔法をぶつけ合う際の、
ハリーの眼鏡が一瞬反射光で包まれるシーンを左右対称に加工したものとなっている。
詳しくはニコニコ大百科の「 音割れポッター 」を参照していただきたい。
まずは名乗れや眼鏡

他にも、魔法ワールドを原作としたアクションゲーム『ホグワーツ・レガシー』ではアバダケダブラが撃ち放題というスタイルから、
『ヒプノシスマイク』における「違法マイク」に因んで「違法アバダケダブラ」ともネタにされたり、
あるユーザーの見敵必殺のプレイスタイルから薩摩隼人と絡めて「 薩摩ホグワーツ 」というネットミームも生まれた。

『ハリー・ポッター』シリーズはイギリス文学史上に残る名作であり、特に魔法・魔術・ファンタジー系の巨頭とされる。
同じイギリスの科学・SF系巨頭であるドクター・フーと並んで語られる事が多い。
同じ俳優がそれぞれに出演している事でも有名(10代目ドクターとサイバーマンの生みの親がハリポタでは親子役だったり)。
この両作品は『レゴ・ブロック』のキャラクター達がクロスオーバーするゲーム『Lego Dimensions』で共演しており、
魔法の杖を振り回すハリーとソニックドライバーを振り回すドクターが、即死光線ぶっ放すヴォルデモートやダーレクに立ち向かう姿が見られる。
アバダケダブラー!エクスターミネーイ!アバタケダブラー!エクスターミネーイ!

ユニバーサルのテーマパーク「ユニバーサルスタジオ」においても専用エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が建築され、
日本でも2014年に「USJ」において過去最高の費用を投じて完成した。

映画のプロップや衣装等を展示している「ワーナー・ブラザース・ツアー メイキング・オブ・ハリー・ポッター」も開設されており、
日本でも2023年に東京都練馬区でオープンしている。
PV


MUGENにおけるハリー・ポッター

フシギバナなども手掛けたKlingoftheCastle氏によるキャラが某所で公開中。
ちびキャラほどではないが頭身は小さめ。また、デフォルトのLIFEが600と低い
近接攻撃に乏しく、もっぱら呪文による飛び道具を駆使した砲台系のキャラとなっている。
ただし、インファイトに持ち込まれても動きを止める金縛り呪文や箒で上昇しながら突進するかち上げ攻撃などで距離を取る起点を作りやすい。
また、透明マントで姿を消して移動するトリッキーな技も存在。
超必殺技では守護霊呪文で鹿の守護霊を呼び出して攻撃する。
AIもデフォルトで搭載されている。

この他に、Fenix Azul氏によるホグワーツ魔法学校(を望む湖に浮かぶボート上)のステージが存在。
こちらは海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。
参考動画

また、D.C.1213氏により前述の「音割れポッター」もMUGEN入りしているようだ。
参考動画

出場大会

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最終更新:2025年04月13日 20:52