托塔天王晁蓋

晁蓋(ちょう がい)は、中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。
梁山泊の二代目(事実上の初代)首領だが、百八星には含まれておらず、全体を見守る守護神とされる。

もとは義侠心に厚い名主であったが、ある時都に向けて莫大な賄賂を運ぶ輸送隊が通りかかる事を聞いて、不義の財を見過ごしてはおけぬと
呉用・阮小二・阮小五・阮小七・劉唐・公孫勝・白勝らを率いて計略を仕掛け、賄賂を強奪する。
ちなみに、このとき輸送隊の隊長を務めていたのは、後に梁山泊の一員となる楊志である。

その後強奪事件が発覚。晁蓋と同じく義侠心に厚い官吏の宋江は捕り手が迫っていることを晁蓋に教え、晁蓋らは村を脱出して梁山泊に至る。
梁山泊の首領・王倫は小心な男で晁蓋たちを追い返そうとしたが、晁蓋の人物を見込んだ林冲が王倫を殺し、晁蓋を新たな首領として迎え入れる。
ここに作中で活躍する梁山泊の体制が始まった。

それからは主に外征には参加せず梁山泊の守りを担当するが、珍しく出撃した曽頭市との戦いで敵の計略にかかって大敗、晁蓋自身も敵の矢を受けてしまう。
自分を殺した史文恭を討ち取った者を次の首領にと遺言して亡くなった。
しかしその遺言が果たされる事は無く、次の首領は宋江が務め、史文恭を倒した盧俊義は副首領の地位に納まった。


格闘ゲームにおける托塔天王晁蓋


「わが名は晁蓋・・・・
 兄弟達よ、ひさしぶりだな。」


データイーストの格ゲー『水滸演武』のラスボスとして登場。
すでに百八星が揃っている時期の話なので、当然ながら故人。

宋江に啓示を下して梁山泊で武術大会を開催させ、その優勝者に対して襲い掛かってくる。
彼は死んで天に昇って神となり、そこで梁山泊が最終的に滅亡する事を知った。
その運命を回避させるべく、神となった己にも勝てる強者を鍛え上げようとした*1のである。

ゾンビのごとき肌の色を除けば同作のキャラとしては比較的地味な風貌だが、
一度負けると変身し、髪の毛が逆立ち金髪になる。
なお、変身前と後では技構成が変化するのだが、飛び蹴りを繰り出す突進技「鬼神脚」、
前方を薙ぎ払うように爆炎を発生させる「衝鬼陣」は両形態で共通の必殺技である。


MUGENにおける托塔天王晁蓋

BoyBoyz氏が変身後の晁蓋を製作。Mugen1.0以降専用。
原作にある技はもちろんの事、騙し気絶や特殊ガードまで搭載されているが、コマンドはかなり変えられている。
恐るべきは、本来は秘奥義(超必殺技)である「五火鬼吼砲」を制約なしに出せる事。
この技には相手を画面端へ張り付ける効果があるため、一発喰らえばさらに追撃の「五火鬼吼砲」で5割確定。
おまけに「衝鬼陣」や一部の通常技にまで同様の効果があるから始末に負えない。
ちなみに、マッスルポーズで敵を吹き飛ばす「氣合」は、攻撃判定が発生してから無敵になる珍しい技。

AIはデフォルトで搭載されている。適当に必殺技をばら撒いてくるが、これがまた高性能な技ばかりでかなり厄介。
上方向に飛び道具を4発ばらまく「鬼神炎」、大型レーザー「五火鬼吼砲」の連発と、前述の「氣合」が強い。
上記の追撃も平然と繰り出してくるため、何か刺されば一気に7割以上消し飛ばされてしまう事も。
紹介動画


「皆の者、さらばだ!
 九天玄女よ、わしがいなくとも梁山泊は不滅じゃ!!」

出場大会

  • 「[大会] [托塔天王晁蓋]」をタグに含むページは1つもありません。


*1
『水滸演武』の作中では語られていないが、梁山泊滅亡の原因は政治的な争いによるもので、
腕っ節のいい奴を一人決めた所で何も変わるものではない事は、原作を知っていればすぐにわかる。
晁蓋の真意は「宋江に任せていたら梁山泊が滅亡するので新首領を決めろ(自分に勝てた者が新首領)」という事だったはずだが、
それを発言するより前に九天玄女によって天に返されてしまった……と推測できるのである。
『水滸演武』では梁山泊内の最強決定戦だけで完結してしまっているのだが、
もし奸臣、遼国、四寇との戦いまで描いた続編があれば、その辺りの事情もはっきりしたかもしれない。
果たして光栄の『水滸伝』のように歴史(原作)を覆した物語ができたのかどうか……。