打ち止め


「ずっと一緒にいたいよ、ってミサカはミサカはお願いしてみる」

電撃文庫より刊行されている鎌池和馬氏によるライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』の登場人物。
原作での初登場は5巻で、アニメ版でのCVは 日高里菜 女史。
名前には「ラストオーダー」とルビが振られる。


「超電磁砲」御坂美琴の体細胞を用いて作られたクローンの1人であり、「レベル6進化計画」において最後に作られたクローン。
妹達が反乱や暴走を起こした際に備えて製造された上位個体で、他の個体に対する制御や命令権を持つミサカネットワークの管理者である。
他の個体よりも感情豊か。口調も「~ってミサカはミサカは○○してみる(みたり)」など、他の個体とは異なる。
ミサカネットワークに関しては妹達のページを参照して欲しいが、平たく言えば打ち止めは巨大な並列コンピューターのコンソールのような役割を担っており、
妹達を介してミサカネットワークに干渉しようとしても、打ち止めがファイヤウォール的な役割を果たし、打ち止めを介さない命令は受け付ける事はない。
逆に言えば、打ち止めさえ手中に収めてしまえば全クローン個体を自由に統御できるという事でもある。

能力は自称「レベル3の電気使い」だが、あくまで自己申告によるものであり、正確には不明。
レベル3もあれば多少は自衛に使えるはずだが、どのメディア展開においても本人に戦闘力は無いという扱いを受けている。
一方通行に危機を救われた事で主に彼と行動を共にするようになる。
学園都市側にとってはかなり重要な存在であるらしく、複雑な事情がある模様だが……。

+ ネタバレ注意
打ち止めを中心にミサカネットワークそのものが、学園都市のトップであるアレイスター・クロウリーが進める「計画(プラン)」の要の1つでもあり、
無数の能力者が発生させるAIM拡散力場の集合体「虚数学区・五行機関」を制御するためツールである。
「AIM拡散力場」とは、能力者が無自覚に発してしまう微弱な力のフィールド全般を指す言葉だが、
ミサカネットワークを用いれば、そうした微弱な力の集合体の指向性を操作する事で、虚数学区・五行機関をある程度制御する事が可能となっている。

これがどういう事かというと、天界とも既存のどの異世界とも異なる、超能力者無意識レベルの力の集合体による人工的な異界を科学的に顕現させる事により、
既存の異世界の物理法則を現実に適用する事で発動する魔術を、別の異界を世界にねじ込んで法則に不純物が混じったような状態にしてしまい、
魔術師が普段の方法で魔術を使おうとすれば、暴走して自滅しかねなくなる環境を創り出す事が可能となる。
(格ゲーの中にRPGのシステムをぶち込んでコマンド操作をごちゃごちゃにするような感じ)
対してその環境でも超能力は使いたい放題であり、対魔術サイドにおいてこの上ない切り札と化す。
伏線として、序盤の「御使堕し」事件で登場した大天使ガブリエルは「天使は目的たる自分の名を交換できない」にもかかわらず、
「ミーシャ」(ミカエルのロシア名愛称)と名乗ってたが、これはアレイスターの試みの影響で属性の布陣が歪んで曖昧な状態となり、
天使との対応関係にズレが生じて両者の力が混ざり合っていたのが原因とのこと。
ただし劇中時点では未完成で、完全に制御できるわけではない。

アレイスターにとってみれば絶対能力進化実験の失敗も、前段階の「量産型能力者計画」の取り潰しも全部「プラン」のための偽装であり、
本命は、失敗後の事後処理の体裁で妹達を全世界の学園都市と提携している研究機関へ送り込み、
ミサカネットワークを介する事で、世界全土を覆うように虚数学区を発生させるためのアンテナを配置する事である。

さらに虚数学区を展開する事で、ある存在を顕現させる役割も担っており…。

作中では敵の標的にされたりピンチに陥る事が多く、また一方通行も何だかんだで贖罪も含めて彼女を心の支えにしており、
名実共に一方通行サイドのヒロインであると言える。

彼女のみ『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』にサポートキャラ一方通行の一部として登場する。


MUGENにおける打ち止め

須田恭也などの製作者であるBlankly Rabbit Brody氏による、『MELTY BLOOD』キャラのドットを改変して作られたものが存在。
現在はムゲぎこ氏によって代理公開されている。
電撃を用いた攻撃を使える他、ストライカーとして妹達や一方通行を呼び出せる。
機動力もそれなりにあり、空中ダッシュが可能。
ライフが3分の1の状態の時のみ、一方通行が白い翼で攻撃する3ゲージ技を使用できる。

単体キャラ以外ではうぉるふ氏の鈴科百合子のサポートキャラとして登場し、バッテリーを充電してくれる。

出場大会



最終更新:2023年10月29日 00:11