「私が一番ムカツクのは…
オマエだああああッ!!」
電撃文庫より刊行されている鎌池和馬氏によるライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』、
そのスピンオフ作品『とある科学の超電磁砲(レールガン)』などに登場するキャラクター。「みさか みこと」と読む。
アニメにおける声優は
佐藤利奈
女史。
学園都市のお嬢様学校、常盤台中学に通う14歳で、学園都市に7人しかいない超能力者(レベル5)の内の1人。
初出は原作1巻で、原作3巻ではメインヒロインとして扱われた。
スピンオフ作品『とある科学の超電磁砲』では主人公に抜擢されている。
幼少期から学園都市に住んでおり、この頃に筋ジストロフィー治療の研究として自身のDNAマップを提供するが、
これが後に「
妹達」誕生のきっかけとなり、騒動の元となった。詳しくは当該項目で。
後輩の
白井黒子とは同室(彼女が強引にルームメイトになった)で、「お姉さま」と慕われている。
友人兼パートナーとしては信頼しているが、彼女の過剰なアプローチには度々電撃の制裁を与えている。
また、黒子を通じて知り合った
佐天涙子や初春飾利とも親友である。
本編主人公の
上条当麻とは本編開始より1ヶ月ほど前に、不良に絡まれていた所を彼が助けに入る形で出会った。
が、「まだガキ」呼ばわりされたため、激昂して冒頭の台詞とともに不良もろとも攻撃。
その際に自慢の電撃攻撃をあっさり打ち消された事(しかも彼は
レベル0(無能力))からレベル5のプライドを傷つけられ、
目の敵にするようになり、以降何度も上条に挑戦しては軽くあしらわれている
(上条は勝敗に興味がないが、美琴は意地でも勝とうとするためきりがない)。
アニメ『超電磁砲』では「警備員(アンチスキル)」にカップル呼ばわりされ動揺したり、「ツンデレ」呼ばわりされ激昂するなど、
そういった感情についてはたびたび描写されつつも否定的な態度をとっていた。
しかし「妹達」の一件以降は恋心を抱いた行動を取るようになり、原作16巻にて彼に関するある事実を知った事と、
彼の信念を打ち明けられた事でついに恋愛感情を自覚。現在ではそれが美琴の大きな行動原理となっている。
しかし、彼の事は何かと「アンタ」「あの馬鹿」と呼び、一度も名前で呼んだ事が無い。
また、初期から登場している主要キャラクターの中で唯一上条に裸や下着を見られる事(所謂ラッキースケベの被害)がまず無い、
『とある』シリーズヒロインの中では異例の存在である。
「大覇聖祭」では裸を見られるが、その時の状況故か上条はノーリアクションで御坂にジャージを着せており、御坂も彼に圧倒されるのみであった。
しかし新約5巻でとうとう上条さんの犠牲になりましたとさ
お嬢様とは到底思えない勝気で活発な性格であり、たまに黒子と結託して門限や私物検査などを誤魔化したり、
故障した自販機に蹴りを入れて無銭でジュースを飲んだり、コンビニでの漫画雑誌の立ち読みを日課にしていたりと、
生活態度は問題だらけでそれによる苦情が寄せられている事も。
お嬢様学校である常盤台中学は派閥作りや派閥間での争いが盛んであるが、
美琴自体はお嬢様派閥といった物に全く興味がなく、周りも常盤台に二人しかいないレベル5の一人という事で特別視しており、
黒子がくっついてくるまでは常盤台の中で孤立していた過去もある
(黒子が美琴に近付いたのも派閥に群れないレベル5に興味を持ったのが始まりである。…今では立派な変態淑女だが)。
しかし金銭感覚は何だかんだで完全にお嬢様で、中学一年のころ件の故障しているジュースの自販機に一万円を入れており、
二千円のホットドッグを物ともしていない。『超電磁砲』でも高そうな店で平然と買い物したり、ゲコ太グッズ入手のために金に糸目を付けない描写がある。
とは言え正義感は強く、良識はきちんと弁えており、人格破綻者揃いのレベル5の中で唯一まともな常識人と評されている。
黒子曰く、一見乱暴で雑に見える振る舞いは「礼儀・作法・教養・誇りを全て理解した上で形を崩した物に過ぎない」そうで、
バイオリンの演奏が得意など上品な一面も見せている。
また派閥間の争いがあればそこに割って入って仲裁したり、チンピラに絡まれている常盤台生を助けたりと、姉御肌な面も強い。
そのため黒子のように美琴に惚れている女性キャラは他にもいたりする。
元々はレベル0(特に上条)との対比のために用意されたキャラクターであるため、
初期にはエリート志向も強くレベル0の上条に対して嫌味なキャラであったが、
話が進むにつれ「レベル1から数々のカリキュラムをこなしレベル5の第3位にまで登りつめた」など、努力家としての面も強く描かれている。
そのため、学園都市の他校(上条当麻の高校とか)でも努力家・模範生徒の例として度々名が挙がっている。
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だが…(ネタバレ注意) |
だが、実は学園都市が開発した超能力の伸びしろは人によって決まっており、
都市の管理側はある程度その伸びしろを確認できており、データとして保存している事が第1部終盤で明らかになっている。
つまり美琴がレベル5に成り得る可能性が十分あった事は入学時に既に分かっていた
(幼少時レベル1に過ぎなかった美琴から遺伝子を提供させたのもこのため)。
逆に伸びしろが無い奴は何をやっても駄目という事であり、「君も頑張れば超能力者になれる」と謳っている、
学園都市の超能力開発学校は可能性を持つ者を引きよせる 客寄せパンダに過ぎない。
学園都市の闇の一つであるが、上記の事を踏まえても伸びしろを十分伸ばした美琴の努力家としての一面は揺るがない(本人はこの事実を知らないが)。
一方で第4位の麦野は伸びしろがないと判断された人間でも、開発を真面目にやっていれば能力が伸びるかもしれなかったと発言しており、
単純に設定された能力以上に伸びる事が無いわけではないらしい。
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後に始まった『超電磁砲』では原作での初登場より以前の彼女が描かれているが、
こちらでは最初から無能力者に対しても平等な態度を取っており、時系列順に並べるとやや違和感がある。
まあ『超電磁砲』は友人の紹介のある同年代の同性相手、『禁書目録』では不良やライバル視する年上の異性相手なので態度に違いが出るのは仕方ないが。
また、知能面では普通の中学よりも程度の高い授業内容をこなしており、18桁のパスコードを一度聞いただけで暗記し、
英語・フランス語・ロシア語でも不自由なくコミュニケーションや読み取りが可能など非常に優秀である。
上条が苦戦している夏休みの宿題をあっさり答えており上条さん涙目、なんて展開もあったり。
しかし、学園都市の住人らしく科学的な常識が染み付いており、オカルトや非科学的な事象を信じていない。
『新約』以降の作品では魔術に触れる機会も多くなっているが、やはり頭から受け入れるのは難しいようである。
かわいいものが好きでマスコットキャラの「
ゲコ太」には特に目がなく、バッジのガチャガチャをいくつも空にするほどつぎ込み
ストラップのために上条と携帯電話の契約に向かった事があるほど。
下着もそういったキャラの描かれた子供っぽいものが多く、パジャマも子供っぽいデザインを気に入って選ぼうとしては黒子に呆れられている。
しかし黒子は黒子で中学生の趣味ではない
しかし、能力の影響で微弱な電磁波が常に出ているため、それを察知した動物には嫌われやすい事に悩んでいる。
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雷の少女の曇り |
新約13巻で 上条当麻と共に僧正からの逃走劇を繰り広げる。
東京湾の「船の墓場」到着後に起きた オティヌスによる位相の改変から、そしてデンマークの一件までの全貌を知らされない事から、
胸の内に突き刺さる「何か」を感じていた美琴だったが、徐々にその姿が浮き彫りになっていく。
学園都市第三位のレベル5である「超電磁砲」という強大な力が通用しない「魔神」という規格外の怪物と相対し、
しかし上条はそれに驚く事はなく、むしろ当然として受け止める。
ネフテュスや娘々からはそもそも存在しないかのようにさえ振る舞われ、「常盤台中学のエース」のプライドさえもズタボロにされる。
「同じ場所に立っている」と思っていたが、それは勘違いで、もはや周回遅れにさえ感じる桁違いの領域をその身を以て体感する。
僧正から上条当麻の邪魔者、美琴が側にいるからその本質を発揮できないなどと全否定され、その上で上条に再び肯定されたが、
それもやはり、美琴の心を炙って「お荷物」にしかなっていない事を自覚させてしまった。
決定的なのは、アローヘッド彗星を取り込んで地球へと再突入した僧正に対し、上条が起こした行動。
右手からピシリピシリとプラスチックに亀裂が入るような音が響き、
飛来する彗星を掴もうとするかのように手を伸ばすその姿に、美琴は身体の内からせり上がるような恐怖を覚えた。
最終的に美琴の心をより強く引き裂き、なにより深い爪痕を残したのは、上条自身だったのである。
事件収束後、美琴は学生寮のシャワールームで壁に背を預け、掌で顔を覆って、唇を噛んで押し殺すように、そして明確に、こう絞り出していたのだった。
「あいつが…遠いッッ!!!」
新約15巻では、上条勢力を襲撃して回っていた(実際は上条とちょうどいい距離感の奴が中々見つからないため色んな人物を訪ねていただけでもあるが)、
上里翔流の義妹、「絶滅犯」去鳴と戦闘。
上条当麻に追いつけない自分の非力さ、周回遅れのような取り残されてしまったような感覚に陥っていた彼女は、
砂鉄の剣や雷撃の槍、「超電磁砲」すらも打ち消す、上条当麻以上の力を持つ去鳴との遭遇に対して、自らの理解が及ばないほどの脅威に対して、
新たな可能性、新たなステージへ上がるための足掛かりを見つけたと笑みすら浮かべる。
しかし、上里勢力の一人である暮亞が介入して正気に戻った後は自らの思考に吐き気を催していた。
また、そんな美琴の狂気じみた様子を目の当たりにした去鳴からは、
「私も絶滅犯なんて後ろ指差されるほどにイカれているけどさ、でもきっと、アンタは私以上になるよ。このままこっちに進んできたらね」
と伝えられている。
上里翔流の右手が木原唯一に奪われた後、美琴も上条や去鳴と共に巻き込まれるようにして唯一からの攻撃を受けるが、
追撃を受ける中で、美琴はただ一人、対魔術式駆動鎧のスペア保管庫の一つに偶然辿り着く。
駆動鎧の一つに触れて、軽く干渉しただけで去鳴と相対した時以上の新たな可能性を感じ取ると同時に、
それを使う事で、成長の方向性を決定的に違えてしまう事も理解してしまう。
しかし、木原唯一によって上条当麻に「取り返しのつかないモノ」が迫ったその時、美琴はその能力でもって対魔術式駆動鎧を掌握。
激昂した美琴は新たな主に合わせて組み代わった凶悪な兵器群を用いて、唯一を退けるのだった。
逃げるようにしてその場から立ち去った美琴は、役目を終えて剥がれていく兵器群を気にも留めず、
科学の街には似合わないような言葉を紡ぎながら「掴むべき手掛かり」「登るべき高み」「目指すべき頂上」がどこまでも広がっている事を実感する。
その時、彼女の顔からはまるで何かの副作用かのように、かなりの鼻血が出ていた。
震える手でそれに触れた美琴は、本当に不思議そうに首を傾げるのだった。
また、事態が収束した後に去鳴は上条に対して、
「御坂美琴には気を付けたほうが良い」
「あいつはじきに大きく踏み外すよ。壊れるって言い換えても構わないっしょ。私がちょっかいを出すとか出さないとか、そんなのはもう関係ない次元でね」
と伝えている。
「超能力者は人格破綻者の集まり」と言われてはいたが、唯一マシと言われていた美琴も順調に踏み外しかけている。
一部の二次創作SSで「ヤンデレールガン」なんて俗語が生まれて久しいが、
ぶっちゃけそっちの方がまだマシとさえ思えてしまいそうな状況に……。少女に幸あれ。
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能力について |
レベル5の中の序列は第3位で能力の種類は「電撃使い(エレクトロマスター)」。
能力の固有名は 「超電磁砲(レールガン)」で、彼女の異名ともなっている。
基本となる攻撃は速度と連射性に優れた直接電気を放出する電撃。最大電圧は10億ボルト。
もっとわかりやすく言えばその気になれば一個人が 雷を放てるという事である。
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レールガンとは? |
磁場のかかった場所で電気を通すと力(ローレンツ力)が発生する。これは フレミングの左手の法則で知られている。
レールガンはこの力を応用して弾丸を飛ばすもので、古くからSF作品では題材として取り上げられてきた。
美琴のそれは主にゲームセンターのコインを弾丸として用い、指で弾く形で撃ち出しマッハ3以上で放つ。
攻撃力及び貫通力は高く、弾道上にある物を全て薙ぎ払い、ビルに直径2mの風穴を開け衝撃波を撒き散らすほど。
空気との摩擦熱でコインが溶けてしまうため射程は50mとそれほど長くないが、弾丸の質量を変えれば威力や射程を伸ばす事は可能。
最新刊では零距離からの連射も行っている。
ゲーセンのコインを勝手に持ち出すのは犯罪なんだけどね
アニメ『超電磁砲』では単なる弾丸ではなくまるでビームのような描写までされており、
相手が打ち出した「超電磁砲」を押し返すという荒業を見せている。
また、レールの部分が指先のみと非常に短いため「そこまで加速できないのでは?」という点や、
「 幻想殺しで打ち消せるのか?」という点はしばしば考察の対象になっている。
誤解されやすいが、本編中では上条に対してはデモンストレーションとして見せたのみで、
彼に対して直接超電磁砲を発射した事は今の所一度も無い。
「野生の柳田理科雄」と称される上の考察動画とは別に柳田理科雄氏本人もレールの長さについて『空想科学読本11』で考察しており、
マッハ3でコインを飛ばすには3億5千万Vの電圧があればいいので美琴の能力なら可能ではあるが
電圧が強すぎるため50mどころか手の中でコインが溶けて飛ばないのでNゲージレールなどを銃身にした方がいいという結論が出されている。
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超電磁砲の他、電磁力による 磁力操作をする事で、周囲の鉄を含む金属を意のままに動かす事も可能。
これにより盾のように組み固めて相手の攻撃を防御したり、建材や瓦礫を集めて足場を作成するなど幅広い応用が利く。
さらに、地中の砂鉄を操って表面を振動させて物体を切断し形状や長さが変化する「砂鉄の剣」や、
津波のように地表を呑み込ませたり、竜巻のように突き上げるといった攻撃も可能。
その他直接的に電気信号や電子を操作する事で、電子機械に対する高度なハッキングを可能としている。
また、磁力線が目視できるなど電磁気関連においては高い知覚能力も有し、
AIM拡散力場として常に周囲に放出している微弱な電磁波からの反射波を感知する事で周囲の空間を把握するなど、レーダーのような機能も有している。
他にも、誘導加熱の原理による物体の加熱、自身に電磁加速を与える事での一時的な走力向上、
限定的な状況ではあるが電磁力による空中浮遊や、空気中の水分子をブースターのように展開しての飛行なども可能。
また、電気に対して耐性があり、スタンガンや同系統の能力をある程度は無効化でき こうかはいまひとつのようだ、
『超電磁砲』では能力の根本が似ている麦野の「原子崩し」を捻じ曲げて見せた。
このように電気や電子が関われば幅広く応用が利く能力で、かなり強力。
「電気を操る」という非常に単純な能力でチート集団レベル5に名を連ねているのも、ひとえに応用力や使い方の上手さ、安定ぶりによるもの *1。
事実威力としては第4位の「原子崩し」の方が上だが、応用力と安定性により第3位の地位を揺るがない者にしている。
まさに美琴の努力の賜物と言うべきである。
しかしそれはそんな能力でも超えられない 第1位や 第2位がどれだけチートかという物差しにもなってしまっているのだが…。
ただ御坂美琴マニアックスの作者のコメントによると、「戦闘経験を積んだ今一方通行と戦うと意外と面白い物が見れるかも…」と、
その差が大部埋まっているとも取れる発言もしている。
能力を継続して使用し続けると、ほぼ全面的に能力が使用できなくなる状態に陥るという欠点がある(本人曰く「 電池切れ」)。
美琴の力はほぼ全てが電撃頼りなため、こうなってしまうとただの中学生女子である。
また、作者曰く「電気だけを吸収する能力者が現れると負けてしまう」との事。 万雷の拍手をおくれ、世の中のボケども
ただ美琴は巻を追うに連れて『禁書』のインフレについていっているせいか、音速の攻撃に反応してみたり、
十数t単位の得物を振り回す聖人相手に短時間ながら得物の鍔迫り合いをするなど何かおかしな身体能力を発揮している。
元々黒子も単純なケンカでは美琴には勝てないと思っていたり、走る速さも同年代の男子をごぼう抜きにするレベルであったり、
上条さんを一晩中追い掛け回す体力を持つなど、素のスペックの高さはしばしば散見される。
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「御坂」の発音 |
美琴本人はアニメでは「み
さ
かみこと」と「サ」にアクセントを付けて名乗る事が多い。
しかし彼女の母親の御坂美鈴は「
み
さかみすず」と「ミ」にアクセントを付けており、何故か親子で発音が違う。
さらに美琴のクローンである妹達は一人称が「
ミ
サカ」であるが、その中で打ち止めだけは「ミ
サ
カ」と発音しており、
「ミサカシリーズ」や「ミサカネットワーク」といった単語も「サ」の方で発音される。
そして上条や黒子達美琴の友人は大抵「
み
さか」のアクセントで彼女を呼んでいるなど、作品全体で発音がバラバラである。
同じ読みの「三坂」や「美坂」、地名としての「御坂町」などは実在するが、名字としての「御坂」は架空であるため明確な基準が無く、
どちらが正しい「みさか」の発音なのかは不明である。
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テンプレなツンデレキャラである事や「妹達」関連の設定などから人気が高く、
作中での出番も非常に多く、前述通りスピンオフで主役作品が作られており、「このライトノベルがすごい!」の、
2010-14年度のライトノベルランキング女性キャラクター部門では
男女両部門合わせて初の5年連続第1位に輝いた。
その後の15年度は俺ガイルの雪ノ下雪乃に首位の座を譲ったものの以降の16-17年度で再び1位に。
電撃文庫副編集長の三木一馬氏には「電撃文庫のヒロイン」とまで称されるなど、作品のみならずライトノベル全体でも人気のヒロインとなっている。
作品タイトルに名前がある本来のヒロイン・
インデックスを完全に食ってしまっており、「『とある』シリーズのメインヒロイン」とまで言われる事も。
だいたいあってるからしょうがない
が、その人気に反比例して『禁書』第1部本編中の扱いはお世辞にも良いとは言えず、
登場しては魔術師事件を追いかけている上条に置いてけぼりにされる事が多く、
関わったとしても目的をはぐらかされてピンポイントでちょっぴり協力を仰がれるだけという事もしばしば
(これは無関係の人間を巻きこみたくないという上条の性格もあるが)。
魔術事件には絡めず、かといって主人公の一人である
一方通行とは「妹達」の件で険悪、
もう一人の主人公である浜面仕上とは
ほぼ無関係と絡める陣営が少ないのも痛い所。
これは作者もネタにしており、新約2巻では上条と再会した際に「このまま彼を行かせたら
本にして3冊くらい出番がないのでは」という危機感に襲われ、
新約3巻では自分のクローンから
「クローンに劣るオリジナルってどうなの?」「出番の話かもねー」と言われてしまった
(妹達は一方通行と和解しているため)。
『新約』シリーズでは積極的に上条への接近を図るようになった。
更に、魔術の事件にも積極的に絡むようになったので、大分ヒロインとしての出番が増えたが、反面インデックスの出番が大分抑えられる事に……。
でも新約8巻ではインデックスと一緒にメインヒロインの意地を見せたよやったね!三人目ヒロインの■■ェ……。
容姿については原作絵師のはいむらきよたか(旧・灰村キヨタカ)氏曰く「少女というよりもオトコマエ」で、
黒子を始め常盤台中学の女子生徒からもとても慕われているので、イケメン顔をしていると思われる。
その一方で、上条が言うには「化粧が要らない程度に整った顔」「見目麗しい」「凄く綺麗」。
冥土返し(カエル顔の医者)からも可愛らしい女の子と言われており、中性的な顔立ちの美少女と言うべきか。
常に常盤台中学の制服を着ているがこれは校則のため。スカートの下は短パンというがっかりスタイルである。
髪型は肩まで届くか届かないかぐらいの長さで茶髪。このためインデックスからは「短髪」と呼ばれている。
また作中で何度も「慎ましい」だの言われる貧乳で、上条が助けた女性には巨乳も多いため本人も気にしている模様。
しかし母親の体型や「妹達」の一人・番外個体(ミサカワースト)の体型を考えると、将来は有望である。
(以上、ニコニコ大百科及びwikipediaより一部抜粋・改変)
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クロスオーバーにおける活躍 |
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とある異形の女神転生 -デジタルデビル- |
その人気の高さから、MMORPG『真・女神転生 IMAGINE』におけるコラボレーションイベントにも登場。
実現に莫大な電力が必要な事から、学園都市をして「早熟の科学」と言わしめるタイムマシンの研究。
しかし美琴の能力はそれを可能にし、彼女はタイムマシンの被験者となる。
24時間前に転移するはずの彼女が辿り着いた場所は、最終戦争によって荒廃し人間と悪魔が生存と覇権を巡って争う未来の東京であった。
そこで人間達の組織「共同体」に保護された美琴は、デビルバスター教官スネークマンの計らいによって凄腕のデビルバスターであるプレイヤーに出会う。
謎のコンピュータウィルス事件を追う内に、二人は失われた「時を駆ける五つのスワチカ」の破片を手に入れるのだが……
この他にも「真・女神転生TRPG 魔都東京20XX」のサプリメント「異形科学-ストレンジサイエンス-」では、
明らかに学園都市や美琴、一方通行などをモチーフにしたクラスや舞台が登場している。
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『電撃学園』における御坂 |
電撃文庫のキャラクター達が共演するDS用ゲーム『 電撃学園RPG Cross of Venus』にも登場。
最初に登場するのは序盤だが、クリア後に特定の条件を満たす事で戦闘キャラとしてパーティに加わる。
初登場時は主人公(通称「電撃 ディケイド」)達が不可抗力で掃除ロボを壊したと誤認して追い掛け回すが、
彼等を狙った電撃が警備ロボを直撃したために逃走される。その際、無駄に場をかき回した事で主人公には呆れられた。
隠しキャラだけあって性能は高く、特に機動力に優れている。また、「超電磁砲」を始めとした
優秀な必殺技を多く持ち、戦略の幅は広い。ただし、通常攻撃のリーチが短いため注意。
また、必殺技の「超電磁砲」も使い勝手は良いのだが相手を必ずダウンさせるのでチェインが繋がらなくなる。
そのため、コンボを決める際にはトリに置いておくのがベター。
ちなみに彼女が参戦したのは「せっかくとある魔術の禁書目録のキャラを出すのに戦闘キャラがいないのはもったいない」
という意見が出た事(途中で主人公パーティに インデックスが加わるが、ヘルパーキャラというオプションみたいな存在)に加えて、
制作スタッフに御坂ファンが多かったからだとか。
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『とある魔術の電脳戦機』 |
2017年発売の、『 電脳戦機バーチャロン』との公式クロスオーバー小説『とある魔術の電脳戦機』においては、
専用の ライデンを愛機として学園都市を揺るがす陰謀に立ち向かう。
後に発売された、同名のアクションゲーム『とある魔術の電脳戦機』にも参戦している。
ゲーム発売と時期を同じくして、スマートフォンゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』((スパクロ)にも愛機であるライデンと共に期間限定参戦。
詳細は 上条当麻の項目に譲るが、コラボシナリオ「幻想の中へ」では、
『 コードギアス 反逆のルルーシュ』『ゼーガペイン』『ビデオ戦士レザリオン』の面々と共闘し、
謎の「無人の学園都市」に暗躍する敵と戦った。
全体にシナリオにおいては上条・インデックスのコンビが主軸となるため目立った活躍はないものの、
超電磁砲を使い、生身のままナイトメアフレーム(コードギアス世界の戦闘ロボット)を破壊した他、
終盤でルルーシュにギアスをかけられた際には、
大脳に介入するギアスに抗うために、脳内の電気信号を操作して洗脳を最小限に食い止めるなど、
要所要所で活躍を見せた。
ゲーム的には、装甲・火力重視の射撃ユニット(ブラスター)。
必殺スキルの『ブースト・ウェポン(超電磁砲)』は「低コストで威力はそこそこだが、相手をスタン(しびれ)状態にする」
という調整がされており、一気にダメージを奪うと言うよりはコンスタントに火力を稼いでいくタイプ。
対人戦モード「アリーナ」では、「ターン経過する毎にステータスが上昇する」というスキルを持った長期戦タイプ。
常に防御と分身を無効化する他、アビリティでクリティカル威力が向上するので、
通常モードとは逆の、瞬間火力で勝負する機体に仕上がっている。
精神コマンドや他ユニットのバフスキルと併用する事で ネオ・グランゾンを一撃必殺できると言えば、
『スパロボ』プレイヤーならばその火力の高さを理解できるだろう。
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『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』における御坂 |
「たまーに、学園都市に似てると感じる事があるんだよね、ここ」
『ブルーアーカイブ』としては二度目になるコラボイベント「とある科学の青春記録」において、期間限定で実装された。
本来はキヴォトスの生徒ではないためヘイローを持たない筈だが、転移した際に電撃ビリビリ模様のヘイローが発生。
以来、他の生徒と同様の「神秘」を帯びたせいか「学園都市」の頃ほど電気能力を自由にコントロール出来なくなっている。
固有武器はエンジニア部に電気能力者の専用武器として作って貰ったAR(アサルトライフル)「 ガンボルト」。
設定的に 天童アリスに続くレールガン持ちになるかという予想は外れたが、「妹達」が所持していた点で縁深いFN F2000がモチーフとなっている。
ゲーム的には貫通・重装甲タイプの中衛アタッカー。
EXスキルは勿論超電磁砲で、射程や攻撃範囲などの特性もアリスの物に近く、それでいてコストはアリスの半分とえらく安い。
能力としてはパッシブスキルの関係で作中トップスリーに入る命中率を誇り、更に自分中心に必中のビリビリを放つノーマルスキル持ちのため、
発動までに時間はかかるものの回避盾特効に近い性質を持つ。癖はあるが全体的に高性能なあたり、流石はコラボキャラである。
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格闘ゲームにおける御坂美琴
電撃文庫20周年記念企画の一つとして2014年3月に稼働開始した格闘ゲーム『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』に禁書目録からプレイヤーキャラとして参戦。
持ち前の電撃能力を使ったリーチに優れる
通常技、
必殺技を用いた中・遠距離戦が得意なタイプ。
空中ダッシュ、電磁力による瓦礫吸引での空中移動など、空中での自由度が高いが、
操作に若干癖があるため他の参戦キャラクターに比べやや上級者向けとされている。
各種技には原作、アニメ版のモーションを再現したものが多く、ファンは必見である。
スカートの下にはしっかり短パンを履いている、何気にこのゲーム唯一のパンチラキャラだったりする
十八番である超電磁砲ももちろん搭載。
雷波靭皇拳よろしく画面端まで一瞬で到達する
飛び道具系
超必殺技で、火力も高い。
余談であるが、『デュラララ!!』からの参戦キャラクターである
平和島静雄と対決した際、
お互いに自販機ネタ持ち同士(どちらもゲーム内で再現されている)のためか
特殊イントロが発生する。
御坂「自販機は投げる物じゃないのよっ!」
静雄「蹴っ飛ばすモンでもねぇよ!」
MUGENにおける御坂美琴
手描きオリジナルの物から、
メルブラドット改変や『電撃FC』ドットなど、複数存在する。
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なったん氏製作 手描きドット |
現在は公開停止。
なったん氏による、手描きスプライトで製作された高頭身の御坂。
完成度は30%との事だが、必須スプライトは埋まっており通常技は一通り搭載、必殺技と超必殺技も搭載されている。
主な技は電撃や超電磁砲といったリーチのある飛び道具。
また、妹達のゴーグルをつけて ビームを…って そういうアイテムじゃねえから!
反面近距離の技は少なく、超必殺技の電撃以外の切り返しには乏しい。
外部 AIは折り紙氏によるものが存在していたが、こちらも現在は公開停止。
飛び道具を生かして遠距離主体で戦うが、やはり接近戦は苦手。
上条さんにはしゃがまれると電撃が当たらないなど、原作通り少々相性が悪いようだ。
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無虚氏製作 とあるぱんつの超電磁砲ドット |
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い氏のサイトは消滅してしまったが、OneDrive自体は健在なので現在も入手可能。
同人ゲーム『とあるぱんつの超電磁砲』のドットを使用したデフォルメ頭身の御坂。
初春や佐天、黒子を ストライカーで召喚する。
他の『とある』キャラとの対戦時には 特殊イントロが発生する事も。
但し、上条さんはotika氏のもの限定。
AIもデフォルトで搭載されている模様。
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バジル氏製作 メルブラドット改変 |
2013年10月31日公開。
『 MELTY BLOOD』のドットを改変して製作された御坂。
空中ダッシュやアドバンシングガード、ロマン キャンセルなど色々な格ゲーからシステムを拝借して実装している。
殴られながら投げれる通常投げ、 ダウン追い打ちからのコンボで10割、相殺不可能な飛び道具、相手の位置をサーチする落雷( 1ゲージ技)、
超必殺技はいずれも完全無敵で絶対に潰せない、など 安心の禁書仕様。
一撃必殺技は実装していないが、性能から言えば上条や一方通行に肩を並べるボスクラスである。
ゲージ溜めをする事で数秒ほどでパワーゲージがMAXまで溜まる上、3ゲージ技はゲージさえ溜まっていれば無条件で撃てる。
そして2ゲージ技の「超電磁砲」より3ゲージ技の「超・超電磁砲」の方が上位互換という事で、2ゲージ版が実質 死に技と化している。
相手によってはひたすらゲージだけ溜め続け、溜まったら超・超電磁砲を ぶっぱなすだけで勝てたりする。
AIは未搭載。改変やAI作成は自由との事。
ミッドナイトブリス対応ではないが、裸エプロン対応用の一枚絵(ミニスカサンタ)が搭載されている。
対上条、対一方通行用の特殊イントロも搭載。
はちゃ氏による外部AIも公開されている。改変パッチを兼ねており、少しだけ手が加えられている。
最新版の更新内容に対応しているかどうかは不明。
Air氏のAIも氏のアップローダーで公開されていたが、現在は公開停止。
こちらはキャラ本体の最新版に対応している。sffの改変パッチも同所で公開していた(こちらも現在は公開停止)。
繋がる限りのコンボを最大限繋げてくる上、 AI殺しの相殺不能飛び道具や完全無敵超必などを見事に使いこなす強AIである。
バリバリの超反応であり、ヘタな跳び込みは対空技で潰す。
空中で小パン高速連打で殴りまくったり、相手の猛ラッシュをアドガで捌き切ったり、かなりエグい。
喰らい抜けは1ラウンド中一回きりだが、使うタイミングは無制限であり、
そもそも10割で一気に勝負を決める彼女にとって相手の反撃の機会を一度潰せれば十分。
ワンチャン掴んで反撃した相手が喰らい抜けで吹き飛ばされてダウンし、そこに追い打ちからの10割を決められて殺される姿がよく目にされる。
回避に何かと便利な前転・後転も彼女の強さを支えており、地面を転がりまくって相手の背後をとる、投げを躱す、 弾幕を潜り抜けるなど重宝する。
相応の強さを持ったキャラでないと一方的にボコるレベルであるため、戦う相手のランクは慎重に見極めた方が良さそうだ。
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kira氏製作 ドゥエ御坂 |
2015年9月27日公開。
バジル氏製の御坂美琴をkira氏が ドゥエ条同様の 魔改造を行った学園都市第三の 変態サイド構成員、その名も、 ドゥエ御坂!!
1Pは指定した回数分攻撃を受け止められる アーマーを貼れて、体力も設定可能。
2Pにもまたアーマーがあり、体力が設定可能。ちなみにアーマー数の設定は不可能、かつ常時展開である。
一応 裸エプロンにも対応している。が、ここで筆者が、皆が思ってても言わなかったであろう事を言わせてもらおう。
どう見ても裸エプロンじゃなくてミニスカサンタです。 眼福的な意味でも本当にありがとうございました。
技はaボタンで発動するドゥエただ1つ、ちなみにコンボ数が100に達すると超即死投げをぶちかましやがる。
使用するかはコンフィグで設定できるが 上条当麻には関係なしでずっこんばっこんヤリまくる。不幸だね!
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S.Y氏製作 電撃FCドット |
『電撃FC』のドットを用いて作られた御坂。 MUGEN1.1専用。
原作の『電撃FC』にかなり近い性能となっている。
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OHMSBY氏製作 |
MUGEN1.0以降専用。
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』ドットの御坂。
完成度は高く、対人向けの良く動くAIがデフォルトで搭載されている。
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BeterHans氏製作 |
MUGEN1.1専用。
上記と同じく『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』ドットの御坂。
システムは 原作再現で、こちらも完成度は非常に高い。
かなり強めのAIもデフォルトで搭載されている。
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10氏 & mu氏 & spiderman氏製作 |
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX』ドットの素体から改変された御坂。
10氏が総括・調整を務め、mu氏が内的な部分、spiderman氏が外的な部分を担当したとのこと。
1P~6Pまでカラー差が存在しており、狂ランク全般に対応可能(5Pのみサンドバッグ)。
『超電磁砲』には超即死が仕込まれている他、一部カラーではキックにTargetLifeAdd式即死が付与される等、全体的に強めの攻撃性能となっている。
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また、これらの他にも彼女を元ネタとした変な生き物、
ネコミサカも存在する。
なお、アニメ版OP「only my railgun」はニコニコ内外を問わず人気があるが、MUGENではどういうわけか
Mr.師範のテーマソングとして扱われている。
出場大会
出演ストーリー
その他
*1
と言うが実は創作の世界では
「単純な能力ほど強い」と言う話がある。
能力に制約が少ないほど、余計な修飾語をつけずに簡潔に表現できるからである。
分かり易く言えば「雷の能力」だと雷を落とす事しか能が無いが、「電気の能力」なら雷を落とす事も電子機器を操る事も自由という話。
そもそも
学園1位や
最弱にして最強の主人公だって「ベクトル(方向)を操る」「異能を消す」と言うある意味単純なものでしかない。
どんなベクトルでも操れ、どんな異能でも消せるから最強なのだ。
最終更新:2025年03月10日 23:33