ワロガ


ウルトラマンコスモス』に登場する宇宙人。別名「邪悪宇宙生命体」。ワロタではない
初出は第13話~14話「時の娘」(前後編構成)。
異種族との共存が物語のメインである本作では珍しい、確たる害意の元で侵略活動を行う和解・共存不可能な「悪」の存在。

攻防一体の強固な両腕「ソードパンチアーム」と、そこから発射される光線「アームスショット」が武器。
また、テレポート能力も有しており、敵の死角へ転移して奇襲する戦術を得意とする。
素の格闘能力も高く、コロナモードのコスモスと互角に戦える程。
光球状に変形して空中を飛行する能力も持っている。
総合的な戦闘力は非常に高く、実体カオスヘッダーを除けば同作では最強クラスの敵である。
さらに死んだ人間に変調機バイオチップを植え付けて生きた屍として操るなど、高度な技術力を持っている。

唯一の弱点として光に弱く、日中は活動できない他、強い光源も苦手としている。
また、外皮は非常に強固だが、頭部の眼に当たる部分のみ防御力が低く、
ここを負傷するとテレポートが使用できなくなる。*1

+ 劇中における活躍
  • 「時の娘」
本来は温厚な怪獣であるガルバスをバイオチップを埋め込むことで、
エネルギープラントのタービンの高周波を聞く度に狂暴化させるようにして襲撃させる怪獣災害を起こし、
人類に怪獣が脅威だという考えを植え付けて人類と怪獣同士の争いを誘発、
最終的に怪獣のみならず全ての地球生物を抹殺するように仕向け、自滅させることを目論んでいた
(副産物として、劇中では統合防衛軍とチームEYESの内ゲバも引き起こしている)。
さらに4年前に宇宙ステーション建設中の事故で死亡した女性レニ・クロサキの頭部にも変調機バイオチップを埋め込んで蘇生させて操り、
チームEYESに工作を仕掛けると同時に、コスモスの変身者であるムサシと交流させることで情を抱かせて、
ワロガを倒せば変調機バイオチップが停止して元の死体に戻るレニを事実上の人質とすることで、
自らを倒せなくなるように仕組むという、非情かつ悪質な策略を用いた。

ガルバスとの挟撃で一度はコスモスを下すが、G2エリアにあるエネルギープラントをガルバスに襲撃させた際に、
技術者であったレニがプラントを止めさせたためガルバスが正気に戻ってしまい、
光球状態から雷撃状の光線を放ちガルバスを始末しようとするが、庇うべくムサシが変身したコスモスの攻撃で実体化。
テレポートからの奇襲でコスモスを翻弄するが、バイオチップを介してシンクロしていたレニの逆干渉でテレポートを阻止され、
さらにそのせいで姿が付近の水面に映ったことで出現場所を察したコスモスの攻撃で大ダメージを受け、
ブレージングウェーブを受けて爆死した。

ワロガの野望は潰えたものの、同時にバイオチップで生かされていたレニも消滅。
彼女自身も承知の上だったとはいえ、非常に後味の悪い結末となっており、
さらに「保護される怪獣が“兵器”として侵略者に利用される危険性」を浮き彫りにし、
怪獣保護の普遍化を進めようとしていたコスモスペースの地球に大きな不安要素を残した。

  • 「ワロガ逆襲」
前回倒された同族の復讐のために出現した個体が登場。
コスモス相手に通信電波で出現地点と時間を事前に予告する挑戦状を送り付け、
傍受して共同作戦を取った防衛軍とEYESが陣取ったど真ん中に出現するという大胆な行動を取る。
当然ながら総攻撃を受けるものの、物ともせずに共同部隊を壊滅させた上に、
変身しようとしたムサシを攻撃して意識不明の重態に追いやり、撤退。
このワロガの最大の目的はムサシの肉体を乗っ取り、コスモスごと支配下に置く事であった。

次の狙いをムサシが入院しているSRC医療基地に定めて、
今度は予告より数時間早く出現し、またしてもEYESと防衛軍を壊滅寸前に追い込むが、
ムサシが想定より早く正気付いてしまい、コスモスに変身される。
またしてもテレポート能力でコスモスを翻弄し殺害寸前まで追い詰めたが、コスモスだけに気を取られていたことが仇となり、
防衛軍の戦車隊ベンガルズの生き残りが駆る90式戦車の砲撃と、テックスピナー2号が放った攻撃を八方から受けてしまい、
攻撃に転じようとした隙を突かれて、テックスピナー2号の攻撃で目をピンポイントに狙われ負傷。
直後に態勢を整えたコスモスの反撃を受け、流石に形勢不利と見なして光球状になって逃走しようとしたが、
前回の個体と同様にブレージングウェーブで倒された。

ノールックで戦闘機を撃墜したり、自分の苦手な多数の照明を電源を破壊し最小限の攻撃で全機落とす手際を見せるなど、
かなりの実力者だったが、戦力外と見なしていたEYESと防衛軍に足をすくわれたのが敗因となった。

+ ゲーム作品でのワロガ
ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』ではEpisode11「コスモス絶体絶命!」に登場。
夜の銀座でコスモスと対戦し、敗北するとカオスヘッダーを取り込んだ姿カオスワロガに変身する。
ソードパンチアームのリーチが伸び、防御力を犠牲に攻撃力が上昇した強化形態で、
必殺技は強化前・強化後共に、テレポートで相手を翻弄しながら光線を放つ『アサルトアームスショット』と、
光球に変身したのち上空から無数の光線を発射して敵を包囲殲滅する『光線雨』。
結局はコスモスに敗れたが、この戦闘自体がコスモスの対カオスヘッダー能力を警戒した黒幕の策謀の一環であり、
コスモスは戦闘直後に出現した異空間に吸い込まれてしまうのだった。

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では「速」属性の怪獣として登場していた。
ステータスは攻撃と必殺の値が若干高く、継承スキルも攻撃寄り。
必殺技の「ダブルアームスショット」は使用後に自らの回避率を中アップする付与効果がある。
固有スキルの「沸き立つ邪悪」は敵を倒した際に自らのHPとSPを回復する能力。
遠距離タイプで移動力も高いのでアタッカー向きだが、低レアリティ相応のステータスが難点。
スキル覚醒が解禁されなかった事もあり、強力な新怪獣が登場するにつれて存在感は薄くなっていった


MUGENにおけるワロガ

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
kick_hopper氏の製作したスプライトを用いて作られている。
遠距離攻撃「アームズショット」が発生も攻撃速度も優秀で、
テレポートにより原作さながらの奇襲攻撃も可能となっており、
テレポートで撹乱しながら飛び道具で攻め立てる砲台寄りのキャラとなっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ技で、「光球光線」「必殺アームスショット」「ファンタズムアタック」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会



*1
ゲーム等ではこれらの設定は扱い難い為か無視されやすい傾向にある。
コスモス本編以外の映像作品では大怪獣ラッシュのモブ宇宙人として登場しているが、煌々としたハンターステーションで平然としていた。


最終更新:2023年07月19日 11:36
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