ワーロック



      

「愚かな人間どもよ…
 自らの手で滅びるがいい!」
  • 型式番号:X-0
  • アーム:フォースクロー
  • レッグ:コマンドウォーカー
  • ウェポン:150mmバルカン砲(推定)
  • 頭頂高:16.5m
  • 総重量:39.8t
  • センサー有効半径:12150m
  • 所属:コロニー連合軍

カプコンが開発した近未来ロボット格ゲー『サイバーボッツ』に登場するVA(ヴァリアント・アーマー)。
十二人のドルイドによって封印された魔王ではない。
サイバーボッツではCPU専用のラスボスとして登場(ただし、ストーリーの展開によっては中ボスになったりする)。
後述する『パワードギア』でもボスとして登場した。


 連合軍によって作られた最凶最悪のVA(ヴァリアント・アーマー)。
 形式番号はX-O。
 連合軍が行った子供達を使った恐るべき生体実験より作り出された
 究極の頭脳「G.O.D.」をコアとして動く生体兵器。
 最終兵器を守る役目を持ち、その核でもある。
 既存のVAをはるかに超える凶悪な性能を持ち、
 ホバリング系ブーストも含めて機動性が非常に高い。

武装は大型クローガトリングガンロケットパンチ、ワイヤークロー。
特に強力な技は、画面の半分を占めるほどの巨大な光輪を飛ばす「フォービトンフォース」*1
ブーメランのように戻ってくる。輪は2ヒットまで判定があり、手にも判定があるので最大3ヒット。空中可、ダウン追討ち可、真横と斜め45度に打ち分け可)。
相手のエネルギー(体力ゲージ)を吸い取るコマ投げの「エナジードレイン」。
分身能力なども備え、まさに非の打ち所の無い兵器。しかもウェポンゲージが表示されておらず、ウェポンは使いたい放題
さらにホバータイプと同様のブースト性能でかなりの長時間滞空し、そこからA1によるロケットパンチ爆撃
(地面に着弾すると爆発が起こって更に足止めする)やフォービトンフォースで相手を固める等、正にラスボスと呼ぶに相応しい性能。

とはいえ、基本的に立ち回りで圧倒するタイプの強さであって
理不尽な無敵判定や容易に大ダメージを与える連続技等といったものは持っていないため、
対CPU戦において正面からガチ勝負でも戦い甲斐がある、非常に良好なバランスとなっている
(そもそも無敵はギガクラッシュと分身、サイバーEXの出際だけ、連続技は無いに等しい)。
反面、AIが弱くなった家庭用移植版ではかなりあっさり倒せてしまったりもする。
ゲーム全体の傾向に洩れず、空中の相手に一気にダメージを与える術が無い辺りからしても、
そこまでルール破りの性能というわけでもない。

プレイヤー操作で使った場合、隙の大きなA2攻撃をチャージキャンセルするなどのテクニックが必要になるものの、
強力な飛び道具による固め、地上ブースト狩りの超範囲下段、家庭用版ではG・ヴァイスより吸い込むエナジードレインと強力な技で圧倒することが可能。
ただし、生半可な習熟度ではG・ヴァイスに劣る戦いしか出来ないのは変わらない。

本体の動きをトレースする分身を出す技「イミテーション」にはαとβがあり、
αは飛び道具が使えなくなる代わりに分身のモーションにも攻撃判定が付いている鬼畜技、
βは分身が出るだけのフェイント技となっている。
どちらも一定時間経過もしくは攻撃を食らうと消えてしまう上、
向きが変わっても位置関係が変わらないので飛び越されると無力化する等、使い所は難しいが、
αの分身による攻撃は本体がヒットバックしないため、連続でヒットする立ちA1を画面端の相手に当てると…。

+ 余談(イミテーションのコマンドについて)
イミテーションαは、とかくコマンド「←・←B・→・→B」(Bはブーストボタン)を誤解されやすく、やたら出しにくいと言われているが、
大抵は「←・←・B・→・→・B」と勘違いしているためで、理由が分かればそれほど難しいものでもなかったりする。
イミテーションβは「→・A1・A2・A1・←」(A1は弱攻撃ボタン・A2は強攻撃ボタン)で、
瞬獄殺等に慣れたプレイヤーならば問題なく出せるがあまり実用性は無い。

Warlockと書いて普通は「ウォーロック」と読むものだが、本作では「ワーロック」が正式名称。
まぁこれに関しては唯の発音違いなので突っ込むだけ野暮である。
ちなみにWarlockとは「男性の魔法使い」の意味
(一部では「War Lock」つまり「戦争を封ずるもの」と訳す作品もあるが、1978年『魔法の国が消えていく』以降の創作である。
また「Witch(魔女)の男性形」と説明される事もあるが、「Witch」自体は本来男女関係なく使える語である)。
一方で同社『流星のロックマン』に登場するキャラ(宇宙人)は「ウォーロック」だったりする。

デビロットの父親のデスサタンも何故か乗っていたが、なに、気にすることはない
「機体色が黒く片腕にアイアンクローを持つラスボス」という事から、
モチーフは『装甲騎兵ボトムズ外伝・青の騎士ベルゼルガ物語』に登場する「シャドウフレア」であると思われる
(本作は他にも、『ボトムズ』本編ではただの1武器に過ぎなかったパイルバンカーを大きく取り上げており、格闘ゲーム界に与えた影響もそれなりに大きい)。
また、アリエータの乗機として登場する場合もある。

+ 『パワードギア』のワーロック
前作(時間設定は『サイバーボッツ』の後)『パワードギア』にも中ボスとして登場する。
本作のパイロットはライア公国軍サイボーグ部隊のボスの一人、アズラエル大尉。
ストーリー上で三回登場するあたり、かなり優遇されている。
最初に遭遇するボスながら、起き上がり無敵からの広範囲攻撃をして来るなど本作の手強さを象徴する難敵。
しかも登場するたびに装備やモーションが変わるため攻略が難しい。
なお、ワーロックのドットは『パワードギア』から『サイバーボッツ』で大きく変更されており、
唯一、全てのドットが打ち直されているという力の入れようである。


MUGENにおけるワーロック

+ Kong氏製作 アレンジ仕様
  • Kong氏製作 アレンジ仕様
恐らく最も有名なワーロック。
他のキャラ同様大幅なアレンジがなされており、AIレベルも3段階に調節可能
ちなみに以前のバージョンは、AIレベル:MEDIUMでも飛び道具、ケズリ無効の青ガードを多用するなど無茶苦茶な性能で、
エルクゥマスターギースにも勝ってしまう狂クラスの強さだった。
現在は、HARD以外は割と有情な性能に更新されている。

なお、「一戦目はAIが起動しないから二戦目から本気」と言われているがそんなことはなく、一戦目からでも普通に起動する。
ただAIが入るのが極端に遅い場合があるので、それが勘違いされているだけであろうと思われる。

MUGENのバグに分身があるが、ワーロックは元々分身する技(イミテーションα、β)を持っているためバグと勘違いされやすい。
見分け方は簡単、バグによる分身はその場で立ちモーションを取り続けるのみ。
ワーロックの技による分身は、ワーロック本体と同じように動き回る。

+ 大会ネタバレ注意
真の最強ラスボスは誰だ!トーナメントにて、サイバーボッツ枠で出場。
その強さを存分に発揮しながらも、準決勝で謎の男Mr.Gと激突。
誰もが恐怖するその強さの前に、その機体重量と青ガードによる切り返しの強さによってまさかの撃破を果たし、決勝に進出。
続くヨハンとの対戦において、
すさまじい攻防を見せつつもヨハンの投げの応酬によって、名勝負ながら惜しくも準優勝となった。

+ kuron氏製作 原作仕様
  • kuron氏製作 原作仕様
Kong氏製のワーロックをベースとした原作仕様
現在は後述のセルフアレンジ版共々ムゲぎこ氏によって代理公開されている。

他の氏製ボッツキャラと同様デフォルトでAIが搭載されているが、
6Pカラー以外ではAIが常時起動するため操作したい場合は6P(Zボタン)で選ぼう。
だが、原作性能といってもあくまでそれっぽく近付けた感じであり、
一部のモーションが速かったり、繋がらないはずの技が繋がったりするため、
氏が他に製作したボッツキャラ同様正確には「原作風」である。
性能は概ね予想通りの凶悪な性能であり、
AIレベルを最大にすると体力&ゲージ吸収のエナジードレインや発生保証のフォービトンフォースを自重しなくなるため、
原作性能でナテルオ氏AIのジャスティスマスターギースいい勝負が出来る強さに達してしまう。
7P以降のカラーは強化モードで、それぞれ性能強化やゲージ自動回復などの強化がなされていき、さらに凶悪な強さと化す。
+ 強化モード説明
7Pカラー以降の共通要素
  • パワーアップ制限時間解除
  • パワーチャージがパワー1000以上でも使用可能
  • ファイナルサクリファイス後すぐ動けるように
  • ファイナルサクリファイス中完全無敵
  • しゃがみA1が前進するように&3ヒット目以降もキャンセル可能に
  • フォービトンフォースでガードキャンセル可能
  • 飛び道具制限解除(同じ種類の飛び道具でなければ、画面上に同時に何個でも出せる)
  • ファイナルサクリファイスの発生高速化
  • アセンションブラックの発生高速化
  • バルカンに削り追加

7・8Pカラー
  • ゲージ自動増加
  • life750以下で防御力アップ
  • life500以下で攻撃力アップ

9・10Pカラー

11・12Pカラー
  • ライフが減るにつれ攻撃力・防御力アップ

また、2012年10月29日にはセルフアレンジとして「機皇帝ワーロック∞」が公開。機皇帝なのにエクシーズなのは気にしない
こちらは全カラーが狂キャラ、かつ人操作を考えていない凶悪仕様のため全カラー常時AION設定なので注意。
曰く「ポンデ投げまくりのアレンジ仕様が作りたかった」とのこと。
+ 具体的な性能
  • 通常技含む)攻撃中無敵
  • パワーゲージ自動回復
  • 2P以降瀕死時喰らい中以外だと体力高速回復
  • ゲージ技で喰らい抜け
  • 根性値付与(攻撃力も上昇)
  • 大ダメージ無効
  • ダッシュの速度が2倍
  • 相手の体力と防御力に応じて攻撃力が増減(=全攻撃防御無視の固定割合ダメージ)
  • エナジードレインの投げ間合いが5倍
  • すべての技に相手のゲージを減らす効果
  • ラウンドコール中無敵
  • 1ゲージ技にF・キラービーのデルタブラスト追加
  • 系1ゲージ技の「バイオレイトフォービドゥンフォース」追加
  • 目の前にフォービドゥンフォースを設置する1ゲージ技「マインフォービドゥンフォース」追加
  • 相手を猛追尾するフォービドゥンフォースを放つ3ゲージ技「パトリオットフォービドゥンフォース」追加
  • 全画面判定5ゲージ技「クルーエルフォービドゥンフォース」追加

オプションで攻撃中無敵、喰らい抜け、大ダメージ無効、瀕死時回復を切る事が可能。
くらい抜けは逆に範囲を広げる事もでき、必殺技で抜けさせたり喰らい抜けからステ抜けに変更する事も出来る。
瀕死回復も切るだけでなく喰らい中でも回復させるように出来るが、回復速度が凄まじいため、カラーが上がるほど削りで倒すのがかなり難しくなる。
またカラーに応じて火力とゲージ自動回復量、体力回復範囲、フォービトゥンフォース系の持続時間が跳ね上がり、大ダメージ無効の無効範囲も広がる。
更に11Pはクルーエルがオーバーフロー+落下即死化する上使用頻度が跳ね上がり、12Pだと加えてゲジマユ化する。

+ 雑魚氏製作 ワーロックパイロット:椎名法子
  • 雑魚氏製作 ワーロックパイロット:椎名法子
「ドナドナドーナードーナーッツ♪」

上記のkuron氏製通常ワーロックを改変して製作されたもの。何故作った。
名前通り『アイドルマスター シンデレラガールズ』のドナキチ椎名法子(ドーナツ好きのアイドル)が乗ったもの。あれ、でもワーロックの操縦方法って
製作動機は氏曰く「あんまりにも皆がポンデポンデ言うから…」とのこと。
基本的にはボイス(CV:都丸ちよ)やカットインパレットを変えただけだが、
試合前や試合後に無敵が追加され、投げ成功時に無敵が無かったため追加された。
またゲージ最大値が9本になった上に変数管理されているためゲージ削りを受けない。
カラー差は大体が通常ワーロックと同じだが、7P以降のゲージ自動上昇が削除されている。
オプションで性能強化が可能。
+ 設定可能項目(デフォルトでは全てOFF)
  • ゲージ自動増加
設定数値分上昇。
  • 攻撃時無敵
設定1で発生保証が付くか付かないか程度、設定2で攻撃中常に無敵。
  • 喰らい抜け
設定1で9P未満でもギガクラッシュによる喰らい抜けを使えるようになり、設定2では加えて空中ギガクラッシュが可能かつゲージ消費がなくなる。
  • ポン・デ・リング
要するにバリアさん。設定1でON、設定2で毎Fヒットするようになる上に毒まで付く。


+ FUJY氏製作
  • FUJY氏製作
現在は公開が中止されており入手不可。
こちらはKong氏のものよりも原作に近いが、多少のアレンジが施されている。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー



*1
アルファベットのスペルは「Forbidden Force」であり、本来なら「フォービドゥン」または「フォビドゥン」とするのが正確だが、
『サイバーボッツ』においては「フォービトンフォース」と表記されている。誤植定着したのか、意図的なものなのかは不明。


最終更新:2024年01月01日 20:42