| + | 担当声優 | 
小谷津央典
『THE FIRST CONTACT』
佐藤浩之(現・佐藤佑暉)
『ウルトラマンコスモス』、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』、『ウルトラマンサーガ』
稲田徹
『2 THE BLUE PLANET』、『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』(共に掛け声のみ) 
 
コスモス自身の声は佐藤氏が一貫して担当しているものの、掛け声の担当声優が何度も変更されるのは極めて珍しい。
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2001年に放送された円谷プロダクション製作のテレビ番組『ウルトラマンコスモス』に登場するウルトラマン。
ちなみに、21世紀で初めて登場したウルトラ戦士でもある。 
名前の由来は「秩序」を意味する「cosmos」から。
名前を変な所で区切らないように。放送当時からいじられたネタなんでもう勘弁してください…
変身者は、春野ムサシ(演:杉浦太陽)。
バルタン星人との戦いをきっかけに地球に不時着した際、当時小学生だった春野ムサシと交流を結んでおり
(劇場版『THE FIRST CONTACT』で詳細が描かれている)、
本作の敵である
カオスヘッダーが地球に出現した際に再び現れ、
成長したムサシと一体化して地球にしばらく滞在する事を選んだ。
変身の際は、「コス
モース!!」と3番目にアクセントを置いて叫ぶ事が多いが、
これは語尾がウ音のため、ガイアのように下手に最後を伸ばすと尻すぼみになって迫力が無いと考えた杉浦氏が試行錯誤した末に採用したものらしい。
タロウ?だからこそ彼は「タロオォォ!!」と発音しているのだよ。
そもそも本来は子音で終わる単語だから尻にウ音をつけて発音する方が不自然とかいう野暮な事は言わない
一体化して変身した際はムサシの意志が強く反映されるが、
消耗は激しいもののコスモス単独で地球上で実体化は可能であり、劇場版やTV版最終回では同化しないまま単独の戦闘を見せている。
    
    
        | + | 作風の詳細 | 
 
しかし、『コスモス』の舞台である「コスモスペース」では他の作品以上に温厚な性質の怪獣が多く、
 
怪獣の研究や保護等を行う国際的な科学調査組織「SRC」により、無害と判断された怪獣はSRCによって捕獲後に保護される世界観として描かれ、
 
そうした怪獣を凶暴化させる「カオスヘッダー 」が主な敵として扱われていた。
 
このため怪獣や宇宙人が倒される事は少なかったのだが、それにより「従来の作品と比較して緊迫感に欠ける」という声もあった。
一方でそうした作風から低年齢及びその保護者の支持が大きく、
 ドラマ面も人類と怪獣との共存のために懸命に任務に取り組むムサシが、
 怪獣を一律に危険視して「保護するなんておかしい(意訳)」と面と向かって非難する世論や、
 怪獣と共存共栄を実現した文化圏を持つコイシス星人との出会いなどを経て、
 もがきながらも理想を実現しようとする姿は、戦いによるカタルシスとは別のベクトルで視聴者に強い印象を残した。
 そして作中においてその影響を最も強く受けたのが他ならぬコスモス自身である。
 「強さとやさしさを兼ね備えた」というキャッチフレーズではあるものの、
 コスモスのスタンスはそれまでのウルトラマン達と違いは無く、怪獣を打ち倒す存在である。
 そもそもカオスヘッダーを追っていたのもその殲滅が目的であり、コスモスの優しさや慈愛はムサシへの敬意から生まれたものと言っても過言ではない。
 
 
怪獣を一方的に悪とする事への疑問及び被害者的な側面を描いた例 は従来の作品にも存在していたが、
 
コスモスはそれをシリーズを通して描いてきた初めての作品であり、
 
怪獣と共存する未来を目指す主人公が登場する『ウルトラマンX 』及び地球で暮らす異星人と地球人との関係性に焦点を当てた『ウルトラマンタイガ 』など、
 
後年の作品にも大きな影響を与えていると言えよう。
 
また、戦闘シーンにCG演出を積極的に取り入れ始めた作品でもあり、
コロナモード、エクリプスモード初登場時など、ウルトラマンの超絶的な能力が着ぐるみには不可能な形で描かれた事も多い。
 
 表現方法を模索していたせいか若干シュールなシーンも多いが 
 
そして、あまり気持ちのいい話題ではないが、コスモスを語る上で避けられないのが、
 
主人公ムサシを演じる杉浦太陽氏が本作放送中に逮捕される という事件が起きたことである。
 
結論から言うと本件は誤認逮捕で氏は無実 であり、後日「ただいま」「心配かけてごめんなさい」とテレビで帰ってきた旨を伝えた。
 
ただこの際の影響で氏の出演シーンが自主規制されざるを得ないと当時は地上波が最終回ダイジェストになってしまい、
 
その大人の事情を説明するコスモスの台詞はシュールな絵ヅラが今でも語り草になっている。
 
「いつもウルトラマンコスモスを応援してくれてありがとう。
ムサシが急に番組に出られなくなった。
 彼がいつまたみんなの前に姿を見せることができるようになるのか、私にもわからない。
 
 
 そこで、今週から2回にわたって、私とカオスヘッダーとの最後の戦いを見てもらうことにした。
じっくり見て欲しい。」
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        | + | コスモスの変身形態 | 
コスモスの通常形態。主役ウルトラマンでは初の青を基調とした基本形態となる
 
(青色が基本形態の主役ウルトラマンは2024年現在、
 
 コスモス以外にはブル(と言っても赤いロッソとのダブル主人公だが) とゼット しか居ない希少な存在である)。
 
優しさや慈愛を体現する「月の優しき光のごとき、慈しみの青い巨人」の姿。
 
それを象徴するように、変身シーンのぐんぐんカットを始め、殆どの場面で拳を握らず平手での構えを取っている。
 
防御力・持久力に秀でており、中国拳法のような動きで攻撃を受け流して、相手の体力を奪うバトルスタイルを取る。
 
得意技は手の平から光を照射し、興奮して暴れる怪獣を鎮める「フルムーンレクト」、怪獣の体内から異物を切り離す「ルナエキストラクト」。
 
基本的に怪獣を鎮静化するのに用いられる形態だが、破壊光線「ムーンライトスマッシュ」を使えるなど、この姿で戦闘出来ないわけではない。
 
また、ヒール・ディスペル系の技は持っているが、M78星雲のウルトラマンと異なり一度死んだ生命を蘇らせる能力は持たない。
 
ルナモードから多段変身する赤を基調とする形態。
戦士としての強さを体現する「火陽の燃ゆる炎のごとき、戦いの赤き巨人」の姿。
 同じく中国拳法の動きをモチーフにしているが、殲滅すべき邪悪なる者との戦いを目的とする形態のため、
 平手から拳へと変えて相手を攻撃するスタイルである。
 得意技は右手に集めた宇宙エネルギーをビームとして放つ「ネイバスター光線」。
 また、炎の圧殺波動を発射する「ブレージングウェーブ」も決め技として多用されている。
 
 
勇気を体現する「火陽と月が重なる金環日食の溢れるフレアーのごとき、神秘の巨人」の姿。
カオスヘッダーに敗れたコスモスが、ムサシの勇気と皆既日食の光で復活した際に覚醒した形態。
 空手の様な鋭い動きでルナモードの優しさとコロナモードの強さを同時に行使する事が出来る。
 ただし、コロナモードからの二段階変身を必要とし、活動時間は一分間に限られる。
 必殺技は優しさと強さが一体化したビーム「コズミューム光線」。
 この技はネイバスター光線以上の威力を誇るだけでなく、怪獣に憑依した状態のカオスヘッダーや、
 怪獣の体内の毒素や機械化された部位といった悪い要素そのものも、対象を傷付ける事なく完全に消し去る事が出来る。
 劇場版ではムサシと再度一体化してからこの姿に変身しており、どうやらムサシとの融合状態でなければ使えないらしい。
 
 
カオスヘッダーとの最終決戦で、真の勇者となったムサシがコスモスと一体化して変身した。愛を象徴する光り輝くルナモード。
すぐに通常のルナモードに戻ってしまったが、連戦で衰弱していたコスモスはこの変身によって本来の力を取り戻す事が出来た。
 またこれにより力を取り戻したコスモスは憎しみの心を完全に浄化する技「ルナファイナル」を会得した。
 
 
劇場版で登場。コスモスが宇宙で活動するための形態。
気(ウルトラ念力)といった本来のコスモスの超能力が使いやすい形態で、コスモスのみで変身出来る姿の中ではコロナモードを凌いで最強である。
 宇宙のエネルギーを吸収する事で無限に近い飛行速度が出せる。
 得意技は両手にチャージした宇宙のエネルギーを一気に打ち出す「オーバーループ光線」。
 
 亜種形態「スケルトンコロナモード」もあるとされるが、ムサシの願望を映像上に表現したものなので実在はしない 
 
劇場版に登場。異空間に幽閉されていたコスモスがムサシ達の「フューチャーエナジー」によって覚醒した姿。
明日への希望を体現する「未来を信じる、希望の巨人」の姿。コスモスとムサシが一体化して変身出来る事実上の最強形態。
 得意技はフューチャーエナジーによってコズミューム光線が強化された「コスモストライク」など。
 一応設定上は最強形態だが、戦闘シーンはほぼウルトラマンジャスティスとの共闘であり、
 さらに相手が相手だったため苦戦描写が多く、後述の『大いなる陰謀』まで客演が無かった(検討はされたそうだが)不遇な形態。
 
 
劇場版に登場。厳密に言えばコスモスの形態変化ではないが、特に記す。
 
大いなる2つの力が出会う時、初めて姿を表わすという宇宙伝説に語られている伝説の超戦士。
 
宇宙に生きる全ての使命を見つめ、護るために存在するという、善悪を超えた神秘の勇者である。
 
ウルトラマンコスモスとウルトラマンジャスティス が合体する事で現代に復活した。
 
ただし、両者は出身星も年齢も異なる赤の他人であり、元々この二人が一つの存在だった わけではない。
 
その力は計測不能なまでに凄まじく、劇中では断片的な力しか見せていないにも拘らず、
 
それまでコスモスとジャスティスが二人がかりで傷一つ付けられなかったギガエンドラを一撃で葬っている。
 
そのためファンからはウルトラマンキング、ウルトラマンノアに並ぶ三大チートウルトラマンの一柱 とされる。
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        | + | 客演作品における活躍 | 
当初、他の登場ウルトラマン達がまともに戦えない中で、 
 
コスモスのみが普通に戦える状態だったため、ムサシと再度同化して一人で奮闘していた。
 
最終決戦では、ゼロ ・ダイナ と合体した「ウルトラマンサーガ 」となり、激しい戦いの末にハイパーゼットン を撃破した。
 やはりコスモスとフュージョンするとチートラマンが出来上がるんだな
終始ルナモードで戦闘していたが、これは、
 
「カオスヘッダー0がハイパーゼットンに吸収されており、コスモスはそれを救うために奮闘する」というプロットの名残である。 
 
また、既に放送より9年経過しているため、コスモスの事をよく知らない子供達も話に入れる様にという配慮もあった。
 
冒頭で早々にエタルガーに敗北してしまい、アレーナの力で鏡に封印されてしまうが、
 
ムサシだけはコスモスが強引に分離して封印から逃がしたため辛くも難を逃れ、
 
そのまま時空城の転移に巻き込まれウルトラマンギンガ達と出会い共闘する。
 
再度コスモスに出番があるのは救出作戦が成功した終盤で、
 
加えてエタルガーやダミー達の戦いはギンガや他のウルトラマンに任せていたため戦闘シーンは多くないが、
 
(コロナもエクリプスもスーツが激しいアクションに耐えられる状態ではなかったらしい)
 
ムサシが年長者としてギンガ、ビクトリーの変身者であるヒカル、ショウを導いたり、
 
コズミューム光線でアレーナの洗脳を解くなど、他のウルトラマンに出来ない役割をしっかりこなしていた。
 
 
なお、コロナモードが劇場版に登場したのは『THE FIRST CONTACT』以来だったりする。
 
 
他のウルトラマン達共々客演で登場。
『サーガ』で共闘したアスカ・シン=ダイナに次元間通信で別宇宙の危機を知らされ、
 あっさり次元移動して舞台の世界を訪れた。一応ワームホールを使ったという説明はあるのだが……。
 本作のメインヒロイン・アマテは「戦う力はあるが争いたくない」という思想を持っていたため、彼女との絡みが多かった。
 
 
ジードの形態の1つである「アクロスマッシャー」にはコスモスの力を宿したウルトラカプセルが使用されていたが、
最終回「GEEDの証」において、遊星ジュランからジードの戦いを見守るという形で1カットながら登場を果たした。
 
 
ウルトラマンジャスティスと共に登場。
 
久々にスペースコロナ及びフューチャーの姿を披露した。
 
大きな力を感じ取りジャスティスと共に追跡した末にM78ワールドの惑星フィードにたどり着き
80 、ネオス、セブン21と共闘してルーゴサイトに立ち向かった。
 
ルーゴサイト撃破後は強大なエネルギー反応の元であり、黒幕のアブソリュートタルタロスの奇襲を受ける。
 
タルタロスがトドメに放った一撃を防ぐ際、久方振りにジャスティスと共にレジェンドに変身する。
 
レジェンドの姿を目の当たりにしたタルタロスはすぐさま攻撃を回避しつつ撤退を選択した。
 
本編に先駆けて公開されたプロローグ編では、初っ端から大活躍。
遊星ジュランにて本作の敵となる「アブソリューティアン」の先兵の襲撃を受けるも
 モードチェンジを絡めた流れるような連続技で難なく撃破した。
 尚、アブソリューティアンは先述のタルタロスの件からコスモスの事を
 伝説の力(レジェンドやサーガ)を呼び起こす鍵となる超危険分子と判断している模様。
 
 やはりコスモスが絡めばチートラマンが降臨するというのは作中世界でも共通認識らしい以降も再襲撃の懸念が拭えずジュランを離れられなくなったためか本編ではコスモスは登場していないが、
 このジュラン襲撃を受けデラシオンはジャスティスを対アブソリューティアンのために派遣する事に。
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        | + | ゲーム作品での活躍 | 
対戦ゲームでは『ウルトラマン Fighting Evolution』シリーズの『3』および『Rebirth』に参戦している。
 
 
『3』ではルナ、エクリプス、フューチャーの三形態が使用可能。
 
しかし、初期形態のルナモードは自分から攻撃を仕掛ける事が出来ず、
 
四つの攻撃ボタンに対応した当て身投げ で相手の攻撃を捌いてゲージ を溜めていく事になる。
 
CPU戦ではAI のアルゴリズムを利用した必勝法があるが、対人戦では常に四択 を強いられるので無理ゲー に近い。
必殺技 のフルムーンレクトは当たれば勝利確定 なのだが、機械系の敵 やバリアには無力である。
 
エクリプスモードにチェンジすると、攻撃が可能になる上に攻撃性能は全形態最強だが、
 
防御力が低下し、活動時間制限を再現したのか自身の「ふらふらゲージ」が時間経過で溜まっていくため、
 
相手の必殺技を受ける可能性が高まり、逆転を許しやすい
 
(本シリーズは通常攻撃 を当てて相手のふらふらゲージを溜めていき、
 
 ふっとばし攻撃を当ててダウンさせ、相手が気絶 している間に必殺技を撃つというのが基本システムである)。
 
フューチャーモードになると攻撃性能が弱体化するが、防御力がルナモード並に戻り、普通に戦えるようになる。
しかし、逆に言うと相手の攻撃を掻い潜って二度チェンジに成功しなければ普通に戦えないという事でもある。
 総じてマゾゲーを強いられるキャラと言えるだろう。
 
 そして初期からある形態なのに出番すら無かったコロナは泣いていい 
 
また、別キャラ扱いでウルトラマンレジェンドも使用可能なのだが、
 
攻撃・防御共に優れているうえ、通常技はフューチャーの完全上位互換。
 
全体的に発生 が速く、後隙モーションが消されているので、敵のガードキャンセル すら潰せる。
特殊技 の回し蹴りに至ってはガードされたら35F有利 という狂いっぷり。
 
必殺技はスパークレジェンドだけだが、防御不能で即死というバランス崩壊キャラである。
 
その強さ故に一度登場させてもセーブ出来ず、ゲーム起動の度にコスモス関連のミッションをクリアする必要がある。
 
『Rebirth』ではルナモードも自分から攻撃できるようになり、そしてようやくコロナモードが登場した。
……しかしながら、『Rebirth』におけるコロナモードの必殺技は代表的な技であるネイバスター光線やブレージングウェーブではなく、
 本編では一度しか使用されていないプロミネンスボールという扱いであった。
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MUGENにおけるウルトラマンコスモス
 
Pink Sheep X氏の製作したキャラが公開中。
イントロ時に
ぐんぐんカット
が入ったり、
ゲージ技に
カットインが入るなど演出に力が入っている。
基本的にコロナモードで戦闘を行い、遠近共にバランスの取れたオールラウンダーな性能となっている。
超必殺技ではエクリプスモードとなり、コズミューム光線を放つ。
AIもデフォルトで搭載されている。
 
2020年5月にシステムが大幅に更新され、デフォルトでルナモードとなり、
コマンドを使用する事でコロナ→エクリプスにモードチェンジでき、技や性能も変化するようになった。
なお、『FE3』と異なりルナモードでも攻撃技は使用可能なのでご安心を。
3ゲージ技は「ルナファイナル」が採用されている。
「コスモス……僕はもう一度あなたと一緒に飛びたい…子供の頃のように……」
「ムサシ……君はもう、一人で飛べる……」
出場大会
最終更新:2025年08月26日 23:43