レッドトルネード


+ 日本語吹替声優
佐々木睦
『バットマン:ブレイブ&ボールド』
岡井カツノリ
『ヤング・ジャスティス』

DCコミックに登場するヒーロー。初出は1968年の『Justice League of America #64』。
レッドサイクロンとは関係無い。本稿ではMUGEN入りしている二代目を主に解説する。

元々は惑星ランのトルネード・タイラントという精霊。
体はT.O.モローという科学者ヴィランがジャスティス・リーグを倒すために開発したアンドロイドだったが、
トルネードが憑依した事でモローを裏切り、ジャスティス・リーグの一員となった。
後に人間の姿を得てジョン・スミスと名乗って冒険家となり、キャシー・サットンと結婚して孤児のトラヤを養子に迎えている。
一大事件であるインフィニット・クライシスでボディが破壊されてしまったが、地球の大気の精霊として復活。
その後、科学者ヴィランのプロフェッサー・アイボが、ソロモン・グランディの新たな肉体として作ったボディに憑依。
戦いを経て新たな姿を得た。
ヤング・ジャスティスの指導者となった事もあってか、メディアミックスでは教師になっている事も多い。

トルネードの名の通り、猛烈な竜巻を起こす事ができる。また、天候の操作もある程度なら可能。
似通った設定を持つマーベルコミックスのヴィジョンの元ネタとも言われている。

……そんな彼の大きな見せ場は敵に破壊されることである。
アメコミではヒーロー・ヴィラン問わず死亡者がしばらくして復活するのは良くある話であるが、
「体は機械であり派手にぶっ壊されても血液や内臓が飛び散るグロい場面にならない」「本体は精霊なので体を新造すればすぐ復活できる」
という復活環境が整っている彼は、ヴィランの攻撃力を示すために粉砕されるのに格好のキャラクターなのである。
なお、マーベル側のヴィジョンも同様によく壊される。

ちなみにジャスティスソサエティアメリカの面々と邂逅した際、
「そうです、私こそがレッドトルネード!」と自信満々に自己紹介したところ、
「冗談だろ!?」「この偽物に本物がどんなだったか見せてやれ!」「そう、これこそが本物の、唯一無二のレッドトルネードの姿だ!」
……と、総掛かりで偽物扱いされ「私がレッドトルネードなんです……ずっとそうだったんです……」と泣いてしまった事がある。ちょっと男子ー!

+ 「私達は初代レッドトルネードを「愛すべき力自慢」として覚えているよ」
本名はアビゲイル・マチルダ・ハンケル(綴りはAbigail Mathilda Hunkelで、姓は媒体によっては「ヒュンケル」と訳される場合も)。
通称「マー」おばさん。
なんと女性ヒーローとしてはワンダーウーマンよりもデビューの早い、偉大な最初期スーパーヒロインの一人である。
ただし、本人はニューヨークの下町で食料品屋を営む何の特殊能力も持っていないごく普通のおばちゃん
息子とその友達が初代グリーンランタンに夢中になったのに触発され、ヘルメット代わりの鉄鍋と風呂敷マントを身に着けてご近所の平和を守っていた。
ギャグっぽい設定のコメディ作品だけどギャング集団と肉弾戦を繰り広げたり活躍自体は割とガチ
その甲斐あって戦前DCヒーロー達による伝説的なヒーローチーム、
「ジャスティスソサエティアメリカ」(JSA)の初期メンバーとして何故かスカウトされていたが、
結成集会に行こうとした際にコスチュームを引っ掛けて破いてしまうというトラブルから欠席し、
残念ながら公式メンバー入りはお流れとなってしまった。
しかしそれでも思い出深いヒーローの一人であるらしく、前述のように初期メンバーにはしっかりと覚えられていた。

第二次大戦以降長らく消息不明となっていたが、後年JSA本拠地で管理人を勤めていることが明らかになる。
加齢による衰えから引退してギャング達の犯行を証言、証人保護プログラムによって身元を隠し一般人として生活していたのだが、
たまたま強盗を撃退した所を現役当時のJSAメンバーに目撃され、彼女と敵対していたギャングが全て死去したことも判明したため、
改めて名誉構成員として勧誘を受け、正式にJSA本拠地管理人の大役を引き受けることになったのだとか。
その後は若手ヒーロー達の世話を焼いたり、ヒーロー「サイクロン」となった孫娘(ちなみに彼女はスーパーパワー持ち)の活躍を見守ったり、
時にはレッドトルネードとして現役復帰したりと、にぎやかな老後を過ごしていた。

この再登場は2004年だったが、流石にただの高齢のおばあちゃんだったこともあって、
それから16年が経過した2020年の『バットマン:デスメタル』で既に故人であることが確認された。
しかし彼女の名前はスーパーヒーロー達の墓地に立ち入るためのパスワードとして登録されており、
初代レッドトルネードことマー・ハンケルは、偉大なヒーロー達の「母」として今なお慕われているのである。

(参考資料:『DCキャラクター大辞典』)


MUGENにおけるレッドトルネード

製作者不明のレッドトルネードをベースにFron氏が製作したMUGEN1.0以降専用キャラが存在。
現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。

程度の強さを持つAIがデフォルトで搭載されている他、
Mammalman氏によるAI付きの改変パッチも公開されており、導入すると超必殺技の威力変更、喰らい抜けの追加といったアレンジが施される。
Mammalman氏パッチ(DLリンク有り)。
お相手はOGGY氏の竜子2nd

出場大会



最終更新:2025年02月21日 04:09