生年月日 |
共立公暦983年.9月22日 |
年齢 |
17歳 共立公暦1000年時点. |
出生地 |
セトルラーム共立連邦 |
人種 |
王国系ロフィルナ人 |
階級 |
大公世子 連邦子爵 二等侍従官 |
愛称 |
リティ |
概要
リティーア・エルク・ヴィ・セトルラーム=レミソルトインフリー(真名,リティーア・セトルラーム)は、セトルラーム公家に連なる大公世子。
アリウス女大公直々の指名を受けており、母ウラジス大公に次ぐ序列第三位の資格を持つことから
ロフィルナ連邦条約に基づく高位の継承者として列せられた。現在は
ユピトル連合.リンベルーク大学付属の高等学院に在籍中。レクネール家において、侍従官としての花嫁修行を続けながら必要とされる公務の処理に努めている。政治的には中立を表明しているものの、
闘争競技に反対するロビー活動を支援した疑いを持たれ、現職大統領(
ヴァンス・フリートン)との不仲説が浮上した。
自己紹介
はじめまして。わたくしは、リティーア・エルク・ヴィ・セトルラーム……レミソルトインフリー家に連なる者です。このたびは、当学園の案内役として働かせて頂くことになりましたので、ご挨拶に伺いました。よろしくお願いします。……はい。御存知の通り、少々面倒な家系に属しておりまして、色々と煩わせてしまうかもしれませんが。ここではどうか、気にしないで頂きたく思います。この口調も必要な教育を受けてのことですから。……気になるようなら普通にお話できますので、普通に接して頂けると。はい。普段通りにどうぞ。わたくしも貴方様が良ければ楽にさせて頂きますね。……うん。そうは言っても、やっぱり緊張してしまいますか?
来歴
母の期待と自由への憧れ
故ルドラス大公を巡るウラジス大公(第一夫人)とアリウス大公(第二夫人)の和睦を受けて出生。生体プラントによる培養の後、ルドラス生誕祭を迎えたその日にリティーアは生まれた。これにより、レミソルトインフリー家の世継ぎ問題は無事解決。リティーアは国中の祝福を受けながら何不自由のない生活を送ってきたのである。一方でアリウスへの対抗心を滾らせるウラジス大公の期待を背負っており、苛烈な教育環境のもと、政治学を始めとする厳しい訓練を施された。リティーア自身はそんな母親の焦りに哀れみを抱く一方、自由への憧れを抱くことから度々お忍びで抜け出してはフリートン大統領を困らせていたのだという。そして、その度にアリウス大公がフォローしてきたことを知っているため、必然的に公女としての自覚を持つようになった。
大好きだった兄との別れ
父親のいないリティーアにとって、母ウラジスは唯一の肉親であるとともに神にも等しい愛すべき存在である。良い成績を残すと相応の褒美を与えられ、それなりの愛情を受けて育ったが、親切な叔母(アリウス)との仲を引き裂こうとする母親の言動が信じられず、一時期は公女としての誇りも失いかけていた。そんな中、リティーアを支えてくれたのがエルク家に連なるX公太子であり、彼は落ち込む妹の話をよく聞き、適切な答えを出しては政治的に揺れ動く一族の関係を取り持ったのである。しかし、そんな彼もやがて政財界の荒波に揉まれ、リティーアに事の真相を明かすことなく公籍を離脱してしまった。愛する兄に何が起こったのか?後年、
FSRを巡る特別報道において、変わり果てた姿の兄を見たリティーアは
闘争競技の在り方に疑問を抱くようになり、花嫁修行の名目で
パルディステルに出向を果たした。この行為は母ウラジスから
事実上の亡命であると責め立てられ、共立機構に対する追求の手も差し向けられたが、リティーアを預かる
メレザ・レクネールは
大切な私用人の引き渡しを拒否。当のリティーアはアリウス女大公による黙認のもと、公女として必要な仕事に努めているのが現状とされる。
人物
日夜勉学に励みつつ、本分たる花嫁修行を続けている。加えて、公務の処理に追われることから目まぐるしい日々を過ごしてきた。レクネール家においては侍従官としての作法を叩き込まれており、実地訓練にも励んでいるという。このように非情な努力家としての一面に注目されがちであるが、リティーア本人は出来ることを無理なくこなしているだけで、体調管理は万全であることを強調した。そして、目的のためなら素直に頭を垂れる器量を持つため、多くの従者がリティーアを慕って集まるのである。その齢にして多くの期待を背負いすぎていることから、何事に対しても達観した姿勢をもって望んでいる。それだけにクールな印象を持たれやすく、本来の性格とは全く異なるイメージが定着してしまった。誰に相談するわけでもなく大きな行動に出ることもあるため、それが当面の主となる
メレザ・レクネールの頭を悩ませた。普段は礼節を心得ており、気持ちの良い対応をすることから多くの客人にとって指名されるほどの存在となった。
ルシタリエ曰く、人間離れした学習能力を持つらしい。普段の奥ゆかしさに反して負けず嫌いな一面もあり、権力に頼らず、自力での解決に執着する不器用さも見られた。一般的には責任外とされている国内外の政治について詰められることが多く、その都度柔軟に受け流すなど対応能力の高さを評価されている。一方、酔った勢いの舌戦であったり、子供じみた口喧嘩になると大抵の場合は落涙し、醜態を晒してしまう未熟さも見られた。その後、根に持つまでがセットで、一部の関係者からはメンドクサイ認定を受けて久しいという。そんなリティーアの表裏を
暖かく見守る指導者もいれば、件のメンヘラぶりに新たな哲学(ギャップ萌え)を見出す
上級者の存在も確認された。
戦闘能力
自身の努力と大令術師
メレザ・レクネールの指導から、
タクトアーツにおける基本4属性を習得。僅か半年の短期間で春スクリプトの応用系を使いこなすに至り、上位属性の習得に関しても大いに期待された。幼少の頃より
アリウス女大公に師事し、連合帝国において最強と謳われる
騎士団長の洗礼を受けてきた経験から、駆動剣技やレネヒト槍術に関しては精鋭と評される程度の実力を有する。伝統行事における職業上の区分では、いわゆるエレメンタルナイトに相当するものと評され、
学園序列におけるミッテル・プリマスター(M.PriM.)の資格を授けられた。基本的には剣または槍術による構えを取るものの、回復、防御、その他の支援魔法にも長けており、あらゆる状況を想定したオーソドックスな戦法を得意とする。反面、器用貧乏と見なされているのがネックで、達人級には及ばない自らの弱さを受け入れた。日々の鍛錬によって鍛えられた身体能力を活かし、手数による早期の制圧を心がけているという。格闘戦にもある程度対応することから、軽量性と柔軟性を併せ持つ最新のレイピアを駆使。旧暦時代から伝わる令槍剣術に、現代的な解釈を加えた新しい戦闘技法へと昇華させた。
語録
「国民の皆さまの中には、君主制それ自体を忌避する者もいると伺いました。であるからこそ、わたくしは国の模範であることに努めなければならないのです」
反体制派の動向について。
「権益をもって平和を成す、ですか。そのような状況がいつまでも続くとは思えません」
「あの人は本当に不器用な方で、嫉妬深いんですね。わたくしが寄り添ってあげないと……」
母ウラジスに対する総評。
「う~……偉そうなおじさん!きらいですっ!」
「大宰相閣下は、どうしていつも、そのようなものを持ち歩いているのですか?……へぇ」
コックス侯爵お気に入りの核(B)ボタンについて。(ドン引き)
「お館様の手を煩わせるつもりはありません。最悪、侍従官から頂いた
この壺
と、この体を売って稼げばどうとでもなりますし」
レクネール邸における面接時、当面の生活費について尋ねられた際に。普通に止められた。
「はい。議論に熱を帯びてしまうのはよく分かります。一緒に指導者としての素養を高めあっていきましょうね」
性癖を拗らせる
学園国家の代表に。その手をしかと握り、真剣な表情で。
代表(変態)の息遣いはより荒く、盛大に吐き散らかしたそうです。()
「どうしよう。アリウスおばさまが理解できない……」
政界の魑魅魍魎が更迭されない感想。
人間関係
偉大な指導者にして慈悲深い恩師。良き相談相手として、幼いリティーアの失点を幾度となくフォローし、旅立ちの背中を押してくれた。
政治の何たるかを厳しく教えてくださる、偉そうなおっさん。事あるごとに何度も泣かされ、彩り豊かなヘイトを芽生えさせてくれた。
恩師と呼ぶのも憚られるが、口喧嘩をすると高確率で負けてしまう。そのため、リティーアなりの御礼の機会を伺っているのだとか。()
例の大統領を相手に太刀打ちできる。数少ない救世主。公私を問わず支えてくれたことに深く感謝し、リスペクトするようになった。
アリウス女大公の友人にして、尊敬すべき指導者。何かと甘やかされてきた経緯もあり、リティーアの中では完全に「優しいお姉様」としての印象が定着してしまった。
「もしもーし!間違ってますよーっ!」by
S連大統領
槍術の師。その訓練内容は非常に厳しく冷たいものであったが、その胸中から伝わる熱意と優しさをリティーアは決して忘れないだろう。
セルブラーナ「私の時間を奪うからには相応の訓練を受けてもらうぞ」
幼き頃のリティーア「はい!よろしくお願いします!」
この後、ぼっこぼこにされてベソかいたのは良い思い出になっているらしい。
修行中の醜態を大統領から茶化され、その成果を存分に味わわせてやったことも。(致命傷案件)
留学先で知り合った。学園の良き先輩。相談事など気軽にできる仲であり、気持ちの良い交流相手となった。
最近、彼女の狂った性癖に圧されてしまい、距離を取ることもあるが基本的には人生の良き理解者としてリスペクトしている。
リティーア「ごめんなさい。百合……?と言いますか、そういったスキンシップはちょっと……」
アリウス、プリロストに次ぐ第三の恩師。そして現在の雇い主でもある。魔法の知識を含め、淑女の名に相応しい様々な所作を教えてくれた。
レクネール邸に入り浸っている何か。度々、職務上の助言をくださるチュートリアル的な存在として敬愛する。
普段の交流の中でも一定の敬意をもって接するが、詳しい正体までは聞かされておらず、謎めいた紳士としての印象を深めた。
エピソード
- 母親とのいざこざから生活費の支給を打ち切られており、レクネール邸の給与で自活している。時折、怪しい私物を売りに出しているところを目撃され、一部で「ヤバい人」説が浮上した。
- いざという時のために贈呈された
怪しい呪物(某国大統領のド壺)
を自室に飾っている。
- 重度の貧乏体質で、一般国民よりも質素な暮らしぶり。生活費の節約に余念がなく、金満体質の大統領を感心させた。
- 本来であれば、国から支出されるはずの活動費用(訳あって凍結中)を工面するために生体情報を売ろうとして怒られが発生する。現在の雇い主であるレクネール議長からこっぴどく叱られたらしい。
- 幼少期。大好きな兄との再会を期待し、叶わず、落ち込んでいたところ、ある紳士から「いつもの癇癪か?泣いていいぞ」などと煽られ、ぐっと我慢した黒歴史がある。このことは時のBの大宰相をして「見所がある」と言わしめた。
- トローネ皇帝主催の御前試合において対戦相手となった近衛騎士に勝利し、ドヤ顔をしていたところ、その場にいた大統領から御無礼を指摘され、情け容赦ない往復ビンタを受けたことに無限のお恨みを申し上げているらしい。
- 生命倫理の在り方を巡る大統領との意見交換において自らの見解を示すも、逆に既存の枠組みを廃止することによる弊害を指摘され、べそかいたという。
- アリウス女大公の圧を受け、焼きそばの献上にあがった現職大統領に冷水を浴びせる暴挙。先の議論で泣かされたことを根に持っており、趣意返しをしたのだとか。
- かわいらしくベソをかいた己の姿を晒され、国民的なヒロインとなる。リティーアは誓った。「必ず、かの邪智暴虐の大統領を裁いてやる」と。(
負けず嫌いの本領
トローネ皇帝の厚意により、7歳から13歳にかけて
異国の騎士団長から槍術を学んでいた。しかし、その訓練内容は非常に厳しく、酷薄なもので、無慈悲に叩きのめされたりと相当の仕打ちを受けた経緯が発覚している。これについて、当のリティーアは「特別扱いされるよりも名誉なことです」と即答。怒れる側近を諌め、後に必要な訓練であったことが知れ渡る流れとなった。槍術の指導を受けている時、周囲の大人を頼らなかった理由をリティーアは次の通りに述べている。「トローネ陛下の厚意を破れば、アリウスおばさまを悲しませてしまいます。そうなれば、件の大統領は益々自分を軽んじるようになり、更に増長してしまうやもしれません。それに私は屈するのが嫌いなんです。私情のために国の権力を誇示し、救済を得るなど公女として恥ずべきことです!」。帝国の法制度の事情もあり、結果的に近衛騎士たる資格を得ることは叶わなかったが、実力そのものは既に上級騎士に迫るものと評された。
トローネ皇帝との親睦
トローネ皇帝は、リティーアが生まれて数ヶ月後に盛大なパレードを開催する意向を通達。レミソルトインフリー家の一同を招待し、国を挙げてのもてなしを提供した。カーマフォルトの海上宇宙港から、スフィア王宮まで象徴となる両名(ウラジス大公とアリウス大公)を自ら案内するなど、帝都臣民に祝福されながらの先導を続けた。この事が契機となり、アリウスは以後リティーアを伴ってスフィア王宮を訪れるようになったという。更に数年後、リティーアから見てトローネは歳上で同性の頼れる友人となった。トローネは、リティーアやアリウスを宮殿惑星に招待し、更なる親睦を深めたとされる。また、宮殿母艦ケルフィリアからの艦隊指揮をリティーアに体験させ、以後の彼女の進路に大きな影響を与えた。更に時が経ち、リティーアの成長が実ると、トローネはリティーアに名誉大公の爵位を授与。カーマフォルト郊外にあるフォルトレム宮殿を与え、長年にわたる槍術修行の成果を労った。
IFエピソード
- イェスルキオン協定(IF)
- 国の体面に関わるとして、南サニス王家から必要経費の出資がなされたが、それを受け取ることの重大性に配慮し、丁重に辞退した。
ギャラリー
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最終更新:2025年03月15日 17:21