◎魔術体系
ルーンワースの世界において、魔術は四種類の体系に分けることができる。
絶対神イアティルスを始めとする神々の力を用いて行われる【神界魔術】、自然界及び精霊界に宿る精霊を召喚して自在に操る【召喚魔術】、失われた神々もしくは、来るべき神々の力を呼び起こして行われる【捜神魔術】、自らの内なる波動を引き出す【波動魔術】である。
この世界では、科学と魔術の境界が明確でなく、主に科学は【波動魔術】の一部として理解されている。
魔術は、宝石や金属などの特殊な物質を触媒にして、その力を増減させることができる。
そして神界魔術の果てには、恒にルーンワースの外側に在る絶対光、絶対闇から超絶な力を取り出す【絶対魔術】という技術が存在すると言われている。
◎神界魔術
神界魔術は、世界の理を司る神々の偉大なる力を借用することにより、様々な奇跡を起こす技術である。
この神界魔術の力を手に入れるためには、神々を奉るラースに入信し、その上級導師から呪文を学ぶ必要がある。また一度手に入れた呪文も、ラースの変更、破門によって神の加護から離れ、失われてしまう。
基本となるルーンの種類によってラースは、大きく6つに分けられる。
そのルーンとは、【風】【水】【地】【水】の基本四大ルーンに【虚空】【混沌】の高次ルーンをあわせた6つである。
1.ラースへの入信
神界魔術を学ぼうとする者は、まず、基本四大ルーン【風】【水】【地】【火】のうちよりひとつを選択し、そのルーンを司るラースに入信しなければならない。このルーンの選択は、自分の操る魔術の性質を決定づけるため、特に慎重に行う必要がある。
2.魔術の修行課程
最初の二年間は地元の教会で、魔術の基本概念となる魔道神秘学及び八聖宮のルーンについて学ぶ。その間に魔術士としての適性も試され、最終試験において不適正とされた者は、魔術士の道が永久に閉ざされる。
ただし、八聖宮のルーンで呼び出すことのできる魔術は、一般人にも認められた技術としてそのまま修得可能である。
魔道神秘学の課程を無事修了した者は、それぞれのラースの神殿に赴き、本格的な魔術の修行を始めることになる。神殿での修行は、早い者で二年間、遅い者でも十年間程で終わり、修了と同時に下級導士の階位が与えられる。これよりは、自分自身で修行を始めなければならないが、そのまま神殿に残り、さらに修行を重ねて行く者も少なくない。通常は、もとの町に戻るか、深山に篭るかして中級導士の階位を目指して修行に励む。
一年に一度、かの神殿において中級導師の認定試験が行われる。この試験に合格すると、一人前のルーン・パタム(ルーンの使い手)として認められ、中級導士の階位が得られる。
中級導士の階位を得ると、習得した呪文・神の加護を失うことなく他ラースへの再登録が認められるようになる。各々、自分が求めるラースの神殿の門をくぐり、さらに魔術知識を深めてゆくことができる。
そして、基本四大ルーンの全領域において魔術学を修めた者は、各ラースの神殿に仕える上級導士となる。上級導士は、ルーン・カルパ(ルーンを究めし者)と呼ばれ、弟子をとって魔術を教えることができる。
また、上級導士の階位を得た段階で、高次ルーン【虚空】【混沌】の選択を行わなければならない。この高次ルーンに関しては、基本四大ルーンのように二重登録ができないので注意が必要である。
どちらかの高次ルーンを選ぶと、そのルーンの奥義を神より授かると言われている。
神界魔術界の最高階位は大導士と呼ばれ、上級導士の中から一人選任される。大導士は神に次ぐ存在としてその地位を保証され、他の魔術士たちに対しての絶大なる影響力を有する。大導士のみに許された高次呪文で神界魔術界を治める。
3.基本的な魔術の使い方
神界魔術は、神々の力を借用することによってその力を発現させる。
すなわち一般的に使われる神界魔術には、それぞれのルーンを単独で用いる聖名呪文14種類と、偉大なる6ルーンに八聖宮のルーンを複合させて用いる象徴呪文48種類、合計62種類の呪文が存在する(大導士にのみ許された高次呪文は含まない)。
聖名呪文は、ルーンの保持する神の御名を唱えることによって効力を発揮し、比較的素早い対応が可能である。また、消費する魔力も少なくて済む。
象徴呪文は、神の御名に聖句となる呪文を複雑に象徴させて唱えるため、効力を発揮するまでにある一定の時間を必要とし、消費する魔力も多い。
象徴呪文には、儀式魔術の性格を有する呪文も存在し、特殊なアイテムや環境が必要となる場合もある。ただし、その場合、聖名呪文とは比較にならないほど強力な力を得ることができる。
聖名呪文(14種) | ||||
イアティルス | 【虚空】 | 天空 | セイル | 「天空の光、我が内に宿れ」 |
ガルラスーン | 【混沌】 | 闇 | ガデュレム | 「深淵の闇、我が内に渦まけ」 |
フェムリュー | 【風】 | 狂戦士 | 攻撃魔術 | 「汝、あらぶる神の息吹に」 |
クゥインタット | 【水】 | 竜 | 攻撃魔術 | 「目覚めよ、蒼き竜の牙」 |
ゲンパダル | 【地】 | 王 | 攻撃魔術 | 「大地の王、咆哮す」 |
ジェイガム | 【火】 | 熱 | 攻撃魔術 | 「汝、内なる邪心に焼かれよ」 |
アウントゥム | 【一宮】 | 新生 | 迷宮脱出 | 「我、大いなる光のもとへ」 |
セペスマイダ | 【二宮】 | 賢者 | 周辺探索 | 「我、遍く光と音の奔流に」 |
チェンバス | 【三宮】 | 妊婦 | 状態回復 | 「天空の乙女、今舞い降りる」 |
カンカール | 【四宮】 | 理性 | 恐怖 | 「魂に潜む敵を目覚めさせよ」 |
ペトゥムヌゥ | 【五宮】 | 不死 | 防御力向上 | 「我、神々の肉体を掌中に」 |
カルハニムス | 【六宮】 | 盗人 | 解錠 | 「神秘なる鍵、今開かん」 |
レンテポナン | 【七宮】 | 治癒 | 体力回復 | 「天地の気、我が下に」 |
イェンダリュ | 【八宮】 | 感情 | 攻撃力向上 | 「我、神々の気を掌中に」 |
象徴呪文(48種) | |||||||
フェ・リクシュ | 【風一宮】 | 生命 | 足止 | ジェ・ハンナブ | 【火一宮】 | 赤子 | 超感覚 |
フェ・サーパシノ | 【風二宮】 | 魔術 | 追放 | ジェ・ルブラ | 【火二宮】 | 法 | 施錠 |
フェ・ニルエン | 【風三宮】 | 美 | 昼夜逆転 | ジェ・バルボラ | 【火三宮】 | 熱 | 灯火 |
フェ・ネセノフ | 【風四宮】 | 実体 | 無敵 | ジェ・ヌミエン | 【火四宮】 | 女性 | 変身 |
フェ・ペクトム | 【風五宮】 | 霊体 | 街間移動 | ジェ・ガロウム | 【火五宮】 | 虚偽 | 攻撃力低下 |
フェ・ラエノート | 【風六宮】 | 無秩序 | 無差別移動 | ジェ・ザルダス | 【火六宮】 | 人間 | 束縛 |
フェ・ダルセン | 【風七宮】 | 清浄 | 回転 | ジェ・アルラウ | 【火七宮】 | 愛 | 友好魅了 |
フェ・ザバロス | 【風八宮】 | 男性 | 抑制 | ジェ・ミリェル | 【火八宮】 | 幻影 | 命中率低下 |
ゲ・ヨシュア | 【地一宮】 | 誕生 | 持続回復 | クゥ・シンパシニ | 【水一宮】 | 真実 | 読心 |
ゲ・ウルプスィ | 【地二宮】 | 王土 | 有利域展開 | クゥ・ノスフィ | 【水二宮】 | 知恵 | 翻訳/予言 |
ゲ・ルノジェナ | 【地三宮】 | 豊穣 | 食物創造 | クゥ・エルサーパ | 【水三宮】 | 高潔 | 防御壁創造 |
ゲ・コルサデム | 【地四宮】 | 安定 | 物質鑑定 | クゥ・ライキュム | 【水四宮】 | 精神 | 眺望 |
ゲ・マルドゥイ | 【地五宮】 | 植物 | 速度低下 | クゥ・サミュン | 【水五宮】 | 精霊 | 催眠 |
ゲ・イウラーク | 【地六宮】 | 静寂 | 魔術封印 | クゥ・デルム | 【水六宮】 | 呪術 | 防御力低下 |
ゲ・タービレン | 【地七宮】 | 協調 | 速度上昇 | クゥ・セフォネ | 【水七宮】 | 処女 | 飲料水創造 |
ゲ・アギルカ | 【地八宮】 | 継続 | 念話通信 | クゥ・ディトゥル | 【水八宮】 | 竜 | 幻竜変化 |
イア・ンデェイス | 【光一宮】 | 創造 | 元素操作 | ガル・アイラエク | 【闇一宮】 | 死 | 元素分解 |
イア・エルスレム | 【光二宮】 | 善良 | 命中率上昇 | ガル・セレジク | 【闇二宮】 | 月 | 念動力 |
イア・イスアット | 【光三宮】 | 光 | 透明化 | ガル・エスクゥト | 【闇三宮】 | 闇 | 視界剥奪 |
イア・ティオッシ | 【光四宮】 | 昼 | 透視 | ガル・ラガムゥイ | 【闇四宮】 | 夜 | 魔術無効 |
イア・マナフィカ | 【光五宮】 | 寿命 | 自動復活 | ガル・イギルスク | 【闇五宮】 | 深淵 | 魔術吸収 |
イア・セトリルム | 【光六宮】 | 世界 | 任意転移 | ガル・ケコブル | 【闇六宮】 | 邪悪 | 術効果上昇 |
イア・ノイエス | 【光七宮】 | 神聖 | 破邪 | ガル・アストラウ | 【闇七宮】 | 影 | 霊体化 |
イア・ラームス | 【光八宮】 | 太陽 | 魔術反射 | ガル・ヘイズトス | 【闇八宮】 | 破滅 | 攻撃反射 |
付記:世界創造の折に四聖天の息吹によって生み出された生命には四神の眷属たる系列がそれぞれ存在している。風神フェムリュー=獣族、水神クィンタット=精霊・竜族、地神ゲンパダル=植物類、火神ジェイガム=人類である。系統として存在している神界魔術は神によって人類に授けられたものであるため、行使者は人間であり、効果も人間の営みに関連したものに限定される。とはいえ、六神の備える象徴・側面・化身といったものが八聖宮神のそれと複合して魔術の効果として発現される様には確固たる系統が伺い知れて非常に興味深い。対となる効果がいくつか存在していることも、そうした側面の表れである。
付記II:創造のルーンによって発現する【光一宮】の魔術の定義が「元素操作」となっているが、これはかつての大導士ナイヤルがこれらの呪文を魔術大全として系統づける際に呼称を定めたものであり、実際の効果は術者の力量・他によって多岐にわたる。上級導士である以上、この呪文を彼らが習得しているのは当然だが、対象の物質を構築する五元素(我々の世界でいうところの素粒子セル)を操作することで、物質の変化・複製・修復・無から有の創造(実際のところは漂っている元素を集めているのだが)まで、この呪文で実現できることの範囲は、同じ上級導士の間でも術者の力量次第で非常に広く大きな差が生じる。また、同じ創造でも敵の体内に猛毒を作り出して死に至らしめたという攻撃・破壊的な用いられ方も過去にあったという。そのどれもが至高神の御業と称えられるほど、常人からは奇跡的な効果として目に映ることは共通している。なお、対と考えられる【闇一宮】の呪文は、物質を構成する元素を混沌属性に転化させる(結果として分解・離散消失する)ものであり、他RPG作品で登場する「原子分解/ディスインテグレイト」とほぼ同義だといえる。
◎召喚魔術
神界魔術が神々の力を借用するのに対し、召喚魔術では、精霊の力を借用して(正確には精霊そのものを召喚するのだが)超常現象を引き起こす。
こすると魔神が現れるマジックアイテムなども召喚魔術の一種と言える。
召喚魔術は、神界魔術のようにラースに縛られたりせず、誰でも簡単に技術を修得できる。そのぶん召喚される力は、神界魔術のそれより劣ることになる。
1.精霊の種類
自然現象に宿る精霊 :炎の精霊、水の精霊、雷の精霊、風の精霊
天空に宿る精霊 :月の精霊、彗星の精霊
土地や生物に宿る精霊:守の精霊、湖の精霊、山の精霊、竜の精霊
アイテムに宿る精霊 :剣の精霊、鏡の精霊、鎧の精霊、指輪の精霊
2.精霊の召喚方法
召喚魔術は、元々民衆の間で生まれた生活魔術の性格が強く、その手法も様々であるため、系統だてて解説することは不可能である。
一般的には、召喚したい精霊の名前を唱和しながら結界をはり、その支配領域に精霊を呼び出して命令を与える方法がとられる。
結界を張る方法は人それぞれで、印を結んだり、アイテムを使ったり、果ては自分自身の肉体を結界として使ったりと、伝承された秘術の多様性がうかがわれる。
施術の性格上、消費する魔力の量は極めて少ない。
3.召喚の失敗
召喚中に結界が破られると、施術者は精霊への支配力を失い召喚は失敗する。希に召喚し損ねた精霊に呪殺されてしまう場合もあり、施術には細心の注意が必要である。
◎捜神魔術
捜神魔術の基本的な概念は、神界魔術とほぼ同じで、力を借用する対象が異なるだけである。
それぞれラースも存在し、決められた手順さえ踏めば、高位魔術の修得も可能である。
ただし、国によっては正統宗教以外は邪宗教として弾圧されることもあり、諸国を旅する冒険者には向いていない。
■邪神
ジ・ス、リュート、フェットゥイ、ギルトレック、ドートスルフ、バハマーン、オールマムなど
■邪宗教
敵の項目を参照のこと。
付記III:「神話」の項でも触れている通り、イアティルスが統治しているこの世界イア=ルーンワースの神々以外が邪神である。ジ・スやフェットゥイなど、イアティルスに仇をなさなかったいわゆる善神・中立神・超越存在もあったが、基本的に邪神とはイア=ルーンワースにとって脅威となる存在であり、過去の神戦において敗れ去り封印された空間内から、あるいは他次元(外宇宙)・遠い未来の果てから、この世界への進出・侵略の機会を伺っている他神のことである。イア=ルーンワース界で営みを続ける生命(主に人間)など彼ら邪神にとっては、何の感慨も持ちえず単に都合の良い依代・ルーンワース界への現界・受肉の足がかりとなるための利用しやすい対象にすぎない。それでも、あるいはそれを理解せず都合よく解釈し、彼ら邪神の力を借用することで大いなる力・奇跡の発現を自らの益のために願う者がこの捜神魔術に手を染めることになる。過去の記録・実例からも、捜神魔術の行使による戦乱の果ては、いずれも世界に対するテロリズム行為へと発展し、人類の存亡の危機となってしまっている。
◎波動魔術
波動魔術とは、あらゆる物全てに内包される【波動】の力を利用して、超常能力を生み出す魔術である。
他の魔術とはその性格を異にし、どちらかといえば武術や剣術、もしくは科学や物理学などのような、訓練や勉強によって誰にでも身につけることのできるものである。
現実の世界で言うところのクンダリーニ・ヨーガや仙道と、ほぼ同様の物として捉えて差し支えない。
この魔術の術者は波動士と呼ばれ、たゆまぬ日々の意識改革と修行によって、その力を向上させている。波動魔術を学ぼうとする者は、大物の師匠のもとに弟子入りするか、道場に入門することになる。
波動魔術は、他の魔術との組み合わせが容易で、かつ全く魔力を消費しない(代わりに体力を消費する)ことからその愛用者の数は多い。
1.波動の基本概念
あらゆる物質は、【粒子】と【波動】という二つの極性によって存在している。粒子とは物質を構成する原子や分子であり、波動とはその原子や分子を繋ぎ止める鎖である。すなわち物質は、波動のもたらす共鳴作用によって、その姿や性質が決定されている。
この波動を自らの意のままに操ることができれば、超常的な力を生み出すことが可能となると言う考え方が波動魔術の基本概念である。
2.波動エネルギーの創生
まず、自分自身の肉体が秘めている波動の周波数を、特別な呼吸法にとって整一化させる。
整一化された波動は、肉体を構成する原子を活性化させ、オルムの座(チャクラ)と呼ばれる7つの部位で共鳴し始める。
オルムの座は、それぞれナッシュ(頭頂)、ケバス(眉間)、トーカ(咽)、ガスル(胸)、バッソ(腹)、アダーユ(腰)、ゾネル(股間)に存在する。
ここでオルムの座に意識を集中させれば、自己の内側に秘められた力を取り出すことが可能となる。
意識を集中させるオルムの座の組み合わせによって生み出される波動力の大きさや性質も変化する。
3.波動エネルギーの解放
自己の内部に蓄積された波動エネルギーを、他の対象物に対して解放、または共鳴させることにより、様々な現象を引き起こすことが可能となる。
神界魔術を究めた大道士たちとは違う科学的な側面からのアプローチとはなるものの、波動の概念を極めれば最終的には原子組成の位相バランスを変化させることで、物質の創生、移動、消滅までも行うことができるという。
4.波動魔術の修得
波動魔術は、学問としての色合いが強く、独学でも修得することが可能だが、できれば師匠について学んだほうが修得スピードは速い。
大きな町であれば、波動魔術の看板を掲げた道場があり、規定の授業料を払えば誰でも教えを請うことができる。たとえ小さな町でも、一人や二人は波動士がいるはずなので、その人について学ぶと良い。
付記IV:波動魔術には「人間の体力を消耗する」という原理的な縛りがあるため、発現させられることの事象には自ずと限界が存在する。呼吸法や波動力を操る技術を磨くことでその上限を高めていくことが波動魔術を極める唯一の道であるといえる。だが、過去に存在していたとされる超古代文明においては、科学的な研究の発達の末に、人間を生体部品・生体演算装置・生体カートリッジとして運用する技術にまで至り、一人の波動魔術の達人が発現させる事象とは規模が比べ物にならないほどの、それこそ後述の絶対魔術に比肩するほどの世界的規模の大事象を操ることができたという。地理の項でも触れているが、この超古代文明は科学大戦争の末に自ら滅んだかあるいは神の怒りをかい滅ぼされたかは定かではないが、現在では遺された太古の遺跡・遺物に記された記述でしかその存在を推し知ることができず、全容はいまだに明かされていない。
◎絶対魔術
ルーンワースを取り巻く、絶対光、絶対闇から想像を絶するエネルギーを取り出すという禁断の魔術である。ただし、この魔術は存在が噂されているだけで、それを実際に見た者は誰もいない。
もし、この神々の力を越える魔術が発動してしまうと、ルーンワースの存在さえも脅かしかねないと言われている。
神界魔術の代々の大導士が、この絶対魔術の謎を解き明かそうと、大神殿の奥で研究しているらしい。
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登場した詠唱真言【番外編】
【光六宮】イア・セトリウム:
「ドーマ・フォーン・フォム・ラッシアル・ズ・ソハシン・エルテス・アイルカン・エクト・ザマ・オフ・イアット」
→劇中では詠唱者自身の転移ではなく、対象物(人間1~3人)を指定座標へと強制転移させる用法だったので、本来の詠唱真言よりも長くなっているものと思われる
【捜神魔術】神降ろし・バハマーン:
「ラード・スムホル・ヤッハ・バッハマーン・ヌムノデ・ズルドブ・ザンザン・デボス・ラード・ラード・ウルホン・ナクフズ・デレスボ・ドメッシュ・イド・ウルホン・ナクフズ・デレスボ・ドメッシュ・イジデボ・シューク・ホウ・フォウ・スルハ」
→詠唱者はバハマーン神の神威/神依をなそうとしたが、ドートスルフにより便乗されてしまっている。ただ、詠唱者本人は発動直前までそれを予想だにしなかった様子なので、この真言自体はバハマーン神を降ろそうとする本来のものに相違ないと考えられる。
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※出典元において「終了」となっている複数の箇所を管理人の判断で「修了」と語句を置き換えている
※聖名呪文の説明文は、実はRW1と2と3では微妙に異なっている(とりわけ秘聖剣の聖命呪文に関しては2と3で全く違う)。本項では「説明文の最も長いRW3」での表記を採用している
※よぴかぱメモにおいていくつか空欄となっていた(10種)・単に攻撃呪文と記述されていた(4種)象徴呪文効果(あくまでも設定のみ存在で実際に使用されたのは御存知の通り48種のうち8種のみである)は、設定資料での各神の象徴・側面・化身に関する記述をもとに、他呪文の効果設定を参考に、創造神であればおそらくこうするのでは(当時の将来的なRPG続編構想もふまえたうえで)ないかという設定をあてているため、48種全てが公式設定ではないことをご承知おきいただきたい。