■ブレークタイム


 一難去った後の、ひとときの安らぎの時間。それがブレークタイムです。
 この時間を利用して仲間との絆を深めたり、旅に必要な作業を行ったりしてください。
 アクシデントで行動しなかったキャラクターは、1キャラに1回ずつ、指定された行動を行うことができます。

  • チャット
 特定のPCを指名して、雑談を交わしながら何らかの行動を行い、絆を深めます。
 判定を行い、その結果に従って『接点』を得ることができます。

 チャットを行う場合、行動を行うPLはまず交流したい仲間PCを指名します。
 指名されたPCは、チャットを拒否することができます。そうした場合、PLは改めて別のPCを指名するか、別の行動を選び直しても構いません。
 チャットの承諾が得られた場合、参加するPCはロケーションとテーマを決めて適度に会話を行って下さい。
 ロケーションは交流を行う場所やタイミング、テーマは交流の具体的な内容です。
 原則としてPLが自由に選んで構いませんが、決めにくい場合は下記のランダム決定表を使っても構いません。

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(シチュエーション決定表)
◎ロケーション決定表(ドライブ中) D66
11:ビークルのトイレにて。偶然、催すタイミングがかち合ってしまったらしい。
12:ビークルのリビングにて。ドライブ中の手持ちぶさたな時間に、雑談が弾む。
13:ビークルのリビングにて。食事中は会話が一番スムーズになるタイミングだ。
14:ビークルのリビングにて。まずい食事を終えた後の、ひとときの小休止中。
15:ビークルの内部にて。軽微な故障を直すため、二人で力を合わせることになった。
16:ビークルの内部にて。誰かが持ち込んだボードゲームで時間を潰す。ルールはよく分かっていない。
22:ビークルのシャワールームにて。場合によってはサービスシーンだ。
23:ビークルのベッドルームにて。仮眠を取ろうと寝転んだら、先客がいたようだ。
24:ビークルの内部にて。暇つぶしのために持ち込んでいた本を読んでいる姿に興味を持たれたようだ。
25:ビークルのキッチンにて。出来合いのレーションには原則調理は必要ないが……。
26:ビークルの運転席にて。大きなフロントガラスの向こう側には、果てしない旅路が広がっている。
33:廃棄世界(ハキダメ)探索中。奇跡的に原形を留めて残った旧世界の書物を発見。文字は読めないが…。
34:廃棄世界(ハキダメ)探索中。颯爽と汚れた大地に降り立ったなりのこと。
35:廃棄世界(ハキダメ)探索中。タイヤに挟まった鉄屑を取り除きながら。
36:廃棄世界(ハキダメ)探索中。掘り出し物が見つかりそうな気がする。
44:廃棄世界(ハキダメ)探索中。まずいぞ。うっかり道に迷ってしまった。
45:廃棄世界(ハキダメ)探索中。落とし物って……一体何を落としたんだよ。
46:出発直前の回想。知らない世界に飛び出すのは怖いか?
55:出発前の回想。メタモライザ手術を待つ小綺麗な待合室で、俺たちは出会った。
56:出発前の回想。食料や武器なんかの買い出し作業中のこと。
66:そういえば、俺たちは遙か昔にも出会っていた――――ふと蘇る、10年以上前のある日の思い出。

◎ロケーション決定表(クエスト中) D66
11:かつてこの地を訪れて、そのまま息絶えたと思しきスカベンチャーの遺骸を発見。陰鬱な空気がその場に流れる。
12:テント設営中。口を動かす前に手を動かせよー。
13:設営が終わったテントの中でリラックス。
14:仮設テントの中で食事の時間。こんな過酷な環境じゃ、食べてるときが唯一の楽しみだな。
15:テントの中で仮眠を取る。狭い…暑苦しい……ちょっと、詰めてよ。入れないじゃない。
16:テントにて。暇つぶしのために持ち込んでいた本を読んでいる姿に興味を持たれたようだ。
22:テントにて。着替え中のところにうっかりばったり。サービスシーン発生!
23:テントにて。誰かが持ち込んだボードゲームで時間を潰す。ルールはよく分かっていない。
24:廃棄世界(ハキダメ)探索中。人間に友好的な適応獣(アダプター)と遭遇した。
25:廃棄世界(ハキダメ)探索中。待って、靴紐がほどけちゃった。
26:廃棄世界(ハキダメ)探索中。掘り出し物が見つかりそうな気がする。
33:廃棄世界(ハキダメ)探索中。奇跡的に原形を留めて残った旧世界の書物を発見。文字は読めないが…。
34:廃棄世界(ハキダメ)探索中。ピンチをしのぎきって、安堵したなりの一幕。
35:廃棄世界(ハキダメ)探索中。結構歩いたけど、平和な時間が続くなあ。
36:廃棄世界(ハキダメ)探索中。まずいぞ。うっかり道に迷ってしまった。
44:廃棄世界(ハキダメ)探索中。落とし物って……一体何を落としたんだよ。
45:出発直前の回想。知らない世界に飛び出すのは怖いか?
46:ダンジョン侵入直前の回想。ビークルを降りて、身ひとつで飛び込むのはドキドキするね。
55:出発前の回想。メタモライザ手術を待つ小綺麗な待合室で、俺たちは出会った。
56:出発前の回想。食料や武器なんかの買い出し作業中のこと。
66:そういえば、俺たちは遙か昔にも出会っていた――――ふと蘇る、10年以上前のある日の思い出。

◎テーマ決定表 D66
11:恋
12:食べ物・飲み物
13:芸術
14:未来
15:過去
16:家族
22:性生活
23:メタモライザ
24:他の仲間
25:命
26:友情
33:犯罪
34:冒険
35:機械
36:ルックス
44:ゲットー
45:運動
46:遊び
55:スカベンチャー
56:学問
66:旧世界


 会話は、オンラインセッションならば長くとも10分程度を限度にするとよいでしょう。
 会話が一段落した時点で、チャットを行ったPCは判定を行います。

接点の形成判定:〔尊厳〕:最大値7

 判定に際して、GMはPCの会話が上手くいき、二人の仲を深めるのに十分な内容だったと思った場合は、『グッドコミュ』として判定の目標値を1程度低くしても構いません。また逆に、二人の仲を深めるには明らかに不足の多い会話だと思った場合は、『バッドコミュ』として目標値を1程度高くしても構いません。

 成功した場合、各PCはそれぞれの相手に対して2点の『接点』を得ることができます。

  • デート
 知り合ったPCとさらに深く関わることで、『接点』を何らかの関係に変化させます。
 キャラクター同士の関係を、知り合いからさらに一歩進めるための選択肢です。
 アクシデントやチャットで得た『接点』は、デートを行うことによってゲーム上で役立つ効果を持たせることができます。
 デートには、『恋人』『親友』『理解者』『臣従』『支配』の五種類があります。
 それぞれに判定を行う上で必要な条件と、関係を得るために必要な判定があります。判定に成功した場合、あなたはデートの相手PCに対する該当の関係を得ます。
 一度失敗した種別のデートは、そのセッション中同じ相手に対して二度と行えないので注意して下さい。

『恋人』
 愛し認め合う一蓮托生の関係。
条件:5点以上の接点を持ち、異性である。
判定:〔尊厳〕:最大値が17-『接点』の点数
効果:デートの相手PCは、あなたに対する『恋人』を得る。恋人と同じ場所で行動する場合、一つの行動で複数の判定を要求される場合、その判定のうち一つを恋人の能力値を使って行うことができる。その際、判定に+1の補正を受ける。
『親友』
 互いのことを深く理解し、自然に助け合える関係。
条件:5点以上の接点を持つ。
判定:〔尊厳〕:最大値が12-『接点』の点数
効果:デートの相手PCは、あなたに対する『親友』を得る。親友と同じ場所で行動する場合、一つの行動で複数の判定を要求される場合、その判定のうち一つを親友の能力値を使って行うことができる。
『理解者』
 仲が良いわけではない。ただ、その内にある苦しみについては理解できる。そんな関係。
条件:5点以上の接点を持つ。
判定:好きな〔基礎値〕:最大値が12-『接点』の点数
効果:あなたが『理解者』であるPCに対して、1ターンに1回、+1の補正を与えることができるようになる。
『臣従』
 相手に心酔し、相手の考えること全てに賛同したいと考える関係。
条件:5点以上の接点を持つ。
判定:〔尊厳〕:最大値が10-『接点』の点数
効果:デートの相手PCは『支配』を得る。あなたが『臣従』であるPCと同じ場所で行動する場合、そのPCの行動で複数の判定を要求される場合、その判定の一部または全てをあなたの能力値を使って行うことができる。このとき、判定に失敗した場合、ペナルティの当事者はあなたとなる。
『支配』
 相手に興味を持ち、その全てを支配したいと考える関係。
条件:10点以上の接点を持つ。
判定:〔尊厳〕:最大値が20-『接点』の点数
効果:デートの相手PCは『臣従』を得る。あなたが『支配』であるPCと同じ場所で行動する場合、そのPCの行動で複数の判定を要求される場合、その判定の一部または全てをそのPCの能力値を使って行うことができる。このとき、判定に失敗した場合、ペナルティの当事者はそのPCとなる。

 デートを行う場合、行動を行うPLはまずデートしたい仲間PCを指名します。
 デートのお願いは拒否することはできません。

○コミュニケーションにおける『窮地覚醒』
 コミュニケーションの判定で失敗した時、PCは時に傷ついて精神的に追い詰められてしまうかもしれません。そうなった場合、メタモライザが誤作動を起こして何らかの変質をPCにもたらすことがあります。
 PCは『泥臭さ』を1点消費することで、この窮地覚醒を回避できます。
 回避しなかった場合、PCは『社交覚醒表』を振って、覚醒する適応特性を決めて下さい。

『社交覚醒表』
1D6
1:もっと美しい顔になることができれば……『畏敬面(スウィートマスク)』に覚醒する。
2:もっと会話で相手を楽しませることができれば……『雑学千識(サウザントリビア)』に覚醒する。
3:もっとスタイルが良くなれば……『天与肉体(イミテイト・ギフテッド)』に覚醒する。
4:もっと相手の気持ちに共感できれば……『心情羅盤(シンパス)』に覚醒する。
5:挫けない心を得られたら……『無痛心理(ペインレス)』に覚醒する。
6:今回の失敗をなかったことにできれば……『記憶殺戮(メメント・メモリアル)』に覚醒する。

チャット、デートを総称して『コミュニケーション』と呼びます。

  • ③探索
 広大な廃棄世界(ハキダメ)には、ゲットー内部では手に入らないような貴重な素材やスクラップが転がっています。
 ビークルを一時的に降りて廃棄世界(ハキダメ)の大地に降り立てば、そういった貴重なアイテムを探す機会を得られるでしょう。こういった貴重な素材は、内部に持ち込んで売り捌けば金になりますし、自分で何かに用立てることもできるはず。過酷なスカベンチャー稼業の中の、数少ない『役得』と言えるかもしれません。
 しかしあくまでそこは廃棄世界(ハキダメ)。適応獣(アダプター)をはじめとして、命を損なう危険で満ちた恐ろしい世界です。
 掘り出し物を探す過程で、何らかの脅威に襲われることもよくあることですから、くれぐれも注意して行って下さい。
 判定は〔見識〕と〔狡猾〕を使って、発見の判定と危機回避の判定を別個同時に行います。

判定(発見):〔見識〕:最大値7
判定(危機回避):〔狡猾〕:最大値7

 エリアによっては、発見および危機回避の判定に補正がかかることもあります。
 発見の判定に成功したPLは、各エリアで指定された『拾得表』を振って下さい。表に指定されたアイテムを手に入れる事ができます。
 危機回避の判定に失敗したPLは、各エリアごとに指定された『窮地表』を振って下さい。表に指定された窮地が発生します。

  • ④調査
 廃棄世界(ハキダメ)の状況を前もって調査しておくことで、起こりうるリスクを把握し、それを回避します。

判定:〔見識〕:7以上X回

 判定に成功した場合、成功数と同じだけアクシデントカードを引きます。
 判定を行ったPCは、引いたカードを確認し、それらをそれぞれ山札に戻してシャッフルするか、捨て山に移動するかを選ぶことができます。

  • ⑤休憩
 今から暫く休みを取ります。生命力を2点回復します。

  • ⑥特性の使用
 治療したり、何かを発掘したり、道具を直したり……いくつかの特性は、ブレークタイム中に行動権を消費することによって使用することができます。
 詳細は、それぞれの特性の欄を参照して下さい。
最終更新:2022年08月11日 14:46