※イラストはMidjourneyで作成したものです。
かつて旧東京瓦礫帯の地下にあったとされる、巨大な外郭放水路。そこが毒素との融合によって未知の進化を遂げ、ひとつのダンジョンとして変貌を遂げた。この空間のことを、俗に『地下神殿湿地帯』と呼ぶ。
地下神殿湿地帯には言葉通り常に一定量の水が湿地帯のように張っており、そこに生息する適応獣(アダプター)も、自然とそういった地域の生き物をベースにしていることが多い。
普段はあまり立ち入る必要のないこのエリアだが、崩落によってこの湿地帯に落ちてしまった調査隊などを救出するためにここに向かわせられることもあるだろう。
通常の
ビークルでは進行が困難なため、ここを進むスカベンチャーには湿地帯の移動に配慮した特殊ビークル『アクアアルタ15』が貸与される。
『アクアアルタ』とはかつて西方に存在した都市ヴェネツィアで起こっていた異常潮位現象のこと。
探索の際は、長靴をお忘れなく。
| 難度 |
No |
アクシデント名 |
概要 |
挑戦者 |
カタス |
窮地覚醒(ページはルールブック) |
トロフィー |
| 1 |
1 |
思いもよらぬ拾いもの |
目の前に立ちふさがるように置かれた謎の箱。開いてみると、中には旧時代のものと思しき綺麗なままの遺物が。こんな場所にたまたま置き捨てられていたのだろうか。いずれにせよとんだ掘り出し物だ。ありがたくいただいておこう。 |
なし |
各PCは、それぞれこのエリアの『拾得表』を一回まで振ってもよい。なし |
なし |
なし |
| 1 |
2 |
快速走行! |
しとしとぴちゃぴちゃ、泥水をかき分けながらビークルは進む。水場の移動なんて大変そうだったけど、なんならいつもより順調なくらい。水面を滑るように前に進んで、このまま最後まで行っちゃおう! |
なし |
なし |
なし |
なし |
| 1 |
3 |
PON! |
パン!弾けるような音とともに、車の動きが露骨に悪くなった。どうやら水場に隠れていた出っ張りに引っかけて、タイヤがパンクしてしまったらしい。水場での修理は面倒なことも多いけど、放置しておくわけにもいかない。さっさと直してしまおう。 |
一人以上のPC |
〔見識〕または〔操作〕で最大値5を達成 |
冷製護謨(フリーズドライ)(p.104) |
『メカニック』 |
| 1 |
4 |
淀んだ空気の行く先は |
地下神殿湿地帯には、気が重くなるようなどんよりとした空気が広がっている。こんな中で息を吸っていたら、勝手に気分まで重くなってしまう。ほら見ろ、何もしないでいたら段々空気が悪くなってきてしまった。誰か、この場を盛り上げる小粋なジョークを言ってくれよ。 |
一人以上のPC |
〔見識〕で最大値6を達成するか、〔尊厳〕で最大値5を達成 |
拝天掌(ハレルヤ)(p.104) |
『カウンセラー』 |
| 1 |
5 |
メシマズ! |
第三階層出身のお前たちは、多くの場合バカ舌で、どうしようもない味覚の持ち主だ。そんなお前らをしてもなお、支給品のレーションは我慢ならないほど不味かった!誰かこのゴミ食材を食えるものに仕上げてくれ!さもないと、引き返してしまいそうだ。 |
一人以上のPC |
〔見識〕または〔操作〕で最大値6を達成 |
美食粒子(マジック・パウダー)(p.94) |
『シェフ』 |
| 1 |
6 |
トイレが詰まった! |
ある意味最悪の事態だ。トイレが、トイレが詰まりやがった。このままだとアレとかアレとかの臭いがビークルの中に充満しだしやがる。一刻も早く対処して、快適なビークル生活を取り戻してくれ! |
一人以上のPC |
〔操作〕で最大値6を達成 |
吸盤(サクション)(p.94) |
『メカニック』 |
| 1 |
7 |
スリップ!スリップ!スリップ! |
あばばばば!タイヤが水場に絡め取られた!車はぐるんぐるんと回転しながら壁目がけて滑っていく!このまま激突したらただじゃ済まないぞ!なんとか踏ん張れ! |
ドライバーと、それ以外の一人以上のPC |
〔操作〕で最大値7を達成(ドライバー) |
碇帯(ステイシス)(p.104) |
『ガイド』 |
| 1 |
8 |
疑心暗鬼 |
お前たちはこのミッションのために急遽集められた急造チーム。命を賭ける任務にあたっては仲間同士の信頼関係は重要だが、すぐに構築できるってもんじゃない。そうこう言ってる内に仲間の一人の気がちょっと立ってきたらしい。さっさと取りなして次行くぞ。 |
誰とも『接点』を持たないPCの中からランダムに選ばれた一人を除く一人以上のPC |
PC全員が何らかの接点を持っているなら、判定を行わず成功する。トロフィーはランダムな一人に与えられる。 |
紳士能面(ジェントル・マスク)(p.94) |
『カウンセラー』 |
| 1 |
9 |
ドブネズミ侵入! |
地下神殿湿地帯に多く生息しているヘドロネズミは、ドブネズミとヘドロの融合体。液状の体が物理攻撃に対して高い耐性を持ち、コンクリートを主食とする強靱な歯も併せ持つ非常に面倒な適応獣(アダプター)だ。『アクアアルタ』付属の小型バーナーであぶって追い払ってしまおう。 |
一人以上のPC |
〔狡猾〕で最大値8を達成 |
灼熱護法(メルトヴェール)(p.107) |
『キラー』 |
| 1 |
10 |
現地人エンカウントin沼地 |
地下神殿湿地帯にも住人はいる。鉄屑平原のそれとは比べもにならないくらい小規模で、力も弱いが。だがたとえ弱い相手でも、絡まれたら面倒なことは変わらない。湿地帯のねとつく床も有効活用して、とっととどこかへ行ってもらおう。 |
ドライバー |
〔操作〕で最大値7を達成 |
蒸奇々感(スキームパンク)(p.104) |
『ガイド』 |
| 1 |
11 |
防水機能損傷! |
ぶっ壊れた!何が!防水機能だ!全面びしょびしょの地下神殿湿地帯では、ビークルの防水機能は何より大切!それが失われたが最後、浸水と故障は待ったなしだ。万が一ビークルがぶっ壊れたら、一生地上に戻れないかも知れない。そんな終わりが嫌なら、すぐに修理に向かうんだ。 |
一人以上のPC |
〔見識〕か〔操作〕で最大値9を達成 |
恒久血漿(プラチナダート)(p.110) |
『メカニック』 |
| 1 |
12 |
それはまるで津波のような |
目の前にあるのは……壁か?いや違う……波だ!どうやら外で雨でも降ったらしく、大量の水が津波のようにこちらへ迫ってきた!あいつが直撃したらビークルが横転してしまい、最悪そのまま沼の藻屑だ!上手く波に乗ってやり過ごせ! |
ドライバーと、それ以外の一人以上のPC |
〔操作〕で最大値9を達成(ドライバー) |
冷血管(クールエール)(p.111) |
『ガーディアン』 |
| 1 |
13 |
立杭大口 |
スカベンチャーを乗せたビークルが、突如として空を浮遊する。次の瞬間、自由落下の速度で真下へと落下していくビークル。その先にあるのは…牙が生えた大きな口。立杭と融合した巨大河馬、ヒドゥンタマスの口の中だ!落ちたら捕食、ばりばり食われてご愁傷様!そんなことがあってたまるか! |
一人以上のPC |
〔狡猾〕で目標値9で合計5成功以上を獲得。(全員の成功数を加算してもよい) |
爆誕(バーストデイ)(p.110) |
『クラッシャー』 |
| 2 |
1 |
抜け道発見? |
複雑怪奇な迷宮と化している地下神殿には、まだ知られていない抜け道が沢山あるとされている。ひょっこり見つけて、思わぬ形で最短距離が短くなることも。今回もそんな感じで、直線距離が短くなる道を見つけることができた。行くも行かぬも、スカベンチャーの判断次第だ。 |
なし |
「進度」を追加で2得ることを選んでもよい。なし |
なし |
なし |
| 2 |
2 |
ウェットな昼下がり |
空気はどことなくじめっと湿って、晴れやかな気分って感じじゃない。だけどトラブルも特になく、リラックスだけはできている。快適な旅なんて望んじゃいない。今ある平和、これだけで満ち足りているのさ。 |
なし |
なし |
なし |
なし |
| 2 |
3 |
カビにガビーン |
じめじめ陰気な空気の中で、ふと食料庫を見るとああカビが。この空気の中で醸成されてしまったらしい。手早く取り払って安全を確保したいところだけど、カビってどこまで深く入り込んでるか見ただけじゃよく分からないんだよな。 |
一人以上のPC |
〔狡猾〕か〔見識〕で最大値6を達成 |
速攻遡行(ソー・ソー)(p.96) |
『シェフ』 |
| 2 |
4 |
右も左も分からずに |
地下神殿の景色は、地上よりずっとわかりにくい。なんせ右も左も代わり映えしないコンクリートで、目印らしきものなんて何もないんだから。少しでも気を抜くと迷ってしまうし、迷ってしまってからリカバリするもの大変だ。この先は三叉路だけど、正しい道がどっちか分かるかな? |
一人以上のPC |
〔見識〕で最大値6を達成 |
人間磁針(セルフコンパス)(p.96) |
『ガイド』 |
| 2 |
5 |
ドロドロヌルヌル |
地下神殿に溜まっている水は、全てがさらさらの泥水ではない。毒素と妙な反応を起こして粘性を持ち、タイヤを絡め取るようにへばりつくいやーな汚泥も稀にある。そういうのに突っ込んでしまうと、引っぺがすのに面倒を味わわなければならなくなるというわけだ。 |
一人以上のPC |
〔頑強〕で最大値7を達成 |
汗洗剤(ソープウェット)(p.97) |
『メカニック』 |
| 2 |
6 |
壊れた幻影 |
毒素と水蒸気が融合し、幻覚を作り出す霧として漂う異常現象。地下神殿湿地帯では珍しくもない話だ。どこまでが幻覚でどこまでが現実か、両の眼でしっかり見据え、誤魔化されないように気を張ろう。 |
一人以上のPC |
〔見識〕か〔頑強〕で最大値8を達成 |
看破眼(チアーズ・アイ)(p.104) |
『スカラー』 |
| 2 |
7 |
床上浸水! |
びちゃびちゃずぶずぶ。水深が深いエリアに入ると、たまに防水機能が限界を迎えることがある。ごく僅かにあった隙間から水が浸入! 放っておけば当然沈没と故障、そして孤立のトリプルパンチだ。すぐさま穴を塞ぎ、排水して旅を続行せよ。 |
一人以上のPC |
〔狡猾〕で最大値8を達成 |
懐中不在(アウトオブレンジ)(p.105) |
『メカニック』 |
| 2 |
8 |
毒カエル大嵐 |
地下神殿の奥で何故か突然起こった竜巻。その竜巻に巻かれてこちらに迫り来るのは、猛毒を含んだカエルの適応獣(アダプター)だ。ビークルに張りつかれて、中に侵入されたりしたら偉いこと。こっちに来るまでに全部打ち落としてしまえ。 |
一人以上のPC |
遠距離攻撃の判定を行い、精度2以上を達成(レンジは1とする) |
竜巻脚(ツイストシューター)(p.110) |
『キラー』 |
| 2 |
9 |
環境の変化 |
人は大抵、環境が急に変わると体調を崩すもんだ。廃棄世界《ハキダメ》よりよっぽどなクソ環境で暮らしてるスカベンチャーであっても、そうなる奴は必ず出る。こういうのは気持ちから来るものもあって、どうしようもない部分もあるけれど……だからって、放置してもおけないよな。 |
〔頑強〕が3以下のPCの中からランダムに選ばれた一人を除く一人以上のPC |
PC全員の〔頑強〕が4以上なら、判定を行わず成功する。トロフィーはランダムな一人に与えられる。 |
幻花宮(リリィリュージョン)(p.99) |
『カウンセラー』 |
| 2 |
10 |
ドブネズミの群れ |
一匹でも面倒くさいヘドロネズミ。それがもし何十匹もまとまって徒党を組んだら……考えたくもない話だが、今目の前で起きているのはそういう景色だ。現実から目を反らし続けるのはやめて、目の前のクソみたいな状況を打開する策を考えるんだな。 |
一人以上のPC |
〔狡猾〕で最大値10を達成 |
爆指閃刻(エクスプロフェシー)(p.110) |
『クラッシャー』 |
| 2 |
11 |
拒否反応 |
ふとしたとき、突然倒れて苦しみ始める仲間。この兆候は、出発前に教わっていたものと同じだ。メタモライザを注射された人間が稀に起こす発作のようなものらしい。なんとか落ち着かせないと、最悪の場合死に至るとかなんとか。 |
一人以上のPC |
〔見識〕で最大値9を2成功 |
沈静一角(ドクターホーン)(p.108) |
『ドクター』 |
| 2 |
12 |
立杭落下! |
スカベンチャーを乗せたビークルが、突如として空を浮遊する。次の瞬間、自由落下の速度で真下へと落下していくビークル。地下神殿内に何カ所かある大穴……「立杭」に落ちてしまったのだ。上手く着地できるだろうか? 着地しても、戻るまでの時間を無闇に消費する羽目になりそうだが。 |
一人以上のPC |
〔頑強〕で最大値10を達成『進度』を4点失う(強制・『進度』は0未満にならない) |
落下不全(ノーフォール)(p.109) |
『ガーディアン』 |
| 2 |
13 |
湿地帯の主、現る |
周囲の汚水が集積し、目の前でひとかたまりになってスカベンチャーたちの前に立ちふさがる。汚水によって構築された地下神殿湿地帯最大の適応獣(アダプター)、沼鬼の降臨である。沼鬼は非常に気性が荒く、目の前のものを全て飲み込もうとする獰猛さがある。生きて切り抜けるには、戦うしかない。 |
全員 |
全員、最も低い基礎値のうちひとつを選び、それで最大値9を達成 |
適応解除(バックトゥネイチャー)(p.111) |
『フレンド』 |