■制限特性とは?


 キャラクターを形作る『特性』には、これまで『学習特性』と『適応特性』の二つがありました。
 今回のサプリから、これらに加えて新たに『制限特性』をキャラメイク時に選択することができるようになります。

 制限特性はキャラクターに特定の縛りを与える代わりに、別の強みを与える選択肢です。
 また一定の条件を満たしたとき、制限特性はキャラクターに何らかの恩恵を与えると共に失われます。
 1キャラにつき1つだけ、キャラメイク時にのみ習得可能です。
 なお、制限特性は必ずしも習得しなければならないものではありません。

 制限特性は以下の要素で構成されています。
①No
 各特性に割り振られた通し番号です。
②名前
 その特性の名前です。
③制限
 その特性を習得することで、キャラクターに課される制限です。
④タイミング
 タイミングには、『常在』『誘発』『起動』の三種類があります。

常在:常に効果を発揮するタイプの特性です。
誘発:その特性ごとに指定された行動・判定・イベントなどが発生した時、使用するかどうかを自由に選べる特性です。原則として、1ターン(1ラウンド)中に1回しか使えません。
起動:ブレークタイムまたは戦闘中の一手番を消費して使用することができる特性です。原則として、1ターン(1ラウンド)中に1回しか使えません。

⑤効果
 この特性がゲーム中にどのような効果をもたらすのかの説明です。
⑥解放条件
 この条件を満たしたとき、そのキャラクターはこの特性を失い、代わりに次に続く⑦の『解放効果』を適用します。
⑦解放効果
 ⑥の解放条件を満たしたとき、この特性を失う代わりにキャラクターが得る恩恵です。
⑧概要
 この特性が具体的にどういうものを表しているかの説明です。RPをする際の参考にして下さい。

制限特性の一覧


No 名前 制限 タイミング 効果 解放条件 解放効果 概要
1 秘匿 この特性を持っている間、このキャラクターの『象徴』とそれに対応する学習特性は公開されない。GMと操作するプレイヤー以外の誰も、削除された項目について知ることはできず、PCは該当の学習特性を持たないものとして扱う。 常在 『チャット』を行うとき、判定の前に相手となるプレイヤーは、『象徴』を1つ選び、GMにのみ伝える。それがこのキャラクターが持つ『象徴』ならば、チャットで得られる『接点』が二倍となる。そうでないなら、判定は自動的に失敗する。 特定のキャラクター一人との『接点』が10点以上になる。 『接点』が最も高い相手との『接点』を二倍にする。 貴方は内に秘める野心を仲間の誰にも明らかにしていない。否、そもそも仲間とすら思っていないかもしれない。貴方が作り出した他者との壁を突き破るほどの『誰か』と出会った時、それが貴方にとっての変化の時となるだろう。
2 喪失 この特性を持つ間、このキャラクターは『象徴』『生業』及びそれらに対応する学習特性は公開されない。GMと操作するプレイヤー以外の誰も、削除された項目について知ることはできず、PCは該当の学習特性を持たないものとして扱う。 常在 なし 全ての基礎値について、判定を一回以上成功させる。 初期作成で修得出来る特性の中から一つを選ぶ。それを修得する。 かつて貴方は、得意とする道でひとかどの実力を認められた存在だったという。しかし今の貴方はどういうわけか記憶を失い、その全てを思い出すことが出来ない。もし記憶を取り戻す日が来れば、貴方は誰よりも強くなれるかも。
3 未熟 この特性を持っている間、このキャラクターの『生業』とそれに対応する学習特性は公開されない。GMと操作するプレイヤー以外の誰も、削除された項目について知ることはできず、PCは該当の学習特性を持たないものとして扱う。 誘発 このセッションの中で、このキャラクターが一度も判定に使用したことのない基礎値を使って判定を行う時、その目標値が1下がる。 全ての基礎値で判定を行う。(成否は問わない) 『生業』を一つ選ぶ。このキャラクターの『生業』を選ばれたものに変更してもよい。もしそうしたなら、『泥臭さ』を最大値まで回復する。 貴方はまだ年若く、生業と呼べるものを持っていない。これからの冒険で、貴方は自分の天職と呼べるものを見つけられるかもしれないが、そのためには一定の経験を積まなければならないだろう。
4 消極 この特性を持っている間、このキャラクターは『泥臭さ』を消費して行うあらゆる行動を行うことができない。泥臭さの点数を問われる場合は0として扱う。 起動 このキャラクターがリーダーとなってアクシデント処理を行い、判定に失敗した時使用できる。このキャラクター以外で判定に参加していたキャラクター一人を選ぶ。それはリーダーとなる。 そのセッション中に5回以上判定に成功した上で、判定に失敗する。 直前に失敗した判定をやり直しても良い。ただしこのとき、目標値は3下がる。 貴方には苦難に直面した時、それを自分の力で乗り越えて見せようという負けん気がない。貴方を変えるのは、きっとある程度の成功体験だ。自分の可能性に気付くことができれば、迫ってきた苦難に対してもきっと立ち向かえる。
最終更新:2022年08月08日 21:56