「精霊機(狩装兵) シン・カルムナ・オウ」
[解説]
カナド部族であるカナン族の、聖華暦600年代前半の中期における族長機。
実際に建造されたのは600年代の初頭。
きわめてオーソドックスな造りの機体であり、汎用性に長けている。
全ての能力が高いレベルでバランスしており、良い意味で特徴の無いのが特徴。
実際に建造されたのは600年代の初頭。
きわめてオーソドックスな造りの機体であり、汎用性に長けている。
全ての能力が高いレベルでバランスしており、良い意味で特徴の無いのが特徴。
他の狩装兵に比しても科学技術が多く建造に用いられている模様であり、下手をすると精霊機級の能力を持つ。
これが精霊機でないと言われているのは、魔導炉に精霊や人霊が憑依しておらず、AIも積んでいないと言う、それだけの理由である。
これが精霊機でないと言われているのは、魔導炉に精霊や人霊が憑依しておらず、AIも積んでいないと言う、それだけの理由である。
ただこの機体は、操手であり当時のカナン族族長であるショウ・カナン・ファミリアに合わせて作られた専用機であり、彼以外では本来の半分すらも性能は引き出せないらしい。
この機体は精霊機では無いはずなのだが、病的なまでに操手を選ぶ事から、何らかの意思を持っているのではないかとの疑いが持たれている。
その場合は、この機体は精霊機になってしまうのだが。
この機体は精霊機では無いはずなのだが、病的なまでに操手を選ぶ事から、何らかの意思を持っているのではないかとの疑いが持たれている。
その場合は、この機体は精霊機になってしまうのだが。
できるならばこの辺の事情を、造り手たる鍛冶師に訊ねてみたいところなのだが、造り手の鍛冶師オウカン・カナン・ファミリアは、一切の資料を遺していない。
口伝で伝え聞かれるところによると、人魔大戦期におけるカナン族族長機、狩装兵『シン・ゴルムナ・コウ』から設計思想を受け継いでいるらしい事が判っている。
口伝で伝え聞かれるところによると、人魔大戦期におけるカナン族族長機、狩装兵『シン・ゴルムナ・コウ』から設計思想を受け継いでいるらしい事が判っている。
この機体は600年代初頭の当時に、次期族長を約束されてはいたが立場としては未だ族長候補であった操手ショウ・カナン・ファミリアが、武者修行のためかそれとも別の目的があったのか猟兵として旅立つその日に、族長である父親(名前は伝わっていない)に餞別として譲渡された物である。
ただしこの機体があまりに彼の専用機として適合し過ぎている事から、建造中どころか設計中に何度も彼に合わせた基本構造からの調整が行われている事は確かである。
そのため彼がこの機体の存在を知らなかったと見るのは、おそらく誤りであろう。
この機体が彼の物になる事はおそらく周知の事実であり、旅立ちの日に「正式に」与えられた物と思われる。
ただしこの機体があまりに彼の専用機として適合し過ぎている事から、建造中どころか設計中に何度も彼に合わせた基本構造からの調整が行われている事は確かである。
そのため彼がこの機体の存在を知らなかったと見るのは、おそらく誤りであろう。
この機体が彼の物になる事はおそらく周知の事実であり、旅立ちの日に「正式に」与えられた物と思われる。
[装備・特殊武装]
[斬山籐箔]
読みは「ざんざんとうはく」。機兵用の長刀であり、信じ難いレベルの業物。
おそらくはこれも機体本体と同様、族長であった父親よりのショウ・カナン・ファミリアへの餞別であろう。
操手ショウはこれとそっくりな長刀「斬山皇箔(ざんざんこうはく)」を持つ。
まず間違いなく、この二振りは同じ刀鍛冶が打った、一対の刀もしくは兄弟刀であろう。
読みは「ざんざんとうはく」。機兵用の長刀であり、信じ難いレベルの業物。
おそらくはこれも機体本体と同様、族長であった父親よりのショウ・カナン・ファミリアへの餞別であろう。
操手ショウはこれとそっくりな長刀「斬山皇箔(ざんざんこうはく)」を持つ。
まず間違いなく、この二振りは同じ刀鍛冶が打った、一対の刀もしくは兄弟刀であろう。
[裏話]
実はこの機体の頭部、前面の外装となっている「顔」部分であるが、これには何時頃からかカナン族に伝えられてきた神秘の力を持つ「仮面」がそのまま使われている。
実際その「仮面」は、単なる装甲板と見ても尋常でない防御力を発揮したのだ。
そしてそれは操手であるショウ・カナン・ファミリアが幼少の頃より、彼の寝所に飾られていた。
名実ともに、彼の成長と共にあったのだ。
実際その「仮面」は、単なる装甲板と見ても尋常でない防御力を発揮したのだ。
そしてそれは操手であるショウ・カナン・ファミリアが幼少の頃より、彼の寝所に飾られていた。
名実ともに、彼の成長と共にあったのだ。
この「仮面」には、当時でも知り得る者は少なかったが、あまり上位でこそ無いものの充分な力を持つ「精霊」が宿っていた。
つまり「聖遺物」であったのだ。これが機体の一部となっているため、この機体はいわゆる1.5世代機兵の精霊機でこそないものの、きっちり精霊の加護を持っており、正しい意味で精霊機と呼ばれるに相応しい存在であるのだ。
そしてショウ以外の操手が機体に搭乗した場合、拒否反応とも言える激しい反発を起こすのである。
つまり「聖遺物」であったのだ。これが機体の一部となっているため、この機体はいわゆる1.5世代機兵の精霊機でこそないものの、きっちり精霊の加護を持っており、正しい意味で精霊機と呼ばれるに相応しい存在であるのだ。
そしてショウ以外の操手が機体に搭乗した場合、拒否反応とも言える激しい反発を起こすのである。