「重機兵 レギンレイヴ・マードック」





名機、機装兵『レギンレイヴ』をベースにした重機兵。帝国貴族マードック・ダグ・ゴルドミレニア男爵の大佐昇進祝いに、ラズール公爵家より贈られた。ラズール公爵家としては、自分たちの派閥が抱える将軍級、そしてエース級の操手に、自分たち貴族派閥の手に入った『レギンレイヴ』系機体を順番に割り振っていただけの話で、機体を渡す名目として大佐昇進を使っただけの事なのだが。
本来この機体は、『レギンレイヴ』が完成するより以前に何機も造られた試作機のうち、重装化の試験目的で建造された物であった。当然ながら、そのバランス調整はもとから重機兵よりになっていたが、マードック大佐に贈られる際に更なる重装化が施される。機体サイズその物は機装兵級であるが、装甲厚も装備重量も重機兵級であり、機体カテゴリー上も重機兵として扱われる事になった。
更にマードック大佐の体躯を考慮して操縦槽を大型の物に換装、大量のオプション装備を支え得るようにフレームにも特に脚部を中心に補強を入れる。あまりにも重量が増加したため魔導炉に関してもてこ入れが必要かとも思われたが、エーテリック・アクセラレーター搭載の『レギンレイヴ』用のソレは、元より出力に余裕があったため、追加処置は不要であった。
この機体の最大の特徴は、機体本体に4本、バックパックのオプションとして10本の、14本ある隠し腕だ。本来の腕2本と合わせて16本の腕それぞれに武器を持ち、嵐の様に行われる攻撃の連打を前に、耐えられる敵はまず存在しない、と思われる。たぶん。この多数の腕を制御するため、この機体の魔導制御回路にはアーク・スフィア1基では足りず、補助として第六世代機兵用のコード・スフィア1基を搭載した上に、フェアリーによる操縦補助まで行って、どうにか運用している。
頭部には多数の腕を同時稼働させた場合に干渉し合う事を避けるため、多数の感知機器類が詰め込まれる。これにより、ノーマルの『レギンレイヴ』で見られる特徴的なデザインとはかけ離れた頭部になったが、手のひらを貼り付けたような外装は不気味さを醸し出し、敵対者を恐れさせる効果も期待できる様になった。
[武装・特殊装備]

[白兵武器]
斧、剣、竿状兵器(斧槍)などを多数用いる。マードック大佐が武器を選ばずに使い捨てにするため、ほどほどの業物ではあるが特殊能力を持つ特別な武具は含まれていない。
斧、剣、竿状兵器(斧槍)などを多数用いる。マードック大佐が武器を選ばずに使い捨てにするため、ほどほどの業物ではあるが特殊能力を持つ特別な武具は含まれていない。

[巨拳兵装『ギガ・ナックル』]
バックパックのオプションになっている10本の隠し腕を展開させ、1つの巨大な拳として用いる最終兵装。この巨拳による一撃は凄まじい威力を持つが、残念ながら構造が複雑なために拳自体の耐久力が低いのが玉に瑕。文字通り一撃のためだけにある形態であり、一撃しか保たない、一撃しか使えない最終武装である。
バックパックのオプションになっている10本の隠し腕を展開させ、1つの巨大な拳として用いる最終兵装。この巨拳による一撃は凄まじい威力を持つが、残念ながら構造が複雑なために拳自体の耐久力が低いのが玉に瑕。文字通り一撃のためだけにある形態であり、一撃しか保たない、一撃しか使えない最終武装である。