輝ける至極
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[解説]
自由都市同盟において、最大最強の魔術師組織。
元々は、アルカディア帝国皇帝の座を捨てて帝国を立ち去り、自由都市アマルーナを築いたデューカリオン・コーバックに仕えていた魔術師組織であった。
更にその大元を辿れば、帝国最大の魔術師組織である聖華の園のうち、一派閥が離反し新組織となった物が、輝ける至極の原型である。
元々は、アルカディア帝国皇帝の座を捨てて帝国を立ち去り、自由都市アマルーナを築いたデューカリオン・コーバックに仕えていた魔術師組織であった。
更にその大元を辿れば、帝国最大の魔術師組織である聖華の園のうち、一派閥が離反し新組織となった物が、輝ける至極の原型である。
輝ける至極の始まりは聖華暦300年代後半の、聖華の園指導者層の腐敗に端を発する。
当時聖華の園に於いては、一部の年寄りが先達の遺産を独占し、強権的な組織支配を行う様になっていた。
それでも若手魔導士たちは耐えに耐えていたのだが、老人たちが聖拝機関の真似事を始めたとき、その溜まりに溜まった不満は暴発し、決壊する。
当時聖華の園に於いては、一部の年寄りが先達の遺産を独占し、強権的な組織支配を行う様になっていた。
それでも若手魔導士たちは耐えに耐えていたのだが、老人たちが聖拝機関の真似事を始めたとき、その溜まりに溜まった不満は暴発し、決壊する。
老人たちは、聖拝機関の『法』のごとく自分たちも『人間』を捨てて、『人霊』となって組織を永遠に自分たちで支配しようとしたのだ。
これは聖華の園においての、あくまで『人間として』高みを目指すと言う理想からは、かけ離れた物であった。
これに若手魔導士たちは激怒したのである。
これは聖華の園においての、あくまで『人間として』高みを目指すと言う理想からは、かけ離れた物であった。
これに若手魔導士たちは激怒したのである。
結局老害たちは若手により殺害される。
そしてその後、聖華の園は2つの組織に割れて相争う事になる。一方は『火』の派閥を中心にし、他派閥からも多数の賛同者や参入者を得て組織の改革に乗り出した新組織、輝ける至極の面々。
もう一方は、元凶たる老害が死んだのだからそれで良いだろうと、古い体制を維持しようとする聖華の園のその他の者たちであった。
そしてその後、聖華の園は2つの組織に割れて相争う事になる。一方は『火』の派閥を中心にし、他派閥からも多数の賛同者や参入者を得て組織の改革に乗り出した新組織、輝ける至極の面々。
もう一方は、元凶たる老害が死んだのだからそれで良いだろうと、古い体制を維持しようとする聖華の園のその他の者たちであった。
この戦いは一時的に、輝ける至極の勝利で終わる。
折しも俗世では帝国の内乱劇、六竜戦役が終幕を迎えつつあった。
輝ける至極は新皇帝(一部の記録では代理皇帝とも)デューカリオン・コーバックによる後ろ盾を得て聖華の園を駆逐し、天空都市・仙華を占拠。
だがしかし、輝ける至極は旧来の聖華の園より幾度もの様々な地味なハラスメント攻撃を受け、疲弊する。
折しも俗世では帝国の内乱劇、六竜戦役が終幕を迎えつつあった。
輝ける至極は新皇帝(一部の記録では代理皇帝とも)デューカリオン・コーバックによる後ろ盾を得て聖華の園を駆逐し、天空都市・仙華を占拠。
だがしかし、輝ける至極は旧来の聖華の園より幾度もの様々な地味なハラスメント攻撃を受け、疲弊する。
結局輝ける至極は、帝位を捨てて現在の同盟領へと去るデューカリオン帝に従い、天空都市・仙華を放棄して帝国を立ち去る。
そして天空都市・仙華を取り戻した聖華の園は、驚く事になった。
輝ける至極の面々が天空都市・仙華を退去する際に、過去の先人たちの遺産たるべき魔導書や魔導の宝物等々を、ごっそりと持ち去っていたのである。
しかもきっちりと、それらに関する権利を主張する文書を残して去って行く徹底ぶりであった。
そして天空都市・仙華を取り戻した聖華の園は、驚く事になった。
輝ける至極の面々が天空都市・仙華を退去する際に、過去の先人たちの遺産たるべき魔導書や魔導の宝物等々を、ごっそりと持ち去っていたのである。
しかもきっちりと、それらに関する権利を主張する文書を残して去って行く徹底ぶりであった。
なおこれらのうち、魔導書などの文献類に関しては、後の人魔大戦期で共同戦線を張った際に交渉の末、写本ではあったが返還されている。
しかし聖華の園側からも、そちらに遺された文献類の写本を提供する羽目になったのだが。
しかし聖華の園側からも、そちらに遺された文献類の写本を提供する羽目になったのだが。
それはともかくとして、デューカリオンに従って現在の同盟領へと渡った輝ける至極は、デューカリオンと共に力を合わせて自由都市アマルーナ、現在の中央都市アマルーナの原型を造り上げる。
その後しばらくは、輝ける至極と聖華の園は冷戦状態であった。
まあ互いの領土は侵さず、しかし万が一に備えて用心は怠らず、互いに互いを監視し続けている様な状況であったのだ。
その後しばらくは、輝ける至極と聖華の園は冷戦状態であった。
まあ互いの領土は侵さず、しかし万が一に備えて用心は怠らず、互いに互いを監視し続けている様な状況であったのだ。
その関係が劇的に変わったのは、聖華暦402~478年の人魔大戦期である。
人魔大戦期の初期にデューカリオンは病没しているが、人魔大戦勃発からそれまでの間、デューカリオンは帝国側の援軍として、苦しむ帝国臣民のために自軍を派兵する。
その際、輝ける至極の魔導士たちもまた、それに従軍していたのだ。
人類が滅亡の縁に立たされていたこの事態に際し、輝ける至極と聖華の園は過去の諍いを水に流し、共闘する。
デューカリオンの病死により、自由都市アマルーナ軍は政権内部の混乱を理由に撤兵するが、輝ける至極はデューカリオンの遺志により後方支援ではあっても、聖華の園への支援を続けたと伝えられている。
人魔大戦期の初期にデューカリオンは病没しているが、人魔大戦勃発からそれまでの間、デューカリオンは帝国側の援軍として、苦しむ帝国臣民のために自軍を派兵する。
その際、輝ける至極の魔導士たちもまた、それに従軍していたのだ。
人類が滅亡の縁に立たされていたこの事態に際し、輝ける至極と聖華の園は過去の諍いを水に流し、共闘する。
デューカリオンの病死により、自由都市アマルーナ軍は政権内部の混乱を理由に撤兵するが、輝ける至極はデューカリオンの遺志により後方支援ではあっても、聖華の園への支援を続けたと伝えられている。
現代における輝ける至極
聖華暦830年現在、輝ける至極は表向き冒険者組合に加わり、魔術師組合と言う表の顔を得て活動を続けている。
表向きの本拠は首都である中央都市アマルーナの冒険者組合本部のうち1棟を丸々占有しており、そこで魔術研究を行ったり冒険者組合他局からの依頼をこなしているのだ。
表向きの本拠は首都である中央都市アマルーナの冒険者組合本部のうち1棟を丸々占有しており、そこで魔術研究を行ったり冒険者組合他局からの依頼をこなしているのだ。
一方で、本物の本当の本拠地は、これもまた中央都市アマルーナの地下深くに大規模な地下迷宮を構えている。
この輝ける至極の本体とでもいうべき裏の組織は、組織の構成員たる魔導士の育成や様々な『裏』の仕事の他、自由都市同盟の最高評議会に対する監視役としても動いている。
彼らにとって、故デューカリオン・コーバックの遺志は何よりも重く、その理想に反する動きはこれまで丁寧に潰して来たのだ。
その手法自体が、デューカリオンの志に適っているかはさておいて。
この輝ける至極の本体とでもいうべき裏の組織は、組織の構成員たる魔導士の育成や様々な『裏』の仕事の他、自由都市同盟の最高評議会に対する監視役としても動いている。
彼らにとって、故デューカリオン・コーバックの遺志は何よりも重く、その理想に反する動きはこれまで丁寧に潰して来たのだ。
その手法自体が、デューカリオンの志に適っているかはさておいて。
ちなみにこれまでの所、自由都市同盟の活動は故デューカリオンの理想からさほど大きく外れる事は無かったと言って良い。
そのため輝ける至極による大規模な介入は、これまで存在しなかった。
しかし近年、最高評議会議長に選出されたヤブ・クルーリヒトの為人に、輝ける至極の指導者たちは疑念を抱いている。
だが彼を排除すべきかどうかは内部でも意見が割れており、結論は常に先送りになっているのが現状だ。
そのため輝ける至極による大規模な介入は、これまで存在しなかった。
しかし近年、最高評議会議長に選出されたヤブ・クルーリヒトの為人に、輝ける至極の指導者たちは疑念を抱いている。
だが彼を排除すべきかどうかは内部でも意見が割れており、結論は常に先送りになっているのが現状だ。
なお輝ける至極では、表向き魔術師組合として魔装兵『ファルネウス・リンデ』を6機、裏の輝ける至極として形式不明の純魔法行使型魔装兵を10機以上と魔装兵的機能を持った復元幻装兵を1機保有している。
このうち復元幻装兵は、かつて聖華の園と袂を別ったときに奪取してきた物である。
また自由都市同盟政府に指示を出させて、最新型の純魔法行使型魔装兵を建造させたりもした。
もっともその命令は回り回って、冒険者組合兵器開発局(鍛冶師組合)に戻って来たりしている。
これならば魔術師組合から兵器開発局(鍛冶師組合)に依頼を出した方が早かった、と言う声も輝ける至極内部から上がったほどだった。
このうち復元幻装兵は、かつて聖華の園と袂を別ったときに奪取してきた物である。
また自由都市同盟政府に指示を出させて、最新型の純魔法行使型魔装兵を建造させたりもした。
もっともその命令は回り回って、冒険者組合兵器開発局(鍛冶師組合)に戻って来たりしている。
これならば魔術師組合から兵器開発局(鍛冶師組合)に依頼を出した方が早かった、と言う声も輝ける至極内部から上がったほどだった。
輝ける至極では聖華の園と同様に、血統操作による優秀な人材の確保や、市井の優秀な人材のスカウトと洗脳(調整)、あるいは売られた子供の買い取りや孤児院からの引き取りなどの手段で、新規人員の確保を行っている。
ただし一般からの誘拐は、輝ける至極では行われていない。これはデューカリオン・コーバックの遺徳によるものだろう。
ただし才能のある子供やその親を上手く口車で騙し、子供をスカウトして来るなどはやっている様だ。
ぎりぎりで踏みとどまっている、と言う見方もできるが、かつての主の遺命に反しないぎりぎりまで踏み込んでいる、とも見られるだろう。
ただし一般からの誘拐は、輝ける至極では行われていない。これはデューカリオン・コーバックの遺徳によるものだろう。
ただし才能のある子供やその親を上手く口車で騙し、子供をスカウトして来るなどはやっている様だ。
ぎりぎりで踏みとどまっている、と言う見方もできるが、かつての主の遺命に反しないぎりぎりまで踏み込んでいる、とも見られるだろう。
聖華暦830年現在に於いては、輝ける至極を超える規模の魔術師組織は自由都市同盟には存在しない。
と言うよりも、残りは中小の組織がぽつぽつと存在するだけで、ほぼ輝ける至極の一強寡占状態である。
しかしだからと言って輝ける至極は、同盟の魔導士たちが他2国の魔導士たちよりも劣勢に置かれている事を強く理解している。
この油断の無さこそが、輝ける至極の最大の強みかも知れない。
と言うよりも、残りは中小の組織がぽつぽつと存在するだけで、ほぼ輝ける至極の一強寡占状態である。
しかしだからと言って輝ける至極は、同盟の魔導士たちが他2国の魔導士たちよりも劣勢に置かれている事を強く理解している。
この油断の無さこそが、輝ける至極の最大の強みかも知れない。