グリムウィザーズ工房
工房の歴史は、聖華暦500年頃の人魔大戦後の混乱期に、魔石の仲買商を始めたウルリッヒ・グリムにさかのぼる。そのうちにミスライト鋼やブラッドグレイルにも手を出し、『グリムウィザーズ商会』を立ち上げ商売を拡大させた彼は、魔導器工房を買収、直接製品を作り始めた。
このため帝国はグリムウィザーズ商会に専属の業務委託を打診、商会もこれを受け入れ、ここで『グリムウィザーズ工房』と名を変えた。
当時の主な業務は魔導炉やブラッドグレイルの交換等であったが、ほかにも一般的な修理、補修も増えてゆき、そのうち機兵の魔装兵改修も請け負うようになっていった。来歴のため魔石素材や魔導器を扱い慣れていた故である。
直接仕事を受けないのは、機密保持に気を遣っているからである。