高速振動弾
[解説]
旧大戦後期にWARESが開発した特殊弾頭。
射撃兵装をほぼ封殺する幻装兵の魔導障壁に対し、持続的な衝撃(つまり打撃攻撃)という弱点を突き、魔導障壁を突破する事を目的に開発が行われた。
これは着弾時の衝撃力を劇的に向上させる為に高速振動剣の原理を弾丸に応用した代物である。
射撃兵装をほぼ封殺する幻装兵の魔導障壁に対し、持続的な衝撃(つまり打撃攻撃)という弱点を突き、魔導障壁を突破する事を目的に開発が行われた。
これは着弾時の衝撃力を劇的に向上させる為に高速振動剣の原理を弾丸に応用した代物である。
理論上、発射された弾体は高周波でそれ自体が高速で振動を発しており、着弾時の衝撃力は通常弾頭の数十倍となる。
試作弾頭は、鹵獲されたフレッシルの魔導障壁を使ってテストが実施された。
結果だけ見れば、大成功であった。
発射された高速振動弾は、たった3発で魔導障壁を無力化、4発目でフレッシルの装甲を苦もなく貫通し、破壊して見せたのだ。
試作弾頭は、鹵獲されたフレッシルの魔導障壁を使ってテストが実施された。
結果だけ見れば、大成功であった。
発射された高速振動弾は、たった3発で魔導障壁を無力化、4発目でフレッシルの装甲を苦もなく貫通し、破壊して見せたのだ。
この結果に開発陣は大いに喜んだ。
だが、高速振動弾は量産されず、旧人類の勝利に貢献する事は無かった。何故か?
理由は、製造コストにあった。
レールガン用の通常弾頭と比較して、その製造コストは2409倍というものであった。
高周波による自壊を起こさない特殊合金による弾殻、小型高出力の高周波発生機とバッテリーが単純に高過ぎたのだ。
おまけに弾頭である以上、消耗品である。
いかに優秀な兵器とは言え、高速振動弾1発作るのに通常弾頭2000発以上、または高速振動弾3発でA.R.B.A一丁と同じコストでは全く釣り合わなかったのだ。
レールガン用の通常弾頭と比較して、その製造コストは2409倍というものであった。
高周波による自壊を起こさない特殊合金による弾殻、小型高出力の高周波発生機とバッテリーが単純に高過ぎたのだ。
おまけに弾頭である以上、消耗品である。
いかに優秀な兵器とは言え、高速振動弾1発作るのに通常弾頭2000発以上、または高速振動弾3発でA.R.B.A一丁と同じコストでは全く釣り合わなかったのだ。
結局、この弾頭は最終決戦前に500発が製造されただけで、旧人類の救世主にはなれなかったのである。
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