ヘパイストス工科大学
[解説]
カナルフォード学園に存在する、工業系の大学。
ヘパイストス社が100%出資の私立大学。ただし卒業者は在学中に軍事関係の教科を履修して単位を取る事で、帝国軍あるいはフォーレンハイト家私設軍の士官としての資格を得る事が可能。無論、あくまで技術士官としての資格であり、実戦における指揮権は無い。
当然の事ながら、軍人としての資格を取らなかった者もこの大学で学んだ高度な技術をもってして、主にヘパイストス社もしくはその子会社や関連会社に入社して、第一線で活躍する事となる。軍やヘパイストス社と関わりの無い場所、関わりの無い職に就く者はあまり多くは無い。
まったく居ないわけでも無いのだが、後述する通り奨学金を受ける学生が多いため、それの返還義務を負ってまで他所に行く卒業生は、かなりの変わりものと言えよう。
ヘパイストス社が100%出資の私立大学。ただし卒業者は在学中に軍事関係の教科を履修して単位を取る事で、帝国軍あるいはフォーレンハイト家私設軍の士官としての資格を得る事が可能。無論、あくまで技術士官としての資格であり、実戦における指揮権は無い。
当然の事ながら、軍人としての資格を取らなかった者もこの大学で学んだ高度な技術をもってして、主にヘパイストス社もしくはその子会社や関連会社に入社して、第一線で活躍する事となる。軍やヘパイストス社と関わりの無い場所、関わりの無い職に就く者はあまり多くは無い。
まったく居ないわけでも無いのだが、後述する通り奨学金を受ける学生が多いため、それの返還義務を負ってまで他所に行く卒業生は、かなりの変わりものと言えよう。
この大学は4年制であり、1学年あたり180人前後の学生を抱えている。大学全体では700人強だ。
更に言えばこの大学には大学院も存在している。修士課程2年、博士課程2年の計4年だが、大学院に進む学生は多くない。だが工学博士の博士号を取得した者は、帝国軍でもヘパイストス社や関連会社、その他の就職先でも、血眼になって奪い合いをするほどの人材である。
更に言えばこの大学には大学院も存在している。修士課程2年、博士課程2年の計4年だが、大学院に進む学生は多くない。だが工学博士の博士号を取得した者は、帝国軍でもヘパイストス社や関連会社、その他の就職先でも、血眼になって奪い合いをするほどの人材である。
学費はとても高い。教育に必要な機材や実験の費用など、工業系の大学は出費がとても多いのだ。ヘパイストス社は設立時に100%の出資をしただけでなく、毎年定期的に大枚の資金を出しているし、アルカディア帝国政庁も多額の補助金を出してもいるのだが、それでも足りない模様。
そのため一部の裕福な学生を除いては、帝国行政府の奨学金を受けて学費に充てる学生が多い。また裕福な学生であっても、学費が高いが故に生活費の仕送りは、しょぼくならざるを得ない。そのため学生はアルバイトをする事が通例となっており、大学側でもカナルフォード学園内の小中高の生徒たちを教える家庭教師などの斡旋をしている。
そのため一部の裕福な学生を除いては、帝国行政府の奨学金を受けて学費に充てる学生が多い。また裕福な学生であっても、学費が高いが故に生活費の仕送りは、しょぼくならざるを得ない。そのため学生はアルバイトをする事が通例となっており、大学側でもカナルフォード学園内の小中高の生徒たちを教える家庭教師などの斡旋をしている。
この大学の学生は、寮暮らしの場合が多い。何故ならば、寮費が安いためである。ただし寮には定員があるため、大学当局が安めの下宿を紹介したりもしている。珍しい事例だが、カナルフォード学園内に実家がある場合は、生活費を浮かす必要性から自宅通学になるのが基本だ。
教育
機兵科では、機兵の開発や整備を行う技術者を育成している。機兵が軍用兵器であるが故に、機兵科の学生は同時に軍人資格を取って、帝国軍あるいはフォーレンハイト家私設軍の技官になる者が多い。
またごく一部ではあるが、大学院に進んで更なる高位の技術者として、最先端の機兵開発に携わる者もいる。
ちなみに機兵科ではカナルフォード軍事大学機兵科と連携して、軍事大学で用いられている機兵の整備や、一部ヘパイストス工科大学の予算で用意された教材用の機兵の提供、共有なども行われている。
またごく一部ではあるが、大学院に進んで更なる高位の技術者として、最先端の機兵開発に携わる者もいる。
ちなみに機兵科ではカナルフォード軍事大学機兵科と連携して、軍事大学で用いられている機兵の整備や、一部ヘパイストス工科大学の予算で用意された教材用の機兵の提供、共有なども行われている。
造船科は内部で更に陸上艦コースと水上艦コースに分派する。陸上艦コースでは陸上艦の、水上艦コースでは水上艦の設計や開発、整備を学び、それらに対する専門家としての将来に進む。造船科の学生も、同時に軍人資格を取って軍に進む場合が多い。
ただしこちらは、大学院に進む者はそう多く無い。1学年に1人居れば多い方だろう。ただし大学院に進んだ者は、艦船搭載用多重炉心大型魔導炉などの研究者としての道が開ける。大学部の4年間では、艦船用魔導炉の深い部分まで踏み込むのは無理なのだ。一応は大学部でも魔導炉整備は教わるが、そこまでである。
ちなみに造船科でもカナルフォード軍事大学操船科と連携し、軍事大学で用いられている陸上艦や水上艦の整備を実地訓練の一部として行っている。だが流石に艦艇は高価すぎるため、ヘパイストス工科大学の予算で軍事大学側に艦艇を提供、共有する事は不可能である。
ただしこちらは、大学院に進む者はそう多く無い。1学年に1人居れば多い方だろう。ただし大学院に進んだ者は、艦船搭載用多重炉心大型魔導炉などの研究者としての道が開ける。大学部の4年間では、艦船用魔導炉の深い部分まで踏み込むのは無理なのだ。一応は大学部でも魔導炉整備は教わるが、そこまでである。
ちなみに造船科でもカナルフォード軍事大学操船科と連携し、軍事大学で用いられている陸上艦や水上艦の整備を実地訓練の一部として行っている。だが流石に艦艇は高価すぎるため、ヘパイストス工科大学の予算で軍事大学側に艦艇を提供、共有する事は不可能である。
大規模魔導器科、小規模魔導器科では、どちらも機兵や艦船以外の魔導器に関する教育を為されている。大規模魔導器科では空雷砲などの大物魔導器の開発や研究、整備に関する知識を学び、小型魔導器科では多機能通信魔導器などの小物(小さいため、非常に細密)魔導器について学ぶのだ。
この2学科の学生たちは、4つの学科の内でもっとも大学院への進学率が高い。魔導器の稼働理論などに取り憑かれたマッドな者達も多いのだ。
この2学科の学生たちは、4つの学科の内でもっとも大学院への進学率が高い。魔導器の稼働理論などに取り憑かれたマッドな者達も多いのだ。
行事
大学祭
この大学では年に1度、大学祭と称するお祭りが行われる。学生たち、特に大小の魔導器科学生たちは、ここで自分たちの手作りの魔導器を披露し、場合によっては大学当局の許可を得た場合だけだが、販売して利益を出したりする。苦学生が多いこの大学の学生たちには、この大学祭での儲けは馬鹿にできないのだ。
ちなみに機兵科も自作の(!!)機兵を披露したりもする。無論ながら、フレームは出来合いの他機種の物を転用しているのだが。流石に大学の設備では、フレームの新規設計は不可能である。
造船科においても、機動揚陸艇モドキの小型艦艇を走らせたりもする。まあ機兵科や造船科にとっては、大学祭はあくまで発表の場であって、商売の場では無いのだ。金になる物は作れない事だし。
ちなみに機兵科も自作の(!!)機兵を披露したりもする。無論ながら、フレームは出来合いの他機種の物を転用しているのだが。流石に大学の設備では、フレームの新規設計は不可能である。
造船科においても、機動揚陸艇モドキの小型艦艇を走らせたりもする。まあ機兵科や造船科にとっては、大学祭はあくまで発表の場であって、商売の場では無いのだ。金になる物は作れない事だし。
設備
この大学の土地の真ん中には、巨大な倉庫じみた実験棟や機兵ハンガー、陸上水上の造船/整備ドックなどが立ち並ぶ。そしてそれを取り囲むように、授業などを行う教室棟が建てられており、更にその外側にポツポツと学生寮が存在している。
技術者には体力も必要なはずなのだが、そちらに回す金があるならば実験設備などに回すとばかりに、スポーツ設備は狭いグランドがあるだけだ。しかもそのグランドも、しょっちゅう機兵科が実験用機兵のテストと事故とで使えなくしてしまう。
食堂、売店などは教室棟の一部に間借りする様な形で付け加えられている。売店では普通の商品の他、製図器具や工具などが売られており、いかにも工業系の大学であると言うところを見せている。
技術者には体力も必要なはずなのだが、そちらに回す金があるならば実験設備などに回すとばかりに、スポーツ設備は狭いグランドがあるだけだ。しかもそのグランドも、しょっちゅう機兵科が実験用機兵のテストと事故とで使えなくしてしまう。
食堂、売店などは教室棟の一部に間借りする様な形で付け加えられている。売店では普通の商品の他、製図器具や工具などが売られており、いかにも工業系の大学であると言うところを見せている。
部活・サークル活動
サークル活動は大学側としては奨励しているのだが、『機兵倶楽部』『面白艦船サークル』の2大サークル以外は存在していない。何故ならば学生に金が無いから、皆が皆、余暇はアルバイト(主として家庭教師)に夢中なのだ。
2大サークルの連中は、裕福な家の出身でかつ奨学金を取れる優秀な学生、つまり若干ながら余裕がある奴らが資金提供し、なんとかサークルの組織を運営している。しかしそれら金づるが卒業後は、どうやって組織を維持するかは考えてもいないらしい。
なおこの2大サークルの歴史は、かなり古い。実はヘパイストス工科大学の創立直後にまで、記録を遡る事が出来る。そして何度か各々のサークルは解散の危機に直面してきたのだが、これまでのところ奇跡的にその危機を回避してきている。
サークルを運営している学生たちは総じて能天気であり、今後もなんとかサークル活動を続けられるだろう、と根拠も無しに信じ切っている模様。
2大サークルの連中は、裕福な家の出身でかつ奨学金を取れる優秀な学生、つまり若干ながら余裕がある奴らが資金提供し、なんとかサークルの組織を運営している。しかしそれら金づるが卒業後は、どうやって組織を維持するかは考えてもいないらしい。
なおこの2大サークルの歴史は、かなり古い。実はヘパイストス工科大学の創立直後にまで、記録を遡る事が出来る。そして何度か各々のサークルは解散の危機に直面してきたのだが、これまでのところ奇跡的にその危機を回避してきている。
サークルを運営している学生たちは総じて能天気であり、今後もなんとかサークル活動を続けられるだろう、と根拠も無しに信じ切っている模様。