ブラウ・バーゼル・ファミリア(ブラウ・ヴァーリス)
[解説]
その性格は寡黙ながらも温厚篤実で、他のギルドメンバー達からも信頼を集めている。しかし、ときに融通が効かないところもあり、ギルドメンバー達からは、親愛をこめて〝石頭〟と呼ばれることもある。
その実力は高く、ユースティティアの天秤においては9つあるチームのひとつ、強行偵察、機動戦を担当する〝蹄鉄〟のチームリーダーを任せられている。
特に、操馬技術に秀でており、騎馬での機動戦や突撃、一撃離脱戦法を得意としている。
また、乗機としている人馬機兵、ラブロ・アロゴー・ペーダソスはほぼ完全なオーダーメイドで製造されており、騎馬の感覚で扱える特注の操縦槽が採用されているため、機兵戦においても、その実力は遺憾なく発揮される。
特に、操馬技術に秀でており、騎馬での機動戦や突撃、一撃離脱戦法を得意としている。
また、乗機としている人馬機兵、ラブロ・アロゴー・ペーダソスはほぼ完全なオーダーメイドで製造されており、騎馬の感覚で扱える特注の操縦槽が採用されているため、機兵戦においても、その実力は遺憾なく発揮される。
なお、中央都市アマルーナの北部、居住区画の郊外に、小さな牧場付きの一軒家を構えており、幼き頃より共にあった戦友でもある愛馬、ペダソスが、年老い、前線には出れなくなった今もブラウの留守を守っている。
[バーゼル族との離別]
幼い頃より、体躯と才能に恵まれ、15歳を迎える頃には将来有望な戦士として同世代の中でも特に期待されるほどの実力を身につけていたブラウは、その一方でバーゼル族の、強きもののみが生き残り、弱きものは淘汰されるという、カナドという人が住むには厳しすぎる環境においての一つの到達点であり、同時に人の作る社会としては極端といえるほどに実力主義を極めたそのあり方に、どうしようもなく馴染めないでいた。
『自分が戦士として認められるまでに強くなれたのは、共に高め合う友が居たからだ』
しかし、そんな友は、生き残ること自体が試練そのものとすらいえるバーゼル族の日常の中で、1人、また1人と膝をつき、斃れていった。
『彼らが居たからこそ、今の自分はここにある』
ブラウはそう信じて疑わなかったが、まわりは、斃れた彼らのことは忘れ去ってしまったかとでもいうかのように、彼らは価値がない者だったとでもいうかのように、戦士にたどり着いたブラウだけを持て囃す。
そんな価値観の乖離、認識の相違にどうしようもなく耐えられなかったのだ。
そしてブラウは、15歳の誕生日を目前にしたある日。
それまでのズレを正すかのように、幼き頃より共にあった愛馬、ペダソスのみを連れ、身ひとつでバーゼル族を出奔する。
それまでのズレを正すかのように、幼き頃より共にあった愛馬、ペダソスのみを連れ、身ひとつでバーゼル族を出奔する。
[搭乗機体]
[セリフサンプル]
「はじめてお目にかかる。ブラウ・ヴァーリスだ。……要件を聞こう」
「お任せを。必ず達成してみせましょう。我が槍の輝きと我が愛馬ペダソスの俊足にかけて」
「…………ん。いや、機嫌が悪いわけではない。どうかしたか?」
「もはや帰ることはできない。俺のやっていることは、部族への冒涜なのだろう。だが、それでも俺は、〝俺〟として生きる道しか歩めないんだ」
「いいや、譲れんな。これはペダソスに持って帰るのだ。アレイオン、いくらお前に請われても譲るわけにはいかない」(揺れる天秤亭脇の馬房にて。山ほどの人参を抱えながら)
「各員、馬上槍を構えろ。このまま、最大速度で食い破るぞ!」
「この手応え、さぞ名のある操手とお見受けする。だが我が槍の輝きと我が愛馬ペダソスの俊足かけて、ここは抜かせて貰うぞ」