トルーパー - 聖華世界 @ wiki

帝国式人馬機兵トルーパー

[解説]

聖華暦390年ごろにアルカディア帝国の帝国軍工廠で開発された人馬機兵。
カナド部族のバーゼル族が所有する人馬機兵ケントゥーリアを源流として研究開発された量産型の人馬機兵である。

聖華暦375年のバーゼル族によるアルカディア帝国への侵攻の際、バーゼル族の保有するケントゥーリアは猛威を振るい、帝国軍を蹴散らし、帝国全土を震撼させた。
その後、デューカリオン・コーバック侯爵に懐柔され、帝国の味方についたバーゼル族の離反者達のおかげでバーゼル族の侵攻を打ち破り、追い返す事に成功する。

その際、コーバック侯爵は離反者達を支援する見返りとして、3機のケントゥーリアを譲り受けた。
当時、ケントゥーリアの性能は帝国軍の機兵を圧倒しており、帝国はその秘密を喉から手が出るほど欲したのだ。

そして、このケントゥーリアを分析し、そのコピーを作る為に建造したのが、最初の帝国式人馬機兵であるトルーパーなのだ。
トルーパーは純魔導工学のみで建造されており、この時代の水準としては比較的高性能な機兵ではあった。

だが残念ながら、トルーパーは基となったケントゥーリアには遠く及ばない代物だった。
それもそのはず、ケントゥーリア自体は人馬の幻装兵スレイプニール・グリュン・ヴァルトの簡易量産型として造られた狩装兵。
そこには復元幻装兵には劣るものの、高いレベルでの科学技術が使われていたのだ。

つまりケントゥーリアは簡易ではあっても幻装兵のそれであり、トルーパーは所詮は第三世代機兵でしかなかったのだ。

それでもトルーパーは人馬機兵としての高い機動性を誇り、時代毎の改修を受けて人魔大戦と第三次聖帝戦争などの戦いにも参加している。
帝国式人馬機兵の礎として聖華暦730年に開発された後継機エクウス完成まで、大いに活躍したのである(最終ロットは第五世代相当機となる)。