交霊石環儀 - 聖華世界 @ wiki

交霊石環儀

[解説]

地面に選抜した石を円環状に並べ、この石環を通して精霊と交信し、呼び出す為の呪術儀式である。

石環自体はやり方さえわかっていれば何処ででも再現が可能な代物である。
ただし、使用される石も特別なもので大きさや種類、並べ方まで緻密に再現しなければならないのだが。
それでもそれらを揃えられれば、素人でも作る事が出来る。

なお、この石環が出来ただけでは精霊の交信は成功しない。
少なくとも、通常の精霊は人間と関わりを持とうとは思わない、必要性を感じないからだ。

なので、少なからず人間に関心を持つ精霊は必然的に悪性の精霊または悪意ある人霊となり、彼らが交信の相手となってしまう。
彼らとの交信には生贄などの対価が必要となり、彼らの関心を買えるだけの供物を用意しなければならない。
それは大概においては人間、それも術者に近い者か、そうで無いなら複数人の命が捧げられる事になる。

そして過去に精霊と交信する儀式は度々行われており、そのつど交霊石環儀は用いられているのである。

それだけに交霊石環儀は邪悪で危険と認識されており、この呪術は神人によってあらかた抹消されている。
ただ、完全には潰しきれていないようで、儀式の方法を記した巻物は確かに現存している。