機装兵 バウス・ガロウド
[解説]
聖華暦500年代の、アルカディア帝国主力機兵で第四世代機兵。400年代の名機であり、残念ながら生産性の低さによって主力の座を簡易型のバル・ガロウドに譲り渡したものの、500年代に於いてもその雷名は鳴り響いている機装兵ゼンダウ・ガロウドの、直接の後継機である。
能力的にはあまり改善は見られないが、元々ゼンダウ・ガロウドが性能面では過剰な機体であった事もあり、その点では問題は無い。それよりも大事な事は、このバウス・ガロウドがゼンダウ・ガロウドの泣き所であった、生産性という面での問題をクリアしていた事だ。
無論この時代に於いて、生産技術の向上や素材技術の向上によって、機体の生産が容易になったと言う事もあるだろう。しかしながらバウス・ガロウドはそれ以上に、設計基を抜本的に見直して性能を落とさずに構造を整理し簡便化する事に成功している。これにより帝国は、精強な機兵戦力を大量に揃える事が容易になったのである。
能力的にはあまり改善は見られないが、元々ゼンダウ・ガロウドが性能面では過剰な機体であった事もあり、その点では問題は無い。それよりも大事な事は、このバウス・ガロウドがゼンダウ・ガロウドの泣き所であった、生産性という面での問題をクリアしていた事だ。
無論この時代に於いて、生産技術の向上や素材技術の向上によって、機体の生産が容易になったと言う事もあるだろう。しかしながらバウス・ガロウドはそれ以上に、設計基を抜本的に見直して性能を落とさずに構造を整理し簡便化する事に成功している。これにより帝国は、精強な機兵戦力を大量に揃える事が容易になったのである。
……だがこの技術的成功も、束の間であった。500年代中後期に於いて、戦術ドクトリンが大きく革新したのである。これ以後の戦場の主役は、超遠射程から雨あられと艦砲を降らせつつ、敵機兵戦力からは自前の移動力で離脱する事のできる陸上戦艦の物となったのだ。接敵してしまえば、機装兵が陸上戦艦の魔導障壁を打ち破りそれを撃沈する事も叶うかも知れない。しかし当時の機兵の機動力、航続力では、陸上戦艦を攻撃範囲に捉える事もできず一方的につるべ撃ちにされるばかりであった。
陸上戦艦と機兵の戦力価値が再度逆転するのは、第五世代機兵である機装兵レギオンの出現を待たねばならない。
陸上戦艦と機兵の戦力価値が再度逆転するのは、第五世代機兵である機装兵レギオンの出現を待たねばならない。