木走党(きばしりとう)
[解説]
今は滅びたとされている、人魔大戦勃発から605年までカナド地方を中心に猛威を振るったカナド人忍者のクラン。
すぐに助けを呼べない孤立した集落や人里離れたエリアを移動する小規模なキャラバンを狙い、金や食料、家財道具はおろか、破壊した機兵や車両、建築物などの使えるパーツ、甚だしくは犠牲者の着衣まで使えるものは徹底的に略奪し、赤子一人に至るまで皆殺しにして姿をくらます恐るべき集団として、人々を恐怖のどん底に突き落とした。
すぐに助けを呼べない孤立した集落や人里離れたエリアを移動する小規模なキャラバンを狙い、金や食料、家財道具はおろか、破壊した機兵や車両、建築物などの使えるパーツ、甚だしくは犠牲者の着衣まで使えるものは徹底的に略奪し、赤子一人に至るまで皆殺しにして姿をくらます恐るべき集団として、人々を恐怖のどん底に突き落とした。
その正体は、魔族の襲来によって故郷を追われたカナド人の部族連合の難民の戦士たちである。
故郷を追われて西へ西へと逃亡してきた彼ら彼女らは先住のカナド部族たちに助けを求めたが、魔族との戦いでいっぱいいっぱいの先住部族たちはとても受け入れの余裕などなく、カナド難民たちの受け入れを拒否。
進退窮まった難民たちは、カナド人としての身体能力をフルに生かす略奪者と化したのだ。
故郷を追われて西へ西へと逃亡してきた彼ら彼女らは先住のカナド部族たちに助けを求めたが、魔族との戦いでいっぱいいっぱいの先住部族たちはとても受け入れの余裕などなく、カナド難民たちの受け入れを拒否。
進退窮まった難民たちは、カナド人としての身体能力をフルに生かす略奪者と化したのだ。
人魔大戦中から活動はしていたが、600年代に至るまで木走党が駆逐されなかったのは、その能力の高さに加えて通報や復讐を絶つために捕虜や奴隷を一切取らず赤子に至るまで被害者を皆殺しにする手口に加え、仮にほかのカナド部族やキャラバンを護衛する傭兵・冒険者に捕捉された場合、最低一名は死兵となってその場に残り、散々暴れまわって仲間の離脱を確認した後は敵を道連れに自爆して情報を渡すこともしないという苛烈に過ぎる秘密保持体制が理由だった。
しかしこのようなやり方は、カナド人と商人たちの生国である三大国家、双方からすさまじい怒りを買うことになったのは当然であった。
代表的な部族たちと三大国家の外交部は協議の場を持ち、凶悪な忍者集団の抹殺を決意。
既存のカナド人部族のうち、タケダ族の領域にいた貂熊衆と甲鱗忍軍の二大忍者クランの協力を取り付けられたことも相まって、木走党を擁する部族連合は包囲網にとらえられ追い詰められた。
ことここにいたり、部族連合の有力者の一人、戦御子(特殊な幻装兵を動かせる血筋の人間)の最後の一人であったサナエ・ツクヨミ・ファミリアは、部族連合を生き残らせるために木走党を切り捨てることを決意。
木走党のうち、襲撃を実際に行い略奪と殺戮を行っていた者たちを処刑し、首を差し出すこととなった。
代表的な部族たちと三大国家の外交部は協議の場を持ち、凶悪な忍者集団の抹殺を決意。
既存のカナド人部族のうち、タケダ族の領域にいた貂熊衆と甲鱗忍軍の二大忍者クランの協力を取り付けられたことも相まって、木走党を擁する部族連合は包囲網にとらえられ追い詰められた。
ことここにいたり、部族連合の有力者の一人、戦御子(特殊な幻装兵を動かせる血筋の人間)の最後の一人であったサナエ・ツクヨミ・ファミリアは、部族連合を生き残らせるために木走党を切り捨てることを決意。
木走党のうち、襲撃を実際に行い略奪と殺戮を行っていた者たちを処刑し、首を差し出すこととなった。
意外なことに、木走党の忍者たちは、反乱を起こすでもなくこの理不尽な要求を従容として受け入れた。
魔族にも等しい外道の行いを正当化するため、彼ら彼女らは「我らの行い、悪鬼羅刹ともいえ、畜生ともいえ、すべて寄る辺なき我らが生き残るためのやむなき行いである」という理屈、自分たちの行動はすべて部族連合の存続のためであるという考え方を心の拠り所にしていた。
そのためもはや自分たちの存在そのものが部族連合を危機に陥れるのならば、自らの命を捨てて部族連合の存続を図るべしという結論に至ったのである。
魔族にも等しい外道の行いを正当化するため、彼ら彼女らは「我らの行い、悪鬼羅刹ともいえ、畜生ともいえ、すべて寄る辺なき我らが生き残るためのやむなき行いである」という理屈、自分たちの行動はすべて部族連合の存続のためであるという考え方を心の拠り所にしていた。
そのためもはや自分たちの存在そのものが部族連合を危機に陥れるのならば、自らの命を捨てて部族連合の存続を図るべしという結論に至ったのである。
こうして木走党は歴史の表舞台から姿を消し、部族連合はサナエ・ファミリアとなった。
だが、木走党は死に絶えてはいなかった。
だが、木走党は死に絶えてはいなかった。
現在の木走党は、かつて処刑され首をさらされた者たちの子孫である。
彼ら彼女らは、表向きはサナエ族の一員であるただのカナド人としてふるまっており、戦士、猟兵、商人、技師すべての階級に散らばっている。
しかし一朝事あらば、サナエ族の存続のためには再び悪鬼羅刹となることも厭わない狂信的なまでの精神性と、カナド人の基準でもハイレベルな忍者としての能力(戦闘、隠密、諜報etc)を発揮するべく、ひそかに一子相伝の修業を繰り返しているのだ。
彼ら彼女らは、表向きはサナエ族の一員であるただのカナド人としてふるまっており、戦士、猟兵、商人、技師すべての階級に散らばっている。
しかし一朝事あらば、サナエ族の存続のためには再び悪鬼羅刹となることも厭わない狂信的なまでの精神性と、カナド人の基準でもハイレベルな忍者としての能力(戦闘、隠密、諜報etc)を発揮するべく、ひそかに一子相伝の修業を繰り返しているのだ。
[組織構成]
「党首」「上忍衆」「中忍衆」「下人衆」のピラミッド構造。
当主の地位は代々血族のもっともすぐれた男子が相続していたが、前党首の4人の子供のうちたった一人の男子は、狩装兵の材料を得るための成人の儀式に凶悪なハグレ・蒼鬼が乱入したことで彼以外のすべての参加者(上忍衆・中忍衆・下人衆の狩装兵乗りの後継ぎたち)を皆殺しにされて失敗。
叱責に耐えかねて前党首に後遺症の残る傷を負わせて崖から身を投げる不祥事を起こし、前党首は傷と心労がもとで引退。
現在は前党首の三人の娘(階級は上忍)が、暫定的に合議制で回している。
当主の地位は代々血族のもっともすぐれた男子が相続していたが、前党首の4人の子供のうちたった一人の男子は、狩装兵の材料を得るための成人の儀式に凶悪なハグレ・蒼鬼が乱入したことで彼以外のすべての参加者(上忍衆・中忍衆・下人衆の狩装兵乗りの後継ぎたち)を皆殺しにされて失敗。
叱責に耐えかねて前党首に後遺症の残る傷を負わせて崖から身を投げる不祥事を起こし、前党首は傷と心労がもとで引退。
現在は前党首の三人の娘(階級は上忍)が、暫定的に合議制で回している。
[戦力]
専用の狩装兵・ネゴロを10機前後持っている。
また、隊員個人は少人数での隠密・襲撃・攪乱に加え、いざとなったらわが身を犠牲にする特攻を厭わぬよう精神面でも狂気に近い覚悟を刷り込まれる。
また、隊員個人は少人数での隠密・襲撃・攪乱に加え、いざとなったらわが身を犠牲にする特攻を厭わぬよう精神面でも狂気に近い覚悟を刷り込まれる。