儀式魔法
[解説]
元々は、通常1人の魔力(エーテル)だけでは発動できない莫大な消耗を必要とする失敗作の魔法を、強引に発動させるために開発された技法。儀式に参加する他者のエーテルを流用し、主たる魔法詠唱者(兼発動者)の魔力と合算して、普通では行使できないほど消耗度の高い魔法を無理矢理に行使する。
この儀式には最低限、以下の要素が必須である。まず魔法の発動者を含めた最低2人の参加者。そして発動者を保護し、エーテルを集積、蓄積するための簡易術式で描かれた魔法陣。儀式への一般参加者から提供されたエーテルを受け取り魔法陣へ集積し、同時に集められた膨大なエーテルを制御するための、特別製の魔導杖。最後に、一般参加者をトランス状態に置くための特殊な配合をされた御香である。
この儀式には最低限、以下の要素が必須である。まず魔法の発動者を含めた最低2人の参加者。そして発動者を保護し、エーテルを集積、蓄積するための簡易術式で描かれた魔法陣。儀式への一般参加者から提供されたエーテルを受け取り魔法陣へ集積し、同時に集められた膨大なエーテルを制御するための、特別製の魔導杖。最後に、一般参加者をトランス状態に置くための特殊な配合をされた御香である。
儀式に於いて、魔法発動者は簡易術式で描かれた魔法陣の中央に立ち、それ以外の一般参加者はその周囲に魔法的配列で並んで立つ。一般参加者は儀式中、焚かれた御香の煙によりトランス状態になり、儀式魔法を維持する専用の呪句を延々と唱え、自らのエーテルを提供する。発動者は御香の煙から魔法陣によって護られ、その手に持った魔導杖をアンテナにして、一般参加者から提供されたエーテルを受け取って魔法陣へと集積する。
充分なエーテルが集積されたなら、発動者はその送り込まれたエーテルと自身のエーテルを合算して、本来は発動できない消耗が激しい魔法を行使する事が可能。ただし儀式に多大な時間がかかるため、小規模な攻撃魔法などを用いるには向かない。
充分なエーテルが集積されたなら、発動者はその送り込まれたエーテルと自身のエーテルを合算して、本来は発動できない消耗が激しい魔法を行使する事が可能。ただし儀式に多大な時間がかかるため、小規模な攻撃魔法などを用いるには向かない。
前述した様に、この儀式魔法は元々は、消耗が激し過ぎて発動できない失敗作の魔法を無理矢理に行使するための、苦肉の策であった。しかしながらこの手法により、本来ならば難易度が高すぎて行使できないはずであった、高度な魔法を行使するのにも用いる事ができる事が判明。一気に儀式魔法の重要度は高まったのである。
また儀式魔法に於いては、発動者が発動しようとする魔法を必ずしも習得していなくても構わないという利点もある。儀式に時間がかかるという点を逆手に取り、発動者は魔法が記された魔導書あるいはアンチョコを読みながらでも、儀式魔法としてその魔法を発動できるのだ。
無論、当人がその魔法を習得していない事で、消費エーテル量などが増したりというペナルティは受けるものの、儀式による莫大なエーテル供給でその点は充分に補いが付くのである。
また儀式魔法に於いては、発動者が発動しようとする魔法を必ずしも習得していなくても構わないという利点もある。儀式に時間がかかるという点を逆手に取り、発動者は魔法が記された魔導書あるいはアンチョコを読みながらでも、儀式魔法としてその魔法を発動できるのだ。
無論、当人がその魔法を習得していない事で、消費エーテル量などが増したりというペナルティは受けるものの、儀式による莫大なエーテル供給でその点は充分に補いが付くのである。
ただし儀式参加者のうち、一般参加者はトランス状態になっているため、複数人による複合魔法の行使には向かない手法でもある。儀式にて複合魔法を行使したければ、主たる魔法発動者が複合魔法に精通している必要があるのだ。
なお先には小規模な魔法には向かないと書いたが、その威力を大魔法レベルに引き上げる事は可能。例として、ファイア・アローの魔法を儀式魔法化して、10万本以上の炎の矢の雨を超遠射程で降らせるなどの行いも可能である。ただし普通に大魔法を使った方が効率的であると言う話もある。
ちなみに光魔法や暗黒魔法でも、同様に儀式魔法にて行使する事は可能である。ただし光魔法であれば発動者を含む全員が聖痕持ちでなくてはならず、可能であれば光魔法の使い手である事が望ましい。また暗黒魔法の場合も、参加者全員が暗黒魔法の使い手でなくてはならない。
ちなみに光魔法や暗黒魔法でも、同様に儀式魔法にて行使する事は可能である。ただし光魔法であれば発動者を含む全員が聖痕持ちでなくてはならず、可能であれば光魔法の使い手である事が望ましい。また暗黒魔法の場合も、参加者全員が暗黒魔法の使い手でなくてはならない。