「従機 アーグ・ガング」
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今までシェアの7割を独占してほぼ独り勝ち状態だったゼスキア王国は、この帝国の突如とした参戦をまったく読めていなかった。
もし可能性があるとしたなら、独自の「機獣」とか言う従機モドキを完成させていた、南方のナプトラ王国だとばかり思っていたのだ。
一般向け機装兵のシェアならばともかく、既にこの時ゼスキア王国経済の生命線となっていた従機販売ビジネスは、暗礁に乗り上げかけていた。
もし可能性があるとしたなら、独自の「機獣」とか言う従機モドキを完成させていた、南方のナプトラ王国だとばかり思っていたのだ。
一般向け機装兵のシェアならばともかく、既にこの時ゼスキア王国経済の生命線となっていた従機販売ビジネスは、暗礁に乗り上げかけていた。
ここで、朗報と言って良いのか悩ましい事態が起きる。
聖王国からの使者である。
聖王国からの使者である。
聖王国の申し出は、従機販売によって得られた利益の一部を聖王国に支払う事で、聖王国が従機の代理生産を行ってくれると言うのだ。
ただしゼスキア王国と聖王国の軍で既に多数使われている従機の決定版、アーグ・ガングの設計仕様書を聖王国へと譲り、かつアーグ・ガングを商品ラインナップに乗せるのが前提条件であった。
ただしゼスキア王国と聖王国の軍で既に多数使われている従機の決定版、アーグ・ガングの設計仕様書を聖王国へと譲り、かつアーグ・ガングを商品ラインナップに乗せるのが前提条件であった。
最終的にゼスキア王国は、聖王国の申し出を100%飲む。
こうしてアーグ・ガングは一般販売リストに載り、従機の帝国とのシェア争いは、五分五分にまで持ち直したのだった。
しかし一見ひと息ついたかに見えたゼスキア王国だが、この「戦」で大きな物を失っていた。
それはアルカディア帝国や聖王国に比べ弱体であるこの国が、食っていくために必死で開発した「従機を安価に容易に造る」ための機密情報を、聖王国に開示してしまった事だった。
こうしてアーグ・ガングは一般販売リストに載り、従機の帝国とのシェア争いは、五分五分にまで持ち直したのだった。
しかし一見ひと息ついたかに見えたゼスキア王国だが、この「戦」で大きな物を失っていた。
それはアルカディア帝国や聖王国に比べ弱体であるこの国が、食っていくために必死で開発した「従機を安価に容易に造る」ための機密情報を、聖王国に開示してしまった事だった。
従機アーグ・ガングの最も重要な特徴は、操縦槽が開放型であり、大きく外部へと開かれている事だ。
しかもその煽りで、機体の胴体後方には装甲板が施されておらず、下手をすると人間の手持ち武器で破壊されてしまう危険性まである。
しかし実際に運用してみて、この懸念はさほど大きくない事が立証された。
しかもその煽りで、機体の胴体後方には装甲板が施されておらず、下手をすると人間の手持ち武器で破壊されてしまう危険性まである。
しかし実際に運用してみて、この懸念はさほど大きくない事が立証された。
この従機は集団で運用する事が多く、それにより背後からの奇襲が困難な状況を作り上げる事が容易かった。
更に開放型である事で、操手が長時間この従機を運用しても、体力の消耗が少ないのだ。
その上、他の人員を座席の後ろ等に乗せる事も容易であった。そして何よりも、同一性能の密閉型従機に比して、極めて安価に造れるのだ。
少なくとも、単独で動く傭兵などには扱いづらい機体かも知れないが、軍で運用するならば、これほど良い機体は無いのだ。
更に開放型である事で、操手が長時間この従機を運用しても、体力の消耗が少ないのだ。
その上、他の人員を座席の後ろ等に乗せる事も容易であった。そして何よりも、同一性能の密閉型従機に比して、極めて安価に造れるのだ。
少なくとも、単独で動く傭兵などには扱いづらい機体かも知れないが、軍で運用するならば、これほど良い機体は無いのだ。
それと当然の事であるが、この機体は格が低い分、操縦が簡易的であっさり使いこなせる。
この操縦が容易である事実は、機体を土木工事に行う際、必須である。
この従機が、従機の決定版と呼ばれるのも、むべなるかな、であった。
この操縦が容易である事実は、機体を土木工事に行う際、必須である。
この従機が、従機の決定版と呼ばれるのも、むべなるかな、であった。
[武装]
添付ファイル