SRA共通戦闘システム
ロココ設計所より都市同盟軍に出向中の、サリア・カーティスが開発した、機兵の根幹システム。上半身のフレームと装甲、そして魔導炉や操縦槽を始めとした内装のパーツがセットになった物で、これに選択式の下半身を装備することで機兵が完成する。
ダライアス・アームストロング技術中佐の開発したタイプDR共通戦術歩行システムの二番煎じと言われてしまえばそれまでの代物であるが、事実としてサリアはこれに影響を受けて本システムを開発した。
サリアはタイプDR共通戦術歩行システムを『機兵とは歩行による機動力の高さこそが他種の兵器と比較した際のアドバンテージである』という考えに重きを置いて設計されたと解釈し、その逆として『多種の兵装を同時に扱うことの出来る汎用性の高さこそ機兵が持つアドバンテージである』と解釈しSRA共通戦闘システムを設計した。
このシステムで建造された機兵の最たる特徴は人型からの逸脱であり、これは一部から機兵の従機化として非難されている。
しかし機兵の従機化はサリアの目論見通りであり、本システムを採用した機兵に搭乗するのはこれまで機兵の操縦適性が無いと判断されてきた従機や車両の操縦者を想定しているのである。
しかし機兵の従機化はサリアの目論見通りであり、本システムを採用した機兵に搭乗するのはこれまで機兵の操縦適性が無いと判断されてきた従機や車両の操縦者を想定しているのである。
そのため選択式の脚部として最も生産ラインを用意されているのは非人馬型四脚タイプと装輪及び無限軌道を採用した車両型の脚部である。
これにより操手は以前までと似た感覚で機体を制御することが可能であるだけでなく、通常の機兵と比較して圧倒的な積載量を誇るため、重量級の火砲を扱うことも出来る。
また通常の二脚型と比べて低下した機動力は噴射式推進装置を大量に装備することで解決している。
これには燃費の悪化というデメリットも存在しているが、833年のバフォメット事変により幸いにも都市同盟軍は液体エーテルの保有量には困っておらず、当面の間は問題にならないであろうと思われている。
これにより操手は以前までと似た感覚で機体を制御することが可能であるだけでなく、通常の機兵と比較して圧倒的な積載量を誇るため、重量級の火砲を扱うことも出来る。
また通常の二脚型と比べて低下した機動力は噴射式推進装置を大量に装備することで解決している。
これには燃費の悪化というデメリットも存在しているが、833年のバフォメット事変により幸いにも都市同盟軍は液体エーテルの保有量には困っておらず、当面の間は問題にならないであろうと思われている。
選択式の脚部には現在、前述した四脚型と車両型以外にも最低限機兵と言い張るための二脚型と従機を参考にした逆関節型と獣脚型が存在している。