「機装兵 シャハナン・ローゾ」
[解説]
ラルグ・カリキュラが聖王国にて初めてお披露目されたとき、初の魔導工学のみによる機装兵だと言う事で、その期待は過大な物であった。
だが知っての通り、第二世代機兵の走りでしかないラルグ・カリキュラそのものは、その過剰な期待に応えられる物ではなかった。
聖王国上層部は、失望する。
だが知っての通り、第二世代機兵の走りでしかないラルグ・カリキュラそのものは、その過剰な期待に応えられる物ではなかった。
聖王国上層部は、失望する。
直後第一次聖帝戦争が勃発すると、皇帝は勅命を出してまで、戦場でラルグ・カリキュラを出来る限り完全な形で鹵獲させる。
一方フォーンは聖王国上層部に願い出て、ラルグ・カリキュラの一般販売許可を取り付けた。
一方フォーンは聖王国上層部に願い出て、ラルグ・カリキュラの一般販売許可を取り付けた。
帝国ではラルグ・カリキュラの構造を徹底的に解析し、自部たちも研究していた第二世代機兵にその技術をフィードバック、第一次聖帝戦争終盤にて機装兵ダルヴァンの開発、少数生産に成功する。
この少数のダルヴァンが終盤の戦争で血みどろになり集めたデータが、この時点では開発中であったダアク・ガロウドのデータと相乗効果を引き起こし、後の名機ゲア・ガロウドおよびそれらの派生機全てに繋がって行く事になる。
この少数のダルヴァンが終盤の戦争で血みどろになり集めたデータが、この時点では開発中であったダアク・ガロウドのデータと相乗効果を引き起こし、後の名機ゲア・ガロウドおよびそれらの派生機全てに繋がって行く事になる。
そして聖王国側のフォーン・ライ・テラスンであるが……。
彼は来る日も来る日もラルグ・カリキュラの改良に取り組み続けた。
スペックは変わらないものの、様々な点で不都合を改善し、ラルグ・カリキュラは徐々に安価に、徐々に完璧にと変わって行った。
そして一般の傭兵などラルグ・カリキュラを購入した者たちからの評判も上がって行った。
だがフォーンの意図は実は、購入者たちから入手できる「生のデータ」だった。
ラルグ・カリキュラ販売による大きな利益も、単に口実と余禄に過ぎなかったのだ。
彼は来る日も来る日もラルグ・カリキュラの改良に取り組み続けた。
スペックは変わらないものの、様々な点で不都合を改善し、ラルグ・カリキュラは徐々に安価に、徐々に完璧にと変わって行った。
そして一般の傭兵などラルグ・カリキュラを購入した者たちからの評判も上がって行った。
だがフォーンの意図は実は、購入者たちから入手できる「生のデータ」だった。
ラルグ・カリキュラ販売による大きな利益も、単に口実と余禄に過ぎなかったのだ。
充分なデータが集まった時、彼は新型機装兵開発のための設計仕様書2通を書き上げる。
片方は装甲厚に重点を置いた機装兵サングリーダル・ロドで、もう片方がこの機体、高速性に重点を置いた機装兵シャハナン・ローゾであった。
後に完成したこれら2種の機装兵は、聖王国のみならず広く一般に送り出され、更に重要なデータを彼にもたらしたのだ。
片方は装甲厚に重点を置いた機装兵サングリーダル・ロドで、もう片方がこの機体、高速性に重点を置いた機装兵シャハナン・ローゾであった。
後に完成したこれら2種の機装兵は、聖王国のみならず広く一般に送り出され、更に重要なデータを彼にもたらしたのだ。
添付ファイル