「機装兵 シメオン」

[解説]
これに危惧を覚えたのが、同盟軍の上層部である。
現状ロココ設計所と都市同盟軍の関係は、良好と言って差し支えない。
だがしかし、万一ロココ設計所がそっぽを向く様な事態になれば、修理部品の調達やドクトリンの変遷による機体改良にも差し障りが生じる。
現状ロココ設計所と都市同盟軍の関係は、良好と言って差し支えない。
だがしかし、万一ロココ設計所がそっぽを向く様な事態になれば、修理部品の調達やドクトリンの変遷による機体改良にも差し障りが生じる。
そこで同盟軍は、独自の機装兵開発に着手した。
このときの同盟軍首脳部の不安感は並大抵のものでは無かった様で、タイプの異なる複数種の機装兵がこの時誕生している。
そのうちの1種類が、この機装兵「シメオン」であった。
このときの同盟軍首脳部の不安感は並大抵のものでは無かった様で、タイプの異なる複数種の機装兵がこの時誕生している。
そのうちの1種類が、この機装兵「シメオン」であった。
シメオンの性能は良好であり、この機体はあっと言う間に同盟軍人たち、ことに上層部の心を鷲掴みにした。
700年代における都市同盟軍の主力機はヴェーチェルである事は間違いないのだが、シメオンもそれに続く機数が生産、配備されたのである。
700年代における都市同盟軍の主力機はヴェーチェルである事は間違いないのだが、シメオンもそれに続く機数が生産、配備されたのである。
機装兵シメオンは、最初から都市同盟軍の軍事ドクトリンに従って設計されている。
ロココ設計所やアイオライト・プロダクション製の機体が一般的な商品として、言わば万能的な機体性能を目指して造られているのに対し、シメオンは防御性能を重視して開発された。
これは同盟が、専守防衛の戦略方針を掲げているが故である。
ロココ設計所やアイオライト・プロダクション製の機体が一般的な商品として、言わば万能的な機体性能を目指して造られているのに対し、シメオンは防御性能を重視して開発された。
これは同盟が、専守防衛の戦略方針を掲げているが故である。
シメオンの装甲はぶ厚く、関節の可動域はしかし広く取られている。
パワーと言う面でも、すばらしい力を持っている。
だが機動性能は頑張っても水準程度で、優秀とは言い難い。
いや、後方へ旋回をしたり反復横跳びをしたり、そう言った細かい機動性は逆に高いのだが、長距離を主脚走行したり、長距離をバーニアで跳躍したりと言う点においては、然程は得意としていないのだ。
これは設計当初からその様に考慮されていた仕様である。まかり間違っても、設計ミスでは無い。
パワーと言う面でも、すばらしい力を持っている。
だが機動性能は頑張っても水準程度で、優秀とは言い難い。
いや、後方へ旋回をしたり反復横跳びをしたり、そう言った細かい機動性は逆に高いのだが、長距離を主脚走行したり、長距離をバーニアで跳躍したりと言う点においては、然程は得意としていないのだ。
これは設計当初からその様に考慮されていた仕様である。まかり間違っても、設計ミスでは無い。
この機装兵は、あくまで敵の侵攻から同盟を護るという目的で、要求仕様を決定されている。
そのため敵国への侵攻に必要な機動力は、あえて重視されなかったのだ。
無論、ある程度の機動力は確保しておかねば、襲来する敵機を捕捉することなど出来ないし、守備している陣の横をすり抜けて行かれかねない。
故に最低限、水準レベルの機動力は確保しているし、ヴェーチェル等と併せて運用されるのだ。
そのため敵国への侵攻に必要な機動力は、あえて重視されなかったのだ。
無論、ある程度の機動力は確保しておかねば、襲来する敵機を捕捉することなど出来ないし、守備している陣の横をすり抜けて行かれかねない。
故に最低限、水準レベルの機動力は確保しているし、ヴェーチェル等と併せて運用されるのだ。