「屍ガイ ルウム・ゾーダー」
[解説]
かつてルウム・ゾーダーは、バルクウェイ公国公王が麻薬取引で得た莫大なカネに物を言わせて建造させた、当時最高レベルの機装兵であった。
ことに魔導炉は幻装兵の物であった発掘品を用いている。
また機体そのものも、当時では並ぶ者も数少ない天才的な鍛冶工に機体を建造させていた。
つまるところこの機体は、単純な能力的な物だけであれば、聖華暦830年代の機兵にも迫るほどの物を持っていたのである。
ことに魔導炉は幻装兵の物であった発掘品を用いている。
また機体そのものも、当時では並ぶ者も数少ない天才的な鍛冶工に機体を建造させていた。
つまるところこの機体は、単純な能力的な物だけであれば、聖華暦830年代の機兵にも迫るほどの物を持っていたのである。
しかしこの機装兵は、バルクウェイ公国が滅びた時に、その操手を乗せたまま、魔獣の攻撃により崩れて来た城壁の残骸である土砂の下敷きになってしまう。
当然操手は生き埋めだった。
このあまりに悲惨な死に様故か、それとも他に何か理由があるのか、操手は怨霊となりこの機装兵ルウム・ゾーダーの魔導炉に憑依。
ルウム・ゾーダーは、屍ガイと化したのである。
もっとも大量の土砂に埋もれたため、地上へは出てこれなかったが。
当然操手は生き埋めだった。
このあまりに悲惨な死に様故か、それとも他に何か理由があるのか、操手は怨霊となりこの機装兵ルウム・ゾーダーの魔導炉に憑依。
ルウム・ゾーダーは、屍ガイと化したのである。
もっとも大量の土砂に埋もれたため、地上へは出てこれなかったが。
時は流れて聖華暦800年代初頭、かつてバルクウェイ公国があった地域を地震が襲う。
これによる被害はさほど無かったのだが、しかしこの地震は屍ガイと化したルウム・ゾーダーを解き放ってしまったのである。
地上へと這い出た屍ガイルウム・ゾーダーは、ときおりバルクウェイ公国跡の遺跡から外へ出て徘徊するが、何故か必ず遺跡へと還って行くのである。
これによる被害はさほど無かったのだが、しかしこの地震は屍ガイと化したルウム・ゾーダーを解き放ってしまったのである。
地上へと這い出た屍ガイルウム・ゾーダーは、ときおりバルクウェイ公国跡の遺跡から外へ出て徘徊するが、何故か必ず遺跡へと還って行くのである。
この奇妙な行動により、この屍ガイの目撃例は幾多に及ぶ。
またその奇妙な行動の理由も、この屍ガイは滅んでしまったバルクウェイ公国に未だに忠節を尽くしているからだとか、バルクウェイ公国の遺跡に眠る数多の財宝を護っているのだとか、単なる染み付いた習慣だとか、無責任な噂は枚挙に尽きない。
またその奇妙な行動の理由も、この屍ガイは滅んでしまったバルクウェイ公国に未だに忠節を尽くしているからだとか、バルクウェイ公国の遺跡に眠る数多の財宝を護っているのだとか、単なる染み付いた習慣だとか、無責任な噂は枚挙に尽きない。
なお、装備は地中から這い出す際に両手を使う必要があったため、土中に放置してきた。
まあ、当時は名剣ではあったものの、屍ガイ化した機体本体とは異なり、おそらくは腐食して使い物にならなくなっていると思われる。
まあ、当時は名剣ではあったものの、屍ガイ化した機体本体とは異なり、おそらくは腐食して使い物にならなくなっていると思われる。