「機装兵 イーラ・クリンガー」
[解説]
聖華暦800年代において、傭兵団「スカウス・ビースト」に所属している機装兵。
第六世代機兵としては初期の機体だが、高度なカスタマイズにより830年現在でも通用する性能を維持。
操手ともども傭兵団の斬り込み役として、団の中で確固たる地位を築いている。
この機体は元々は、カーライル王朝・聖王国が聖華暦725年に開発した機装兵であるマーセナルの、その派生機の1機であった。
第六世代機兵としては初期の機体だが、高度なカスタマイズにより830年現在でも通用する性能を維持。
操手ともども傭兵団の斬り込み役として、団の中で確固たる地位を築いている。
この機体は元々は、カーライル王朝・聖王国が聖華暦725年に開発した機装兵であるマーセナルの、その派生機の1機であった。
開発元であったホルン社では、当時聖王国で見限られつつあったフラタニティ・フレームに価値を見出し、開発中の新型機であったマーセナルへの採用を検討。
有用性を検証するために、同フレームを用いた試作実験機を数機、比較対象のためフレーム構造を用いない試作実験機を数機建造した。
果として、ホルン社社内においてフラタニティ・フレームの有用性は確認される。
フレーム使用機は、未使用機に比して戦闘力や整備性、その他の面で極めて高い能力を示したのである。
そして機装兵マーセナルが実際に配備されるにつれ、聖王国内でのフラタニティ・フレームの評価は回復した。
有用性を検証するために、同フレームを用いた試作実験機を数機、比較対象のためフレーム構造を用いない試作実験機を数機建造した。
果として、ホルン社社内においてフラタニティ・フレームの有用性は確認される。
フレーム使用機は、未使用機に比して戦闘力や整備性、その他の面で極めて高い能力を示したのである。
そして機装兵マーセナルが実際に配備されるにつれ、聖王国内でのフラタニティ・フレームの評価は回復した。
ちなみにフラタニティ・フレームの強度計算など、完全な新規設計を行えるのは電子計算機を(こっそりと)使用できる自由都市同盟、アイオライト・プロダクションのみである。
そして機装兵マーセナル及びその試作実験機に用いられているフレームは、実は機装兵ノヴレスMk-Ⅱか機装兵キャットフィッシュに用いられていたものの完全コピーであるらしい。
と言うか、700年代初頭のこの時期に開発されたフラタニティ・フレーム使用機体は、ノヴレスMk-Ⅱかキャットフィッシュぐらいであり、それ以外に説明がつかないのである。
そして機装兵マーセナル及びその試作実験機に用いられているフレームは、実は機装兵ノヴレスMk-Ⅱか機装兵キャットフィッシュに用いられていたものの完全コピーであるらしい。
と言うか、700年代初頭のこの時期に開発されたフラタニティ・フレーム使用機体は、ノヴレスMk-Ⅱかキャットフィッシュぐらいであり、それ以外に説明がつかないのである。
他に考えられる可能性としては、ホルン社とアイオライト・プロダクションの間になんらかの密約が結ばれていた可能性であろうか。
アイオライト・プロダクションが、ホルン社向けの新設計フラタニティ・フレームを引き渡した可能性も、あの会社の性格的な物からは否定しがたい面がある。
アイオライト・プロダクションが、ホルン社向けの新設計フラタニティ・フレームを引き渡した可能性も、あの会社の性格的な物からは否定しがたい面がある。
閑話休題。機装兵「イーラ・クリンガー」は、その様なマーセナルから作られた、派生機の1機であった。
更にその元となったのは、前述のマーセナル試作実験機で試験された刀剣装備型の機体である。
実際に量産されたマーセナルは、機体を軽量化したため打撃力に欠けていた部分を戦斧装備で補ったタイプである。
しかし聖王国の操手たち、中でも聖騎士たちにはは剣に拘りを持つ者も多く、725年の末にホルン社で試験的に造られたのが、この機体であった。
残念ながらこの機体は、さほど活躍しない内に戦場で撃破され、放棄される。
更にその元となったのは、前述のマーセナル試作実験機で試験された刀剣装備型の機体である。
実際に量産されたマーセナルは、機体を軽量化したため打撃力に欠けていた部分を戦斧装備で補ったタイプである。
しかし聖王国の操手たち、中でも聖騎士たちにはは剣に拘りを持つ者も多く、725年の末にホルン社で試験的に造られたのが、この機体であった。
残念ながらこの機体は、さほど活躍しない内に戦場で撃破され、放棄される。
この機体はその後、77年ばかりを古戦場に埋もれて過ごす。
そして聖華暦803年、傭兵団「スカウス・ビースト」がその古戦場よりこの機体を発掘した。
傭兵団では当初この機体をパーツとして売り払おうと言う案もあったのだが、胴体部の状態が良かったため、修復を試みる事になる。
その際に同時期に発掘された、アイオライト・プロダクションが開発した機装兵である「量産型ジュダ」のパーツを組付けてみたところ、若干の微調整を要しただけで上手く噛み合った。
おそらくは使用されていたフラタニティ・フレームが極めて近い構造だったのだろう。
そして聖華暦803年、傭兵団「スカウス・ビースト」がその古戦場よりこの機体を発掘した。
傭兵団では当初この機体をパーツとして売り払おうと言う案もあったのだが、胴体部の状態が良かったため、修復を試みる事になる。
その際に同時期に発掘された、アイオライト・プロダクションが開発した機装兵である「量産型ジュダ」のパーツを組付けてみたところ、若干の微調整を要しただけで上手く噛み合った。
おそらくは使用されていたフラタニティ・フレームが極めて近い構造だったのだろう。
最終的にこの機体は、傭兵団の斬り込み役を担っていた操手が気に入り、己の乗機とする。
武装はその際に、操手の技能に合わせて二刀とした。
大小の二刀流ではなく、同サイズの太刀による二刀流と言うカナド流刀剣術でも珍しい流派だが、機体特性に合ったのか、かなりの戦果を上げている模様だ。
武装はその際に、操手の技能に合わせて二刀とした。
大小の二刀流ではなく、同サイズの太刀による二刀流と言うカナド流刀剣術でも珍しい流派だが、機体特性に合ったのか、かなりの戦果を上げている模様だ。
この機体は、以下の武器を装備している。
[太刀]
カナド流刀剣術で用いる武器。両の前腕部に太刀の鞘をマウントしている。太刀自体は通常の品で、特に業物と言う事も無い。だが鞘は特別製であり、極めて強靭である。場合によっては、この鞘を盾代わりにして敵の攻撃を受けたり、鞘で殴ったりする事も可能。
カナド流刀剣術で用いる武器。両の前腕部に太刀の鞘をマウントしている。太刀自体は通常の品で、特に業物と言う事も無い。だが鞘は特別製であり、極めて強靭である。場合によっては、この鞘を盾代わりにして敵の攻撃を受けたり、鞘で殴ったりする事も可能。