加速装置
[解説]
聖華暦834年、自由都市同盟の冒険者組合本部に、都市同盟軍から出向しているダライアス・アームストロング技術中佐が完成させた、機兵を目にも止まらない速さにまで加速し、戦闘機動させる装置。
原理としては、昔流行した「脳内反応増強魔法」の応用である。
原理としては、昔流行した「脳内反応増強魔法」の応用である。
この「脳内反応増強魔法」は、脳内反応を加速することで数百倍の速さで考えたり、この術の亜種である「運動神経伝達速度加速魔法」を併用すれば、物理的限界はあれど数十倍の速さで身体を動かせたりする事が、「あくまでも理論上は」可能である。
まあ現実には、消費魔力はバカ高く、なんらかの補助が無ければ一流魔導士であろうとも発動が困難であり、持続時間もごく短い。
更に精密に制御しないと脳にダメージがあると言う代物であったが。
まあ現実には、消費魔力はバカ高く、なんらかの補助が無ければ一流魔導士であろうとも発動が困難であり、持続時間もごく短い。
更に精密に制御しないと脳にダメージがあると言う代物であったが。
そしてこの魔法を応用し、機兵の戦闘機動速度を超絶的なまでに加速すると言うダライアス・アームストロング技師のアイディアは、これらの欠点によって論文の段階で都市同盟軍のお偉方に却下される。
だがダライアス技師は、このアイディアを放棄せずに温めておいた。
そして出向先の冒険者組合にて、彼は加速装置を完成させるのである。
だがダライアス技師は、このアイディアを放棄せずに温めておいた。
そして出向先の冒険者組合にて、彼は加速装置を完成させるのである。
ダライアス技師は、この魔法による脳へのダメージを形代に肩代わりさせ、入手に成功した巨大な無属性の魔石を回路に組み込み、更に様々な新機軸を用いて実用に足る長時間の加速を実現した。
そして834年現在、3基の加速装置試作機が完成しており、各々ローター・ブリッツ、グルウン・ブリッツ、ブラウ・ブリッツと言う実験機に搭載されている。
そして834年現在、3基の加速装置試作機が完成しており、各々ローター・ブリッツ、グルウン・ブリッツ、ブラウ・ブリッツと言う実験機に搭載されている。