「機装兵 ローター・ブリッツ」




[解説]
聖華暦834年、自由都市同盟の冒険者組合本部に都市同盟軍から出向中の機装兵技師、ダライアス・アームストロング技術中佐が、都市同盟軍参謀本部よりの依頼で開発した、特別製の極めて強力な第七世代機兵。
元々の依頼は『発掘された3体のルシ(LCE)に、かなうならば幻装兵級の機体を与える。』と言う物であった。
この無茶振りにダライアス技師がなんとか応えた結果、完成した実験機が「ローター・ブリッツ」「ブラウ・ブリッツ」「グルウン・ブリッツ」の3機の機装兵だ。
元々の依頼は『発掘された3体のルシ(LCE)に、かなうならば幻装兵級の機体を与える。』と言う物であった。
この無茶振りにダライアス技師がなんとか応えた結果、完成した実験機が「ローター・ブリッツ」「ブラウ・ブリッツ」「グルウン・ブリッツ」の3機の機装兵だ。
ローター・ブリッツはその3機の内で最初期に完成した機体であり、ルシの内の1人、ルージー・アームストロングに割り当てられた。
操手であるアレクシア・アーレルスマイヤー同盟軍大尉の能力もあって、3機中最強を誇る。
操手であるアレクシア・アーレルスマイヤー同盟軍大尉の能力もあって、3機中最強を誇る。
この機装兵は、機体名であるローター・ブリッツ(紅雷)の通り、赤系の塗装を施されている。
外観上の大きな特徴は、大きな頭飾を持ち、両肩の先端部に大盾を2枚装備し、背中には巨大なバーニア・ポッドを背負っている事だ。
外観上の大きな特徴は、大きな頭飾を持ち、両肩の先端部に大盾を2枚装備し、背中には巨大なバーニア・ポッドを背負っている事だ。
このうち頭飾は3機の指揮官機であるために、通信・指揮管制機能を強化したためのアンテナである模様だ。
流石にヴァナルガンドのHanni-Balやその簡易型たるBARCAほどでは無いが、ティラント・フォートあたりの指揮管制システムよりは随分と優秀であるらしい。
流石にヴァナルガンドのHanni-Balやその簡易型たるBARCAほどでは無いが、ティラント・フォートあたりの指揮管制システムよりは随分と優秀であるらしい。
肩先に装備されている大盾は、腕部とは完全に独立して自由自在に可動し、敵の攻撃を防ぐ。
またその内部には長砲身型魔導砲の砲身が配され、大盾の先端部に砲口が突き出している。
この魔導砲の砲弾は通常弾頭の他に、焼夷剤を弾頭に封入した焼夷弾、周囲を明るく照らす照明弾、着弾するとチャフの混じった煙幕を撒き散らす発煙弾等など、様々な特殊弾頭が用意されている模様。
更にこの砲弾のカートリッジは操縦槽からの操作で容易に切り替えられる。
だがこれらの特殊弾頭は、単価が高すぎるために一般向けはおろか軍用としても出回っていない。
またその内部には長砲身型魔導砲の砲身が配され、大盾の先端部に砲口が突き出している。
この魔導砲の砲弾は通常弾頭の他に、焼夷剤を弾頭に封入した焼夷弾、周囲を明るく照らす照明弾、着弾するとチャフの混じった煙幕を撒き散らす発煙弾等など、様々な特殊弾頭が用意されている模様。
更にこの砲弾のカートリッジは操縦槽からの操作で容易に切り替えられる。
だがこれらの特殊弾頭は、単価が高すぎるために一般向けはおろか軍用としても出回っていない。
背中のバーニア・ポッドは、これはダライアスが自分用に制作した普段使いの機装兵、アーチャー・フィッシュ及びアーチャー・フィッシュⅡからの技術フィードバックによる物である。
これにより機装兵中でも重装型のこの機体は、下手な軽機兵以上に軽快な機動力を発揮するのだ。
これにより機装兵中でも重装型のこの機体は、下手な軽機兵以上に軽快な機動力を発揮するのだ。
この様に、単なる機装兵と見ても強力なこの機体ではあるが、何よりこの機体を恐るべきものとしているのは、加速装置の存在であろう。
操手の脳内反応と神経伝達速度を劇的に向上させ、それにより目にもとまらぬ速度まで機装兵の動きを加速するこの装置は、ダライアス技師が人間用の加速魔法を機装兵に応用する目的で開発したものである。
これは機装兵イグナイトをベースにした実験機によりテストを行い、何度もの失敗を重ね、イグナイト改9にてようやく成功にこぎつけたと言う逸話が残っている(Darius Report File9 参照)。
操手の脳内反応と神経伝達速度を劇的に向上させ、それにより目にもとまらぬ速度まで機装兵の動きを加速するこの装置は、ダライアス技師が人間用の加速魔法を機装兵に応用する目的で開発したものである。
これは機装兵イグナイトをベースにした実験機によりテストを行い、何度もの失敗を重ね、イグナイト改9にてようやく成功にこぎつけたと言う逸話が残っている(Darius Report File9 参照)。
加速装置は現在3基の試作機が完成しており、その各々がローター・ブリッツ、ブラウ・ブリッツ、グルウン・ブリッツに搭載され、この3機の機装兵を強力無比な代物としている一因になっている。
これら加速装置のうち、ローター・ブリッツに搭載されているのは実験機であったイグナイト改9に搭載されていた、加速装置第1号機を移殖した物である。
この第1号機は加速装置の実験を成功させるため、ダライアスが入手した素材のうちで最も品質が良い物を、集中的に使用している。
これによりローター・ブリッツは、3機のうちで最も加速率と加速中の安定性に優れた機体となっている。
これら加速装置のうち、ローター・ブリッツに搭載されているのは実験機であったイグナイト改9に搭載されていた、加速装置第1号機を移殖した物である。
この第1号機は加速装置の実験を成功させるため、ダライアスが入手した素材のうちで最も品質が良い物を、集中的に使用している。
これによりローター・ブリッツは、3機のうちで最も加速率と加速中の安定性に優れた機体となっている。
ちなみにローター・ブリッツを始め、これら3機の加速装置搭載の実験機は、操手と共にルシが搭乗する事を前提に設計、建造されている。
元々の軍からの依頼がルシ対応機兵と言う事だったのだから、当たり前なのだが。
一応はルシ無しでも(あるいはルシ単独でも)稼働し、操縦は可能なのだが、その場合は加速装置にはロックが掛けられて起動しない。
またルシの補助もなくなるため、加速装置無しでの単体での戦闘能力もかなり落ちる事になる。
元々の軍からの依頼がルシ対応機兵と言う事だったのだから、当たり前なのだが。
一応はルシ無しでも(あるいはルシ単独でも)稼働し、操縦は可能なのだが、その場合は加速装置にはロックが掛けられて起動しない。
またルシの補助もなくなるため、加速装置無しでの単体での戦闘能力もかなり落ちる事になる。
[武装]
[無銘の魔剣]
ローター・ブリッツの主武器は、専任操手であるアレクシア・アーレルスマイヤー大尉が長年愛用して来た、片手半剣(バスタード・ソード)である。
この剣は、操手用と一対に作られた業物ではあったが、基本的に普通の品であった。
しかし聖華暦834年1月、バフォメット事変中の第三次バフォメット襲撃戦において、この剣は魔獣を多数屠った事により、魔獣の無属性魔素が剣身に染み付いて妖気を纏い、魔剣(厳密な意味では魔剣ではないが)と化した。
ローター・ブリッツの主武器は、専任操手であるアレクシア・アーレルスマイヤー大尉が長年愛用して来た、片手半剣(バスタード・ソード)である。
この剣は、操手用と一対に作られた業物ではあったが、基本的に普通の品であった。
しかし聖華暦834年1月、バフォメット事変中の第三次バフォメット襲撃戦において、この剣は魔獣を多数屠った事により、魔獣の無属性魔素が剣身に染み付いて妖気を纏い、魔剣(厳密な意味では魔剣ではないが)と化した。
具体的な能力は、元の状態に比べて命中し易くダメージも増加し、敵に致命傷を与えやすくなった。
更に一日一回だけ、剣が纏っている妖気を刃にして撃ち出せる。この攻撃には装甲による防御力は効果を発揮せず、幻装兵の魔導障壁もダメージをせいぜい半減することしかできない。
更に一日一回だけ、剣が纏っている妖気を刃にして撃ち出せる。この攻撃には装甲による防御力は効果を発揮せず、幻装兵の魔導障壁もダメージをせいぜい半減することしかできない。
……だが肝心のアレクシア大尉がこの特殊能力に気付いていないので、宝の持ち腐れである。
ちなみに余談であるが、アレクシア大尉が生身で使っている、この剣と対になっている操手用の片手半剣も、何故か同時に魔剣と化している。