『呪印』と『呪歌』と『巫術』
・呪印
魔術理論
ルーンの印を刻むことで神秘を発現する、詠唱を必要としない魔術。
武具などに刻印することでエンチャント効果を付与することもできる。
・呪歌
魔術理論
ルーンと双璧を成す古代北欧の主要魔術。
詠唱とは似て非なる、詩歌によって神秘を操る魔術。
言葉と言葉を組み合わせる詩歌の技術は、ルーンの組み合わせのセンスとも密接な関わりがあると云われる。
現代の西洋魔術と違い、詠唱の長さと魔術効果ランクは比例しない。
言葉と言葉、あるいは動作や文字、状況などの組み合わせ、詩吟のセンスなどにより、
例えば1語のみで現代魔術のテンカウント相当の効果を生み出すこともあれば、百語を費やしてシングルアクション相当の効果しか発揮しないこともある。
背景
基本的に遍く魔術体系が刻印など「歴史」を前提の基盤とするのに対し、
『呪歌(ガルドル)』の場合はその大部分が術者個々人のセンスに依存する。
性質上、時間と共に着実に根源へと近付ける他の魔術体系とは異なって
『奇跡的に一足飛びで根源に至る可能性を持つ天才』を誕生させるのが大まかな根源に対するアプローチ方法となる。
それ故に他の魔術師からは理解を得難く、忌避され易い。
新興の魔術師に対しても等しく門は開かれるが、一方で才能無き者は直ぐに淘汰される。
―――普遍的な魔術体系のソレよりも更に厳しい「選別」が待ち受ける、絶対的な才能社会。
・巫術
魔術理論
北欧において魔女や巫女の使う魔術。
シャーマンのように精神を高揚させ憑依状態となる『巫術的系統』と、
儀式によって対象を呪う『呪術的系統』の二つを主軸とする。
ガルドルとルーンとは逆に、戦士や男性が使用することは恥とされる。
天候変化や変身術、呪的治療などもセイズに含まれる。
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