古びた本には見慣れない文字が並んでいた・・・
魔法使い「これは「魔象文字」っていうのよ」
青年「魔象文字?」
魔「そ。その名の通り魔を象徴する文字ってこと。解りやすいでしょ?」
青「解りやすいような解りにくいような・・・」
魔「まぁまぁ・・・この魔象文字は元々精霊や魔族達が扱う言語とされていて
一番古い記述は大賢者アレスの残した賢者の書、
物的証拠としては古代の契約リングってとこかしら。
ただ書物に関してもそもそものソースが何なのか良く解らないし、
何故それを読めたのかも定かではないの。
一部の魔術結社からは魔が人間と一体化した、なんて仮説もたっていたりするわ。
案外そういうもので片付けた方が違和感が無かったりするもんだから
正直、本当のところはどうなのかってのは今もわかってないわね」
青「何も聞いてないのに長々とどうも」
魔「う・・・べ、別に知ってても損は無いわよ!?」
知識は無いよりあった方がいいもの!」
青「うん、別に何も言ってないよ」
魔「うう・・・」
「じゅ、呪文を唱える時は魔方陣を使う魔法使いも多いのだけれど、
それは魔象文字として魔法の理を表していて
それを私達人間の言語に変換して発することで
それをイメージし、形にしやすくするためなの。
「魔象文字が正しく読めて、尚且つ魔法の理を完全に理解している人なら
魔象文字で詠唱すれば魔方陣が無くても魔法が使えるのよ」
青「ふーん・・・お前は使えるのか?」
魔「ふん、あんまり舐めないでほしいわね」
青「じゃぁ俺でも使えるようになるか?」
魔「魔象文字を覚える以前にどれだけ魔術の素質があるかどうかの話ね。
まずはどれだけの魔力を持っていて、それをどれだけコントロール出来るか、
後者は鍛錬すればある程度鍛えられるけど、前者は完全に潜在的なものだわ」
抽象的表現でいまいち説明になってないのに妙に納得できる不思議!
こういう頭の良い解説キャラが1人いると物語を進めやすくていいよね、と。
古いtxtなのでどういう世界観で作ってたかは定かでないです。
最終更新:2011年09月27日 22:55