プリメ

プリンセスメーカーは何故良いゲームなのか


1~5作まで出ている娘育成シミュレーション
基本コンセプトは娘を育てる、娘をプリンセスにするというもの。

各種プレイしてみた簡単な感想

1作目

全ての始まり。
季節毎によるグラフィック変化x年齢別で大体20種類近くあったような。
衣装による着せ替えは無いが、定期的にグラ変化が楽しめるので
時間経過と共に成長を実感出来るし飽きが来ない。季節服の概念はとても高評価。
ただシステム的に毎日の会話がかなり重要な意味を持っており、
ゲームとしてやるととても単調になりがち。
これはレトロゲームだから仕方ないとも。
同様に昔のゲームなので処理に難があったり、全体的な仕様ももっさり気味。
特にボイス有りのMSX2版は音声スキップが出来ないので
折角の利点が時に難点になってしまうこともしばしば。


2作目

武か美かの前作と比べると芸術や家庭的な道など、選択肢が増えた。
テンポやバランスも改良され、基本的なシステムはこの時点で完成されたと言える。
また季節服は廃止されたものの、着せ替えや体型によるグラ変化を実装したのもこの2作目。
音声もデフォルトで付くようになり、キャラクターゲームの基本色が取り揃えられた。
プリメユーザーの中でも支持率は高く、安定した作品なため
特記するほどの難点は無いと思う。
強いて挙げるとすれば武者修行パート。
これは評価する声も高いが真面目にやるとかなり時間を要する。
また、関連イベントがシステム的に利用しやすく、バランス面でも少々難があった。
後はEDがちょっと簡素だったかなぁくらい。そこはレトロゲームということで妥協点か。


3作目

タイトルに3はつかないがプリゆめが事実上の3作目にあたる。
スケジュールを一括で組むことが出来、最初に全てのスケジュールを組むことが可能。
実行中に翌週以降のスケジュールを適時変更も出来るため、ゲームテンポは非常に良好。
ただしPS版に至ってはこれまでのお祭りイベントまで削られており、
テンポは良いが如何せんイベントが少なすぎるように思えた。
アルバイトや習い事におけるイベントがあるのは評価する点だが、
逆に序盤は不要なテストで嫌な思いをさせられることも。
パラメーターにおける会話イベントなどもあるが、
如何せん本編のメインイベントと呼ばれる部分が殆ど無い、ていうかあったっけ?っていうレベル。
娘も最初から記憶を持っているし、基本設定、キャラデザ等も個人的に好みじゃなかったです。
育成ゲームとしてテンポは重要な要素だけど、やはり魅せるイベントも重要だと再確認出来た作品。


4作目

スキップが搭載されたおかげでかなり快適なプレイが可能に。
休日におでかけシステムが加わり、今作から休日の過ごし方を考える概念が生まれた。
衣装も増えたが、今作における魅力はやはりボイス。
日常会話もシステム色が大分薄れ、年齢による声色の変化が娘の成長を実感させた。
難点は回避不能な強制鬱イベントがある点。
周回プレイする場合、これを毎回見ることになる。やりようによってはどうにか出来ればよかったと思う。
後は前作までの利点を今作にも盛り込めていれば尚良かったかなと思う。
季節服や体型によるグラ変化、性格変化やパラ、バイト等にあった細かいイベントなど。
キャラクターデザインはかなり良かったし、父嫁も今までで一番良かったと思います。
元々この作品はそこに着地するように作られてた感はある。


5作目

現代ベースで感情、性格パラメーターなどが盛り込まれてより多彩になった。
その反面、ゲームテンポが大きく損なわれているのはかなり問題。
衣装バリエーションはあるものの、娘の容姿が成長によってあまり変わらないのもマイナス。
友達も増えたが、かなりドロドロなシステム。ある意味現実的な部分も感じるが・・・w
とにかくテンポが悪すぎることがまず話題に上がる。
内容がそこまで悪くないだけに、余計にそのテンポが気にかかる。
娘の育成自体は3,4年もあれば十分に完成出来てしまうため
残りは殆ど作業ゲーになる。スキップをデフォルトでしててもテンポが良いとは言いがたい。
このゲームに至っては8年間ではなく、3年構成くらいでやった方が丁度良かったと言える。
内容がある作品なので予め数種類の育成方針を用意し、
その上で残りの数年間をプレイさせるようにすれば調度良かったと思った。
所謂、詰め込めすぎて失敗した作品。
これまでの体型変化や習い事等におけるイベント、パライベントなど
前作までの利点もうまい具合に取り入れているだけにとても惜しい。努力だけは認めたい。
最終更新:2013年08月10日 11:32