金の髪に青い瞳を持つ少女。
温室育ちのお嬢様で性格は自分勝手でわがまま、
高飛車で負けず嫌いな一面も。
彼女との出会いはほんの偶然に過ぎなかった。
共に過ごした僅か3ヶ月ちょっとの思い出。
それはとても楽しい日々だったが
過ぎゆく日常の中で、いつしかそんな事も忘れてしまっていた……。
「この何もかもを吸い込んでしまうような瞳をご覧なさい!」
そう鼻高々に言っていた誰かが居たという、淡い思い出を除いて。
数年が過ぎたある日のこと。
俺は相変わらず同じ場所で、いつもと変わらぬ平凡な日常を過ごしていた。
そんな時、見慣れない一人の女性がうちの職場へとやって来た。
「こんにちは」
「こ、こんにちは……」
「もしかして……私のこと、お忘れになって?」
「……え?」
それはとても綺麗な金色の髪と、汚れをしらない青色の瞳の……
「この、何もかもを吸い込んでしまうような瞳を・・・」
「あ……」
「ふふ、久しぶりね」
そこにあったのは幼さの残るお転婆な少女ではなく、
清楚で可憐な一人の女性の姿だった。
どっかのギャルゲにありそうな導入。
昔仕事をしてる時に「こんな人がいたら(こんなことあったら)なぁ……」と妄想してできたもの。
まぁ、現実はそんな非現実があるわけもなく。……そんなヤツいたら即刻退社だわ(
最終更新:2011年09月28日 16:11