- 幼き日々、自由帳に書き連ねた自分だけの妄想世界──
幾年もの歳月を経て今、
自由帳《アナログ》で描かれた夢物語は電脳世界《デジタル》へと羽ばたく。
当時、何故自由帳での擬似ゲーム遊びに夢中になったのか。
「紙《アナログ》」だったからこそあった利点について考える。
移動が簡単。
「次ここ」その一言だけで簡単に移動ができた。
また、大きな紙にはたくさんの情報をそこに描くことができた。
マップ移動(メニュー等システム的な画面切り替え含む)は殆どなく、
移動におけるウェイトも殆ど存在しなかった。
無駄を描かない一本道
私が描く物語では道中(移動中)敵が出現することは基本的になかった。
また敵は全て強制エンカウント式で
一定区域毎に設置されている敵を倒して進む、
所謂「イベント戦闘」のみで構成されていたと言って良い。
限られた休み時間の中で友達と話しながら
その場でゲームを創り上げる自由帳での落書きゲームでは
無駄になるような戦闘や行動は存在しなかった。
つまるところ、恐ろしいまでに「ゲームテンポが早かった」のだ。
また
RPGのダンジョンに良くみられる「行き止まり」や
町などの情報収集における不要なNPCとの会話や探索等、
それらにおける無駄な時間を一切消費せず
常に全ての行動がゲーム進行へと繋がったのである。
ただ、それ故単調な作りであり
作者に用意された筋書きをなぞっていっているにすぎない。
まぁ・・・考え方次第では多くのゲームはそういうことになるのだが。
どちらかと言えばRPGというよりも、
出された問題を解いていく「パズルゲーム」の感覚に近かったと言える。
最終更新:2011年09月26日 23:33