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キャラ年鑑 /む‐も」を以下のとおり復元します。
**む‐も
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*索引
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**向井(むかい)
-登場作品:特
-種族:人間(能力者)
-職業:鳴神学園高校 生徒
-関連人物:[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《噂》,相田《クラスメート,恋人》
-関連用語:写真部《所属》,心霊写真,予知,つごもり橋,地縛霊
 『特別編』福沢シナリオ「[[歪んだ被写体>登場話早見 /特別編#id_9a2b368d]]」に登場。
 以前、写真部に所属していた女子生徒。どういうわけか必ず「[[心霊写真>用語辞典 /し2#id_24b4baf6]]」を撮ってしまう特技を持っていたことから部内でも微妙に鼻つまみ者にされ、孤立してしまっていた。
 
 そうして迎えた最後の年、三年間の集大成であるコンクールに出場できるかどうか、それと向井さんが必ず心霊写真を撮ってしまう原因はプレイヤーの選択によって明かされる。
 結論から言ってしまえば彼女に非はないのだが、結果巻き起こった被害範囲が時に洒落にならなかったりする。なんとも報われない話である。 

 コンクールで結果を出せた場合は、三年で積り積もった負の感情のせいか、自殺してしまう。死後は写真部に憑く霊となってしまい、鎮めるための定期的なお焚き上げが恒例行事になってしまった。
 この展開の場合、心霊写真そのものが普遍性のある現象で言ってしまえば誰にでも撮れる可能性があると語られる。

 望みを絶たれた場合は行方不明になってしまう。その後は何者かによって不吉な予感で捻じ曲げられた鳴神学園校舎の写真が張り出され、将来に不安の影を落とすことになった。
 ちなみに鳴神学園で不吉なことが起こるのはよくあることであるし、行方不明になった向井さんとこのことを結び付けるのもタイミングが被っただけの邪推と捉えることもできるかもしれない。
 
 心機一転、写真から離れて残りの学園生活を楽しもうとした際には修学旅行で向井さんを含むクラス全滅という大惨事を引き起こしてしまう。
 この場合、心霊写真の由来は向井さんのカメラが呪われていたのが原因と思しいが、根本的な要因は不明である。偶然かもしれないので向井さんに責任があったかと言われれば疑問が残る。

 ただし、直前に撮ったクラス全員の集合写真が忌まわしい末期の姿が映った写真に変化していたことは確かなようだ。
 この部分から逆算されて話が向井さんの割りを食うように改変されたとも取れるが不明。
 いずれにしても「[[予知>用語辞典 /よ#id_db449f6a]]」の力が働いていたと考えられる。

 話を聞いたもののところに例の写真が訪れ、一週間以内に供養しないと死ぬという部分が福沢さんの口から最後に付け加えられるが、こちらの信憑性についてもぶっちゃけよくわからない。
 
 最後に、誠実で信頼がおける「[[相田>キャラ年鑑 /あ1#id_073e3004]]」くんが恋人になってくれた場合、心霊写真は某所で写真を撮った際に拾ってきてしまった地縛霊の仕業というシンプルな種明かしとなる。
 失恋した女の地縛霊は今までは嫌がらせ程度に留めていたが、恋人とのツーショット写真を現像したことをトリガーとして遂に実力行使に出た、というストーリーで話を理解することができる。 
 
 いずれの展開にしても、この向井さん。
 真面目に写真を愛し、実力も知識もあったと察することが出来るのに自分ではどうしようもない原因で周囲からつまはじきにされて、上記の通りどうあがいても幸せに生きることが出来ない。

 しかも話の出どころの福沢さんが噂レベルで彼女のことを知っている程度と遠いせいなのか、話の中で要領を得ないところは向井さんのせいにされてしまう。論法は同情的なのが救いとはいえ。
 人柄の良さは断片的に伝わってくるだけに、どうも報われなさが目立つ薄幸の人と言えるだろう。

 その一方、写真という思い出を切り取る道具にはいろんな意味で「業」が付きまとう。
 そのことを、比較的キャラの薄い向井さんという話中の人を狂言回しとして福沢さんは教えてくれたと解釈することもできる、かもしれない。

 『鳴七』
⇒「[[八戸安蘭>キャラ年鑑 /は#id_7c7097e4]]」の項を参照のこと。
 「向井」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。

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**向井靖(むかい やすし)
**向井武尊(むかい たける)
-登場作品:特,鳴七,稲in
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 三年H組
-誕生日:7月26日
-身体:163cm/70kg ♂ B型
-趣味:ライブ鑑賞
-好きな/嫌いな食べ物:ウナギ、天ぷらそば/ヨーグルト、パパイヤ
-関連人物:[[風間望>キャラ年鑑 /主要人物 /風間望]]《クラスメート》,門田到矢《犠牲者?》,竹本,竹内清《?》
-関連用語:アニメ研究会《所属》,吸血鬼
 わかりやすいオタクを絵に描いたような容姿と性格をしている男子生徒。
 彼の専攻している分野はズバリ「アイドル」であり、その知識と情熱には確かなものがある。
 なにせ、転校初日の挨拶がアイドルに関するうん蓄垂れ流しという凄まじさなのだから徹底している。

 インパクトこそあれ、見た目はパッとしない人物なのだが、意外なコネクションやアイテムを持っていることが多く作中では侮れない動きを見せる。
 「鳴神学園」にやってきたのがおそらく最近と思われるにもかかわらず、学園に馴染めている時点で意外な伏兵かもしれない。

 『特別編』風間シナリオ「[[血を吸う転校生>登場話早見 /特別編#id_e326e2da]]」に登場。
 初登場作品。
 こちらでは「向井靖」名義。
 これは余談になるが、もし同一の時間軸で「[[かぐわしきにおひ>登場話早見 /VNV#id_09e1d797]]」も発生していると考えれば、風間のクラスにおける転校生のガッカリ度は計り知れないものがあるだろう……。


&bold(){ (執筆者募集中) } 


 『追加版』風間シナリオ「[[吸血鬼の逆襲>登場話早見 /特別編#id_b7e0a8ec]]」に登場。
 血まみれになって逃げ込んできた「[[水科>キャラ年鑑 /み#id_ef27f1dc]]」のことを追ってきたのか「[[竹本>キャラ年鑑 /た1#id_38992430]]」さんと手を組んで新聞部部室を急襲。あるものの力を使って一瞬で部室に血の雨を降らせ、男性陣を軒並み戦闘不能にしてしまった。

 なお、坂上が実際に彼を目の当たりにした際にはわりと失礼な外見的特徴を並び立てながらオタクっぽいという感想で最後を締めくくっている。坂上は風間さんから伝聞で外見を聞いただけのはずなので偏見を抜きにしてもすごくそれっぽい人なのだろう。
 それはともかく、向井が自分の力に酔いしれるような言動を取ったのも束の間である。男たちの醜態を見て、怒り心頭のあのお方が動き出すと、その迫力に気圧され向井たちは脱兎のごとくその場から逃げ出すのだった。

 『鳴七』「血を吸う転校生」ほかに登場。
 名前を「向井武尊」に変更されての再登板である。
 イマドキ映像資料くらいでしか見ないようなオタクを地で行くような容姿と性格が大幅に割り増しになった。貫目も増量している。二次元は元より三次元のアイドルを幅広く愛するなど、その守備範囲はかなり広い。布教に向ける口舌もかなり巧みである。

 見た目こそ野暮ったくて冴えないのだが、根は悪い人物ではない。ただし自分の趣味最優先で突っ走って周囲の反応を顧みなかったり、異性に弱みを見せまいと七面倒くさい御託を垂れたりとコミュニケーションが不得手なところが多々見られる。
 彼自身も容姿には相当のコンプレックスを抱えているのだが、だからと言って世を恨んでいるわけではなく折り合いはそれなりに付けているようだ。趣味を絡めた形での社交性は実は高かったりする。

 また、手番のシナリオ以外でも、通りすがりの生徒Aとして出てくることも多く、意外にも出番に恵まれている。
 しかし、出番が多いからといって良い扱いばかりではないというのは心に留めておかなければならない。なぜならこの世界においてモブとは、巻き込まれた被害者であることが多いからである。

 「[[血を吸う転校生>登場話早見 /鳴七#id_e326e2da]]」。
 基本的に『特別編』版とシナリオに相違はない。 
 

&bold(){ (執筆者募集中) } 


 「[[死を招くベッド>登場話早見 /鳴七#id_810e3d2d]]」。
 「[[石井>キャラ年鑑 /い#id_b460dda8]]」さんのエピソードを踏襲している。
 とはいえ、「[[ノコちゃん>キャラ年鑑 /に‐の#id_2b18f00a]]」関連の危なっかしい展開は採用されていない。実質的には導入と前提設定だけが共通している程度である。[いくら人外とは言え、一人暮らしではなく親と同居している自宅に幼女を連れ帰るというのは無理があるからかもしれない。]

 看護師の「[[藤村正美>キャラ年鑑 /主要人物 /藤村正美]]」さんに案内される最中も、妙にへらへらとした態度でセクハラ寸前なことを言ってのけようとしていた。
 が、病院が開発した新薬を手違いで投与され、クリーチャーと化して暴走したあげく「都市伝説」になってしまったらしい。
 確かに石井さんと比べられないくらいには見た目や言動が気に障る人物かもしれないが、ここまでされるいわれはないだろう。

 「[[友情と愛情の狭間>登場話早見 /鳴七#id_2025979d]]」。
 「[[海女宮亜里沙>キャラ年鑑 /あ2#id_b889b69b]]」さんが落としたお気に入りの髪飾りを踏んで壊してしまった通行人A。
 もちろんわざとではないのだろうが、悪びれる様子が一切なく、海女宮さんを怒らせてしまう。この出来事が引き金になって悲劇が起こるなんて思ってもいないだろう。

 「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「向井武尊」はその中のひとりであり、「アニメ研究会」部室にいる。 

 坂上からは見たまま第一印象でオタクっぽいと感想を抱かれたが、これでも年季の入った三年生だったためか向井の方からは坂上の内心は一目で看破された。当の向井は気にせずに、この場で会ったのもなにかの縁ということで布教も兼ねてかアイドルがらみのオタトークを繰り広げようとするが、坂上からはやんわりと制される。言うまでもなくめんどくさい人である、

 殺人クラブのメンバーと面識を持っているが、向井自身は風間さんの日常の姿しか知らないようだ。
 向井もどこかアレな部分はあるとはいえ、良識に基づいて風間さんのアレなところをけしからんと思っている。

 なお、例に漏れず怖い話を聞いた場合はしっかり教えてもらえる。 
 彼の話はズバリそのもの、とある特殊な「地下アイドル」の裏事情についてである。
 「チームX」と仮置きされたそのアイドルグループで起こった事件とそれからの現状について、向井は力強く語るのだった。
 この場合、推す方も推される方もたくましい……で、済ませてよい話なのかは門外漢からすればおそらくは永遠の謎である。 
 
 『稲in』に登場。
 屋上から人間をダイブさせるという手段はそのままに、新たな思想と能力を得た上で在校生として再定義された「[[相沢信彦>キャラ年鑑 /あ1#id_827e76f6]]」さんの実験台のひとりとして選ばれてしまった。荒井さんは相沢さんのいいなりに向井が動かされる様子を物陰から目撃し、一見凡人に思えていた相沢さんが秘めているなにかに興味を抱くことになる。

 なお、向井自身は学内では有名なオタクらしく、彼を目撃した荒井さんは一目で姓名を言い当てている。
 で、屋上からのダイブを敢行した向井だが、全治六ヶ月の重傷を負ってしまったものの運よく生還を果たしたらしい。
 その後の彼について語られることはないが、後遺症が残ったりして以後の人生に制約が付かないよう祈るのみである。

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**村岡(むらおか)
-登場作品:晦
-種族:人間
-関連人物:[[藤村正美>キャラ年鑑 /主要人物 /藤村正美]]《仕事》
 隠しシナリオ「[[園部茜の秘密>登場話早見 /晦#id_0455e3c4]]」に登場。
 以前、正美の病院に過労のために入院していた患者。
 本来癒されるはずの病院で怪現象に巻き込まれてしまい、逃げるように(場合によっては精気を失って?)退院する羽目になってしまった男性。奥さんと幼い息子さんがおり、家族を支えるためかどうかは知らないが、仕事人間だったらしい。
 ま、担当があの正美おばさんと言う時点で変なフラグしか立って――、おっと失言失言。

 妻子のためならわかるが、入院先に仕事を持ち込むのもどうかと思われる。わざわざ部下に電話をかけるために夜半に起き出したが運の尽き。 
 よく分からない女の霊を拾うか、のっぺらぼうを思わせる目鼻のない、真っ白い化け物と遭遇することになる。
 後者を「大して珍しいものじゃない」などと言い出す正美さんも中々のものだが、彼女の話をまとめると、かの病院は怪異の巣窟であるのであながち間違いでもなかったり。
 
 どちらにせよ正美さんは、彼が忠告を聞かなかったからひどい目に遭ったと鬼の首を取ったように語る。困ったお人である。
 ところで女の霊をおぶってしまった時、それを最初に指摘するのは幼い息子であり、次は「[[鏡>用語辞典 /か#id_28c8d9b3]]」越しであったりする。&bold(){背中}に背負う点はもちろん、幼子や鏡も古くから霊性に因縁深い属性と言え、中々に興味を惹かれる事象である。

 彼の登場する分岐は「[[渡辺>キャラ年鑑 /わ行#id_ab2c6744]]」さんの場合と同様、本筋として繋がるはずの「[[園部茜>キャラ年鑑 /せ‐そ#id_4260c88a]]」の話からは外れることになるが、それもそれで『晦』の懐の広さを知らしめる好例だろう。 
 実際、狙わなければ出すことが難しい展開であるし。

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**村崎藍(むらさき あい)
-登場作品:秘密,ナポin
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 生徒,Yチューバー(ゲーム実況者)
-関連人物:杉田かおる,八十八八十八,四友三男《ゲーム実況グループ》,[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]],赤川哲也,マジル《噂》,[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《噂,視聴者》
-関連用語:ランタン《活動名》,スクール・デイズ《所有》
 ゲーム実況専用シナリオ「[[アパシーナポリの男たちin学校であった怖い話>用語辞典 /重要用語 /ナポin]]」に登場。
 同作品は「[[アパシー・シリーズ>用語辞典 /重要用語 /アパシー・シリーズ]]」とゲーム実況グループ「ナポリの男たち」とのコラボ作品である。
 新聞部室にいた謎の四人組の一人で、どうやら怖い話をしてくれるようだが……。

 なお村崎は最後に話をするつもりのようで、他のメンバーから先に話を聞くように促される。(話を聞く順番が決まっている)

 『ナポin』全話に登場。
 第1話「[[ヨムトシヌ>登場話早見 /その他#id_4a9aa4c9]]」、第2話「[[自殺志願者の鎮魂歌>登場話早見 /その他#id_c2c0efec]]」、第3話「[[妹を探しています>登場話早見 /その他#id_b0c768e6]]」。
 ナポinは各話でメインとなる語り手の話が終わると、場面が切り替わり徐々にこの集会の真相が明らかにされる構成になっている。
 いずれもそのパートに登場する。


 &bold(){  (執筆者募集中)  }


 最終話「[[呪われたゲーム>登場話早見 /その他#id_ec0b5df7]]」。


 &bold(){  (執筆者募集中)  }


 『秘密』「[[もう楽になっていいんですよ>登場話早見/秘密#id_ae93185f]]」ルートに登場。
 名前のみが言及される。
 ここで彼の名前が出たことを意味すること、それはこのゲームの深奥に辿り着き秘密を解き明かした者には想像に難くないかもしれない。
 [世に作品として公開された順序としては、『秘密』→『ナポin』となる。両作品は確実に繋がっているとも、またはまったくの別世界であるとも言い切ることもできない。なぜなら、それはアパシー・シリーズという作品群の性質のひとつでもあるのだから。]

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**室戸葵(むろと あおい)
-登場作品:特,鳴七
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 生徒(一年F組⇒二年F組)
-誕生日:10月30日
-身体:154cm/46kg ♀ A型
-趣味:恋バナ
-好きな/嫌いな食べ物:チーズオムレツ、マドレーヌ/白身魚のフライ、春巻き
-関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《噂》,[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]《知人,恋心》,片瀬隆二,戸沢美紀
-関連用語:トイレ《出没》,嬰児《犠牲者》,茶道部《所属》,自殺,屋上,人体自然発火現象
 自分さえ良ければ他はどうなってもいいというエゴイスティックな内面を抱えている女子生徒。初登場の『特別編』では至近距離から細田さんと接し行動を共にしたことがあり、間接的ではあるが濃密に彼女の人となりが描写されるという形式を取っていた。

 『鳴七』以降はそこからくみ取れる解釈として、他者を利用しても何ら心に響くことのない危険人物として定義されたようである。そのためパッと見は周囲と普通に接することができるが、内心では利害打算や利用価値で他人を測りながら動いているようだ。
 実際に室戸さんに振り回されたことで純情がズタズタにされてしまった細田さんの経緯を見るだけでそれは明らかである。

 人並みに恋する年頃の少女らしく軽薄な側面を抱えているのだが、そんな室戸さんへにと向けられる視線は軽蔑とは程遠い。
 むしろ自分の都合で人を踏みつけにしても意に介さない真っ黒な精神性が周囲からの畏怖を誘う、そんな存在といえるだろう。

 ただ、このように自分本位な室戸さんだが、それでも『生徒名簿』によれば同じ部の先輩である「[[本田佐知子>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_143972f9]]」をはじめとする少数人のことは認めている。素直に尊敬の念を向けたりすることもあるんだとか。
 というか、室戸さん自身もやべー女のネストである「茶道部」の中核を占めるメンバーであるらしい。

 『特別編』岩下、細田シナリオに登場。
 『特別編』に頻出する複数シナリオに跨いで登場するキャラのひとり。 
 ちなみに彼女の登場する両シナリオだが、同一の周回で両立させることが可能である。
 
 ただし同一人物であると仮定すると矛盾ばかりが発生し、特に語り部同士で補完の説明がされるというわけでもない。
 同じ立ち絵を採用した同姓同名の別人として捉えた方が賢明だろう。

 岩下シナリオ「[[窓枠の中で>登場話早見 /特別編#id_f9a1c8e0]]」。
 過去、三階の教室、窓際の席から写真のフレームのように切り取られた情景を楽しんでいた少女。
 真面目だが夢見がちなところがあったようで、情景の観察にとどまらずに脳裏に多くの人間の動きおよび周囲の環境を投影して体育の授業を繰り広げさせることができるほどに想像力と観察力が豊かだったらしい。

 そんな彼女が恋したのは、体育の授業を見ている内に気になった名前も知らない男子生徒だった。
 引っ込み思案な彼女が取った行動は……と、普段ならここで設問が飛んできそうなものだが、実際のところ彼女は現実に行動を取ることはしない。
 
 校庭から校門に至るまで見渡せる風景を席替えで取り上げられると、今度は自分が作り上げた想像の世界に一層没頭してしまう。現実という制約から解き放たれたことで、耽溺っぷりは加速する。
 当然、想像のネタにされている某男子生徒はこのことを知る由もないが、知ればどう思うことか?
 気持ち悪いのか、いじらしいのか、嬉しいのか、プレイヤーの感想(選択肢)もさまざまだろう。

 そんな彼女が迎えた結末は自らが育んだ想像力が暴発した結果、超自然的な物理現象を起こすというものである。「[[超能力>用語辞典 /た‐つ#id_724b7e0e]]」の発現プロセスと言われても納得できる話かもしれない。
 ただし、パイロキネシスかテレパシーか、という話に岩下さんは興味がなくそちらに話は飛ばない。あくまで一女子生徒の心の動きが現実に影響を及ぼした悲劇という体で話は締めくくられる。

 現実にいる人間を材料にした理想化さえしていない虚像相手に楽しむだけで満足し、現実にその対象がいるのにいっこうに接触を持とうとしない。
 罪こそないが、そんな彼女の姿勢に岩下さんは「虚しい」と批判的な語り口こそ向ける。

 ただし、糾弾というほどでもない。
 室戸さんの独特の思考を臨場感あふれる過程と共に教えてくれる岩下さんの語り口は、そこまで込み入った心情をどこで知ることができたのか? という疑問を野暮なものに変えてしまうだろう。
 
 実際、このシナリオはあらすじだけでは魅力を伝えられない。
 一応、彼女が関係した事件は過去の新聞で裏を取ることはできるようだが、事実関係を知っただけでは事件の全貌は絶対に見えてこない。それは断言できる。

 また、特殊なアイテムや血生臭さを取り扱うことが多い『特別編』岩下シナリオの中では異彩を放つ、一風変わった恋心を教えてもらえるシナリオという意味でも注意を払うべきかもしれない。

 細田シナリオ「[[トイレの恋>登場話早見 /特別編#id_21edf3c9]]」。
 これは一年前の出来事である。恋人にフラれたショックから二階の女子トイレで首吊り自殺しようとしていたところを失敗、かろうじて未遂に終わったところを細田さんに慰められ励まされる。
 
 そして室戸さんもまた、細田さんの不器用な言葉に応えてくれた。
 一応本人の名誉のために補足しておくと細田さんはあくまで友愛ということを念頭に置いており、いわゆる勘違いをすることはなかった。
 女の子と縁がなかったことに変わりはなく、曲がりなりにも好意というものを向けられ浮かれ立つことになったことに変わりはないものの、あくまでも常識的に動く。

 しかし、孤独だった細田さんが手にした異性の友人という関係は当初こそ問題なかったものの、やはり室戸さんは心の中に渦巻くわだかまりを抱えていたようだ。
 それからさして間を置かずして、元恋人または恋敵に対してなんらかのアクションを起こしてしまう。
 ここでの細田さんの立ち回りは当事者というより巻き込まれた被害者ポジションで、結果的に実害は被ることはないもののいずれにしても彼女の死を見送ることしかできない辛い立場だったりする。

 真相は不明であるが、元カレの「[[片瀬隆二>キャラ年鑑 /か1#id_7406c994]]」を取り戻すために恋敵の「[[戸沢美紀>キャラ年鑑 /て‐と#id_a6c53b53]]」を屋上から突き落としてしまい、結果生まれた修羅場を見届けることになったり。
 流れた自分の子を名乗るよからぬモノに利用され死んでしまう室戸さんのことを止めることが出来なかったりといった具合である。
 
 初心で臆病な恋心を自分に向けている細田さんの内心を知ってか知らずかの室戸さんだが、どちらの展開でも彼女の凶行の片棒を担がされる羽目になってしまう。
 下世話な話をすればなかなかの悪女と取ることもできるが、好意的に解釈すれば元々自殺寸前にまで追い詰められていた彼女の精神状態は最初から手段を選ばないほどに切迫していたといえる。
 
 室戸さん本人が細田さんのことを利用価値があるだけの人と思っていたか、恋には程遠くても心憎からずと思っていたかを断言するには材料が足りない。
 その辺の内心の解釈は、きっとプレイヤーに任された想像の余地なのだろう。
 
 また違った展開では、彼氏云々は全く関係なく細田さんに救いを求めていたとも取れるが、こちらでは細田さんは室戸さんの最後の瞬間に立ち会うことができなかった。課されたハードルの高さもあるが、細田さんは彼女の死を見過ごしてしまう。
 この場合だといずれの結末にも共通する、報われさと後悔が最も際立つ話といえる。
 
 ……細田さん視点では限界もあるが、いずれを取っても敗れた恋心が切なさを演出するのが『トイレの恋』の話といえる。
 展開によってはトイレに出没する怪異の話が飛び出すこともあるが、冒頭で本人が断った通り細田さんとしては珍しく「トイレ」が話の主題にならない。むしろ自殺の方が重要で、その舞台づくりになるだけのかなり珍しい話ということもできる。

 『鳴七』「トイレの恋」ほかに登場。
 『特別編』より再登板である。
 彼女の登場シナリオだった「窓枠の中で」は、「[[不知火美鶴>キャラ年鑑 /し#id_5d624ad1]]」のエピソードとして集約された一方、「恋愛教」の「[[天音瑞希>キャラ年鑑 /あ2#id_a5b19360]]」のエピソードの一部が彼女のものとなった。

 直接そうだと言及されることはないものの、行動だけ追って評する限りではしたたかな悪女なのだが、いささか詰めは甘い。
 そのため、好きな恋愛沙汰が祟って身を滅ぼすことが多い。なお、彼女の被害に遭うことが多い「[[西澤仁志>キャラ年鑑 /に‐の#id_225efba3]]」が本人に非のないところで過大なる女難に見舞われるキャラということもあって、言外に室戸さんの凶悪性は高い方で保証されているといえるだろう。

 「[[トイレの恋>登場話早見 /鳴七#id_21edf3c9]]」。
 基本的に『特別編』版とシナリオに相違はない。
 ただ、元カレが「西澤仁志」と判明する展開について細田さんについて吐いた決定的な一言がより険のあるものになっている。
 ほか、細田さんの言動の端々から彼の悲しき道化っぷりが浮き彫りにされる機会が増えた。そのため『特別編』版からみられた、室戸さんが意図して細田友晴のことを転がしているのではないか? という疑惑はかなり確信の方に近寄ったと思われる。

 「[[恋愛教>登場話早見 /鳴七#id_21eff9d2]]」。
 

&bold(){ (執筆者募集中) }


 「[[殺人クラブ>登場話早見 /鳴七#id_b38ef57a]]」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「室戸葵」はその中のひとりであり、「二年F組教室」にいる。

 彼女が生と死について思いを巡らせ憂鬱になっている事実からも察せるだろうが、シナリオ「殺人クラブ」に到達した時点で集会で語られた話の多くはまったくの虚言か、多少なりとも脚色が入っていると考えられる。よって「室戸葵」もその多分に漏れない。
 この日の室戸さんはどうも恋愛沙汰には縁遠く思えるが、彼女もまた思春期の少女である。
 ひとり孤独になって、人生について憂いたくなる放課後もあるのかもしれない。

 なお、例に漏れず怖い話を聞いた場合はしっかり教えてもらえる。
 彼女の場合は生きることは元より死ぬことも怖いという心境を語っていることから派生して「霊界通信機(霊界ラジオ)」について教えてもらう形になっている。

  
&bold(){ (執筆者募集中) }


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**目黒啓子(めぐろ けいこ)
-登場作品:学怖,学怖S,稲in
-種族:人間(異次元人)
-職業:鳴神学園高校 生徒
-関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《噂》,吉岡《恋人》
-関連用語:旧校舎の照魔鏡,異次元
 旧校舎の鏡に挑む男として知られる「[[吉岡>キャラ年鑑 /ゆ‐よ#id_5fad51f9]]」の彼女である女生徒。

 新堂一話「[[霊界へ続く旧校舎の鏡>登場話早見 /学怖(S)#id_40c8243f]]」に登場。
 両親の仲が悪い、学校も楽しくない……。だから旧校舎の鏡から「[[異次元>用語辞典 /い#id_d45e7a7e]]」に行こう! という思春期にありがちな逃避願望を持ち、その構想を恋人である吉岡に打ち明けた。

 この二人の末路は吉岡の返答次第で二分(『学怖S』では三分)することになり、異次元の印象も変わってくる。そこは理想郷か、それとも地獄か、果ては平行世界か……。そして、目黒さんの姿もそれにふさわしい物となる。
 なお、彼女が恐ろしく変貌し、異次元に吉岡を連れ去れる際に表示されるグラフィックは『学怖(S)』共に説明書に記載されている。「[[逆さ女>キャラ年鑑 /さ1#id_30c6a18c]]」や「[[瀬戸さん>キャラ年鑑 /せ‐そ#id_105c995a]]」には及ばないものの、一話目にしては相当ショッキングなものであることは否めない。 

 『学怖S』細田四話「[[新校舎のトイレツアー>登場話早見 /学怖(S)#id_450f2f11]]」追加分岐に名前のみ登場。
 詳細は「[[吉岡>キャラ年鑑 /ゆ‐よ#id_5fad51f9]]」の項を参照のこと。

 『稲in』に登場。
 やはり吉岡と付き合っている彼女さんである。
 特に人となりなどが語られなかったかつてとは異なり、吉岡とは同じく物静かで大人しいタイプだったと新堂さんから触れられている。笑えないためだろうか、いかにも幸薄そうに損していそうにも見える立ち絵もまた彼氏と共通しているかもしれない。

 また、目黒さんの家庭環境も本当に悪かったと明言されている。なんでも喧嘩の絶えない両親に挟まれて育ったらしい。
 よって、目黒さん自身は意志表示が不得手な無口な性格になってしまったという。そのため目黒さんにとっては吉岡がそばにいてくれるだけで本当に救いだと察せられる。目黒さんと吉岡は言葉なくともふたりで一緒にいるだけで幸せだったのである。

 が、ある日両親の暴力の矛先がとうとう目黒さんに向いてしまう。吉岡は憤慨し、絶望する彼女をこのままにしておけないとふたり手を取り合っての逃避行を決意した。逃げ場所は鏡の中の世界であり、今回その案を言い出したのは吉岡の方からである。
 そこから紆余曲折経たが、今回の目黒さんは吉岡と一緒に幸せになれる帰着へと辿り着けた。ハッピーエンドって素晴らしい。

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**裳異土の翁(もいどのおきな)
-登場作品:四八,極
-種族:人間?
-関連人物:竹内清,[[細田友晴>キャラ年鑑 /主要人物 /細田友晴]]
-関連用語:サンブラ樹
 植物の行商を行っているらしき謎の老翁。
 古木のようにかさかさに枯れた肌だが、眼光だけは生命力に満ち、ボロボロになった黒コートをまとった老人……などと、話をした人たちは翁の外見のことをそう語っている。

 住民情報の年齢表記が「81歳」とされたことから一応人間と思われるが、取り扱っている植物が「[[魔女>用語辞典 /ま#id_2a358e5f]]」を客層にする魔法植物だったり、彼自身も人間離れした挙動を見せたりで微妙に怪しい。
 植物に対しての深い愛情は感じられるものの「ひっひっひ」という好々爺然としていながら、どこか人の悪さを感じさせられる笑い声などをはじめ、どうも一筋縄ではいかないおじいさんである。

 『四八』宮崎シナリオ、長崎シナリオに登場。

 宮崎シナリオ「モイドン」に登場。
 彼の語りの下で&bold(){鹿児島県}に伝わる信仰と祟りの木「モイドン(森殿)」についてが教えてもらえる。内容はともかく話における宮崎県のご当地要素は申し訳程度である。
 結果、『四八』のがっかり要素を語る上でよく取り上げられるシナリオになってしまった。

 号らしき「裳異土」は「モイドン」から取ったと取れるが、翁本人は宮崎県出身のようだ。
 もっとも住民情報は人によっては当てにならないので彼も話半分に捉えるのがよいかもしれない。

 長崎シナリオ「信愛」に登場。
 ふくよかなためか女性に縁がないが、心優しい花屋の店員「島田次郎」さんの下に植物の行商に現れる。とはいえ、タダ同然の値段なのでどう考えても商売でやっているとは思えない。 
 そんな彼から提示されるのは制約が厳しいものの富が約束される「マンドラゴラ」、ご存じ見返りは大きいものの副作用がドギツい「[[サンブラ樹>用語辞典 /さ#id_ee5ce5ef]]」、愛情の見返りに不穏な予言を残した「ドリームキャッチャー」の三択である。

 『極』[[細田友晴シナリオ>登場話早見 /極#id_acb53b09]]に登場。
 詳細は「サンブラ樹」の項目を参照のこと。
 物事にはあまり拘泥する方ではないのか、竹内先輩の犠牲もあってかサンブラ樹が概ね生育を終えたのを見て今度はその場に居合わせた細田さんに挿し木からでも育ててみないかと持ち掛けている。

 断ると、少なく見積もっても人間大はありそうな例の植物のことを速やかにコートの下に収納するという離れ業を見せた。結論、ただの人間ではなさそうだが、彼の正体は不明である。 

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**望月智子(もちづき ともこ)
-登場作品:流神A
-種族:人間(故人)
-職業:星浦旅館 元従業員
-年齢:享年24歳
-身長/体重:?cm/?kg
-関連人物:星浦真治《恋人》
-関連用語:
 『流神A』「[[開かずの間>登場話早見 /流神A#id_c2ebf232]]」に登場。
 彼女を一言で言うなら火サスの住人である。崖ではじまり、崖に終わる。

 本人語るところによると東京で恋人に騙され、傷心のまま水間の崖から身を投げようとしていた。
 そこを地元有力者「星浦一族」の一員であり、星浦旅館の跡取り息子である「[[星浦真治>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_c4015fe9]]」に説得されて思いとどまる。

 彼に誘われるまま旅館の従業員として働くようになり、恩人となった真治と仲を深めていったが、後に水死体となって発見された。
 ふくよかな美人であり、働きっぷりも良かったため、職場の上司や同僚からは元より地元の漁師である「[[梨本一義>キャラ年鑑 /な#id_98041b4a]]」さんからも評判は高かったようだが……。

 (ネタバレにつき格納)

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 その正体は「結婚詐欺師」。金のためなら平気で嘘をつき殺人すら辞さない極悪人でもある。
 実年齢も十歳上で偽名も使っていた徹底っぷりであり、上記の通り擬態は完璧だった。
 金持ちのボンボンで性格の悪い真治のことも心底見下しており、財産を根こそぎくすね取って殺そうと画策していたようだ。

 ただ、東京で金を騙し取った男が水間まで追ってきて崖で縋りついてきたのを嘲笑いながら転落死させたところを「[[三田美紀>キャラ年鑑 /み#id_205b2a67]]」と「[[星浦茜>キャラ年鑑 /へ‐ほ#id_91e62356]]」に目撃される。
 開き直った彼女は口封じに三田さんを転落死させようとするが、もみ合いの末に自身が落下して帰らぬ人となった。

 そして死後、彼女の魂は悪霊と化して無辜の小学生である「[[梨本一>キャラ年鑑 /な#id_59e60236]]」相手にあわや水難事故という事態を引き起こしたようだ。
 ただ、この際に彼女は自身の生前の行いが原因で組織「[[F.O.A.F>用語辞典 /A-Z#id_e092787c]]」の人間に捕捉されてしまったことになる。魂になった彼女がどういった末路を辿るのか、それとも幸運にも捨て置かれるのか、それが語られる機会は……闇の中というほかないのかもしれない。

 [なお、この「望月智子」および彼女が引き起こした結婚詐欺&殺人事件のモチーフとなったのは2007年~2009年に発生した「首都圏連続不審死事件」と思われる。
 結婚詐欺師が必ずしも容姿端麗というわけではなく、むしろ不美人に思える方が男の油断を誘うという示唆を与えたという意味でも当時は印象的な事件だったとされている。事実、作中の「望月智子」も不細工と評せる側面も有するグラフィックである。]

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**元木香苗(もとき かなえ)
-登場作品:小学怖,秘密
-種族:人間
-職業:鳴神学園初等部 六年六組
-誕生日:3月18日
-血液型:B型
-趣味:ケーキ作り
-関連人物:[[元木早苗>キャラ年鑑 /主要人物 /元木早苗]]《母》,[[松戸博士>キャラ年鑑 /ま#id_587850ab]]《クラスメート》,[[間中愛>キャラ年鑑 /ま#id_ca5ecd9f]]《友人》,加賀先生,林吉夫,金田宗春《噂》
 年代不明、鳴神学園初等部六年六組に属する児童のひとり。
 シリーズでは霊能力者を多く輩出する元木家の一員であり、彼女自身もこの世ならぬ世界とのチャンネルを持っていることが言動の端々から理解できるそんな子である。
 少なくとも霊視能力やご先祖様の霊との対話能力は普段の言動を信じれば持っているようだ。

 腰が低く穏やかで親切な子だが、微妙に落ち着きがない。小学生が使うにはいささか仰々しく思える敬語口調の上に微妙に古めかしい言葉遣いと子どもらしい自由で突飛な言動が混じる。
 霊関係の話を周囲を気にせずに日常の会話の延長で行うズレた感性も合わせ、マイペースな児童が多い六年六組の中でも特に自然体を保っているメンバーのひとりだろう。 

 これらから一見すると普通だが、よく噛みしめてみるとやはり不思議な子だということがわかる。
 高校生時代の母と共通する性格として、彼女の親愛が注がれる対象は生死の垣根を越えているという問題も挙げられる。ふとしたことから彼女の死生観を垣間見たクラスメートは困惑することも。
 外見も母譲りで可愛らしいため、クラスで微妙に浮いてはいるようだが別に邪険にされているわけではない。
 
 ちなみに彼女自身は当然オカルト肯定派だが、自己主張が激しい性格ではないため、オカルト完全否定派のマッド君相手に意見を求めることができるなど、世の中を見つめる視点自体は中立である。
 文庫版では洗濯ばさみのような髪留めをした上で、玉ねぎ型ツインテールという個性的な髪形をしている。変わっているながらに可愛らしさはその表情からも伝わってくるだろう。

 『小学怖』火曜日「[[無限廊下>登場話早見 /小学怖#id_42d5eade]]」に登場。
 いわくつきの場所「[[無限廊下>用語辞典 /み‐も#id_ecda2936]]」の現地で遭遇した転校生(聞き手)と一緒に慌てて安全地帯に逃れてから、過去この場所で起こった三つの事件について教えてくれる。
 
 この際に霊が見える自分の目と、オカルト否定派のマッド君から出てきた忌憚のない意見を織り交ぜて、「だから」ここの廊下は恐ろしいという論拠を示した。
 事実、このパートは彼女が変人だからと片付ける余地をなくす明快で説得力のある結論である。

 『小学怖』水曜日「[[バグを見つけた方、ご連絡ください>登場話早見 /小学怖#id_876c0b1e]]」に登場。
 ラブちゃんこと間中愛がクローゼットの扉一枚を挟んでかろうじて命を拾った後、ヤバいものを聞いてしまった後遺症と謎の男たちの影におびえる中、彼女の変化を察知して話しかけてくる。
 
 ラブちゃんの身に何が起こったかを本質的なところで看破していたようだが、やはり感性はズレているようで彼女からの会話は「[[地獄>用語辞典 /し1#id_ec281dac]]」という物騒な言葉を楽しい調子で言い連ねるものだった。
 ただし、本人にとっては全く悪意はなく、本気で羨ましがっているような口ぶりでもあった。 

 香苗ちゃんの霊関係の言動は当時のラブちゃんをして微妙に辟易させられるものだったようだが、ラブちゃんが言い縋ったことに反応した彼女は母親の元木早苗さんをすぐさま紹介してくれた。
 早苗さんの活躍でスピード解決で助かったラブちゃんは以来霊能力の存在を確信したことと、マイペースな性格繋がりもあってか、お互いにおうち訪問をするほどの友達関係になれたようだ。

 『秘密』「[[差出人を探そう>登場話早見 /秘密#id_355c7c04]]」ルートに登場。
 とある日の下校風景としてお友達のラブちゃんと一緒に仲良く歩いていた。
 そんなある日の話題は、六ヶ月前に差出人不明の手紙によってお友達のラブちゃんが悩まされていたことについてだった。
 

&bold(){ (執筆者募集中) } 


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**元木早苗(もとき さなえ)
-登場作品:学怖,学怖S,AMC1,学恋,学恋2,特,学恋V,流神A,最終,小学怖,新生,ドラマCD,秘密,鳴七,稲in
⇒「[[元木早苗>キャラ年鑑 /主要人物 /元木早苗]]」

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**元木葉苗(もとき はなえ)
-登場作品:極
-種族:人間
-関連人物:[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]]《知人》,[[蒼樹ローラ>キャラ年鑑 /あ1#id_20bd3c46]]《友人》,[[大沼繁夫>キャラ年鑑 /お1#id_4dce5178]]《クラスメート》,[[元木早苗>キャラ年鑑 /主要人物 /元木早苗]]《娘》
 『極』「[[イノチ>登場話早見 /極#id_8fbc6f8e]]」に登場。
 『極』本編から二十年以上前の時間軸で出演する。当時から恒例になっていたN湖の林間学校に参加した生徒のひとりで、同じ学校の友人の蒼樹ローラが大沼繁夫の「イノチ(アイテム)」欲しさに危ないことを言っていたことをたしなめていた。
 
 彼女とのやりとりからはのんびりとした変わり者の性格が見て取れる。
 そんな会話の場に現れた「[[原口瑞希>キャラ年鑑 /は#id_2f459c67]]」の唐突な提案のことを最初からいぶかしんでおり、どう考えても突飛な事の顛末をあっさり受け入れていた。葉苗さん自身にもやはりご先祖様の援護があったようだ。
 葉苗さん自身は深く物事を考えずにご先祖様の助言に任せて事の流れを受け流すスタンスでいるようで、友人の中身が別人という事態も知って見逃すことにしたようだ。シルエットからはゆるくふたつ結びにした髪型が見て取れる。

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**モモ
-登場作品:追加
-種族:猫
-関連人物:[[福沢玲子>キャラ年鑑 /主要人物 /福沢玲子]],千野香奈子
-関連用語:紙袋,蟲毒,肖像画
 『追加版』「[[モモのいた学校>登場話早見 /追加版#id_d2459c3b]]」に登場。
 いつ頃からか学園構内に迷い込んでいた白猫。人懐っこく時に甘える仕草はみんなの癒しだった。
 そのため多くの生徒達、とりわけ「[[千野香奈子>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_8d5bb9ae]]」と言う女生徒に愛されており、モモも彼女に殊更なついていた。
 だが、ある時を境としてみんなの前に姿を見せなくなってしまう。
 
 ネタばらしをしてしまえばこの時点でモモは故人ならぬ故猫になっており、この世に留まった霊が千野さんに鳴き声で呼びかけて彼女を動かしたことが話の本題につながっていく。
 ここからの展開は猫の恩返しならぬ猫の仇討ちだったり、そんなことは関係なく穏やかに虹の橋を渡るための手助けだったりと色々である。

 珍しくハートフルな結末がやってきたり、かと思えば人間の陰惨な悪意に晒されたり。
 展開によっては猫らしく気まぐれで残酷だけどわりとファンキーなキャラをしていることが明らかになったり、[[呪術>用語辞典 /こ#id_53ec55e4]]を逆手に取って逆襲をしたりと、忙しい。
 「[[動物霊>用語辞典 /ゆ#id_58937aa0]]」の逆襲といえばシリーズでは珍しくないが、モモの話はホラーの中にファンシーさとユーモアも混じる猫らしい物語と言えるだろう。

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**桃瀬毬絵(ももせ まりえ)
**百瀬毬絵(ももせ まりえ)
-登場作品:AMC2,学恋2,学恋V,追加,小学怖,ドラマCD,鳴七,稲in
⇒「[[桃瀬毬絵>キャラ年鑑 /主要人物 /桃瀬毬絵]]」

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**森尾(もりお)
-登場作品:晦
-種族:人間
-関連人物:[[前田良夫>キャラ年鑑 /主要人物 /前田良夫]]《噂》
 良夫六話「[[7つの不思議な話>登場話早見 /晦#id_079cdb30]]」に登場。
 もっと言うなら、良夫六話は「七不思議」と称したショートストーリーの集合と言う体裁を取っているため、その内のひとつと言うことになる。
 
 良夫の隣のクラスにいる男子児童。
 空き地の大穴に興味を持ち、仲間を引き連れて探検しにやってきた。 
 石を落としてみても反響音のやってこない穴に、十分もしくは三十分と潜ってみても一向に底に着く気配は無い。そんな頃合で、彼らは謎の生物に襲われてしまう。

 仲間一人を地の底に引きずり込んだ“それ"は鈍い音を残して消えたが、森尾はなんとか生還することに成功した。怪物が何であったかは不明のままである。
 その後穴を埋めるために土が投入されたが、塞がるようには到底思えないのだとか。

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**森川(もりかわ)
-登場作品:学怖S
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 生徒
-関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]]《噂》,中山葉子
-関連用語:屋上《出没》,地縛霊,自殺,精神病院
 荒井三話「[[飛び下り自殺の人体実験>登場話早見 /学怖(S)#id_ea380d00]]」に登場。
 『学怖S』追加分岐。
 命に関する感覚が鈍い男子生徒で、学園の飼育小屋の動物を殺しても何とも思わず、息を吸うような感覚で小動物をいたぶっては殺すことを行っていた危険人物。
 
 動物を殺した件について責められても「学校の備品を壊したから怒られた程度」としか思っておらず、命に対する尊厳というにはあまりにも彼の受け止め方は軽い。それ以前の問題、もはや論外である。
 「[[都市伝説>用語辞典 /重要用語 /都市伝説]]」に喩えればカブトムシを分解して電池を探してそうな奴だが、その悪癖を高校生になってまで持ち込むなんて変態としか言いようが無い。 

 &italic(){「アンタも肉や魚を食べるだろ? だったら、ペットを殺されたくらいでどうこう言うなよ。」}

 そんな彼もついに人様のペットに手を出してしまうが(一応我慢した。三時間くらい。)、その飼い主の「[[中山葉子>キャラ年鑑 /な#id_24e39328]]」が一枚上手だったのが運の尽き。
 口癖のように言っていた彼の言葉(上記)を、&bold(){実践}した中山さん手作りのとてつもない物を食べさせられた後に、深夜に不法侵入してきた中山さんに活け作りにされ、重傷を負う。一命は取り留めたものの、精神を病んでしまったそうな。

 もしくは殺人鬼として目覚めてしまった中山さんに家族を皆殺しにされるという相当苛烈な報いを受ける。
 比較的平穏な展開でも、狂気に侵された中山さんに「屋上」の端まで追いつめられ、襲われた直後に自ら飛び降りて死んでしまうこととなる。
 因果応報とはいえ、森川くんの性格よりも中山さんの奇行の方が目立っているような……? という指摘は置いておこう。

 その一方で中山さんの自殺によって、やっとのことで命の尊さを理解する分岐も存在する……のは良いのだが、その場合でもやはり認識を間違えている。彼の感覚の鈍さは自らの命に対しても適用されていた。
 よって、彼はあっさり自分の命を投げ出す。本当に理解したと言うのならまず自愛すべきだろう。それでも荒井さんの思索の材料になっている内はまだいい方だったのだが……。

 それらの極みとして[[屋上>用語辞典 /お#id_fa558d0f]]に出没する「[[地縛霊>用語辞典 /ゆ#id_e56746b9]]」となり、面白半分で死を詮索する人間の大切な人を殺すと言うかなり間違った方法で生命の尊さについての啓蒙活動をする……というとてつもない迷惑行為に出る。彼には最初から良心というものがなかったのだろうか?
 その癖、生きている内は友人がいたりするなどコミュニティーから弾かれるかどうか分からないギリギリの半端な狂気しか持ち合わせてはいなかった。[だから、腹が立つ人が多いのか?]

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**森永安雄(もりなが やすお)
-登場作品:特
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 一年生
-誕生日:2月23日
-関連人物:[[新堂誠>キャラ年鑑 /主要人物 /新堂誠]]《噂》,千葉《復讐,犠牲者》
-関連用語:[[悪魔>用語辞典 /重要用語 /悪魔]]《犠牲者》,生首,自殺,逢魔ヶ時
 『特別編』新堂シナリオ「[[呪いマンシール>登場話早見 /特別編#id_f486a696]]」に登場。
 小学生の頃に流行っていた「呪いマンシール」というお菓子のおまけシールを集めていた。
 学校にアルバムを持ってきて友人と談義しているとクラスメイトの「[[千葉祐樹>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_97a02a05]]」からそれを売ってくれと持ちかけられ、冗談半分で五万円で売却する。

 その後アルバムの中にレアシールである「首なし童子」のシールがあったと聞き、千葉の家に怒りの電話をしている。(高値で取引されるのは「呪いマンアイス」の首なし童子である、との釈明も受けているのだが、森永は信用しなかった)
 選択によってはアルバムを取り返したものの退学処分となってしまい、一方レアシールを失った千葉とのお互いへの怒りが頂点に達し、殺し合いへと発展している。

 お菓子のおまけシール、と聞いてビックリマンチョコシールを思い浮かべ、お菓子メーカーの森永製菓をも連想させる名前であるが、ビックリマンチョコを販売していたのは「ロッテ」である。

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**森本陽平(&u(){もりもと ようへい})
-登場作品:VNV,追加
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 生徒
-関連人物:[[岩下明美>キャラ年鑑 /主要人物 /岩下明美]]《噂》,今野英俊《友人》
 『VNV(新装版)』『追加版』「[[飴玉ばあさん>登場話早見 /VNV#id_b5c6c7c4]]」に登場。
 「[[今野英俊>キャラ年鑑 /け‐こ#id_e9ef99f8]]」と仲の良い友人。今野くんが[[野々宮さん>キャラ年鑑 /に‐の#id_437502d8]]に行っている仕打ちを本人から聞くも、冗談程度に受け止めているのか彼自身が特に何か行動を起こすということはない。
 野々宮さんに追い打ちをかけるのは、あろうことかこの会話を偶然耳にした岩下さんである。

 野々宮さんの死後、森本くんは転校してしまい、他の当事者も死亡または行方不明となったため、彼女の死の真相を知るのは岩下さんだけとなる。
 森本くんの転校は偶然なのか、友人の悪行を見て見ぬふりした報いなのかはプレイヤーの想像に委ねられている。

 ちなみに『VNV』では立ち絵がある。派手な髪色と会話内容が相まって、今野くんの悪友といった印象が強い。
 『追加版』では立ち絵が無い代わりに下の名前が設定された。

 『鳴七』
 ⇒「[[西澤仁志>キャラ年鑑 /に‐の#id_19930156]]」の項を参照のこと。
 「森本陽平」のエピソードは上記の人物へと集約された。

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**守山(もりやま)
-登場作品:学怖S
-種族:人間
-職業:鳴神学園高校 生徒
-関連人物:[[荒井昭二>キャラ年鑑 /主要人物 /荒井昭二]],袖山勝《犠牲者》
-関連用語:サッカー部《所属》,[[悪魔>用語辞典 /重要用語 /悪魔]]《取引》,宿泊施設
 荒井四話「[[宿泊施設にある謎の4番ベッド>登場話早見 /学怖(S)#id_24d1ac38]]」に登場。
 「[[サッカー部>用語辞典 /さ#id_1d611c24]]」のキャプテンで、かつて「[[宿泊施設>用語辞典 /し2#id_0513f5c0]]」の四番ベッドで寝たことをきっかけとして、一部の部員と手を組んで悪魔と取引をしていたらしい。

 昨年の標的は「[[袖山勝>キャラ年鑑 /せ‐そ#id_bdad7d8f]]」だったが、儀式の最終日にべッドを替わっていた荒井さんが危うく生贄にされそうになる。が、そこを間一髪で駆けつけた袖山くんの決死の抵抗によって儀式は失敗。責任者であった彼が代わりに生贄とされることによってその場は収まった。
 彼の願いであった県大会への優勝が叶えられたのは言うまでもなく、同時に何とも皮肉な結末を迎えることになった。

 どの道、彼という尊い犠牲のおかげで荒井さんは貴重な友人を死亡や変心と言った理由で失うことなく退部できたのだからプレイヤーとしては感謝すべきかも知れない。
 が、同時に、ほとんどの運動系部活は四番ベッドを介して下級生を生贄として悪魔と取引をすることで優秀な成績を得ており、それを学園側も黙認しているという「[[人形>用語辞典 /に#id_2f3cd599]]」シナリオを髣髴とさせる衝撃の真実が明らかになる。
 荒井シナリオの各所には学園が抱える闇が散らされていることは確かだが、この事件も「[[安藤>キャラ年鑑 /あ2#id_852192e5]]」と同じく、数多い事例のひとつに過ぎないのかもしれない。

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**守山成樹(もりやま しげき)
-登場作品:男怖,極
-種族:人間
-職業:笹ヶ岡学園高校 一年D組
-関連人物:是枝雅隆,都築遊《親友,クラスメート》
-関連用語:童貞
 『男怖』主人公。
 女性に対する極度のあがり症と気取って入校した男子校と言う環境が災いして異性への興味津々な年頃にも関わらず、一向に「[[童貞>用語辞典 /と#id_012adcc3]]」が卒業できない=彼女ができない高校一年生。
 たくましくもこの夏にはそのどちらかを達成しようとするが、そんな作戦と裏腹に友人の一人が持ち出した「[[狭間の部屋>用語辞典 /は#id_b5199407]]」に関する資料をきっかけに、愛すべきバカ達の青春は終わりを告げることになる。

 あまり大柄な体格ではなく、いつもつるんでいる友人二人が長身なこともあって小柄ですばしっこい印象を受ける。
 公式ではぼかされているが、おそらく165cm~168cm程度だろうか。
 だからかうるさい。『男怖』は限定的にパートボイスが導入されているのだが、そんな彼の台詞の中でも「リア充爆発しろ」は太字大文字で強調されていることもあり、かなり印象に残ることだろう。

 そのような性格もあって、前に出る彼はリーダーを張ると言うわけでもないが、自然と「[[是枝>キャラ年鑑 /け‐こ#id_5d05020b]]」と「[[都築>キャラ年鑑 /ち‐つ#id_f6d7ce62]]」の親友二人を引っ張っていく切り込み隊長的存在といえる。 


&bold(){ (執筆者募集中) } 


 『極』「[[イノチ>登場話早見 /極#id_8fbc6f8e]]」に登場。
 仲良し三馬鹿トリオ、N県N湖出張編である。
 なんでも守山たちとお友達である福沢さんは、去年彼らがN湖のキャンプ場で体験した恐怖話を教えてもらったんだとか。

 そんなわけで守山は夏のキャンプを絶好の機会ととらえ童貞卒業を目論むも、当然果たせずキャンプ場でやかましく叫んでいた。
 しかして是枝の機転によって仕切り直しに成功し、とりあえず自分たちの宿泊しているキャビンに戻ろうとするのだが……。
 その途上の森の中で守山たちが遭遇したのは正体不明としか言いようがない「赤い人」であり、三人は震え上がる羽目になった。
 気を取り直してその日の夜、予告されていた通りに「[[かなめ>キャラ年鑑 /か2#id_b13a5962]]」さんたち女子大生トリオとの合コンがセッティングされる。けれど守山が自身の芸風を案の定発揮したことによって、合コンは失敗に終わってしまうのだった。

 またはちょっぴりアブないアバンチュールを達成するため、やたら都合のいい話を信じて森の中のキャビンを目指して突撃する。
 が、首尾よくキャビンへの突貫を成功させたその先で待っていたのはオネエ系のお兄様方のハッテン場だったというオチとなる。そこで終わるのもなんなので、守山たちは別のキャビンできちんとした恐怖体験を味わうことになったのだが……。
 いずれにしてもゲスト出演で顔を出したくらいの扱いで童貞卒業までこぎつけるのは夢のまた夢ということなのかもしれない。

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}
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&color(red){情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。}
&color(red){もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。}
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