ネタバレ注意!
※概要の書かれていない項目名やカテゴリのみでの立て逃げは禁止です。ご自身での記述が難しいようでしたらコメント欄等で執筆依頼をし、合意が取れてからの項目立てをお願いいたします。無言での立て逃げは荒らしに等しいことをご留意ください!

索引


映画研究会(えいがけんきゅうかい)

映画同好会(えいがどうこうかい)

  • 登場作品:学怖,学怖S,ドラマCD,秘密,鳴七,アパ殺
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:
  • 活動場所:視聴覚室
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,時田安男《創設者,所属》,中山太一,片山《所属》
  • 関連用語:ミイラ
 鳴神学園に数多く存在する部活動(同好会)の一つ。
 基本的には創設者「時田安男」がクローズアップされるシナリオで言及される。「荒井昭二」自身は所属メンバーではないことも多いが、「シネマディクト(映画愛好家)」としてシンパシーを抱いているのかよく手伝っているようだ。
 また、作品によって「映画同好会」と記述されるが、この項目では同一の部活動集団とさせていただく。

 『学怖(S)』荒井五話「時田君の自主製作映画」に登場。
 初登場作品。
 当時一年生だった時田くんが映画に興味のある生徒に声をかけてまわったところ、二十人ほどの生徒が集まり結成に至る。
 活動内容はかなり本格的で実際に機材を使用して映画を撮り、時田監督自ら編集や役者、裏方として携わることも少なくない。

 しかし、部員たちの映画にかける熱意には差があったようで、役者など華やかなところをつまみ食いするだけの部員の方が多数を占めていたようだ。それでも撮影終了にまでこぎつけることの方が多いのだが、その後の編集作業が難航したことから事件が起きる。
 事の顛末は「時田安男」の項にて。


 (執筆者募集中)


 『ドラマCD』「時田君の自主製作映画


 (執筆者募集中)


 『秘密』「Twitter企画」ルート、「これは……罠だ。黙って様子を見よう」、「時田さんの映画に出演を頼まれたんだ」に登場。

 「Twitter企画」ルート。
 映研の新作「ミイラ人間と美女」の第二弾が完成間近らしく、荒井くんと時田くんの両名が授業を公欠して作業を行っているという話が「中村晃久」から聞ける。



  (執筆者募集中)




  (執筆者募集中)


 『鳴七』「時田君の自主製作映画」ほかに登場。


  (執筆者募集中)




  (執筆者募集中)


 『アパ殺』「旧校舎探索」ルート、「袖山獲物」ルートに登場。


 (執筆者募集中)


 「旧校舎探索」ルート。


 (執筆者募集中) 


 「袖山獲物」ルート。


 (執筆者募集中) 



永劫回帰(えいごうかいき)

⇒「永劫回帰


嬰児(えいじ)

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,VNV,AMC1,特,ドラマCD,鳴七,アパ殺,アパ男
  • 関連人物:荒井昭二,福沢玲子,藤村正美,本田佐知子《噂》,藤井三枝,
  • 関連用語:悪魔の子,産婦人科,旧校舎,夜泣き石,市松人形
 生まれたばかりの赤子、未熟児、水子。
 そのままでは死んでしまうほどに弱々しく無力な存在だが、話の中ではやはり死んでしまい弔われないまま捨て置かれた結果「悪霊」と化すケースが多い。
 夜の旧校舎などに不気味な鳴き声を響かせ、集団で襲いかかってくる様などは恐怖以外の何物でもない。

 ちなみに「みどりご」とも読む。
 緑色の赤ちゃんではないが、本邦では黒く艶やかな髪を称えて「みどりの黒髪」と呼ぶ事からわかるように、本来「みどり」という形容は生命力溢れる存在を示唆しているハズである。が、本当に緑色にしてしまっては気味が悪い。
 嬰児の霊はシリーズではほぼ一貫して有り得ない色で表記されており、容量との折り合いから始まった演出効果は初代から綿々と受け継がれていく。

 それら悲劇もすべては恋人の不始末や犯罪に巻き込まれた女性から発生する。育児能力を現代日本において、弱い立場に置かれた彼女たちに求めるのは筋違いであり、特に学校に籍を置く学生に期待するのはほとんど不可能だろう。
 普通に考えれば望まれない子は「産婦人科」に通って堕胎するほかないが、思い詰めてとんでもない手段に訴えるというのはシリーズでよくある展開である。
 現実的に考えて恐ろしい話ということで、堕胎された方の嬰児も思わぬところに横流しされていたりして怖気を走らせる。

 また、これら嬰児は展開や話によってはおぞましい怪異に成り果てていることが多く、主に母親役を求めて生者である無辜の女子生徒に毒牙を向けることがままある。
 前述した旧校舎に大挙して現れる嬰児の群れが代表的だが、かなりバリエーションが広くいずれを取っても危険性が高い。
 自我もない赤子のため、話が通じるわけがなく一方的な同情が意味をなさないのもこれら怪異の特徴といえる。

 ちなみにこれら未熟児の恐ろしいイメージを振り払う「水子供養」の儀式だが、実際は戦前にはみられず1970年代に入ってからの比較的新しい概念とされる。
 日本全体が貧しく幼児の致死率が現代の比ではなかった時代、伝統的な宗教観による戒めが加わる妊娠中絶はともかくとして母体に危険が伴う自然流産にまで罪悪感を覚える余裕はなかった。
 特に貧困層は気にしてなどいられなかった、家系の存続もおぼつかなかったと言えば、酷なようだが納得いただけるだろうか。

 『学怖(S)』荒井一話、荒井二話、福沢四話に登場。
 初登場作品。
 前述した通り、思わぬルートから物理的に再利用されることになった堕胎された子どもや旧校舎を跋扈する嬰児などシリーズの基本はここで出来上がっている。

 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」。


 (執筆者募集中) 


 荒井二話「古びた旧校舎の深夜の見回り」。
 教育実習生の「佐々木先生」が宿直の見回りをさせられる羽目になった際、旧校舎の一階で高速で迫ってくる四つん這いの赤ん坊と遭遇してしまう。リアクションの激しさもあってか、聞く方としては微妙に怖さが抜け落ちている気がしないでもないが、振り切ることができず背中にしがみつかれて眼前で対面することになった先生の恐怖やいかなるほどか。

 なお、この赤ん坊の来歴はきちんと明らかになる。
 その正体は見回りをきちんとしていれば生きているうちに発見できた置き去りにされた赤ん坊とのことで、先生という職業に対する恨みと母親を求める赤子の思いが複合してたまたま居合わせた佐々木先生に向かわせたと推測できる。

 事件の直後、佐々木先生はショック症状からか赤ん坊の振る舞いをみせていたが、現在は回復しているそうである。
 似たような経緯を辿った「桜井先生」のケースとは一概に比較できないが、佐々木先生が女性であり赤子との相性が悪くなかったから、正気を失わずに済んだと考察することもできる。

 福沢四話「旧校舎の十三階段」。
 「嬰児」と言われてシリーズ中で真っ先に想起されるであろうこの世モノならぬ赤ん坊が大挙して出現する。
 少女特有の好奇心に駆られて旧校舎での十三階段の儀式を敢行した福沢玲子、元木早苗、染谷洋子の三人組の前に大量に現れ、染谷さんの脚に大量にまとわりついた。かろうじて一行が逃れた後も染谷さんに軽い後遺症を残すほどのショックを与えてしまう。 

 外見的特徴としてはニ十センチくらいの目が異様に大きな赤子で到底人間のものとは思えない印象だった。
 カラーリングは『学怖』では半透明で濃く暗い青色、『学怖S』は土気色になっておりいずれも死を思い起こされる配色である。
 表示されたグラフィック上だけでもニ十体近く、それらを振り払って逃げ出した三人組を廊下の横幅を先ほどと同じくらいの密度で追跡してきており、一同の心胆を寒からせしめた。

 ちなみにこれら赤ん坊の正体及び来歴は一切が不明となっている。
 母親を求めるように人に憑いてくるので間違いなく霊体と考えられるが、なぜあれだけの数が集っているのか、そもそもアレは人間に起因して発生したものなのか何も明かされない。直後、福沢さんの軽いノリにダマされるかのように次の話に行ってしまう。

 『晦』和子四話、正美三話に登場。
 ⇒「悪魔の子」の項を参照のこと。
 『学怖(S)』で散見された嬰児を得体の知れないクリーチャーとして扱う場合はそちらの用語が用いられている。
 本作における嬰児は、エゴに満ちた大人に利用される声ならぬ犠牲者としての側面が強く出た向きもあるようだ。

 和子四話「むかし隠した宝物」。
 和子おばさんの、葉子ちゃんが昔この家に宝物を探したのだろうから探しに行ってはどう? という提案に乗ってあこがれの泰明さんと共にわくわくどきどきの宝探しにいそしむことになった場合、最後の最後でとんでもないものを掘り起こすことがある。

 触発され同じく宝探しと意気込む哲夫おじさんを二度スルーしたのも束の間、おじさんは庭で転んで石に頭を打ちつけてしまう。
 おじさん自身は運よく気絶するだけで済んだものの、ここでささいな違和感を感じて泰明さんに相談してみると、前田家の血縁に関わる恐るべき真実が露わとされてしまう。

 詳細は「真田泰明」の該当する節を参照のこと。
 ⇒「真田泰明#前田家の裏事情

 また、この真実が当事者の口から明らかにされない場合でも、赤ん坊から下から引っ張られたような感覚を覚えたと言う哲夫おじさんからの証言が得られている。宝の真相はわからず仕舞いになったが、知らぬが仏とはこのことかもしれない。
 とまれ、本来自分のあるべき居場所も母親も命も、名前すらも奪われた赤ん坊の無念は本来その手を向けるべき人間には届かなかった。むしろ無関係の親戚に向かってしまったと考えると無知はそのまま無力と言い換えることもできるだろう。

 正美三話「愛する一念が起こす事件」。
 美貌の美容整形外科医「浦野」先生に恋焦がれる平凡な男性「武内」さんは、少しでも先生にお近づきになるためにアルバイトとして働く中で先生の抱える秘密の一端を知ってしまう。
 浦野先生の口止めのお願いを快く受け入れ、姉の経営する「産婦人科」の医院に出向してお手伝いしてほしいという依頼もしっかりこなす武内さんだったが、そこで恋は終わりを迎えることになった。

 異様な臭いを発して煮えたぎる寸胴鍋の目撃を皮切りとして、浦野先生の姉に案内された先にあったのは「黒魔術」らしきものによって造られたというガラスの容器の中に入れられた赤ん坊のような生き物だった。
 奇妙に大人びた表情でこちらを見る、大人とも子どもともわからないそれは作られた容器から出ると死んでしまう。
 そして、人間の肉から作られた特製スープを摂取し続けないと生きられないという。

 錬金術によって創り出される人造人間「ホムンクルス」を彷彿とさせる話だが、浦野姉妹はこの奇妙な生き物を我が子と呼んで溺愛しているようだ。武内さんが秘密を知ったと思い込んだだけで被害妄想に走り、即座に実力行使に移るのだから徹底している。
 ことの顛末はともかくとして。なぜこんな生き物を生み出すに至ったかは語られていないので想像に任すほかないわけだが、謎の生物を生み出し、維持するための材料はふたりの職業を考えれば調達は容易であっただろうと正美さんはのたもうている。

 『VNV』『特別編』「偽りの愛」「偽りの愛(改訂)」に登場。
 岩下さんのいる三年A組のクラスメート「及川由紀」は「佐藤直之」の子どもを身籠ったとクラス中に振りまき、周囲からの糾弾に思いつめた佐藤くんのことを自殺に追い込んでしまう。そういう肉体関係にあったことは事実のようだが、十中八九騙りだろう。
 が、何も言わず事の推移を見守っていた佐藤くんの彼女である「本田佐知子」さんは実は産婦人科医の娘だった。彼女は恋人が今生に残した忘れ形見である及川さんの胎内に宿る赤ちゃんを取り出し、自分のおなかで育てるという目論見を実行に移してしまう。

 岩下さんを見届け人として、手術は成功(?)するものの、術後の経過が絶望的だということについてはここで綴るまでもない。
 この『偽りの愛』という物語は運命や愛をどう捉えるかについての男女の物語であり、結果について語るは興ざめなのだから。
 しかし、岩下さんの言うことであるし、本田さんたちが常識では考えられない母子の経過をたどる可能性はなくはない。
 事実、その後の実在したかもわからない、及川さんの赤ちゃんの顛末が語られる機会がその後の作品で巡ってきたりもする。

 『AMC1』「旧校舎探索」ルートに登場。
 旧校舎に隠されているという埋蔵金の在り処を階段付近と目星を付けた倉田さん一行に襲いかかってくる。
 ターゲットである倉田恵美を旧校舎におびき寄せた日野さんと風間さんも付近に待機していたため、同じく赤子たちの犠牲となった。

 赤子出現のトリガーは明確にされていないが、例の十三階段に日めくりカレンダーが掛かったままになっていたか。
 または倉田恵美の破壊した階段が十三階段の階段であり、赤子の怒りを買ってしまったかと推測できる。

 『特別編』「夜泣き石」「血を吸う人形」に登場。
 今作での嬰児は二例あるが、どちらも生まれ得なかった無念を抱えて母親に執着するグロテスクな妖異として扱われている。

 「夜泣き石」。


 (執筆者募集中) 


 「血を吸う人形」。
 「酒井聖美」ご自慢の「市松人形」の桃ちゃんを見に、酒井さんのおうちにお邪魔した「宮田弘江」さんだったが、そこで彼女は絶句するしかないものを目撃する羽目になる。
 乳飲み子相手に衣服をはだけてお乳を与える光景は、同性同士なら別に珍しい話ではないのだろう。
 だがここで問題になるのが彼女が与えたのが乳ではなく血であること、その上血を含ませているのは当の桃ちゃんだった。

 そうして一心に傷跡だらけになった胸に抱き、本物の我が子をあやすかのようにうつろに振る舞う酒井さんの心を紐解くかのように、恐るべきものが人形の懐から転び出たんだとか……。一瞬だけ見えたのは、干からびた胎児のようなものだった。
 “ソレ”の正体は不明である。一瞬だけ表示されたグラフィックから編者が察するに、それは生きているようにこちらを見据えているように見える。話は直後打ち切られるため、それ以上の考察は難しいが単に赤ん坊の死骸と考えるのは早計なのかもしれない。

 『アパ殺』「」に登場。


 (執筆者募集中) 


 『アパ男』「笹ヶ岡生徒会VS殺人クラブ」ルートに登場。


 (執筆者募集中) 



エクトプラズム

  • 登場作品:学怖,晦,学怖S,AMC1,学恋,学恋2,特,鳴七,アパ殺
  • 関連人物:元木早苗
 霊を構成する物質、もしくはエネルギー。
 半物質、半霊体というべき性質を持ち、特に霊感を持たない人間にも視認が可能であったりすることが多い。
 時には物理的な干渉を可能にするという。
 主として人間の口や鼻から吐き出され、それらに光を当てるなどの刺激を与えると吐き出している本人にも悪影響があるとされる。

 シリーズ中では「元木早苗」の口から出てくるおばあちゃんが代表格であり、わかりやすい表現として用いられる。
 彼女の場合は白いもやのようでありながらある種はっきりした形を持っており、対人、対物、対霊に対して強い影響を及ぼすことができる。

 なお元木早苗の場合は自分ではない、ご先祖様たちの霊を数多く体に潜ませている。
 口から吐き出して(時には勝手にあふれ出て)霊現象を起こすことが可能のようである。

 『学怖(S)』風間四話、福沢一話、隠しシナリオに登場。

 風間四話「風間のインチキ降霊術」。
 このシナリオ名からもお察しだが、自称「霊媒師」の風間さんが心霊現象を演出するために大道具のひとつとして持ち込んだ。
 ただし正体はドライアイスであり、白い靄を部室内に発生させることで「エクトプラズム」と言い張るつもりだったようだ。

 だが、現物を見た一同にそれが通るわけもなかった。それでも風間さんはドライアイスを指して「霊を冷やして固めたもの」といけしゃーしゃーとのたまう。……事ことに及んで、信憑性について語る語らない以前の問題といわざるを得ない。

 ただ、霊の出現に伴って気温が下がるというのは(疑似)科学的な統計に基づけば事実だったりする。
 風間さんの言い分も明確な物証さえ隠し通せれば通っただろう。一方で、風間さんはトリックがバレることを前提に話を進めていたりする。そんなわけで風間さんの真意が読めないことは多々ある。もっとも、それはまた別のお話であるのだが。

 福沢一話「同級生・早苗の奇怪な行動」。


 (執筆者募集中) 


 隠しシナリオ「早苗は僕の婚約者」。


 (執筆者募集中) 


 『晦』正美五話「恭介と更紗の住む家」に登場。


 (執筆者募集中) 


 『特別編』隠しシナリオ「七人目は私」に登場。


 (執筆者募集中) 



閲覧禁止室(えつらんきんししつ)

  • 登場作品:新生,秘密
⇒「閲覧禁止室


エレーヌ

  • 登場作品:特,流神A
⇒「エレーヌ


エレベーター

  • 登場作品:晦,四八,流神A,極
  • 種族:スポット
  • 関連人物:鈴木由香里
  • 関連用語:タイムトラベル
 ビルなどの建物で上層階に移動するための乗り物。鉄製の箱をウィンチで引き上げている。
 構造自体が単なる箱状の物体なのでどことなく居心地は悪く、最上階から最下層まで貫いている坑や、エレベーターの停止や閉じこめ、落下などの恐怖を連想させる。

 実際の怪談話でも停止して閉じこめられたり、この世の物ではないものと乗り合わせたり、存在しない階層に着いたりするなどの話が多い。ほか何者かに追われて逃げ出すシチュエーションでは呼び出してもなかなか来ないエレベーターを前に焦りや緊迫感を演出する手法で用いられるなんてこともあったりする。

 『晦』泰明一話、由香里一話に登場。

 泰明一話「絵画に隠された謎」。
 俗にいう風間シナリオの一つのため、笑い話で終わってしまうことが多いこのシナリオだが例外もある。
 無名画家が残した絵の謎を追う過程で、番組製作スタッフの「片山徹」と立ち会った泰明さんのふたりは絵の裏に封じられた謎の呪文を復元してしまう。それが原因で“奴”としか言いようがない何者かを呼び起こしてしまうという展開である。

 演出上は“奴”がにやけ顔の風間さんの顔であることはさて置いて、恐怖に駆られるままに逃げ出した泰明さんたちは当然の心理としてエレベーターを目指す。ただし実際にエレベーターに飛び込んでしまった場合は大変なことになる。
 そこで泰明さんは、どういうわけか狂ってしまった片山と死闘を演じる羽目になった。
 片山を殺したことで難は逃れたものの、彼の死は“奴”にとっては復活のための生贄を捧げたという判定になるらしかった。

 “奴”は泰明さんへの礼として痕跡を消してくれた上で去ってくれたものの、結局泰明さんは動けず朝までエレベーターにいたという。エレベーターが安全地帯と限らず、内にも外にも逃げ場のない密室でもあることを教えてくれる一例なのかもしれない。

 由香里一話「夜のデパートの恐怖」。
 「マネキン」が大活躍するこのシナリオだが、照明も頼りなく人気も全くない深夜のデパートにさらに恐怖を彩るための一手となるのがこの「エレベーター」である。


 (執筆者募集中) 


 『四八』鹿児島シナリオ「幽霊ホテル」、「エレベーター」に登場。
 昔気質のサラリーマン「神田堤造」さんは出張先のホテルで散々な怪現象に遭い、高確率で死亡or行方不明の状態になってしまう。そして神田さんが乗り込んだ「エレベーター」の先には自業自得というにはあんまりな仕打ちの極みのひとつが待ち受ける。
 確かに神田さんは数々の怪現象に遭った怒りをフロントにぶつけることからもわかる通り、あまり性格がよろしくない御仁なのだが、凍死するかと思うくらいに冷やされたエレベーターの中で長時間震えた先で死を宣告されるのは少し酷いかもしれない。

 この場合のエレベーターはそれ自体が問題ではなく棺桶を暗示した演出なのかもしれないが、詳細は不明である。
 ともあれ四階の泊まった部屋である「404号室」に戻るつもりが新しい部屋と称して屋上にある謎の粗末な墓石を提示された神田さんの心境やいかに。

 『極』新堂誠分岐シナリオ「百点塾」に登場。
 「百点塾」の技術としてエレベーターの操作パネルを特定の順番で操作することによって異次元に繋がるのだという。
 この場合は「携帯電話」を介して未来の自分から文字情報という形で電波を受け取るという方式になっており、使い方によってはテストで百点を取ることはもちろん未来を変えることすら可能という優れものである。


 (執筆者募集中) 



園芸部(えんげいぶ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋2,鳴七
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月~土
  • 活動場所:校庭・中庭・温室
  • 関連人物:早坂桃子,奥沼美里《所属》
  • 関連用語:花壇,紫陽花,人喰い向日葵《出没》
 鳴神学園に数多く存在する部活動(同好会)の一つ。
 「花壇」などの学内の施設で観葉植物を生育するなどして、学内での緑化活動を行う。
 なぜか花壇に人間を埋めていることが多いが、基本的は季節の草花が目を楽しませてくれる平和な部活動かもしれない。


 (執筆者募集中) 


 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。


 (執筆者募集中) 


 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。
 このシナリオの探索パートでは、情報棟にある「図書室」を訪れると作中作としていくつかの短編を読むことができる。
 これはその中のひとつで『レンタル家族(家族写真)』、『送り犬』、『寄姫転生』と共に坂上にとってもなじみ深い人物「倉田恵美」が執筆した同人誌という体裁を取っている。


 (執筆者募集中) 



演劇部(えんげきぶ)

  • 登場作品:学恋2,学恋V,追加,新生2,ドラマCD
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月・木・金(鳴神新聞) / 毎週 月・水・土(学恋V)
  • 活動場所:部室棟二階・演劇部室、体育館
  • 関連人物:岩下明美,深尾華穂子,神奈川圭吾,館伊織《所属》
  • 関連用語:ロミオとジュリエット,蒼い瞳のルーシェ
 鳴神学園に数多く存在する部活動(同好会)の一つ。
 高校演劇界のミューズこと「岩下明美」が部長を務め、部活動が隆盛の鳴神学園でも花形の文化部である。
 顧問がシンババこと深尾先生であることに一抹の不安はあるが、指導は熱心ではある。

 五月の定期公演で『ロミオとジュリエット』を上演し、好評を博したらしい。

 『学恋2』全編に登場。
 人気があり過ぎて文化祭の公演のチケットを取ることが困難であるらしい。
 が、そんな部に唐突なアクシデントが襲い掛かる。男子部員全員が食中毒によって倒れ、一ヶ月後の文化祭での公演を前にして主演の「ルーシェ・ベガ」を演じる役者を用意することができなくなってしまうのだ。

 そのため特例の措置として新入部員の急募をかけた岩下部長と顧問の深尾先生は、突貫で急造部員たちを鍛え上げることになるのだった。


 (執筆者募集中) 


 『新生2』「正義のゴネシエーター」に登場。
 語り手の岩下さんの口から自身が演劇部の部長であり、そのことも相まって巻き込まれたとある騒動についてが語られる。
 もちろん公演の話も触れられているのだが、話の主題は岩下さんへ個人的な恨みを向ける有象無象の女子生徒たちの狂態にほかならず、どちらかといえば演劇部自体は被害者側に立っているのが特徴である。

 そのため渦中の人である岩下さんは悠然と構えており、時には彼女たちの狂態を脚本のネタにしようかしらとうそぶくこともあったりする。
 ただし、人心操作を得意とする危険人物「高洞由利」がかつて所属していた縁で彼女が恨みを晴らそうと暗躍する流れに演劇部が巻き込まれそうになったり。

 かたや「大篭哀子」や「瓜田茄子」といった暇人たちが岩下明美に対するネガティブキャンペーンを繰り広げたあげく、父兄を巻き込む騒動を起こしてしまったりといった演劇部込みで迷惑をこうむる展開も皆無ではない。

 そして最後のケースでは騒動の責任を取る羽目になって部を去った岩下さんの余波を受けて気に病んだ副部長の「館伊織」さんが大変なことになってしまう。
 その場合は演劇部もまた存続の危機に陥るのだが、事後の経緯は部だけで留まることもなく――。

 『ドラマCD』Disc.10「フクさん」に登場。


 (執筆者募集中) 




情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

名前:
コメント:


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年06月30日 18:10