索引


八重樫彰(やえがし あきら)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 誕生日:10月2日
  • 関連人物:福沢玲子《》,美津見《恋人》
 『特別編』福沢シナリオ「彼と彼女の秘密」に登場。
 外見の良さから周囲の評価は高いが、実は不良グループの一員であるという裏の顔を持つ。もっとも彼が不良になった理由は厳しい親への反発という一時的な感情だったためか、惰性だけで属していた面もあったようだ。
 そんな彼にも転機が訪れる。同じクラスの「美津見志保」と交際を始めたことをきっかけに、彼は不良グループからの離脱を考えるようになっていく。

 しかし、二人の交際を嗅ぎつけた不良グループのリーダーは、美津見を自分たちに紹介するよう要求。八重樫はそれを拒むことができず、彼女を好ましくない状況におくことになってしまう。案の定、不良たちの目的は八重樫を陥れて美津見に手を出すことだった。
 追い詰められた二人に、もはや打つ手なし……。そう思われたとき、意外にも状況は一変する……。


八尾亜希子(やお あきこ)

  • 登場作品:AMC2,追加,殺クラR
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 誕生日:2月11日
  • 関連人物:岩下明美《噂》,八尾芽衣子《妹》
  • 関連用語:殺人クラブ,屋上
 『AMC2』「悲劇の旋律」に登場。
 昨年まで鳴神学園に在籍していたピアニスト・八尾姉妹の双子の姉。
 双子ゆえの息の合った連弾は校内でも有名だったらしく、千葉に指導を受けている先生がいた都合上、通学に便利な鳴神に通っていたらしい。
 小学生の頃から最初はひとりピアノをはじめ、数々の賞を受賞してきた。

 しかし、その性格はまるで鏡に映したように反転したものだった。
 妹とは対照的に真面目で人付き合いを好まないタイプ。日々すべてを投げ打ってまで研鑽を積んでいたが、ソロコンクール出場の際につけられた順位の差をきっかけに、破局を顕在させることになってしまう。
 元々何かある度に優しい妹からフォローを受けてきたが、それが逆に妹に対するコンプレックスを作り上げる事になり、唯一ピアノのみを心の拠り所にしてきたことが仇となった。彼女の罪と言えば、妹へ嫉妬の情を募らせ、自らの黒い心に気づいたことだろうか。

 彼女は地底に堕つ。

 ピアノはその優雅な形から時折「黒い翼」と喩えられる。黒く光る色は不吉であり、片翼は双子にとってこの上ない不吉さなのだろう。
 今まで上手くやってこれたのは。彼女達はたったひとつの翼を二人で分かち合っていられたから。しかし、二人で座る席では満足できなかった人がいる。
 微妙な均衡が崩れたがために、双方が地に落ちるほかなかったのは当然かもしれない。

 『追加版』「悲劇の旋律(改訂)」に登場。
 新分岐を設けられ、他再録された『AMC2』メンバー共々出演を果たす。
 イチョウの木にまつわる「殺人クラブ」の噂を知った亜希子は憎い妹の名前を書いて吊り下げるということを毎日のように行っていたが、ある時そのことを妹に知られてしまう。
 屋上で懇願するような声で自らを問い詰める妹の姿を見て、復讐の機会はここにありと決断するが……。

 『殺クラR』「第零話」に登場。
 『学校であった怖い話』の世界観を知らない方に向けたプレリュード的短編の主人公を務める。
 発売時期が近いだけあって「殺人クラブ」への依頼が遂行された? というほのめかしも入るなど上記二作品の展開を折衷したような筋運びである。


八尾芽衣子(やお めいこ)

  • 登場作品:AMC2,追加,殺クラR
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 誕生日:2月11日
  • 関連人物:岩下明美《噂》,八尾亜希子《姉》
  • 関連用語:自殺,屋上
 『AMC2』「悲劇の旋律」に登場。
 昨年まで鳴神学園に在籍していたピアニスト・八尾姉妹の双子の妹。
 双子ゆえの息の合った連弾は校内でも有名だったらしく、千葉に指導を受けている先生がいた都合上、通学に便利な鳴神に通っていたらしい。
 小学生の頃から姉につられてピアノをはじめ、数々の賞を受賞してきた。

 しかし、その性格はまるで鏡に映したように反転したものだった。
 姉とは対照的に明るくて人好きをし友人が多いタイプ。努力を重ねていたのか、それとも真の才能か。ソロコンクール出場の際、姉につけた順位の差をきっかけとして破局を顕在させることになってしまう。
 何かある度に取っ付きの悪い姉のフォローをしてきたが、それが逆に姉に対して自分に対する敵愾心を植えつけることに。姉の嫉妬を知る由もなく単に信じたことが仇となった。彼女の罪と言えば、姉に思慕の念を募らせ、黒い心に気づかなかったことだろうか。

 彼女は天上に至る。

 ピアノはその優雅な形から時折「黒い翼」と喩えられる。黒く光る色は不吉であり、片翼は双子にとってこの上ない不吉さなのだろう。
 今まで上手くやってこれたのは。彼女達はたったひとつの翼を二人で分かち合っていられたから。しかし、二人で座る席では満足できなかった人がいる。
 微妙な均衡が崩れたがために、双方が地に落ちるほかなかったのは当然かもしれない。

 『追加版』「悲劇の旋律(改訂)」「旧校舎探訪-脱出-」「旧校舎探訪-探索-」に登場。

 「悲劇の旋律(改訂)」。
 新分岐を設けられ、他再録された『AMC2』メンバー共々出演を果たす。
 あらたな結末においては、またしても双子のシンクロにまつわる話である。片割れを失ってゆがみ続ける姉の末路とは異なり、姉妹はある意味均衡を取った最期を迎えることになる。
 いったいどちらが先に空を舞ったのか、「彼女」にとってはそれはどちらでもよかったのかもしれない。

 「旧校舎探訪-脱出-」。
 「秘密の地下室」で蝋燭を手に取った際に姿を現したこの世ならぬもののひとり。
 『悲劇の旋律』は姉の亜希子さん視点で終始展開するため、妹が真に何を考えていたかは不明である。よって、死者による当時の振り返りと言う事情はあるが、もうひとりの当事者視点から語ってもらえるのは実に貴重な機会ということになる。

 彼女の当時の心情について二択三パターン存在する。
 ただ単純に姉のことを慕うけなげな子だったのか?
 それとも姉の心情を知りながら冷徹な言葉で切って捨てる恐ろしい人だったのか?
 もしくは姉を我が身と思い、醜い心を知ったうえで寄り添うことが選べる強い子だったのか?

 三つも用意されているので素直な人にもひねくれた人にも納得だろう。
 ちなみに一番目および二番目を選んだ際の亜希子さんの生死は定かではない。
 いずれにせよ、芽衣子さんは亜希子さんの傍にいることを選んだが、それが姉の救いになるか責めになるかはここで語らず、プレイヤー各人の心に委ねられた問題になるのだろう。

 「旧校舎探訪-探索-」。
 関連性は不明だが、彼女と同一立ち絵のピアノを弾く少女の幽霊が登場する。
 いじめ被害を受けていたようで、以前も靴などを隠されたことがあったようだが、どうも楽譜を隠され続きを弾けなくなっていて困っていた。
 なお、この場面で流れている曲は『G線上のアリア ~レンタルMIX~』だが、あくまでそれは演出上の都合というだけであり、実際はショパンの楽曲と思われる。

 そこを通りがかった、坂上と風間の両名に楽譜を探し出してもらうことができれば演奏は再開される。聴衆含め満足のいく演奏を聴き入っていると、ふと気づけば岩下さんは解放されていた。
 ちなみに、この一連の探索行はすべてが坂上くんを驚かせるための仕込みだったと説明されることもある。その場合は彼女も協力を頼まれた生者であったと考えられるだろう。

 飛躍した発想になるが、岩下さんの話した八尾姉妹の話には嘘が混じっており、本人または話のモデルになった人物は悲劇に巻き込まれずに存命であるとも解釈できるがやはり真相は不明である。

 『殺クラR』「第零話」に登場。
 『学校であった怖い話』の世界観を知らない方に向けたプレリュード的短編のメイン被害者を務める。
 視点人物を務める姉・亜希子の精神がクライマックスにつれて虚実があやふやになっているため断言はしかねるか、妹・芽衣子を殺めた直接の下手人は素直に取れば最愛の姉その人に他ならないだろう。


矢口節子(やぐち せつこ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋2
  • 種族:人間→???
  • 職業:鳴神学園高校 三年A組
  • 関連人物:岩下明美《クラスメート,友人》,伊達守《恋人》
  • 関連用語:つくも神,悪魔の電話《犠牲者》,ロミオとジュリエット《比喩》
 岩下五話「恋人達を引き裂く魔の公衆電話」に登場。
 岩下さんとの間柄はクラスメート程度と見せかけて、実は人間じゃないお友達の一人だったりすることもある女生徒。
 シナリオによっては何故か岩下の口から「卒業した矢口さん本人」という一文が登場し(『学怖』でも『学怖S』でも確認可能)、先輩と後輩という冒頭と矛盾した関係にもなってしまう(おかげで岩下=留年生という珍説が飛び交ったとか飛び交ってないとか……)。

 「伊達守」とは本当に仲の良い恋人だったが、互いの家が異性交際に厳しかったために直接会う機会があまりなく、頻繁な手紙や電話で愛を確かめ合う間柄だった。
 しかし、彼女はなぜかポストやら電話やらの無機物に好かれる人だったらしく、彼女達の恋路は無残にも邪魔されてしまう。

 一番通る機会の多い「悪魔の電話」ではひとつだけ助かるENDが存在する以外は電話に溶かされたり、電話に取り込まれたりと、シュールかつ痛い結末を迎えてしまう。
 伊達君と比べると、死体の損壊の具合がより激しい気がするのはけして気のせいではない。が、別の世界に行ってしまった矢口さんは伊達君と電話を未だに愛し続けているようで、彼のことを密かに束縛している。果て、伊達君は生涯貞節を守り通せるのか? 

 [まったくの余談になるが『学怖S』において彼女と伊達君が揃った画像では、彼女が伊達君を脅しているようにしか見えなかったりする。]
 2人が喧嘩している写真は元より、矢口が伊達に本のようなものを渡している写真も、本が一瞬ナイフに見えてしまい、平和なシーンであるにも関わらず殺伐しているように見えてしまうかも……。
 どちらにせよ、岩下さんの紹介する男女関係は悲劇的で、それ以上に「重い」と言え、それは彼女にとっても例外ではなかったということである。

 岩下家の電話は時々混線するらしい。それは異界の住人となった矢口さんが割り込んだため。取り止めもないお喋りを繰り返しつつ、生前は親交のなかった二人は友情を育んでいくことに。本能的に理解者を察知したのか、岩下さんに霊的な素養があったのか……、多分両方かな?

 『学恋2』岩下編夜イベント「矢口さんと話」に登場。
 「旧作」においても語られていた二人の交流を実際に目にすることが出来る。
 連鎖イベントなのでかなり難易度は高いが、最後まで進めれば裏切った(乙女の恋路は主観が多い)伊達君の最期を看取れることだろう。



八代(やしろ)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年G組
  • 関連人物:福沢玲子《クラスメート》,島田《敵対》 
 福沢二話「奇妙な盗難事件」に登場。
 クラスの美化委員だが、トンでもなく髪が跳ねてることに多分関連性はない。
 とにかく、見るからに神経質な性格なため、同じクラスの「島田君」とは相性が悪く彼のことを窃盗犯だと疑っている。


柳川裕輔(やながわ ゆうすけ)

  • 登場作品:流神A
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 国語教師
  • 年齢:32歳
  • 身長/体重:?cm/?kg
  • 関連人物:袋田昭吾《》,曽我秀雄《崇拝》
  • 関連用語:紅女
 『流神A』「紅女」に登場。




矢野文子(やの ふみこ

  • 登場作品:最終
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 教師
  • 関連人物:細田友晴《噂》,水梨依子,和久井香澄《同僚》,壁男《犠牲者,崇拝》
 『最終版』追加シナリオ「教師編」に登場。



山形英俊(やまがた ひでとし)

  • 登場作品:AMC2,学恋2,追加
  • 種族:人間他
  • 職業:鳴神学園高校 二年F組
  • 誕生日:8月28日
  • 関連人物:福沢玲子《噂》,桃瀬毬絵《苛め,復讐》,風間望《復讐》
  • 関連用語:苛め,肖像画
 『AMC2』「鞠絵先生」に登場。
 お調子者のムードメーカーで、クラスの皆には人気者――と言えば聞こえはいいが、その実は人のことを考える想像力が皆無な無神経な男。悪気が無いよと言ってヘラヘラ笑っていれば全て許されると思っているような、無責任極まりない単なるバカである。
 彼の仕掛けた幼稚極まるイタズラのせいで新任の鞠絵先生は退職に追い込まれてしまう。奴はそのことに全く気に病んだ様子を見せなかったが、報いが無かったかといえばそんなことはない。
 この様な輩には法廷の裁きよりも天誅を期待するが、それより私刑が幅を利かせるのがこの世界。

 色仕掛けにホイホイと引っ掛かって深夜の旧校舎に呼び出されたところをあっさりと行方不明になってしまう。自分が破滅させた人間からの誘いに何の疑いも抱かずに乗った辺り、バカさ加減も大概のものだろう。

 こう言った輩は周囲に居合わせる機会も多いし、万人が嫌うタイプと言える。
 ただ、山形ほど極端では無いにしても意外と持ち合わせている人が多い欠点なだけに身につまされる人もいるのでは? もっとも奴に同情の余地は全く無いのだが。


 『学恋2』風間、岩下編に登場。
 金本俊介と同じ『AMC2』からの再登場組であるが、不遇な彼を差し置いてしっかりと新しい立ち絵を実装してやがったりする。内面の嫌らしさが滲み出たソレの完成度は高い。

+...
 風間編「毬絵先生」ルートでは『AMC2』と同じ事をやらかしたようだが、こちらでは先生でなく風間さんの制裁を受けることになる。
 愛する人を愚弄された彼の怒りは凄まじい。
 わめく奴の骨を折って黙らると、行先の知れない宇宙船に載せ放り出す。 
 飢えて? 凍えて? 焼けて? 待つのは死! 

 たとえ同族であろうとも時には容赦しないという彼の恐ろしさの一端が垣間見えたような気もするが、やはり復讐で彼の心が晴れることはなかった。
 愛する人が彼の前に戻って来てくれないことには……。

 岩下編では休日に公園を散歩などしていると、出くわすことがある。
 嫌らしい顔でコナをかけてみたが、当然ながら岩下さんは相手にせず立ち去った。たとえ春を乗り切ったとしても彼の性格では長生きできないと、安心するところである。


 「毬絵先生(改訂)」に登場。
 新分岐を設けられ、他再録された『AMC2』メンバー共々出演を果たす。
 黒幕が明かされたこともあり、彼の毒も弱められた印象である。ん、誰だって?
いつもの福沢さんですよ。



山崎剛史(やまさき たけし)

  • 登場作品:AMC1,送り犬
  • 種族:人間
  • 職業:北聖大学 一年生
  • 関連人物:財部美穂《恋心》,仙田秋成《?》,神ヶ崎翔《友人》
  • 関連用語:北聖大学《所属》,送り犬《犠牲者》,都市伝説探偵局《依頼》
 『AMC1』「送り犬」、及び携帯アプリ、ニンテンドーSwitch用ソフト『送り犬』で登場。
 白井まどか等と同じく北聖大学文学部に在籍する大学生。
 メタボな体型で、暗く口ベタな性格が災いし、常に孤独。そのせいか人から誤解されることが多く、周りからの評価はステレオタイプなキモいオタクそのもの。秋葉原に行った事は一応あるらしいが、その手の趣味を持っているかどうかも不明のままである。
 友人の神ヶ崎が言うのは外見で損してるけど、とてもイイ奴。

 一度ハンカチを貸してもらっただけの財部美穂のことを助けようと、彼なりに奮闘していたのだが、外見と自信のなさが災いしてストーカーと勘違いされていた不幸な人。
 一応、彼が本当にストーカーであるという結末も少数ながら用意されているが、大半で単なる犠牲者となってしまう。
 最も正統なエンディングとして想定されているED01「送り犬」で喰われるのを皮切りに、頭が逝っちゃった美穂ちゃんに利用されたり、携帯アプリ追加ルートでもあっさり喰われたりと、報われなさをこの上なく発揮している。構想上では彼を主人公に据えたルートもあったらしいが、却下されるなど、おそらく「送り犬」でもっとも不幸な人物。 

 そんな彼もあのお祭り男ジンさんに出会えた(『AMC1』限定だが)ことが運の向き。人気キャラにくっついてれば、いい目に会えるかも知れないぞ! 頑張れ、電車  

 ちなみにそんな薄幸の彼も初登場から十一年後のSwitch移植版で彼を主人公に据えた新シナリオが実装され、ついに陽の目を見ることとなった。


山崎哲夫(やまざき てつお)

  • 登場作品:晦,極


山田卓郎(やまだ たくろう)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:岩下明美《噂》
  • 関連用語:旧校舎,百合
 『特別編』岩下シナリオ「図書室の話」に登場。
 「鍋島香織」と「荻野聡史」の心中、そして萩野君の両親の自殺によって四人も死者が出てしまった旧校舎の入口付近。
 そんな事件が起こってしまえばなんらかの怪奇現象もささやかれるのも納得というものだが、流石に夜になったら白く光ると聞いて検証に乗り出す人は稀だろう。

 が、この山田君はその話を聞いて実際に夜の実地に赴き、武勇伝として持ち帰ろうとする。
 そして案の定怪異によって命を落とす顛末を迎えてしまう。
 それも四人分の咬傷による失血死が死因だというのだからゾッとさせられる話である。

 そんな山田君だが、人一倍好奇心が強く、クラス内での主導権を手段を選ばず確保したい男子生徒だった。
 岩下さんによる山田君についての人間評はこんなところだが、語り口はかなり辛辣である。

 一応考察すると人が死んだところへ物見遊山に行くというだけで褒められた行動ではないことは確かであり、自己中心的で名誉心が強い、困った人格の持ち主であったというのはわからなくもない。
 死後、彼に反感を抱いていたクラスメートの不満が噴出したのかもしれないが、その辺は不明である。岩下さんは少なからず噂の登場人物の裏を取っていそうではあるが。

 一方で、「百合」が咲いているところを見るや一心不乱に掘り返すなど、彼の当時の心境や行動についてを岩下さんがまるで見てきたかのように語っていたりするが、話の前後はともかくこの辺りの信憑性は目撃者がいたなどの補足もなく、根拠も弱い。
 岩下さんを擁護すると山田君はあくまで心中と後追い自殺によって命を落とした四人の魂が無惨な状態になっていることを証明するための、別にいなくなっても構わないその後の犠牲者枠と身も蓋もないことを言ってしまえなくはないが……。

 山田君の行動や人格がどうであれ、さらなる犠牲者を得たためか紅く染まった百合が出現したことは確かである。信憑性が高まったこともあり、ここで話をオチとするには十分なのかもしれない。


山田茂吉(やまだ もきち)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:1月10日
  • 関連人物:風間望《噂》,久留米弘子《クラスメート,犠牲者》
  • 関連用語:購買部
 『特別編』風間シナリオ「呪いのコッペパン」に登場。
 毎日、お昼時になると安くてマズいことで有名なコッペパンを購買部で三つも買う男。
 風間さん曰くそれは毎食分を望んで買い求めていたためらしく、いつしか学園でも有名な貧乏人としてその名が知れ渡ることになっていた。

 が、教室の片隅で静かにコッペパンを食む姿がとあるクラスメートの逆鱗に触ったらしく、彼は購買のコッペパンを手に入れることが出来なくなってしまった。
 そして、そのまま痩せ衰えていったらしく最終的には餓死してしまう。

 その後、彼の呪いらしきものが当のクラスメートを襲ったらしいが、その当事者は問題を解決し、不名誉なあだ名を付けられたものの平和に暮らしているようである。
 ……、結局風間さんが何を言いたかったのかわからないままに新聞部室はシュールな雰囲気に冷やされていくのだった。そして、何も購買に拘ることはないのでは? と言う坂上君のツッコミもあっさり流されていくのだった。

 この話で風間さんは相変わらず聞き手の坂上君のことを貧乏人だと馬鹿にしているようで実は自身が貧乏であると、どうでもいいことをカミングアウト。……誰得。


山寺(やまでら)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:福沢玲子《噂》,田中眞子《親友》,岸谷《恋人》,斉藤
 『特別編』福沢シナリオ「愛と友情の狭間」に登場。
 明るくて活発。ルックスも良く、交友関係も広かった女生徒。
 同じクラスの田中さんとは平日は勿論休日も一緒に過ごすくらい仲の良い親友。
 ホラーが好きな田中さんに誘われて何度か見ていたのだが、山寺さん自身はホラーは苦手だった。
 ある日、ついに耐えきれずにそのことを伝えて喧嘩してしまう。

 ただその場の勢いで暴言を言ってしまったことは流石に後悔しており、恋人の岸谷くんの助言もあって自分から仲直りを言い出せたと思いきや……。

 ちなみに、前後の過程に多少の差異はあるものの、この話の登場人物四人の中で一番の貧乏くじを引いてしまったのは間違いなく山寺さん一択と言えるだろう。
 にも関わらず、語ってくれる福沢さんが山寺さんに批判的で田中さんの肩を持つのはなぜだろうか?
 横やりを入れられて本命の話を話せなかった彼女にとって、この話が代打であることとけして無関係ではないだろう。


山中学(やまなか まなぶ)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 誕生日:9月6日
  • 関連人物:新堂誠《噂》,宮田,井上《部活》,園宮まゆ《幼馴染》
  • 関連用語:サッカー部《所属》,つごもり橋,予言
 『特別編』新堂シナリオ「夜泣きジジィ」に登場。
 サッカー部に所属していたが「三軍」という非常に低い地位にあった。サッカーは好きであったものの、やる気のない三軍連中との付き合いには辟易していた。
 先輩に連れられ、憂さ晴らしとして橋の下にいるホームレスを襲撃現場に同行することとなる。
 助けなかった場合は死者(もしくは悪霊・亡霊)となったじいさんから復讐を受けて死亡する。

 だが助けた場合でも彼には悲劇が待っている。身を投げ出してじいさんを守った彼には、無理矢理飲まされた丸薬から「言霊」の力を授かることとなる。
 なんとなくつぶやいた「死んでしまえばいいのに…」などの言葉が次々と現実となる。しかも自分自身の成功は成就されず、他者への成功や失敗は叶えられる始末。
 最後には幼なじみであった園宮まゆの死亡によって怒りと絶望は頂点へと達し、事件の発端であったホームレスのじいさんの元へと向かい……

 口に出した願いが叶う『言霊』 しかし彼はその能力を「死ね」という形でしか公使出来なかった。他者の幸福のみを願い、自身の不遇には目をつぶり、他者への不満は決して口にしない。そんな人物は「聖人」と言っていいほどに希少であろう。
 ましてや口をついて出ただけの言葉ですらかなえてしまう能力とは、もはや「恩恵」ではなく「呪い」と言って差し支えないものである。


山辺(やまべ)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,斉藤先生
  • 関連用語:花壇
 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。
 飼育委員をやっていた男子生徒で、逃げ出したニワトリを追いかけて花壇に入ったことをきっかけに謎の食人植物「人食い向日葵」を発見。担任の斉藤先生を皮切りとして、気に入らない先生や生徒を次々とこの植物の毒牙にかけた。
 [で、肝心の「向日葵」だが、とてつもなくチープな造形とそのまんまなネーミングが逆に味を出している。試しに「人食い」と付けるだけでそこはかとなく漂ってくるB級オーラは一体何なのだろう。]

 そして、チョイ役の癖に多くの犠牲者を出したところで、ようやく自業自得の末路を迎えた。しかし、直接手を下したわけでないにせよ、個人では相当なことである。
 あの「相沢さん」ですら生前は三人しか殺せていなかったことを考えると、驚異的とすら言える。が、彼の登場する分岐自体はボリューム・知名度ともに乏しく、肝心の彼自身も特筆すべき思想を持ち合わせていない小物に過ぎない。

 荒唐無稽に聞こえる話だが、「暗殺日記」と言う微妙なネーミングの犠牲者のことを綴った日記を残していたことから世に出ることになったらしい。彼も「福沢玲子」や相沢さんのように何らかの印象的な書を残すキャラの一人だが、研究目的でレポートを残していることと異なり、何を求めていたのかは分からずじまいである。
 彼に罪を犯した不安を和らげる懺悔録などを付ける殊勝な気があるわけもなく、単に愚かな人でいいのか。


山本(やまもと)

  • 登場作品:男怖
  • 種族:人間
  • 関連人物:守山成樹
  • 関連用語:邪馬台
 『男怖』「戦勝国邪馬台」ルートに登場。
 「狭間の部屋」探索一行が邪馬台ではじめて出会った軍服の男性。
 もっとも敵国語(英語)を話していたことを聞き咎めて、スパイ容疑で一行のことを連行しようとするなど、おおよそその出会いは好意的なものとは言い難かった。

 彼が住宅地にいたのは巡回警邏中だったのか、それともたまたま通りがかり見咎めたかまでは定かではないものの、高圧的な言動と懐の拳銃に危機感を抱いた一行は当然ながら逃げの一手を打つ。
 ただし、展開によっては一行からはぐれただ一人異郷で身寄りのない孤児になってしまった守山の話を真摯に聞いてくれ、あまつさえ養子として迎え入れてくれるなど親身に尽くしてくれることも。

 それは、山本さん自身が戦場で置き去りにされた経験から来るものだったという。
 結果、守山は彼から受けた恩義に報いるべく軍事学校に入学、立派な御国第一主義の軍国少年に仕上がるのだが、その根底にあるのは見捨てられたことの恨みと女絡みの嫉妬でしかなかった。

 少し穿った見方であると前置かせていただく。
 戦時下における頭の固い軍人のステレオタイプと思いきや、意外な人間味を見せてくれた山本さんであるが、実際に彼が何を思っていたかは定かではない。判断材料があまりにも足りていないのだ。
 もしかしたら、彼も守山のようにぐちゃぐちゃに渦巻く想念を抱えていたのかもしれない。


山本三郎(やまもと さぶろう)

  • 登場作品:AMC1,学恋,学恋V
  • 種族:悪魔
  • 関連人物:綾小路行人《取引》,大川大介《知人》
 一般にはソロモン72柱の序列68番にも冠せられ、聖書でも度々取り上げられた大悪魔「ベリアル」として知られる存在。
 某演歌界の大御所を思い起こされるこの名は日本に呼ばれた際に名乗る「ご当地ネーム」である。

 外見は山羊頭に蝙蝠の羽根を背負った巨漢と、一般に想起される悪魔そのものの姿。
 召喚主である綾小路相手に「サブちゃん」と呼ぶよう要請するなど、なかなか取引相手に優しくフレンドリー(?)な悪魔なのかもしれない。と言うより大川がセコいだけか?

 綾小路は魔術書の記述を元に彼(?)のことを「狡猾で馬鹿」と最初評したが、甘い。
 一方で、中世において書起された文書、通称「ベリアルの書」においてイエスと地獄の権利の侵害について争ったとされているのも彼である。
 悪魔とは単純な力だけでなく弁舌にも優れており、相手に気付かれないうちに破滅に追い込む手腕も持っていなければ務まらないのだろう。


 事実、『AMC1』「人間狩り」ルートで綾小路は彼に一本取られてしまった。
 前日譚たる「綾小路行人の憂鬱」である程度手玉に取れたようでいて、結局は大物相手。本番でそう上手く事が運べるわけがないとも言える。
 もっとも、独力でチェーンソー装備の細田に対処出来たかには疑問が残るので、怪我の功名とも言えるが。どうしても魂をタダ取りされたように見えて人間としては納得が行かないが。屁理屈もまた理屈である。
 綾小路には悪いが、悪魔の論理に従っていては悪魔には勝てないだろう。


 ――と、思ったら彼、とある人間の手によって叩き伏せられてしまう。
 『学恋』坂上編での出来事である。事もあろうかサブちゃんと対峙した坂上は恐怖に駆られたあまり人格が反転。所謂「覚醒」モードに移行してしまう。
 そのままの勢いで立派な角を叩き折るは、件の如しのペット呼ばわりだわでまさしくやりたい放題である。威厳もどっかにすっ飛んでしまった。


 『学恋V』



山本繁(やまもと しげる)

  • 登場作品:2008,探偵局
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年K組→二年B組
  • 関連人物:岡沢真里《恋心》
  • 関連用語:七不思議の集会,語り部(2008)《所属》,
 「七不思議の集会(2008)」に招かれた語り部の一人。
 脂っぽい髪の毛に小柄な体躯、顔には腫れぼったい眼鏡がかかる、そんな容姿の男子生徒。常にノートパソコンを脇に抱えており、愛用のそれには「ソフィ(Sophie,一般的な英語圏の女性名であるか、そのまま知性の意か?)」と愛称を付けている。

 パーソナルデータをはじめ、あらゆる情報を収集することをライフワークとしている情報通。データを元にすれば、何事も説明可能だとする考えの持ち主であり、心霊現象には否定的である。
 その癖して、オカルトの権化とも言える岡沢真理のことを好いているようで彼女の言うことには二つ返事で賛同する。そんな調子で怪異の巣窟である鳴神で生き抜いていけるかどうかは不安だが、きっと彼には「語り部」を務めるだけの力量があるのだろう。
 実際にコンピューターにも詳しそうなため、その生態はオタクと言うよりも典型的なナード(もしくはギーク)に近いと思われる。

 確率を交えつつ、他者を見下した喋り方をする。その癖、持ち物に自分の名前を書くと言った小学生みたいな習性を持ち、非常時には意外と取り乱す。

 一方で、彼のペースに乗せられると些細なところから苛立ちを煽られ、嫌味ったらしい口調からの反撃を喰らう。


山本道夫(やまもと みちお)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間→霊
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:荒井昭二《部活》
  • 関連用語:サッカー部《所属》,宿泊施設《出没》,死神,死神鉛筆《犠牲者》
 荒井四話「宿泊施設にある謎の4番ベッド」に登場。
 荒井さんのサッカー部時代の友人で、彼が退部する原因を作った一人。
 彼自身はとある男子生徒が残した「死神鉛筆」を拾ってしまい、それに基づく行動を取ったことから命を奪われることになる。
 よって、その彼の死をわかっていて止められなかったことが荒井さんに今なお続く後悔の念を植えつけることになった。

 「死神鉛筆」とは使った者の死因を自動筆記してくれるアイテム。
 具体的にどのような行動を取るかによって死ぬかまで書いてくれるので、この予言を避けるようにすれば、無事天寿を全う出来るはずだった。
 しかし、山本さんはそのことを全く知らず、また文面も荒井さんの忠告を吹き飛ばすだけの内容であった。故に始末が悪い。その内容とは、
 「今日、最初に会った女の子と付き合う……」

 これが男の悲しいサガと言う物か、明らかに不自然な出会い方をした女の子に対し、彼は散々に骨を折って尽くす。その甲斐あって、女の子が帰る合宿四日目にはあっけなく「さよなら」を告げられそうになったが、そこは必死の思いで告白して見事付き合う(予言を成就させる)ことに成功した。
 そして、夜の待ち合わせで深夜二時(!)まで待った末、妙に来るのが遅い死神に予言通り殺されてしまう。

 ちなみに件の女の子は既にこの世のものではなかった。
 三年前に家出をした不安な精神状態の上に孤独な環境が重なったがために飛び降り自殺をしていたそうである。彼女の霊は前々から宿泊施設に出没していたそうで、死神(鉛筆)と関係あるかは特に触れられていないが。
 兎角、彼女は連れを得て満足したようだが、肝心の山本さんはそうもいかず時々ふらっと宿泊施設に出現しては彼女に呼び返されると言う日々を送っているらしい。

 そんなことを目にすれば荒井さんもサッカー部を辞めたくもなる。
 他の分岐同様に、今回も全う納得できる動機なのであった。 


山本幸男(やまもと ゆきお)

  • 登場作品:AMC1,送り犬,学恋2,学恋V
  • 種族:人間
  • 職業:警備員
  • 関連人物:飴玉ばあさん,神ヶ崎翔《?》,加山裕《後輩》,三田弘美,携帯のリリコさん
 警備会社SRS社に勤めるベテラン警備員。
 職務に忠実で人当たりも良い。いわゆる気のいいおっちゃんである。
 ここ十年ばかりの勤務先は鳴神学園と語られることもあり、その場合は、学生さんと時を越えて再会を果たしていたりする。

 『AMC1』「新語り部集結」、「山本さんと飴玉婆さん」、「山本幸男の警備日誌」ルートに登場。
 専用ルートをふたつもらうなど結構優遇されていることがわかる。

 「新語り部集結」ルート。
 目撃者は語る。驚き役&解説役として大天使マザーカが老若男女たちを連れ去った現場を語る。


 「山本さんと飴玉婆さん」ルート。
 こちらでは校門付近の警邏中に飴玉ばあさんと遭遇し、飴玉をもらう。
 が、文字通りロクな目に遭わない。飴玉ばあさんが毒となることが如実に表された先鞭として山本さんには犠牲になってもらおうということなのだろうか?  

 「山本幸男の警備日誌」ルート。
 こちらでは「犬女」として大学構内で白眼視されている財部美穂を見送った後、以前起こった不思議な出来事を追想する形となる。
 ほのぼのとした終わり方になるか、超常現象に巻き込まれるかはあなたの選択次第である。


 『学恋V』では新グラフィック登を伴い登場。さすがに従来のものよりも若い印象を受ける。





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最終更新:2021年04月13日 18:20