あ2


索引


中雅臣(あたり まさおみ)

  • 登場作品:探偵局,流神A
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年B組
  • 年齢:16歳
  • 身体:175cm/59kg
  • 関連人物:柴田浩次《親友,恋心》,賽臥隆恭《友人》,妖怪ベロリ《犠牲者》
  • 関連用語:サッカー部《所属》,BL《嗜好?》
 『探偵局』第六話「フレンドシップ」、第十四話「妖怪ベロリ」に登場。
 賽臥の同級生にして柴田の友人。柴田とは同じ中学に通っており、転校してきたばかりの時、サッカー部に誘われたことから知り合うことになった。柴田つながりでゲーセンで遊んだことから付き合いの悪い賽臥とも親交がある。
 表向きはスポーツに青春を燃やし、友人の相談にも快く乗る好男子に見せ……、

+...
 実はこっそりSNS「フレンドシップ」で、柴田に対して粘着行為を繰り返していた。動機は柴田を愛する(!)余り彼のことで思い悩んだ末の行動であった。
 あくまで彼に対する害意はなかったようだが、思い詰める余りに彼に近づくものは誰であれ許さないと、作中で実に思い切った行動に出る。

 賽臥のことを勝手に恋敵(笑)認定して暴走。普段はまともって人ほどキレると何をしでかすかわからないと言うのは、きっとこのことなんだろう。
 彼の思いを柴田に伝えることは難しくない。柴田に関して火種を残したままと言うのも危険、かつ他の話で思い出させるのもイヤなので、ぜひ真相を明らかにしよう。
 柴田はドン引きしつつも中が第一の親友と言うことで手打ちになるから。
 しかし、ちゃんと謝ってくれる中は本当に普通の人なんだがなぁ。
 嗚呼、痴情のもつれはイヤな話と言うか、語りたくないと言うか……。

 ちなみに本人が言うに「柴田が好きなのであって、男が好きなわけではない」らしく、実際そうなのだろう。異性愛の人にだって好き嫌いがあるわけだし、良識ある人なら手当たり次第に関係を迫ったりはしないでしょう?
 きっと、彼は好きになった人がたまたま同性の親友と言うだけなのだろう。
 どちらにせよ、ネカマにしてヤンデレという濃いキャラは拭えないが。

 サッカー部の活動には激しく情熱を注いでいるようで、妖怪ベロリの被害にあった際は憤る一幕もあった。


 『流神A』オープニングおよび「紅女」に登場。
 柴田はフレンドシップ事件を微妙に引きずっており、自分が近づく女性に悪い虫認定されないよう慎重に距離を取っているが、何だかんだで楽観しているようだ。
 中自身は異性に興味を持たず、勘の良さで相方をヒヤヒヤさせている。
 実はナスみたいな娘のために怪談を集めているとも露知らず、愛する人のために怖い話を披露した。



あっちゃん

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 職業:幼児
  • 年齢:3歳
  • 関連人物:鈴木由香里《仕事》,かっちゃん,よっちゃん,NONAME
 由香里二話「お屋敷にいた子供の話」に登場。
 ベビーシッターのバイトに登場する三人の子どもの一人。もしくは話の一つ。
 危険なバイトばかり多い由香里姉さんらしく、どこにでもあるはずの子守の話を仰々しく語り上げる彼女のやり方は実に胆に来る。
 ちなみに当の子どもの名は忘れてしまったとかで、「あっちゃん」とは、話の便宜上由香里さんが「悪魔」から取ってそう呼んでいるだけである。
 [けして、さっちゃんのお姉さんで苺が好きな人のことではない。]
 なお、この三人の子達は共に三歳で、家の方にも問題があると言う共通点が……? 

 あっちゃんは少しも目が離せない子。
 席を立つこともなかなか出来ないので由香里さんには自由がほとんどありません。その上、家族達は自分の仕事をほっぽってまで由香里さんに構いたがるのです。あまりにじろじろ見るので、現代っ子の由香里さんにはやっぱり気の休まる時がないのでした。

 音を上げた由香里さんは彼らを無視することにしたのですが、今度は家の皆が集まって体を押さえつけます。挙句に変な薬まで飲まされました。
 あまりの恐怖に命からがら逃げ出してみれば、バイトを紹介した知り合いは訳知り顔でした。何でもあっちゃんの一家は何事もみんな一緒をあまりにも大事にし、そうでない人を病気と見なして治そうとする病気みたいな人たちなのだと言うのです。由香里姉さんが飲まされたのは何かの脳味噌というオチ付きでした。


 実はこの体験は由香里達アルバイターの中で語られ、性格の悪い先輩が何も知らない後輩に紹介することによって、着々と恐怖を繰り返しているらしい。バイト同士の繋がりから派生し、実際に伝染する怖い話と言うことは同じ晦の話では二階堂と近いか。



阿部妙子(あべ たえこ)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 誕生日:5月4日
  • 関連人物:風間望,永山美香,小松原ゆかり《クラスメート》
  • 関連用語:しりとり小僧
 『追加版』風間シナリオ「しりとり小僧(改訂)」に登場。
 しりとり小僧を呼び出すべく、「永山美香」、「小松原ゆかり」らの3人で、しりとり100回に挑戦する。しかし、彼女たちのしりとりは目標の100回に達しても終わる気配を見せず、3人は次第にしりとりに支配されてゆく……。
 最終的にはしりとり小僧に呪われて、アヘ顔を晒すというサービスシーン(?)を見せてくれた。


阿部弘幸(あべ ひろゆき)

  • 登場作品:レンタル
  • 種族:人間
  • 職業:フリーター
  • 年齢/誕生日:23歳(12.3.-)
  • 身体:O型
  • 好きな/嫌いな食べ物:やきそば/トマト、セロリ
  • 関連人物:ゆず《恋人》,阿部美由紀《母》,船橋アキ,小松栄一
  • 関連用語:童貞
 『レンタル家族』「青年リグレッツ」の主人公。
 大学卒業後、対外的にはアメリカ留学のための資金繰りと称してアルバイトに勤しむ。その目標は母親からも心温かく応援されている。
 後輩からの相談にも快く乗って的確に助言を返してくれるなどバイト先での評判も良い。

 しかし面倒見のいい先輩としての顔と裏腹に、実態は自嘲的で漠然とした不安感を抱いた悩める青年。
 アメリカ留学の話もモラトリアム延長のために付いた場当たり的な嘘からなんとなく引き返せなくなったに過ぎない。
 見栄を張っていかにも経験豊富そうに見せ実は童貞である。一応大学時代にチャンスはあったらしいが、なぜかトラウマになっている。


 そんな彼は思わぬところで人生の転機を迎えることになった。
 童貞から脱却すべく一念発起して呼び寄せたデリヘル嬢がよりによって直前に喫茶店で出会った変な女であった。
 これではコトに及ぶどころでなく、その相手「ゆず」の性格もあっていつの間にか互いの身の上話を話し合うためだけに呼び寄せるような妙な関係になる。そして、互いの将来、自らの情けない境遇を吐露するうち、暴力沙汰というトラブルをも乗り越えて惹かれ合うようになったが……。


阿部美由紀(-みゆき)

  • 登場作品:レンタル
  • 種族:人間
  • 職業:主婦
  • 関連人物:阿部弘幸《息子》
 『レンタル家族』「青年リグレッツ」に登場。
 息子・弘幸の目標を温かく見守る、いかにもふくよかなおふくろさんといった容姿の持ち主である。


天音瑞希(あまね みずき)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:吉島春香《友人,苛め》,立石すみれ《苛め》
  • 関連用語:旧校舎の悪魔《犠牲者》
 『特別編』福沢シナリオ「恋愛教」に登場。



飴玉ばあさん(あめだま-)

  • 登場作品:学怖,学怖S,VNV,AMC1,学恋,学恋2,流神A,追加,小学怖,ドラマCD


綾小路行人(あやのこうじ ゆきひと)

  • 登場作品:VNV,AMC1,学恋,学恋2,特,学恋V,流神A,追加,最終,新生,極,ドラマCD,新生2,学恋4


荒井昭二(あらい しょうじ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,VNV,AMC1,AMC2,学恋,学恋2,特,学恋V,追加,最終,新生,極,ドラマCD,新生2


荒井規子(あらい のりこ)

  • 登場作品:小学怖,新生
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園初等部 六年六組
  • 誕生日:4月23日
  • 血液型:A型
  • 趣味:読書、映画鑑賞
  • 好きな/嫌いな食べ物:プリン/お酢
  • 関連人物:荒井昭二《父》,遠藤佳奈美《噂》
 年代不明、鳴神学園初等部六年六組に属する児童のひとり。
 荒井昭二の愛娘。真面目で礼儀正しい性格で、父譲りの冷静さの中に含みを込めた語りが特徴的。あまり進んで人と絡む性質ではなく近寄り難い雰囲気を醸し出しているが、クラスの男子には彼女の隠れファンも多いらしい。
 自己評価はあまり高くないようで自分のことを卑下する言動も多いが、だからといって同意しづらいのも確かである。
 文庫版やボイスドラマではショートカットの神経質そうな容姿、新生ではロングヘア―で人形のような娘という違いはあるが、総じて物静かさと陰気な印象を与えるものになっている。

 『小学怖』火曜日「化粧道」に語り部として登場。
 父、荒井昭二から聞いた話として「荻野有矢」についての話をしてくれる。幼くとも女性ということで「化粧」に注目した話を聞くことができる。二人の語りを聞き比べてみるのも面白いかもしれない。

 『新生』「呪いの法則」に語り部として登場。
 過去の六年六組に籍を置いた「遠藤佳奈美」についてと、彼女の席「六番」がなぜ欠番になったかについて教えてくれる。
 同時にシリーズ全体を貫くかもしれない「呪い」という現象にまつわるルールも込みで。
 加えて、実は男子たちの長編である『危険な転校生』と対になる女子たちの長編の前振りも兼ねている(予定)など、総じてなかなかに重要な話である。

 本来は「金曜日」という週後半に向けて用意されたプロットなだけあり、二度目以降の語りであることが冒頭で示唆されるほか、また荒井さん本人も冷淡で物騒な私見を交えたりと、彼女自身も隠された一面をあらわにしてくれる。
 遠藤さんの過去については同情的であるものの、彼女自身にあわよくばの裏の意図があったのでは? と勘ぐってもおり、なかなかに読者のことを安心させてくれない。

 「ブラック・アイ・キッズ」にも登場する。
  都市伝説「ブラック・アイ・キッズ」検証のために黎雄くんが意見を求めたクラスのみんなのひとり。
 こちらでは父譲りか、豊富な映画の知識を有しており、都市伝説「ブラック・アイ・キッズ」は映画『光る眼』に着想を得て作られたものではないか? という意見を富樫君に述べている。


荒瀬範子(あらせ のりこ)

  • 登場作品:探偵局
  • 種族:人間→???
  • 職業:鳴神学園高校 三年K組
  • 関連人物:倉持千夏《知人》
  • 関連用語:都市伝説《嗜好》,都市伝説探偵局《依頼》,地獄の穴
 『探偵局』第一話「トモダチのトモダチ」に登場。
 小説家志望にして、「都市伝説」を愛好する女子生徒。
 作中では都市伝説「地獄の穴」に巻き込まれたことから、「都市伝説探偵局」に助けを求めることになる。
 プレイヤー(賽臥)にとっては(システムのフラグ的な意味で)彼女の依頼に関わることから最初の事件が始まることもあり、(モブの割りに)印象深いキャラになるだろう。

 都市伝説好きな倉持千夏とはネット上から交友を持っており、その縁で賽臥は彼女の件に関わる。しかし、実際接してわかるように、この荒瀬さんは独りよがりで、自己顕示欲が強い。その上追い詰められると途端横柄になる典型的な嫌な奴タイプである。
 正直こんな奴、助ける気も起きないが、真相ではさらに呆れた事実が明らかにされる。

 この荒瀬さん、ネット・現実問わず、都市伝説を散々吹聴していながら実際は何も信じていなかった。噂に踊らされる人間のことを嘲笑っていたらしい。
 「地獄の穴」自体が実は自分で作った都市伝説であり、ネット上での反応や探偵局に持ち込むに至るまで、すべてが自作自演の狂言と言うことになる。
 すべては自分の文章を世に広めるためらしいが、要は自己陶酔に浸っていたに過ぎない。彼女が癖としている文体を指摘するのは至難だが、見事当てることが出来ればそれらの全てが白日の元にさらされる。

 彼女の場合、所詮はただの噂だから自分に害が及ぶことがないと、たかをくくっていた事が仇となったが、ルールを破ろうとしたために探偵局からも見捨てられてしまったのが最後のトドメとなったものと言える。
 実際、賽臥の手で真相を明らかに出来なくとも、富樫会長はおざなりな対応をして去るため、彼女のカラクリは半ば見透かされていたと思われる。
 誠実な態度など望めない彼女の性根は既に自身の命運を決していたのだ。

 そして、彼女はどうあっても幽霊か「トモダチのトモダチ」になるという末路を迎える。
 だが、教えてくれた千夏曰く、彼女は都市伝説になれて感謝しているらしい。千夏の言葉ではイマイチ要領を得ないが、本人が満足しているなら、まぁいいことなのだろうか。


新芽衣夢(あらため いむ)

  • 登場作品:探偵局


荒牧大河(あらまき たいが)

  • 登場作品:小学怖
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園初等部 六年生
  • 関連人物:海野菜月《噂》,白木《教師》
 『小学怖 火曜日』「奇跡の水」に登場。


有馬健一(ありま けんいち)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:10月25日
  • 関連人物:新堂誠,荒井昭二《噂》,有馬健二《弟》,水野先生《顧問》
  • 関連用語:空手部,飛込部《所属》,生霊
 『特別編』新堂、荒井シナリオに登場。

 新堂シナリオ「痛みを感じない男」。
 空手部所属の二年生でエース。基本的には弟思いの兄貴。
 後述の弟が強くなったことを脅威に感じ、結果悲劇に巻き込まれている。

 荒井シナリオ「プールの飛び込み台」。
 ジュニア大会で記録を残してきた優秀な飛込部員として登場。
 しかし上級生のやっかみ工作によって飛込を失敗、プールサイドに叩きつけられて脊髄を損傷、選手生命を絶たれてしまう。
 こちらでは弟の存在やその後の動向は不明。師である「水野先生」の大活躍に話が移ってしまうが、どちらにしても彼には関係のない話だろう。


有馬健二(ありま けんじ)

  • 登場作品:特
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年生
  • 誕生日:7月1日
  • 関連人物:新堂誠《噂》,有馬健一《兄》
  • 関連用語:空手部《所属》
 『特別編』新堂シナリオ「痛みを感じない男」に登場。
 兄に憧れ、同じく空手部に入部するもあまり芽が出ず、兄との比較にはコンプレックスも抱いていた。
 しかしある日の出来事で、彼は兄をも脅かす強さを手に入れる。
 話によってはその代償によって命をも失ってしまう。


安西真奈(あんざい まな)

  • 登場作品:小学怖
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園初等部 六年六組
  • 誕生日:10月7日
  • 血液型:A型
  • 趣味:なし
  • 好きな/嫌いな食べ物:お寿司/ニラ
  • 関連人物:戸浦愛梨《親友》,安西由紀《母》
  • 関連用語:七不思議の集会
 年代不明、鳴神学園小等部六年六組に属する児童のひとり。
 クラスでもあまり目立たず、友達もそうはいないタイプ。見たままに引っ込み思案で大人しいが、実はほかのクラスの子がためらうことでも言えてしまえる強さと怖さを兼ね揃えた子である。

 『小学怖』月曜日「学園七不思議」に登場。
 転入初日早々に親友の戸浦さんがさっそく怖がらせにかかった転校生である聞き手に対して、そのことへのお詫びを兼ねて学校終わりに接触してくる。
 気弱なのか、自分の言葉に浸って意味深げな微笑みを浮かべそうになってはすぐにあやまりの言葉で打ち消すという忙しい語りが特徴的である。

 内容としては鳴神学園小等部のみならず、学園や周囲の有名な怪談について(今後の布石も兼ねてか)さわり部分を教えてくれるが……。
 なによりも鳴神学園のタブーである「七不思議の集会」が禁止になったいわれに続いて、ズバリ「あなたは何者ですか?」という疑問を遠回しではあるが伝えてくる辺りで、この子はただものではないと思った読者/プレイヤーも多いはずである。


安西由紀(あんざい ゆき)

  • 登場作品:小学怖
  • 種族:人間
  • 関連人物:安西真奈《娘》,佐山みのり《親友》
 『小学怖』月曜日「隠された人形」に登場。


安条ミルク(あんじょう-)

  • 登場作品:ドラマCD
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年I組
  • 関連人物:元木早苗《クラスメート》
  • 関連用語:座敷童子
 『ドラマCD』Disc.7 元木早苗「座敷童の家」に登場。
 数百年は歴史があるであろう地元の素封家「安条家」の娘だったが、家の繁栄の礎である「座敷童子」が住まうといういわれがあった実家の蔵を取り壊したのをきっかけに、家の中で霊障が続発。
 母は意識不明の入院状態、十名以上いた使用人は全員暇を願い出る、そして父は……。

 という完全に詰んだ状態をどうにかしてもらうべく、身近な霊能力者の元木さんに泣きついてきた。ちなみに元木早苗を支えるご先祖様一同はこの事態解決には全く乗り気でない。
 それどころか安条家と安条さん自身に悪印象を抱く中、生きている友達がほしい元木さんは快諾してその日の放課後のうちにすぐさま解決に乗り出そうとしてくれた。

 ただし、安条さん自身は元木さんの独特のノリには煙に巻かれつつ、見えているかまでは不明なものの一女子高生の口から飛び出してくる異様な会話にはすっかり引いていた。
 ところでここで一度確認しておくとこの安条さんだが、普通に性格が悪いと断言できる。

 元木さん目線だと気が強くて芯がしっかりしているといい方向に言われているものの、癒し系でぽやぽやしている彼女の見方は客観的にはあまりあてにならない。
 献身的に事態解決に尽力してくれた元木さんに対する態度とその後やろうとしたことを考えると、家がめちゃくちゃになって自暴自棄になってしまったことへの同情を差し引いても言葉に余る。

 そもそも会話の端端から強引なところは見受けられることもあって、リスナー視点に立てば後々引っ掛かりを覚えるかもしれない。
 それでも先祖の業という現代っ子ではよくわからないものを自分の代で背負わされ、自分の人生を捨てなければならないことを考えればやはり同情はできるが……。

 繁栄の裏で蓄積してきたゆがみは彼女の人格形成にも悪影響を及ぼしたのでは? という邪推をしてしまいたくなるのも確かである。もっとも彼女の家庭環境まではわからないが。
 「ミルク」という名前が1995年ではいささか浮いており、当然用法としてはこの頃に発生していないものの言外に「キラキラネーム」だという当てこすりをされたのもうかがえる、かもしれない。

 ちなみに事態の発端となった蔵が壊されたのが一ヶ月前、事態がいよいよ大詰めを迎え元木さんに相談を持ち掛けてきたのが一週間前と、安条家はあっという間に滅亡したことがわかる。
 こんなことを言っても何の慰めにもならないだろうが、げに恐ろしきは先祖の業といえるだろう。


安藤(あんどう)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,小山《犠牲者》
  • 関連用語:地縛霊《犠牲者》,精神病院
 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。
 事故が多発する敷地の一角(校舎裏)を御祓してもらい、ついでに名目としてプレハブ倉庫を建てた学園サイドだったが、別に霊は消えたわけではなかったらしく、先生から片づけを言い付けられた彼ら生徒、安藤と小山はとある事件の当事者になってしまう。

 二人はなんらかの要因か小屋に閉じ込められてしまい、次第に暗くなっていく中で不安に襲われる。安藤は地縛霊に幻を見せられたのか、それとも精神を狂わされたのか、一緒に居た小山のことを化け物と思い込み、恐怖に突き動かされるままに襲撃。
 小山の生死は不明だが、正気を失った安藤は病院に送られることになった。

 ちなみにたった二人で取り残される環境と"闇"に狂わされた結果人を殺してしまう展開は細田六話にも存在する。と、言うより構造としてはズバリそのものである。
 このシナリオの恐怖はバッドエンドと陰惨な空気を大量に抱えた細田六話とは比べ物にこそならないが、ひょっとすれば『学怖S』を主宰する何らかの存在を暗示しているのではないかと思わせる興味深い一致である。

 さらに、先生側は彼個人が狂ったことで片付けられるように、安藤の指導要領を改竄するなどの工作を行っていた。これも「人形」シナリオに象徴される学園の抱える"闇"の一端を示すものだろう。派手さこそないが、小さくても歪みを見つけ出すのは容易なこと。彼の事件はそれを示唆しているのである。


情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
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最終更新:2021年03月18日 18:46