ネタバレ注意!
※概要の書かれていない項目名やカテゴリのみでの立て逃げは禁止です。ご自身での記述が難しいようでしたらコメント欄等で執筆依頼をし、合意が取れてからの項目立てをお願いいたします。無言での立て逃げは荒らしに等しいことをご留意ください!

索引


彼岸花(ひがんばな)

  • 登場作品:男怖,アパ男
  • 種族:アイテム(植物)
  • 関連人物:
  • 関連用語:狭間の部屋
 彼岸花とはヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物の総称。
 名称の由来は丁度彼岸の頃に咲き誇るためで、その艶やかな姿は秋の風物詩にもなっている。

 しかし日本ではどうにも不吉な印象を拭えない不遇の花でもある。
 その理由は、花が前兆なく本来あるであろう葉も付けずに開く点、アルカロイド系の毒性が全部位に渡り分布すると言う危険性、そして何より有毒性に起因する群生地の立地の悪さが挙げられる。

 不吉なイメージは別名にも現れており、「死人花(しびとばな)」、「幽霊花(ゆうれいばな)」、「剃刀花(かみそりばな)」などが特に有名。その別称は百を優に越える。

 その原因は外見は勿論、毒性を活かして墓所に植えられることが多かった事情に由来する。簡単に言えば、野生動物による墓荒らしを防ぐためである。
 加えて、飢饉などの非常時に良質のデンプンを含んだ塊茎を毒抜きして食用としたこと等が原因だろう。
 江戸時代、青木昆陽の尽力による甘藷(さつまいも)普及によってこの活用法は廃れたと言われている。

 人の役に立ちながらネガティヴな彼岸花である。
 が、一方で天上の花の意を持つ「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と言う芳名を忘れてはならない。
 負の印象が無い海外では園芸用品種として普通に親しまれている。

 花言葉は「情熱悲しい思い出独立再会あきらめ」等。

 『男怖』『アパ男』「彼岸花の部屋」、「記憶の片隅で…」に登場。
 死との連想が捗る「狭間」を冠する部屋に挑むにあたり、「彼岸花」自体は時折顔を出す。
 あくまでも普通の植物であるため出番としては舞台を彩る小道具とどまりだが、ルートによっては結末を鮮やかに彩ってくれる。

 「彼岸花の部屋」。
 「狭間の部屋」を開いたその先に待ち受けていたのは「彼岸花の部屋」こと、無数の彼岸花の群生地だった。
 教室四個分くらいの正方形であるその部屋は、入室者がすべて入ると自動的に施錠する仕掛けが施されていた。
 脱出するためにはある条件を満たさなければならないのだが、彼岸花の間から漏れ聞こえてくる「血を流せ…」という言葉がそれを物語っていることは言うまでもない。

 なお、この場合の「狭間の部屋」の正体は殺人への忌避感がない理想の兵士を生み出すため旧軍が作り出した施設と思われる。
 少なくとも、彼岸花の間から発せられる物騒なメッセージはセンサーとスピーカーを用いた人為的な仕掛けであると『設定資料集&攻略本』では明言されている。

 また、一面に広がる彼岸花の赤い光景と不吉な連想は部屋に入れられた被験者の闘争心、延いて言えば生き残りたいという自衛心を駆り立てるために一役買ったのではないか? と博識な吉村先輩は仮説を立てている。
 その証明として、ひとりないしふたりの人間が骸をさらすのと引き換えに一行は脱出が叶い、平和な時代を生きる男子高校生たちの心には少なからず影が落とされることになった。

 「記憶の片隅で…」。
 「狭間の部屋」の扉を開ける度に白骨死体が一体ずつ並ぶ一室に遭遇し、その度に一行の誰かひとりが気分の悪さを訴えかける。
 一番目の部屋では「松平純」、二番目の部屋では「宮本健史」といった風に……。
 そして七番目の部屋を眼前に開ける前から猛烈な嫌な予感がした守山だったが、制止を振り切り開け放たれた扉の先は真っ暗闇だった。そこに飛び込んでしまった一行は生き埋めにされ、強烈な痛みが何かのきっかけで走るような状態になってしまったようだ。

 七人の知る由もないことだが、彼らの頭上には彼岸花が咲いている地点があり花が踏み折られる痛みがリンクしていると思われる。なぜこのような理不尽なことがまかり通るのかは不明だが、「狭間の部屋」の特質性とこのルート内で明かされる真実を考慮に入れれば説明が付けられなくもないだろう。ちょうど彼岸花は、死者のための場所を冠しているわけであるし。


ひきこさん

  • 登場作品:流神A
  • 種族:都市伝説(現代妖怪)
  • 関連人物:桑原智子,桑原美佳,日野貞夫
  • 関連用語:いじめ,イボガエル,ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー
 ひきこさんとは都市伝説(現代妖怪)の一種。
 異様に背の高く、ボロボロの装束を纏った女性の怪人。雨の日に現れて子供を狙い、路面に引きずり倒してそれこそ擦り切れるまで引きずり続けて殺すという行動を取る。この際に特定の質問をしてくる噂のバリエーションもあるが、諸説あり安定しない。
 同様に女性の通り魔的な属性を有する「口裂け女」同様に「醜形恐怖症」を抱え自身の容姿にコンプレックスを有しているようだ。撃退方法としてその辺りを絡めた対処法が求められることも多い。

 なお、彼女が怪物と成り果てるまでの経緯として、いじめなどを受けて引きこもり続けた女の子「森 妃姫子(もり ひきこ)」の成れの果てとしてそのルーツが語られることが多い。同時に、彼女の顔が醜く変じた理由もここで説明されることが多い。
 社会問題としての「ひきこもり」を明らかにもじったネーミングから社会への警鐘と偏見のどちらを見て取るかはその人次第。

 『流神A』「ひきこさん」に登場。
 「警察史編纂室」向けに舞い込んできた案件「原宿児童連続殺人事件」の被害者の遺体は「ひきこさん」を思わせる激しい損壊状態にある。意図して都市伝説になぞらえたのか、それともただの偶然か、事件に挑む賀茂泉警部補は思いを巡らせることになる。

 ただ、賀茂泉警部補にとって人間の仕業か、怪異かといったシリーズ固有のルート分岐は存在しない。
 後者は思考の俎上に載せる意義すらないといったところだろう。必然この事件は人間の仕業一択となる。
 ただし人間の仕業と言っても展開によって犯人は大きく分かれるほか、遺体に施された過剰な損壊と謎の装飾の意味合いも変わってくる。


 (執筆者募集中) 



ピクちゃん

  • 登場作品:ドラマCD
  • 種族:ニックネーム
  • 関連人物:剣持京華,倉田恵美《?》
  • 関連用語:夢
 『ドラマCD』Disc.8 エンディング type.A「ピクちゃん」に登場。
 記念日ちゃんこと「剣持京華」が集会に遅れてきた理由を説明する目的も兼ねて七話目として披露した自身の体験談の中での登場人物である。ただし話中では剣持さんを除いた登場人物全員が匿名で通されており、この名前はあだ名である。

 で、このピクちゃんという呼び方だが、鳴神学園に通う女子高生――、仮称「Kさん」が睡眠不足から日々授業中に居眠りをして時折身震いするさまを揶揄した剣持さんから名付けられたものである。話の中で剣持さんはピクちゃんに虚言癖があること、裏で売春や万引きまで行っている問題人物であることなどを暴露しており、明らかに彼女の話し方には悪意が籠っている。

 それはそうとして、ピクちゃんは毎夜「」に出てきては説教をはじめ激高しては自分を殺そうとする謎の女に悩まされているとかで寝不足の原因はそれであるという。そこでピクちゃんは自分に気がある某男子高生――、仮称「S君」を偶発的かつ自分でもわからないうちに自分の夢の中に取り込んでしまい、くだんの夢の中の謎の女を殺してもらったという。

 よってこれで彼女の悩みが去ったかと思いきや、ノイローゼのタネはこれをもって倍に増えてしまう。
 なぜならS君は現実から引き離されひとりきりの夢の中に取り残されたままという点、そして謎の女の死体は残り続け、時間が経つにつれて環境は悪化していくという点である。
 結果、剣持さんの話の行きつく先はピクちゃんの死によって締めくくられるわけだが、この真相は夢か現か幻か?

 その後の詳細は「倉田恵美」の該当する節を参照のこと。
 ⇒「倉田恵美#ドラマCD


美術部(びじゅつぶ)

  • 登場作品:学怖,学怖S,四八,AMC2,学恋2,鳴七,稲in
  • 種族:部活(公認)
  • 活動日:毎週 月~土
  • 活動場所:美術部室
  • 関連人物:岩下明美《噂,所属》,清水智子,小松沢孝明,小松沢孝典,増村寛,桃瀬毬絵,大沼茂樹,高木比沙子《所属》
  • 関連用語:肖像画,岩下の肖像画
 学園に数多く存在する部活の一つ。
 文化系に属する部活の中では知名度が高く、青春の舞台としても結構なじみ深いかもしれない。
 活動内容としてはスケッチやデッサンなどを通じて描画技術の向上を目指し、美術展への出展を目指すという明確なビジョンが存在する。またモデルと一対一になって向き合い、静謐な放課後の時間を過ごすさまが印象的だろう。

 ほか、卒業生が残していったスケッチブックや「肖像画」などの来歴を探り、時に描き手が遺してしまった無念や怨念を晴らす。
 もしくは、それらを果たせずに惨劇にからめとられるさまについてがシナリオの題材として語られることが多い。

 語り部のひとり「岩下明美」が物語る「清水智子」の肖像画についての話などはその好例であり、美少女という自身のイメージも相まってか一部の作品では岩下明美は「美術部」に所属しているという設定が付与されることもあった。
 「アパシー・シリーズ」始動後は「演劇部」部長という肩書がほぼ揺らぐことはなくなったものの、岩下さんが絵が好きという趣向もまた不動であり、時には彼女の口から美術部にまつわる話が口ずさまれることもあったりする。

 『学怖(S)』岩下三話、新堂七話、隠しシナリオに登場。


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 岩下三話「美術室の肖像画」。


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 新堂七話「殺人クラブとの戦い」。
 美術部と関連深い「美術室」および「美術準備室」は殺人クラブとの戦いの幕開けに伴い、主人公が探索に臨むことができる学内の施設のひとつ。
 美術関連の本や彫りかけの版画、工具にたくさんの絵、画板など主人公が見て回って発見できるもの、手に取れるものは多い。

 ここで「風間望」との対決になるほか、ここに置かれた工具棚からノコギリとトンカチという凶器を持っていくことができる。
 余談だが、ここで風間と戦う場合、彼が持ち出す凶器はカンナである。
 [風間はこれで主人公を殴ろうとしたようだが、正直使い勝手が悪いにもほどがある。
 美術準備室にあってもおかしくない工具であるし、風間は凶器を事前に準備せず現地調達したのだろうか?]

 ちなみにここで風間をスルーして燃え盛る旧校舎での決戦になった場合、彼が手に取るのは包丁やアイスピックであり入手性や使い勝手から言ってカンナより数段マシなセレクトになっている。実際のところ、風間望が何を思ってカンナなのかは不明である。
 以上のように段取りを抜きにすれば、風間およびノコギリとトンカチはスルーできるのだが、クリアに必携のフラグアイテム「岩下の肖像画」が置かれているので絶対に訪れなければいけない施設のひとつである。

 隠しシナリオ「美術室にある清水さんの自画像」。


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 『四八』千葉シナリオ「学校であった怖い噂」に登場。


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 『AMC2』「綺麗な風景」に登場。


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 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。 
 このシナリオの探索パートでは鳴神学園構内の各施設を見て回ることができ、その中のひとつとして特別教室棟の三階を占有する一連の美術室が存在する。内訳としては「(第一・第二)美術室」、「美術準備室」、「美術教官室」、「美術部部室」。
 トイレを抜きにしても、いかに学園が美術関連に力を入れていることがこのことからもうかがい知れるかもしれない。


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 『稲in』に登場。
 坂上修一の足跡を求め「七不思議の集会」の出席者の居場所を訪ねてあなたは鳴神学園構内を歩く。
 その中のひとり「岩下明美」が「美術部」に顔を出しているという情報を得てあなたは部室へ赴くことになる。
 そこであなたは首尾よく岩下さんと出会うことができ、同席していたひとりの男子生徒と共に彼女が集会で話したという「清水智子」さんにまつわる話を聞くことができるのだが……。


ヒデブ人(-じん)

  • 登場作品:学怖,学怖S,学恋2,秘密,鳴七
⇒「ヒデブ人


ヒトシ君(-くん)

⇒「ヒトシ君


ひとりかくれんぼ

  • 登場作品:流神A
  • 種族:都市伝説
  • 関連人物:市井桃子,五島みつき
  • 関連用語:人形,市松人形,呪い
 『流神A』「ひとりかくれんぼ」に登場。
 近年になってネット上で広まりだした儀式であり、以下のものを必要とする。

  • 手と足のあるぬいぐるみ(人形)
  • ぬいぐるみに詰められる程度の米
  • 縫針
  • 赤い糸
  • 刃物や錐など、鋭利な物
  • コップ一杯程度の塩水。天然塩だとなお良い。

 この時点で十分ヤバい予感がするが、それは正解。
 詳しいやり方などはここに載せることはしないので自己責任で調べてください。
 一種の降霊術であり、儀式を行った者は様々な怪奇現象や霊障を体験するという触れ込みで一般には広まっている。
 ただその一方で人形を術者自身に見立てることで自分に呪いをかける儀式という見方もあるらしく、事実作中で行った風海さんがとてもグロい死に方をするバッドエンドも存在している。


秘密の地下室(ひみつのちかしつ)

  • 登場作品:AMC2,特,追加,秘密,鳴七
  • 種族:スポット
  • 関連人物:曽我秀雄,上石先生,君塚,弘前歩美,門倉陽司
  • 関連用語:旧校舎,人体実験
 「旧校舎」の人知れない場所にある謎の地下室。
 ふとしたことをきっかけに発見してしまった者たちは、人目を避けるなんらかの後ろ暗い目的を達成するため、例えば人間を拉致監禁して非道な「人体実験」などの凶行を繰り広げているとか。

 『AMC2』『追加版』『鳴七』「正しいフィギュアの作り方」「正しいフィギュアの作り方(改訂)」「」に登場。
 初登場作品。
 荒井さんの親友である曽我くんが自身の目指す究極の芸術を完成するため素体となる「早乙女麻耶」を改造する現場として選んだ場所である。

 曽我くんにとっては荒井昭二という理解者に加えて、邪魔の入らないアトリエとしてこの場所を手に入れたことが、人間としての良識や枠を壊す最後のきっかけになったのかもしれない。

 『特別編』荒井シナリオ、福沢シナリオ、隠しシナリオに登場。

 荒井シナリオ「呪いのヒトガタ」。


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 福沢シナリオ「できる彼女の秘密


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 隠しシナリオ「蟲毒の地下室


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 『追加版』荒井シナリオ、隠しシナリオに登場。

 荒井シナリオ「消えた生徒の行方」。


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 隠しシナリオ「旧校舎探訪-脱出-」。


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 隠しシナリオ「殺人クラブ リベンジ」。


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 『秘密』「福沢さんと旧校舎を調べに行ったんだ」に登場。


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媚薬(びやく)

  • 種族:アイテム
  • 登場作品:学恋2,特
  • 関連人物:
  • 関連用語:ホレホモンZ,マンドライド,モテルンジャイ

 人間の性的欲求を高める薬。惚れ薬などもこれに含まれる。なぜか飲み薬や液体、錠剤として食べ物に混入させる印象が強い。材料として惚れさせたい相手(自分)の髪や爪などの肉体の一部を使うことがある。「魔女の惚れ薬」や「イモリの黒焼き」など。

 現実世界でも都合のいい謳い文句の商品が溢れているが、いずれも高額で効果の程はかなり怪しい。ゲームでの扱いも飲み薬などとして効能は眉唾物である。また覚醒剤や合成麻薬の温床となっていることがあるので注意。[ていうか、個人的にはコーヒー数杯飲んだだけでも結構ムラムラ来るんだけど。]

ホレホモンZ(-ぜっと)


 正確に言えば、媚薬と言うよりも宇宙人の用意した洗脳用の電波。
 だが、ホレ薬として効力を発揮していることは確かである。

 マザーカことスンバラリア星人の風間さん相手に長官が披露した宇宙人の超技術の産物ではあるのだが、案の定思いっきり照射する相手を間違えている。
 そのせいか風間さんの欲望的にも地球侵略という目的にも何の役にも立たず、むしろ風間さん(とプレイヤーの)トラウマメーカーになってしまっている。


マンドライド

  • 登場作品:特
  • 種族:アイテム(媚薬)
  • 関連人物:倉田恵美,渡瀬《所有》,坂上修一,星岡《犠牲者》
  • 関連用語:百合
 『特別編』福沢シナリオ、隠しシナリオ「七人目は私」に登場。
 見た目は青唐辛子のように見えるが、その実は超強力な「媚薬」。
 使用に当たって少々特殊な条件をクリアしなければならないものの、その効果は絶大で、一方的に憎しみをぶつけてくる同性のことすら虜にしてしまう。
 その制約は口移しで与えること、人肌に暖めることが重要らしい。


 (執筆者募集中) 


モテルンジャイ

  • 登場作品:男怖,アパ男
  • 種族:アイテム(媚薬)
  • 関連人物:守山成樹,カートばあさん,飴玉ばあさん
  • 関連用語:ネクロフィリア,ヤンデレ
 『男怖』『アパ男』「ナンパしようぜ!」ルートに登場。
 ナンパをしに中野の街に繰り出した「守山成樹」が出会った謎の老婆「カートばあさん(※おばさんにあらず)」から投げ渡された茶色い小瓶。

 まぁこれもなにかの縁と、ばあさんの老婆心を素直に受け取った守山は栄養ドリンクと思しきこれを飲んでみる。
 すると瞬時のうちに守山はモッテモテになり、なぜか個性豊かな女性たちに迫られることになるのだが……。
 ものには限度があるというべきか、守山は押し寄せるカノジョ立候補者たちにもみくちゃにされてしまう。そしてひとりでは独占できないと早期に話し合いが持たれた先、サイコな結論に辿り着いた女の子たちによってバラバラにされてしまうのだった。

 「87」が、これからも守山を愛してくれるであろう女性の数であることは言うまでもない。
 ちなみに攻略本によるとこの商品は一般に流通していたが、(あまりの危険性から)製造中止になったものと語られている。
 なんでもナノマシンの働きによって服用者の男性ホルモンを活性化させ、結果として女性を危険な思考に誘導するらしい。

 どう考えても有効活用はおろか悪用すら難しいシロモノだが、市場では億を越える価値がついているのだそうである。
 ……なんというか、男のサガを感じさせるこぼれ話といえるだろう。

 『アパ男』。
 基本的には『男怖』版とシナリオに相違はない。
 やはりカートを押す謎の老婆からこの強壮剤をもらった守山だったが、今度は鳴神学園の女子生徒たちに群がられてお察しの末路を辿る。ただしエンディング名が変更されており、猟奇的な示唆は比較的だがぼかされている。
 途中で視点が飛ぶこともあり、生死は別として守山本体が原形を保っている可能性は皆無ではないだろう。

 なお、鳴神学園の生徒ではない守山たちにはわからなかったがどう考えても彼女は飴玉ばあさんである。
 ばあさんの正体が「魔女」である可能性を考慮に入れれば、今回の「モテルンジャイ」は魔法の産物ということになる。
 普段は飴玉を配り歩いているばあさんだが、試作品の一環としてたまたま出会って気に入った守山に本当に悪気なくこのビンをくれた。そして守山とはぐれて心配する都築、是枝の両名にも「モテルンジャイX」なるさらなる謎のビンをプレゼントしてくれる。
 半分ずつ飲んでみたふたりがどうなってしまうかは定かではないが、ばあさんはあくまで飄々として悪びれない様子だった。


百点塾(ひゃくてんじゅく)

  • 登場作品:小学怖,極
  • 種族:組織(スポット)
  • 関連人物:小門宇宙《噂,調査》,新堂誠《噂,所属》,三沢祐司《調査,犠牲者》,高木照義,神田拓郎,大倉和雄《所属,犠牲者》,後藤歩《所属》
  • 関連用語:ワールド・ハッピー&ピース・カンパニー,宇宙人,超能力者,エレベーター,ドッペルゲンガー,タイムパラドックス,サジタリウス,狂気山脈
 必ず百点が取れるという触れ込みのもと、特定の年齢層、それも八名という少数に限って塾生の募集を行う謎の学習塾。
 またはこの学習塾を舞台、題材としたシナリオの名称、通称。

 シリーズ中にはターゲットの年齢層を変えた二種類の百点塾が登場する。
 共通して黒ずくめの服を着ており、人間社会には疎いような言動、仕草を取る謎の男が塾生たち相手に教授、または窓口に立っており、塾生に塾内でのことは他言無用の秘密主義を徹底させる。

 くわえて、この学習塾が教える教科は「算数(数学)」に限られているものの、本来なら赤点もいいところな小学生(高校生)たちに短期間のうちに満点を取らせるなど、効果は抜群である。加えて月謝や入会料などは必要なく、なんと無料だという。
 ただしそのからくりや、塾講師の不可解な振る舞いの真意は少年少女を食い物にしようとする悪意の裏付けあってこそだろう。

 なお百点塾は通称であり、正式名称は「世界の幸せと平和を願う学習塾」。
 彼らの主張を一聴すると営利目的ではなく、善意に基づいた慈善事業の一環としてやっているように理解できるものの「宇宙人」を意識した某宗教との関連を疑わせる通り、極めて胡乱で剣呑な空気を感じさせる。

 『小学怖』火曜日「絶対に百点取れる塾」に登場。
 鳴神学園の小学五年生をターゲットにして学園の近隣で開業しており、校門付近で小等部の児童たちに「絶対に百点取れる塾」という触れ込みのチラシを配布して定員となる入塾者八名を手早く集めていた。
 全身黒ずくめで黒のシルクハットに黒縁メガネという怪し過ぎる男が塾長であり、ほかに確認できる構成員である見張りの男もまた黒ずくめでサングラスだった。

 入居しているビルは一般的なもののようだが、講義を行っている三階は真っ白で無機質な物であり窓は塞がれていた。
 ほかに六階もなんらかの用途で使われているようだが、三階の見学が認められた際にも六階への立ち入りは拒まれていた。

 そんなわけで一年前にこの塾に関する事件の当事者となった「小門宇宙(ソラ)」は入塾者のひとりとして彼らの手の内に絡め取られてしまった「高木照義」を救うべく、この塾への張り込み調査を一月に渡り行うわけだが決定的な証拠はなにも見つからず。
 それこそ「三沢祐司」という協力者が現れるまでは手詰まりの状況にあった。

 ただ、なんでもかんでも「宇宙人」に結びつけようするあまり論理の飛躍が目立つソラ視点からして男たちに奇怪な点が目立ったことも事実である。異様に冷たい塾長の手の感触しかり、見張りの男が連絡を取るのに使ったボールペン型の携帯電話? しかり。


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 『極』「百点塾」に登場。
 こちらは高校生をターゲットにして募集していた島根県の数学塾である。ただし入塾してしまった新堂さんたちは百点うんぬんを気にする以前に、エキセントリックにもほどがある塾講師(?)「後藤歩」によって散々に振り回されることになる。
 具体的には「超能力」の実験台にされたり、実証研究中だろう「タイムトラベル」技術を利用させてもらえたり、南極にあるとかいう前人未踏の地に連れ去られたりといった具体である。

 ここに吉田の紹介で入塾することになった新堂さんのスタンスだが、ギブ&テイクの関係と割り切ってリスクを許容しながら通っていたり、塾生が全滅に近い中で独りかろうじて生還したり、きな臭いものを感じて離れたりとやっぱりさまざまである。
 いずれにせよ、おそらくは彼らの持ちビルと思しき施設で、真に何が行われているのかは不明としかいいようがないのだろう。


ひゃっはっはっ

  • 登場作品:学怖,学怖S,特
  • 種族:セリフ(名言)
  • 関連人物:日野貞夫《名言》
  • 関連用語:殺人クラブ
 新堂七話「殺人クラブとの戦い」に登場。
 出端からいきなり縛られて動けない主人公のことを嘲弄すべく日野様が放った笑い声。
 ファンにとっては印象深いセリフ(?)であるが、名言のご多分に漏れず、微妙に違うバリエーションを含めても二回しか言っていないことに注目。[さしずめ星一徹の卓袱台返しのように]

 類義に「ウヒヒヒヒ」など。「殺人クラブ」における日野の言動は一昔前のセンスと見せかけ、一周回ってカッコ良く見えてくるから不思議なものである。なお『学怖S』では専用でこそないものの笑い声のSEまで付いていた。

 舞台が「アパシー・シリーズ」に移り、殺人クラブはシリーズの根幹を占める重要なプロットへと成長を遂げた。
 しかし意外なことだが、久方ぶりにこの笑い声を聞く機会は訪れなかった。特に『AMC1』においては収録シナリオのひとつが「殺人クラブ」を冠題に頂き縦横無尽の活躍を見せたに関わらず、日野がこの声色を使うことはなかった。

 なにせ『AMC1』の日野は狂人になりきれないどっちつかずの存在、主人公に次ぐ死亡率を持った不名誉な存在である……etcと考えれば、当然の処置とも言えるが。
 さしずめ、かの哄笑の音は狂気とカリスマを併せ持つ者しか扱うことが出来ない名器なのだろう。実際、飯島氏曰く従来のアパシー日野がこの笑い声を発しないのは諸々の裏設定に抵触するためらしい。現時点では不明。

 ちなみに正しく激しく狂った日野貞夫が登場する「学怖inよんはち」では細かい違いを含めても都合四回、最多の「ひゃっはっはっ」を放っている。
 どちらにせよ、厳密なアパシー・シリーズにおいては『特別編』でようやくこの嘲笑が解禁された。なぜ今までの日野貞夫がなぜ溜めていたのか、何故今回許されたのか、これから考察を深めておくのも悪くないやも知れない。



情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。
もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。

  • ゲーム『彼岸花』にまつわるネガティブな評価を削除しました、流石に関係のないwikiでそこまで踏み込むべきではない -- 名無しさん (2021-12-14 17:54:50)
  • 「ピッキング」を削除しました。項目として復帰が望まれる場合はこの記事が存在しなければいけない特筆性や必然性についての異論か、内容の記述をお願いします。 -- 名無しさん (2022-01-18 10:11:35)
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最終更新:2025年02月21日 09:54